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現場で使える脳活ヨガ

 

7月4日、湘南国際アカデミー藤沢本校にて、ねんりんセミナー【看護師が教える 現場で使える脳活ヨガ】の講座が開催されました。

今回は、看護師、介護予防運動指導員、シナプソロジーインストラクター、ヨガインストラクター(全米ヨガアライアンス200終了)の柚木佐知子講師にご講演いただきました。

 

 

シナプソロジーとは…

 

シナプソロジーとは、「二つのことを同時に行う」「左右で違う動きをする」など普段なれない動きをして、わざと脳を混乱させ、このことで脳を活性化させるプログラムの事。まずはシナプソロジーを実際に体験します。

【まずはシナプソロジーを体験します】
*相違じゃんけん
まず第一段階は柚木講師が出した手と違う手を出します。勝っても負けてどちらでもOKです。
そのあと、スパイスアップ!スパイスアップとは新しい刺激を加え続けることで脳を活性化させる、違うことをしてさらに脳を活性化させるシナプソロジー普及会の用語です。
今回のスパイスアップは、柚木講師が出した手と違う手を右手、さらに違う手を左手で出します。このように少しずつ異なることをし、脳を刺激します。

 

*計算じゃんけん
グーを10、チョキを20、パーを50として、相手が出した手と自分が出した手を足していくじゃんけん。足した答えは声に出して言います。
スパイスアップとして、グーを100、チョキを200、パーを500にして計算。

じゃんけんという基本動作に対して、感覚器と認知機能の2つの刺激を加えていきます。

感覚器とは五感で、聴覚、視覚、触覚など。認知機能とは記憶、学習、注意、集中、思考、視空間認知などのこと。このように刺激を変化させ続け、それに脳が反応することで脳を活性化させていくプログラムです。

 

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どうして感覚器と認知機能を刺激することが脳の活性化につながるのか

脳を活性化させるためには3つの要素を抑えることが必要です。
まずは栄養、次に休養も大切です。3つめは新しい適度な刺激を与えること。

しかしこの3つめの「新しい」「適度な」刺激というのは非常に難しいもの。具体的にどういった刺激が効果的かというと…

 

・これまでにない新しい刺激であること
・動き(声を出す、手や足)をともなうこと
・五感で情報を得るような刺激であること
・感情を刺激するようなものであること

 

こういった条件が必要不可欠です。
シナプソロジーとはこういった条件を満たす刺激を組み込んだプログラムです。だから効果が検証されています。

 

 

さらにシナプソロジー体験

 

 

*指数え1~10
これは左右の親指から順番に1から数を数えながら指を折り、小指まで行ったら開いていくというもの。

数は10まで数えます。
スパイスアップで右手の親指のみ折り曲げた状態から始めます。みなさんかなり混乱状態です。さらにスパイスアップで今度は右手の親指、人差し指を折り曲げた状態からスタート。さらに手を視界からはずしてスタート。みなさんさらに混乱状態になっていました。

 

ほかには…
*指先タッチ
*とんとんすりすり
なども行いました。

 

続いてのシナプソロジー体験は少し体を動かすもの。
*ボディタッチ
1といったら頭、2と言ったら手をクロスして肩に、3と言ったら腰に、4と言ったらクロスして膝の上にと手を動かします。
続いてスパイスアップでは、数字だったものを赤・青・黄・緑と色にします。さらにスパイスアップで、今度は言葉ではなく、色を見せて動作をします。聴覚の刺激から、視覚も刺激します。

 

*奇数偶数
①手足

奇数だったら手で膝をタッチ、偶数だったら手をたたくこの動作をします。はじめは簡単。スパイスアップで、足踏みを混ぜていきます。

次のスパイスアップでは1から順番に数を数え、足踏みをしながら奇数だったら膝、偶数だったら手をたたくを繰り返します。

5の倍数の時に手を上にあげます。手を挙げた後の動作の時に皆さん混乱して頭を使います。

 

②握手
2人1組で行うシナプソロジー。向かいあって握手ができる距離に座ります。

まず奇数担当と偶数担当を決めます。握手の状態からお互いの手を3~4㎝離して準備完了。

奇数と言ったら奇数の人は握手をしようとし、偶数の人は握手をされないように逃げます。

スパイスアップとして次は数字を言います。さらにスパイスアップでごく簡単な計算式(5-2、4+3など)で計算します。
こちらも大いに盛り上がっていました。

このプログラムをしているときはコミュニケーションや感情も刺激し、動きや発生も伴うので、筋肉を動かすこともできます。

 

実際の効果としては、1回のプログラムの前後では、手先の器用さ、集中力が向上するといわれています。

また、笑顔が増えます。
継続的な効果としては、週2回、2か月間プログラムを実施した前後では、
・手先の器用さだけではなく、判断能力が向上する
・よりはやく反応できるようになる
といったような効果がでています。つまり脳の機能が向上します(検証結果が出ています)。

さらに脳の機能だけではなく、爽快感が向上し、緊張、抑うつ、倦怠感が低下するといった感情への効果も期待できます。

 

 

実際に現場でシナプソロジーを行うには

 

まず仕組みですが、数回に分け刺激を加えていくことが重要です。

心肺機能や筋力を高めることが目的ではないため、基本の動きは変えずに行います。

スピードを変えずに、新しい刺激を加え続けます。

例えば指数え1~10の場合は基本動作の声に出して1~10までを数えながら指を折り数えていくという基本動作は変えずに、スタートする指を変える、視界から外すなどの視覚、触覚などの感覚的刺激、集中力や注意力といった認知機能刺激を加えていきます。

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【プログラムを行う前。まず環境を整えます】
①スペースの確保 ※全体を見渡せるか
②利用者の状況確認 ※バイタルのほか、痛みなどがないか
耳が聞こえにくい方、今日は調子がよさそうなレビー小体認知症の方、アルツハイマー型認知症で不穏が強い方は近くに来てもらいます。
③種目名を伝える ※2回目以降依然やりましたねと記憶の確認もできます。
④動きの説明をする ※説明は短く区切って言う
例)私のじゃんけんを見て後から負けて出してください→×
まず私のじゃんけんを見てください。そして後出しします。そのとき負けてください。→○
抑揚をつけながら、大切なところはゆっくり言います。見本を見せ、どこに気を付けるかは、繰り返し伝えるようにします。

 

【実際にプログラムが始まったら】
・安全が確保されているか。
・ルール通りにできているか。
・難易度は適当か。
・顔色や表情はどうか。苦しそうにしてないか。
など観察します。

 

必要があればもう一度ルールを説明したり、動きを伝えたり、次の刺激を与えます。1回の動きは長くやり続けず、4~5回で次の動きに展開します。

 

【声掛けは大変重要】
プログラムを行っているときには、うまくいかない時が脳に刺激が与えられているときですよ!できなくても大丈夫です!混乱してください!など声掛けをすることが重要です。
またほめることも重要です。できなくてもよいプログラムなので、出来たことをほめるよりも、いい反応です!いい集中ができてます!などと声掛けします。褒められるとドーパミンも出ます。

 

 

ここまでで実際にご自身が勤務している現場では難しいなと感じられた方も多くいるのではないかと思います。
実際にアルツハイマー型認知症が進んでいて、要介護4・5の方はなかなか難しいです。

言語の理解も難しいうえ、3D的な感覚、視空間認知に障害が出るため、立体空間を創造するものは難しいです。

ただ、まずやってみることも大切です。

柚木講師が関わられているアルツハイマー型認知症の方は、たいてい朝は不穏、血圧も高い方ですが、非常にシナプソロジーが好きとのこと。

難しい!と言いながらニコニコしてくださるとのこと。

帰りたいと思っている利用者さんもシナプソロジーに集中することで、帰りたいという気持ちを忘れ、血圧も安定してくるとのこと。
なので、出来ないかも…と思ってもチャレンジしてみてください。

実際アルツハイマー初期の方にはシナプソロジーは効果的だといわれいて、認知症外来で取り入れているクリニックもあるそうです。

そのほか、ピック型、レビー型など、症状別注意点、シナプソロジーの進め方もありますので、気になる方はぜひご参加ください。

 

 

椅子に座ったままでできる椅子ヨガ講座

 

 

ヨガでは、深い呼吸をして身体いっぱいに酸素を取り込むことを大切にしています。

シナプソロジーでは脳を使って酸素をたくさん消費しているので、シナプソロジーの後のヨガは理に適っているといえます。
ゆったりとした呼吸は自律神経を整え、心肺機能も強化されます。

関節の可動域も広がり、けがの防止にもつながります。血行もよくなりリンパの流れも改善されます。

 

 

【現場でできる呼吸法】
ただ、現場でヨガを教えるのは難しいので、今回は椅子に座ったままでできる呼吸法を行います。

①お花の呼吸

顔のそばに両手を持ってきます。

手首を合わせてお花の形を作ります。自身の好きなお花を想像します。

「なんのお花ですか?」と問いかけます。

そのお花の香りを思い出して、胸いっぱいにその香りを届けましょう!口からゆっくり吐き出します。

 

②ハチの呼吸

みつばちのブーンという音を真似します。

吐く息でこの音を出します。

右手を胸に置き、鼻から息を吸ってブーンと言いながら息を吐きます。

右手がぶるぶると震えるのを感じます。

 

③ロウソクの呼吸

今日は自身の誕生日だと想像します。

大きなケーキがあります。

ロウソクは何本たっていますか?好きな数を想像します。

そのケーキが遠くにあります。遠くのロウソクを消しましょう。

まだ消えてないですね、今度は近くにケーキを持ってきます。

近くのロウソクを消しますが、入れ歯の、歯が飛んでいかないように、ちっちゃい口でロウソクを消しましょう。

このような形で呼吸を誘導します。
想像する、手の触感で感じるなど、脳を刺激しながら呼吸を誘導すると良いとのことです。

 

【椅子ヨガ】
最後に少しだけ、柚木先生による椅子ヨガ講座です。

大事なことは2つ、呼吸を止めずに行うことと、痛いところは避けて行うこと。

柚木講師のご指導のもと、椅子に座った状態で深めの呼吸を続けながらわき腹を伸ばしたり、背中を伸ばしたりとヨガを行いました。

 

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受講生さんからは「ワンパターンのレクリエーションなので、早速明日からやってみたい」

「脳の活性化がとても重要だということがよくわかりました」

「職場でご利用者さんと一緒に楽しめるのでとてもよかったです」などのお声をいただいております。

 

 

次回は8月8日(火)の開催【ねんりんセミナー】となります。

皆様のご参加心よりお待ちしております。

 

 

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