認知症介護実践者研修 第5日目
認知症介護実践者研修の全6回のスクーリングも5日目を迎えました。
顔なじみになった受講生同士の情報交換も盛んになり、授業開始前の教室は、施設のスタッフルームのような雰囲気もありました。
本日が終わると実習生は4週間の自施設実習に入ります。
その実習に対する緊張感も感じられ、受講生の表情はますます引き締まっています。
本日の午前中は「アセスメントとケアの実践の基本Ⅱ」、川原先生がご担当です。
認知症の人の行動をマズローの欲求段階説の5段階に当てはめて考えました。
認知症の人が「落ち着かず歩き回る」のは、空腹や排泄の訴え、つまり「生理的欲求」を満たそうとする行動ではないか?
「家に帰ると訴える」のは、安心できる居場所がないという不安、つまり「安全の欲求」を満たそうとする行動ではないか?
認知症の人のBPSDについて、それを「問題行動」ととらえてしまうことがありますが、決してそうではないということです。
本人にしてみれば、人間としての欲求を満たそうとする行動であり、当然の行動と考えることができるという先生のお話しには一同大納得でした。
この視点を持ちながらアセスメントし、欲求を満たすための目標設定をしていくことは、BPSDへの支援、課題解決の支援になるということです。
午後は松田先生、高田先生も加わり自施設実習の課題設定です。
受講生の勤務先の施設の利用者さんおひとりを実習協力者とし、その方の生活上の課題に対し4週間でどう関わるのか?
施設の他の職員にはどんな協力を要請するのか?といった計画を立てます。
受講生は計画を練っては先生に相談し、また練っての繰り返しを夢中になって行ないました。
明日から、受講生は勤務先の施設で実際の勤務をしながらの実習に取り掛かります。
認知症の人の言動を「問題行動」ととらえず、その「背景」を洞察し「課題」を見つけ、その課題に取り組んでいく4週間となります。受講生の皆さん、頑張って!
次回は、いよいよ自施設実習終了後の研修最終日である修了式の様子などもお伝えします、お楽しみに!
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認知症介護実践者研修 第4日目
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