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2022年 第34回介護福祉士国家試験 解答&解説④【介護の基本】

2022年介護福祉士国家試験解答と解説

こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者実務者研修介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
第34回(2022年)介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの全科目ごとに分けてご案内する「第34回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。

来年度以降受験予定の皆さまは、今後の受験対策としても是非ご活用ください

このページでは、【介護の基本】から出題された問題の解答・解説を致します。


<領域:介護>介護の基本

問題 17

Fさん(66歳,戸籍上の性別は男性,要介護3)は,性同一性障害であることを理由に施設利用を避けてきた。最近,数年前の脳卒中(stroke)の後遺症がひどくなり,一人暮らしが難しくなってきた。Fさんは,担当の訪問介護員(ホームヘルパー)に施設入所について,「性同一性障害でも施設に受け入れてもらえるでしょうか」と相談した。
 訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 「居室の表札は,通称名ではなく戸籍上の名前になります。」
2 「多床室になる場合がありますよ」
3 「施設での生活で心配なことは何ですか」
4 「トイレや入浴については問題がありますね」
5 「同性による介助が原則です」

解答:3

解説:相談に対して、まずは本人の思いを傾聴する姿勢が求められます。Fさんの気持ちを確認する選択肢3が正解です。

問題 18

利用者主体の考えに基づいた介護福祉職の対応に関する次の記述のうち,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には,毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
2 食べこぼしが多い利用者には,こぼさないように全介助する。
3 認知症(dementia)の利用者には,排泄の感覚があっても,定時に排泄の介護を行う。
4 転倒しやすい利用者には,事故防止のため立ち上がらないように声をかける。
5 入浴が自立している利用者も,危険を避けるため個別欲ではなく集団での入浴とする。

解答:1

解説:選択肢1の、利用者の自己決定を促す声かけは、利用者主体の考えにもとづいた対応として最も適切です。

問題 19

利用者の自立支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の最期の迎え方を決めるのは,家族である。
2 利用者が話しやすいように,愛称で呼ぶ。
3 利用者が自分でできないことは,できるまで見守る。
4 利用者の生活のスケジュールを決めるのは,介護福祉職である。
5 利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。

解答:5

解説:自立とは、いくつかの側面からとらえることができますが、そのひとつに「本人が、自分の人生の主人公は自分だと感じている状態」ということができます。そのための対応として、選択肢5が最も適切です。

問題 20

Gさん(70歳,男性,要介護2)は,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて,外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため,週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは,1年前に妻が亡くなり,息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが,自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく,交流ができていない。
 Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合,参加制約の原因になっている環境因子として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 パーキンソン病(Parkindon disease)
2 不安定な歩行
3 息子と二人暮らし
4 自宅周辺の坂道や段差
5 車いす

解答:4

解説:問題文の「自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく,交流ができていない」という記載から、地域住民との交流の制約の原因になっている選択肢4が最も適切です。

問題 21

Hさん(75歳,女性,要介護2)は,孫(17歳,男性,高校生)と自宅で二人暮らしをしている。Hさんは関節疾患(joint disease)があり,通所リハビリテーションの利用を開始した。介護福祉職が送迎時に孫から,「祖母は,日常生活が難しくなり,自分が食事を作るなどの機会が増え,家事や勉強への不安がある」と相談された。
 介護福祉職の孫への対応として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 「今までお世話になったのですから,今度はHさんを支えてください」
2 「家事が大変なら,Hさんに介護老人福祉施設の入所を勧めましょう」
3 「高校の先生や介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談していきましょう」
4 「家でもリハビリテーションを一緒にしてください」
5 「近所の人に家事を手伝ってもらってください」

解答:3

解説:日常的に家事や家族の世話をしている、ヤングケアラーに関する設問です。高校生の孫からの不安に対して、適切な相談者へつなぐ選択肢3が最も適切です。


問題 22

介護保険制度のサービス担当者会議に関する次の記述のうち,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 会議の招集は介護支援専門(ケアマネジャー)の職務である。
2 利用者の自宅で開催することが義務付けられている。
3 月1回以上の頻度で開催することが義務付けられている
4 サービス提供者の実践力の向上を目的とする
5 利用者の氏名は匿名化される

解答:1

解説:サービス担当者会議は、介護支援専門員(ケアマネジャー)が呼びかけて開催をするため、選択肢1が正解です。

問題 23

社会資源に関する次の記述のうち,フォーマルサービスに該当する者として,適切なもの1つ選びなさい。

1 一人暮らしの高齢者への見守りを行う地域住民
2 買い物を手伝ってくれる家族
3 ゴミ拾いのボランティア活動を行う学生サークル
4 友人や知人と行う相互扶助の活動
5 介護の相談を受ける地域包括支援センター

解答:5

解説:フォーマルサービスとは、公的機関や専門職による制度に基づくサービスのことで、選択肢5が正解です。

問題 24

介護福祉士の職業倫理に関する次の記述,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 介護が必要な人を対象にしているため,地域住民との連携は不要である。
2 全ての人々が質の高い介護を受けることができるように,後継者を育成する。
3 利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。                   
4 利用者に関する情報は,業務以外では公表してよい
5 利用者の価値観よりも,介護福祉士の価値観を優先する。

解答:2

解説:介護福祉士の職能団体として日本介護福祉士会がありますが、日本介護福祉士会が宣言している「日本介護福祉士会倫理綱領」に、後継者の育成が明記されています。選択肢2が正解です。

問題 25

 施設における利用者の個人情報の安全管理対策として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持ち込みは制限しない。
2 不要な個人情報を破棄する場合は,万が一に備えて復元できるようにしておく。
3 利用者からの照会に速やかに応じるために,整理用のインデックス(index)は使用しない。
4 個人情報に関する苦情対応体制について,施設の掲示板等で利用者に周知徹底する。
5 個人情報の盗難を防ぐために,職員の休憩室に監視カメラを設置する。

解答:4

解説:利用者等が相談しやすいよう、苦情や相談を受け付ける窓口を案内するなど、個人情報に関する苦情対応体制を周知徹底することが必要なため、選択肢4が最も適切です。

問題 26

訪問介護員(ホームヘルパー)が,利用者や家族からハラスメント(harassment)を受けた時の対応に関する次の記述のうち,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 利用者に後ろから急に抱きつかれたが,黙って耐えた。
2 利用者から暴力を受けたので,「やめてください」と伝え,上司に相談した。
3 利用者が繰り返す性的な話を,苦痛だが笑顔で聞いた。
4 家族から暴言を受けたが,担当なのでそのまま利用者宅に通った。
5 家族からサービス外のことを頼まれて,断ったら怒鳴られたので実施した。

解答:2

解説:利用者や家族からのハラスメントに対しては、毅然とした態度で対応し、上司へ報告、相談をする必要があります。選択肢2が正解です。

<科目ごとの解答・解説はこちらから確認できます>
①【人間の尊厳と自立】
②【人間関係とコミュニケーション】
③【社会の理解】
④【介護の基本】
⑤【コミュニケーション技術】
⑥【生活支援技術】
⑦【介護過程】
⑧【発達と老化の理解】
⑨【認知症の理解】
⑩【障害の理解】
⑪【こころとからだのしくみ】
⑫【医療的ケア】
⑬【総合問題】

湘南国際アカデミーは、今後も皆さんの長期的なキャリア形成をサポートしております。
お手伝いできることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
綜合支援部TEL:0120-961-190

講師も募集しておりますので、ご興味のある方は実務者研修教員講習会などもチェックしてみてくださいね!

※引用:上記の各問題は、2022年(令和4年)第34回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。

この記事の監修者

湘南国際アカデミー講師

湘南国際アカデミー
講師:江島 一考
所持資格:介護福祉士・
介護福祉士実習指導者・
介護支援専門員・
福祉用具専門相談員

 元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内レベルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
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