老舗漢方専門店「薬日本堂」さんにご協力いただき、介護職に役立つ漢方に関する情報を発信しています。

今回は、介護職のためのストレス解消法についてです。是非最後までご覧ください。

【前回の記事】
【介護職の健康法シリーズ】漢方スクール講師が教える介護職のための免疫力低下解消法!


介護職はストレスがたまりやすい?

介護職は心身に負担がかかる重労働が多く、ストレスを感じやすい仕事といわれています。

介護職でみられる代表的なストレス症状では、「突然、仕事への意欲を失い無気力になる」「うつ症状からの食欲不振や不眠、強い疲労感・倦怠感」といったものがあります。

主な原因としては、「スタッフ同士や利用者様との人間関係トラブル」、「人手不足による過剰な労働」、「入浴介助やベッド移動など肉体的に負担となる労働が多い」、「夜勤などの生活リズムの崩れ」などが挙げられます。

ストレスはまさに万病の元。漢方では昔から心と身体をひとつと捉え、ストレスに対するケアを大切にしてきました。

今回は漢方の視点でストレスをためない工夫や早めの対処法についてご紹介していきます。


ストレスケアは早めが大切

介護職の方は、仕事に熱心に取り組むあまりストレスを感じていても、それを自覚できていないというケースも見受けられます。

責任感が強いため、周囲の期待に応えようと仕事を頑張り過ぎ、強いストレスを感じていても“このくらい大丈夫”とスルーしてしまいがち。
気づいたときには大きな不調に発展しているという状況です。

手遅れにならないためにも、まずはストレスを早めに自覚することが大切です。


ストレスは気巡りの大敵!

「気」は生命エネルギー。心と身体を動かすエネルギーです。漢方では、気分が良い時、「気」は身体のすみずみまで、ほどよく巡っていますが、ストレスがたまると、この「気」の巡りが滞り、さまざまな不調を引き起こすと考えます。

気の滞りによる症状が気になり始めたら要注意!ストレスを感じているというSOSサインが身体や心から発信されています。まずは、介護職の皆様のストレスをチェックしてみましょう。


ストレス度チェック
~このような症状はありませんか~

□ イライラや気分の落ち込みがある
□ 偏頭痛が多い
□ 肩や背中の張りが気になる
□ あれこれ考え寝つけない
□ 食欲にムラがある
□ のどに物がつかえたような異物感を感じる
□ ため息が多い
□ お腹が張る・ガスが溜まりやすい
□ 胃がつかえる
□ げっぷが出やすい
□ 体重の増減が激しい
□ 月経前に胸が張る
□ 月経周期が乱れやすい
□ 月経初日の月経痛がひどい
□ 下痢と便秘をくり返す

いかがでしょう。いくつチェックがつきましたか。


今日からできる‘気巡り生活’

何か一つでもできることを見つけて暮らしに取り入れてみましょう!


身体のリズムを整える

日勤の介護職の方は、朝起きる時間を一定に保つことが大切です。朝の新鮮なエネルギーはメンタルをポジティブにしてくれます。
大きく深呼吸をして1日の最高のスタートを切りましょう。

夜勤があり、生活リズムを作りづらい方は睡眠の質を高める工夫が大切です。
就寝時間が近づいてきたら照明を徐々に弱め、お酒やカフェインの多いものは控えましょう。


息を吐いてみる

イライラや緊張を感じたら、ため息でもなんでもフーと息を吐いてみましょう。

ホッと緊張がゆるむ瞬間というのは、人は自然に息を吐いています。

なるべく深く、身体の中からイヤなものが一緒に出てくことをイメージしながら息を吐いてみてください。

深く長い呼吸は長生き(長息)の元とも言われています。

介護のお仕事が立て込んできたときに試してみましょう。自分の呼吸に意識を向けるだけでも変わります。


信頼できるひとに悩みを打ち明ける

介護の仕事で気になっていることをずっと抱えていると、気がつまり様々な不調が起こりやすくなります。

まずは、家族や友人、同僚など、あなたの身近にいて理解を示してくれそうな人に話してみましょう。

言葉に出して吐き出すことで、気は巡り、思考が整理されます。

身近な人とのちょっとした会話から、不安が解消されストレスが軽減されたという例も多くあります。


香りを取り入れる

香り豊かな生活が気の巡りを応援します。春菊、せり、セロリなどの香り野菜やスパイスを意識してお料理に加えてみましょう。

柑橘類もおすすめ。オレンジやグレープフルーツを少しとるだけで気巡りがアップします。残業の合間はミントやジャスミンなどのハーブティーで気分をリフレッシュ。

休日に、アロマやお香、入浴剤などお気に入りの香りでリラクゼーションタイムを作りましょう。


身体を動かす

身体を動かさないと気は巡りません。呼吸と心の調整を行いながら一連の動作によって行われる気功は気巡りを整えてくれます。

時間がない方は仕事の合間やお風呂上りに意識的にストレッチを取り入れて筋肉の緊張を緩めましょう。

介護記録や業務報告書の作成など長時間のデスクワークで同じ姿勢が続く場合、2時間に1回は首肩を回したり、足腰を伸ばすなどして固まった筋を緩めましょう。身体の脇のストレッチもおすすめです。

不調シグナルは心や身体からのメッセージです。発信されるメッセージに耳を傾けてみるだけでも、心や身体は喜びます。

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薬日本堂が運営する情報サイト『漢方ライフ』


漢方で元気に!介護の学びでハッピーに♪

薬日本堂漢方スクール講師・山吹先生に、ストレス解消法について、ご執筆いただきました。
最近ストレスがたまっているという方は、是非参考にされてください♪

山吹先生がおっしゃっているように、ストレスは早めに対処することが大切です。是非コラム内、「ストレス度チェック」を活用してみてくださいね。

また、利用者さんも様々なストレスを抱えています。介護職が、老化にともなう心や身体の仕組みを学ぶことで、利用者さんのストレス軽減に役立てることができます。

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薬日本堂 Yamabuki Ikueさま

この記事の執筆者
薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師

山吹 育恵 Ikue Yamabuki

病院勤務を経て、漢方の健康観、生命観に興味を持ち1990年薬日本堂に入社。店舗において20年の漢方相談と店長を経験。現在はその臨床経験を活かし、薬日本堂漢方スクール(*)のコースやワンデイセミナーを担当する他、社内相談員の育成支援に携わる。

*薬日本堂漢方スクール https://www.kampo-school.com/
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ニホンドウ漢方ミュージアムの移転に伴い、7月3日より「薬日本堂漢方スクール青山校」として東京・青山にて営業をスタート。