“人も地球も健康に”のヤクルトセミナー
食中毒を学ぼう
6月8日 湘南国際アカデミー 藤沢校にて、「おなかの健康 食中毒って何?」が開催されました。
ねんりんセミナーで外部の企業様をお招きしての2回目の講座。
今回はCM等でも皆様もよくご存知の企業、“人も地球も健康に”のキャッチフレーズでおなじみの
湘南ヤクルト販売株式会社 営業部 広報課 杉本様、営業部 広報課・化粧品課 佐々木様にご講演いただきました。
今回のご講演内容は
介護職員初任者研修や
実務者研修のカリキュラムには含まれていない「食中毒」についてですが、その前に皆さんの心をほぐす、「アイスブレイク」が行われました。
シナプソロジーという、左右で違う動きをしたり、わざとじゃんけんに負けたり…など頭を混乱させて脳を若返らせるという技法を使い、みなさんの緊張をほぐします。最初は少し緊張気味でしたが、声を出し、体を動かすことでアイスブレイクの終盤ころには笑い声がこぼれていました。
腸内の菌は何と100兆個!?
さて、アイスブレイクも終わったところで本題の食中毒の話に入ります。
まずは人の消化管のお話。口から入った飲食物は食道…と進んでいき、小腸、大腸を通り、排便されます。
通常口に入ってから24時間~72時間で排泄され、3日以上でないと便秘と言われています。その中で乳酸菌などほとんどの免疫は腸にあり、大腸にはビフィズス菌がいて、それぞれの腸の動きを助けています。
腸内にはどのくらいの数の菌が存在しているかご存知ですか。
その数なんと100兆個!!これは重さにすると約1kg、一列に並べるとなんと約10万キロ、地球2周半分も存在しています。
これらの菌にはよい菌、中間的な菌、悪い菌が存在し、そのバランスが乱れると人体へ影響が出てきます。
よい菌(ビフィズス菌や乳酸桿菌など)が多い場合は中間的な菌もよい菌として働き、有機酸の産生やビタミンの合成、消化、吸収の補助などを行い、健康維持へとつながります。
しかし、バランスが乱れ悪い菌が勢力を増すと中間的な菌も悪い菌へと働き、発がん物質や毒素を産生し、便秘や下痢、がんなどを引き起こします。
最近耳にする腸内フローラ、これは腸内の菌のバランスのこと。腸内フローラが乱れないようにすることが大切です。
そんな腸内フローラのバランスを崩す原因は、老化、薬(抗菌薬)、偏った食事、細菌汚染、ストレスなどです。
よい菌を増やすポイントは
①バランスの良い食事
②ストレスをためない
③乳酸菌・ビフィズス菌の摂取。乳酸菌とビフィズス菌を一緒に取ることで相乗効果で両方増えるといわれています。
ノロウィルスやアニサキス、食中毒の種類を知ろう
食中毒とは食中毒の原因となる細菌やウィルスが付着した食品や有害・有毒な物質が含まれた食品を食べることによっておこる健康被害を言います。下痢やおう吐、腹痛などの急性胃腸障害を引き起こします。
食中毒の患者数は20代~40代が多いが、重症化しやすいのは、1歳~9歳、60代以上の年齢。現在ではカンピロバクター(鶏肉や卵、肉類に多い)やノロウィルスが多く報告されています。
細菌性食中毒は大きく感染型と毒素型に分けられます。
感染型の代表格は病原性大腸菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクター、毒素型は黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌、ボツリヌス菌などがあげられます。中でもカンピロバクターの食中毒が非常に多いのが現状です。
またウィルス性の食中毒の代表格が皆さんご存知のノロウィルス。
ノロウィルスの怖いところは100個以下でも発病すること。
ヒトの腸内で増え、ヒトのみに感染します。
感染力が非常に強く、食べ物にわずかでも付着していると感染の可能性があります。
またノロウィルスの発生は他の食中毒と異なり、冬場に多いのも特徴の一つです。
12月~3月くらいまでが高くなっています。
ノロウィルスに感染するとノロウィルス感染性胃腸炎を発症し、感染してから1~2日で症状が出ます。おう吐や吐き気、下痢、腹痛、発熱があり、抵抗力の弱い方は重症化するケースが見受けられます。脱水症状になりやすいため、スポーツドリンクなどで水分補給をすることも重要です。
ノロウィルスは患者のおう吐物などからも感染するため、処理にも注意が必要で、塩素系漂白剤での処理が必要となります。
また食中毒の中で最近話題となっているのがアニサキス。近年行政への報告が非常に増えているとのこと。2016年ではノロウィルス、カンピロバクターにつづき、第3位の報告件数だったとのことで、こちらも注意が必要です。
食中毒は予防が大切
食中毒は予防が大切です。
予防三原則は
①菌をつけない(汚染防止)
②菌を増やさない(増殖阻止)
③菌をやっつける(殺菌)
予防のために腸内環境を整える
それには手洗い等も重要ですが、腸内環境を整えることも非常に大切!!
予防にはプロバイオティクスという生きたまま腸に届く菌が重要。ヤクルト様の代表商品には「L.カゼイ・シロタ株」と「B.ブレーベ・ヤクルト菌」入っています。二つの菌は生きたまま腸に届き、腸内環境を改善、乳酸や酢酸を作り(よい菌を増やす)、腸の運動調整・腸内環境の改善、便性の改善・感染防御→食中毒の予防につながります。
L.カゼイ・シロタ株はO157の感染からおなかを守ります。実験により、L.カゼイ・シロタ株を飲用しているグループの方が感染が少ないことが証明されています。またB.ブレーベ・ヤクルト菌も実験により感染後の発症率が低いことが証明されています。
また、排便習慣も感染の重症化に大きく影響します。排便回数が1日に1回以上ある人の方が重症化しにくいことも報告されています。
日々腸内環境を整えることが非常に大切だということが言えます。
腸内環境を整える食品は、【発酵食品】ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬物、味噌、納豆【食物繊維】豆類、穀類、野菜、海藻類【オリゴ糖】ゴボウ、玉ねぎ、はちみつなどがあります。
腸が健康だと脳も健康?
また脳と腸には、脳腸相関という、お互いに影響しあい、腸が健康だと脳も健康になるという考え方があります。
近年の研究で、腸内細菌群が腸を介して脳に影響を与え、脳も腸を介して腸内細菌群に影響を与える可能性が指摘されています。
脳のストレスが腸に影響すると、満員電車に乗るたびに腹痛が起こる過敏性腸症候群(IBS)になる、またうつ病にも関係すると言われています。
話は変わりますが、免疫力を上げるのも食中毒予防に役立ちます。免疫力を上げるには副交感神経の活用が重要です。
副交感神経とはリラックスしているときに働く神経。睡眠や食事、休息などです。
それに対し、交感神経は行動する、考えるなどの時に働く神経。交感神経が過敏になると自律神経のバランスが崩れてしまいます。少し前に話題になったルーティーンにすることにより、リラックスした状態で物事を進められるようになるようです。
またほかのリラックス法として、大きくゆっくり腹式呼吸をすることで副交感神経がアップし、リラックスした状態を作れるようです。
最後に、笑いは健康のもと。笑いは体にいろいろな良い効果をもたらすといわれていますとのお話しが杉本様からありました。
腸と脳の関係、腸の健康と食中毒予防についてなど、実に様々なお話を聞くことができました。これからが本番の食中毒。予防しなければと改めて感じた1時間半でした。
次回の企業様をお呼びしての講演は9/14 健康な毎日を過ごすために~高齢者の食事~で、株式会社明治 コミュニケーション課の方にご講演いただきます。
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