認知症介護実践者研修 第1日目
いよいよ湘南国際アカデミーにて、
認知症介護実践者研修がスタートいたしました。
第1日目は、介護福祉士をはじめ社会福祉士、介護支援専門員、認知症介護指導者であり、様々な研修講師をされている中西先生にご担当いただきました。
初日である本日は、「『認知症だから分からない。分からないから説明をしても同意を得られない。』という考え方ではなく、
『認知症のご本人に分かっていただけるような説明をして同意を得る』という認知症ケアの専門職の考え方から学びました。
受講生15名は、それぞれ特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホームや小規模多機能型居宅介護で管理的、リーダー的な立場で日々認知症ケアに取り組んでいる介護士の方々です。
本研修における「自己課題の設定」では、先生からこんなアドバイスがありました。
「
『利用者が~してくれない』のは、利用者に課題があるのではなく、『利用者に~してもらえない』介護職員自身の課題です。その背景(原因)には何があるのか? 自分自身に問いかけ、自分自身の中にある課題を見つけ出していくのです。その課題が見えると学びたい内容が分かってきます。」と。
その後のDVDでは、認知症のクリスティーンブライデンご本人のお話しが映し出されました。
「認知症になり、自分らしさに危機が訪れた。その危機に対し、正常であろうとして奮闘する。しかし、周囲からは問題行動だと言われてしまう。」とブライデンさんはおっしゃいました。
「説明をしても分かってもらえない」とか「~してくれない」と、介護職員が頭を抱えて困り果ててしまう場合は、確かにあります。
しかしその時、もっと困っているのは誰か? 困らせているのは誰か? について、しっかりと問いかけていくことが大切なんだと、受講生の皆さんが大きく頷きました。
ご本人は「自分らしさの危機」と闘っていて、その闘いの中で表出する言動のひとつひとつを介護職員が「問題視」してしまう・・・それでは認知症の方々を追い込み、ますます「その人らしさ」を奪ってしまいます。
「その方にとって分かりやすい方法で」、「その方にとってやりやすい方法で」ということが見つけ出せる力をもつことが認知症ケアの専門職。
利用者ひとりひとりの尊厳と権利をしっかりと支え、人としてその人らしく生きられる環境を作っていこうとすること、そのためには、今ある課題にしっかりと気づいていくことができるようになること。
本研修で学ぶべきことが、はっきりと一直線に見通せた研修初日でした!
次回の体験レポートもお楽しみに!
☆★☆次回、認知症介護実践者研修の開講日程が決まりました!☆★☆
詳しくはコチラ→
【認知症介護実践者研修】相模大野・戸塚・藤沢・海老名
第2日目の体験レポートはコチラ
【認知症介護実践者研修 第2日目】
この記事の監修
介護の資格
湘南国際アカデミー
湘南国際アカデミーは2011年3月9日(東日本大震災が起こる2日前)に、藤沢駅近くの昭和を感じさせるレトロな小さく古いビルの2階で、公共職業訓練校として30名の受講生を迎え、静かに産声を上げました。
今では卒業生が約16,000人以上となり、どこの介護現場においても湘南国際アカデミーの卒業生が活躍しています。
現在は神奈川県内に9校舎を構え、日本人だけではなく、外国人の方を含めた国際的な介護人材の教育に尽力しています。