相模原市で幼稚園の子どもを育てながら、新たな職を模索している私。
「介護の仕事ってどうだろう?」という思いが頭をよぎっていたとき、ひょんなことから神奈川県内で介護資格取得の学校を運営する「湘南国際アカデミー」(藤沢市藤沢38‐3)の授業をのぞかせてもらうチャンスをいただきました。一部抜粋にはなりますが、初任者研修の授業全16回を順にご紹介します。本日は、その第8日目の授業に参加させていただきました♪
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介護職員初任者研修、第8回目の授業は、K・W先生のお話です。受講生アンケートでも「K・W先生のエピソード最高!」と評判のお話が楽しい先生です。
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初任者研修「移動・移乗」の授業内容とは
本日の初任者研修の授業は、前回の7回目の授業とセットで、引き続きテーマは「移動・移乗」。前回はベッド上での実技を学びましたが、今回は講義の後に外へ出て、公道で車いすや杖を体験するとのこと。
褥瘡予防と利用者の安全を守るスキル
K・W先生が、褥瘡(じょくそう)の説明をしていたとき。シーツのしわや濡れたタオルで拭いた蒸れが褥瘡の原因になることもあるというお話がありました。
しわが出ないようにシーツを敷く、濡れタオルで拭いたあとは乾いたタオルで拭いて皮膚を乾かすなど、手間を惜しまなければ防げる褥瘡もあるそうです。
褥瘡は寝たきりなどで身体が圧迫され、血液の循環が悪くなった部分が壊死することで起こるもの。
表皮が赤くなり、めくれてはがれ、放っておくとどんどん穴が大きくなり、最終的には骨が見えることもあるそうです。
皮膚が赤くなった時点で気づいて医療機関に連絡するだけでなく、そもそも褥瘡をつくらないことも介護職の大切な仕事とのお話がありました。
ズボラな私は「たかがシーツのしわ」と考えてしまうところでしたが、そのしわが利用者の健康や生命を脅かすことになるかもしれないなんて…。
介護職は一挙手一投足に気を配らなければならない、すごい仕事なのだなとあらためて思います。
利用者の意欲を引き出すコミュニケーションの工夫
褥瘡などにならないよう「移動・移乗」が大切になるわけですが、利用者本人の気持ちが動かないと、身体も動きにくいとのこと。
意欲があるときの行動は、素早く安定しているそうです。だからただ食べましょうと言うよりは「今日のお昼ご飯は、大好きなチャーハンですよ」と言ってみたり、歩きましょうと言うよりは「3丁目の公園でお祭りをしているみたいです。行ってみましょう」と具体的に興味をひくように工夫して言ってみるといいですよと、K・W先生。
また、認知症、白内障、緑内障など病気が理由で出かけたがらなくなる人も。見えなくて怖いという人には「私が目になりますよ」など、相手の不安を解消する一言を添えると良いそうです。
相手の気持ちに立った優しい気持ちから、湧き出てくるような言葉の数々。子どもに怒ってばかりの私でも経験を積んだら、そんな優しい言葉が出てくるかしらと、しばし考えてしまいました…。
でも専門職だから、そこを目指さなきゃいけないですよね。
車いす・杖の使い方と実技体験
初任者研修の車いす・杖の使い方と実技体験の授業の時間には、全員目隠しをして教室内を歩いてみました。「怖い!」「誰?」と言葉が飛び交う中、K・W先生が「危ない!!」と叫ぶと、全員の動きがピタッと止まりました。
目からの情報がなくなると怖いという気持ちがよくわかります。
利用者目線で介護を学ぶ体験型授業
K・W先生から「いま施設で働いている人も、利用者の状況を体験することって、なかなかできない。初任者研修ではそれを体験できるので、大事な時間です。
ふだん歩いている道の小石や段差が、大きな支障になるということに気づく。車いすや杖で歩く大変さを知れば、みんなが楽に暮らすにはどうしたらいいか考えられるようになれます」とお話がありました。
【執筆者プロフィール】
さがみんママ
相模原市在住、1児のママ。現在、子どもを幼稚園に通わせながら新たな仕事を模索中です。実の両親、義理の両親ともに元気ですが、5年、10年後を考えると…。介護業界への関心が日に日に高まっています。
大和市の小中高、早稲田大学教育学部卒。
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