相模原市で幼稚園の子どもを育てながら、新たな職を模索している私。
「介護の仕事ってどうだろう?」という思いが頭をよぎっていたとき、ひょんなことから神奈川県内で介護資格取得の学校を運営する「湘南国際アカデミー」(藤沢市藤沢38‐3)の授業をのぞかせてもらうチャンスをいただきました。一部抜粋にはなりますが、初任者研修の授業全16回を順にご紹介します。本日は、その第11日目の授業に参加させていただきました♪
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介護職員初任者研修、 第11回目の授業は、小林学先生。建築会社で設計のお仕事をされていた経歴を持つ小林先生。介護業界に将来性を感じ、転職。20年近く介護の現場で現場責任者などとして働きながら、現在は休みの日に講師として働いているそうです。
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初任者研修で学ぶ「排泄介助」の重要性
第11回目の授業のテーマは「排泄」。生きる上で必要不可欠な大切な行為、介護とは切っても切れないテーマです。
授業の冒頭で排泄介助に関するイメージを皆で考えることになりました。
【介護者側のイメージ】
◆利用者がトイレに間に合うようにする。
◆汚い。
◆臭い。
【利用者側のイメージ】
◆利用者が「恥ずかしい」と思っている。
◆利用者が「申し訳ない」と思っている。
受講生からは以上のようなイメージが聞かれました。
尿が出なくなると、一般的に死が近くなってきている状態ということになるそうです。
別の回の授業で、寝たきりの人が頑固な便秘になると、食べた物が嘔吐で逆流して気管に入り込み、誤嚥性肺炎になる事例もあるという説明がありました。
これからは「たかが便秘」なんて軽口は絶対にたたけません!毒素をためこむ危険性をしっかり学びたいと思います。
排泄介助の基礎知識 | 利用者の気持ちに寄り添うケア
排泄は自律神経が大きく影響していて「交換神経」が働いているときは排尿を抑制し、「副交感神経」が働いてリラックスいるときは排尿を促進。
ただし過度にストレスがかかり自律神経が乱れると、緊張してトイレに行きたくなったり、旅行で便秘になったりすることもあるとか。
人間の体は本当にデリケートです。
排尿は日中4~7回、夜間0~1回が正常な範囲。膀胱は筋肉の袋状のものでできているので年齢とともに機能が弱まり、もれたりすることもあるそう。
またオレンジ・赤・濁っているなど普段と違う色の尿が出たら要注意。病気の可能性もあるので気づいたらすみやかに報告し、情報を共有することが大切とのことでした。
正しい観察と報告の重要性
正常な排便は、1~3日おきに1回150~200グラムほどの便がいきまず痛みもなくスムーズに出る状態。
直腸に便がたまると、15分ほど便意を感じるそうです。時間が経つと便意が遠のくため、タイミングを逃さないことが重要だとか。
便秘の対処法は各施設によって異なりますが、一例としては3日でないと下剤、4日出ないと座薬、5日出ないと浣腸をするところも。
「3日」の根拠は食べた物が肛門へ到達するのに、24時間~72時間(3日)かかるというデータがあるから。
3日以上たまった便が一気に出ると血圧が下がって意識が飛ぶことがあり、これを「排便ショック」と呼ぶそうです!
便秘症の人は若いうちに治しておかないと、将来大変なことになりそうです…。
そして「紙おむつは利用者の自尊心に配慮して最終手段と考え、安易には使用しない」とのお話が先生からありました。
使用する場合も利用者の羞恥心に配慮し、コミュニケーションを重ね、同意を得ることが大切とのこと。
「介護職に就いて経験を重ねても、利用者の『恥ずかしい』『申し訳ない』という気持ちに寄り添いつつ、どうしたら介護者・利用者双方の苦痛を減らすことができるか、考える気持ちを忘れないでほしい」とのお話が小林先生からありました。
そして最後に「利用者の普段の状況をよく観察し、変化に気づいてほしい。気づきがあると、介護がおもしろくなる。『よく介護職を20年も続けてこられましたね』と聞かれるが、気づくとどんどん楽しくなって、きつい仕事ではあるけれども、続けてこられた。単純に高齢者とのやりとりって楽しいですけどね」と受講生にエールを送ってくれました.
【執筆者プロフィール】
さがみんママ
相模原市在住、1児のママ。現在、子どもを幼稚園に通わせながら新たな仕事を模索中です。実の両親、義理の両親ともに元気ですが、5年、10年後を考えると…。介護業界への関心が日に日に高まっています。
大和市の小中高、早稲田大学教育学部卒。
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