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初任者研修「清潔保持と自立支援」の授業体験

初任者研修「清潔保持と自立支援」の授業体験


初任者研修「排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護」

相模原市で幼稚園の子どもを育てながら、新たな職を模索している私。
「介護の仕事ってどうだろう?」という思いが頭をよぎっていたとき、ひょんなことから神奈川県内で介護資格取得の学校を運営する「湘南国際アカデミー」(藤沢市藤沢38‐3)の授業をのぞかせてもらうチャンスをいただきました。一部抜粋にはなりますが、初任者研修の授業全16回を順にご紹介します。本日は、その第11日目の授業に参加させていただきました♪

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介護職員初任者研修、 初任者研修、第12回目は和田先生の授業。優しさとユーモアが入り混じるお話を授業でしてくれる和田先生。
これまで訪問介護や住宅型有料老人ホームで、お仕事をされてきたそうです。
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洗髪と足浴を学ぶ | 清潔保持の基本技術

湘南国際アカデミーの初任者研修での洗髪実技

介護職員初任者研修第12回目のテーマは「入浴」です。
午前中にはベッド上の洗髪、午後には足浴(部分浴)を実技で学びます。

2020年2月11日、日本プロ野球史に偉大な足跡を残された野村克也さんが、自宅浴槽で亡くなられたとの報道がありました。死因は虚血性心不全で享年84歳。
一人暮らしをしていた私の祖母も自宅浴槽で亡くなっており、お風呂での事故は本当に多いようです。今回の授業も心して勉強したいと思います。

食事、排泄、入浴は「三大介護」といわれますがこれらはすべて「命にかかわる介護」入浴介助で1番の危険は溺水、2番目に危険なのはヒートショックとのお話が和田先生からありました。

清潔保持と血行促進 | 利用者の快適性を高めるケア

入浴の三大効果
◆温熱…血管が拡張(血行促進)。
◆静水圧…水圧により、血管など体の内部まで圧力が加わる。そのため、血液が押し戻されて心臓の動きを促進する。
※心臓、呼吸器などに病気のある人はゆっくり慎重に入る。
◆浮力…お風呂につかると浮力が働き、体重が1/9~1/10に変わる。そのため筋肉や関節を休ませ、リラックスすることができる。

入浴介助で気を付けるべきポイントと実践的アプローチ

溺水の注意点としては、浴槽に入ったとき、体は軽くなるけれど、頭は重いままなので滑ると、まっすぐ下に落ちて溺水することが多いそう。
また、浴槽の底に残っている入浴剤に足を滑らせたり、手足についた石鹸の泡で滑ったりすることもあるため、入浴剤や泡を残さないよう習慣化することも大切だそうです。

そして入浴のポイントはお湯の温度。お風呂でリラックス効果を期待するなら、温度は38度~41度に設定すると副交感神経の働きが促進され、リラックスできるそうです。
リラックスすると睡眠の質が良くなり、免疫力も高まるなど良い影響が期待できるので、なかなか寝付けない人なども試してみたい入浴法です。
※高血圧の人によっては41度でも高いので40度くらいが理想。

また、湯治などの事例にもあるように、38度の微温浴で長く入ると脈拍数を落とし、血圧を下げる効果もあるとか。
逆に42度以上の高い温度のお風呂に入ると、交感神経が促進され、心臓が活発化し、体に負担がかかるそうです。
そうは言っても、利用者の長年の習慣で温度を変えるのが難しいケースもあるので、コミュニケーションを密に取りながら見守ることが大切とのことでした。

入浴介助における温度管理とヒートショック予防のポイント
初任者研修担当講師:介護福祉士の和田先生

温度管理とリラックス効果 | ヒートショック予防の重要性

また、室内の温度が温かいと血管が拡がり、寒いと縮むため、冬場は特に脱衣所と浴室の温度差(ヒートショックに注意が必要となります。
それは浴室と脱衣所だけでなく、家全体で配慮する必要があるそうです。
和田先生が訪問介護をしていたお家で、部屋が20度、廊下がマイナス1度という事例もあったそう。そのため、急激な温度変化は危険です。

実技を通じて学ぶ介護のやりがいと重要性

清潔保持をテーマにした足浴の授業風景

実技ではベッド上での洗髪と足浴(部分浴)を学びました。
体力が著しく落ちている人がベッド上での洗髪の対象。体が疲弊しているため1人につき10分くらいで、手際よく施術。
バスタオルと大きなビニール袋、輪ゴム、洗濯バサミをベッド上に設置し、洗髪することができるとのこと。
足浴では、たらいとビニール袋を使って生徒が互いに実演。私は見学でしたが、足のかかとのガザガザをお手入れしないと、この授業は受けられないと、内心一人で焦っていました…。

「洗髪には清潔保持という役割以外に、血行促進という意味合いがある。利用者の好みの温度や力の強さを把握し、快適性を提供できるよう心がけることが、ロボットではなく人がやる意味だと思います」と和田先生がお話してくれました。

初任者研修で学ぶ介護現場での実践知識

初任者研修では、介護現場で必要な清潔保持と自立支援の基本を学びます。
清潔保持では、利用者の健康を守るための入浴・清拭・排泄ケアなどの技術と、感染予防の知識を習得します。
また、自立支援では、利用者ができる限り自分で動けるようにサポートする考え方を学びます。
具体的には、介助のしすぎを防ぎ、適切な声掛けや環境整備で利用者の意欲を引き出す方法を身につけます。これらの知識と技術は、利用者の快適な生活と尊厳を守る基盤となる重要なスキルです。

【参考資料】
公益財団法人長寿科学振興財団「高齢者の入浴事故 ヒートショック対策と予防」

【執筆者プロフィール】
さがみんママ
相模原市在住、1児のママ。現在、子どもを幼稚園に通わせながら新たな仕事を模索中です。実の両親、義理の両親ともに元気ですが、5年、10年後を考えると…。介護業界への関心が日に日に高まっています。
大和市の小中高、早稲田大学教育学部卒。

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介護職員初任者研修、第3回目は阿久津先生の授業。高校卒業後、劇団四季の舞台に4年間立っていたという異色の経歴の持ち主。
平成15年から30年まで障害者を含めた訪問介護を行い、現在は講師をしながら有料老人ホームでお仕事をされているそうです。
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