
こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
このページでは、第34回(2022年)介護福祉士国家試験の【介護過程】から出題された問題の解答・解説を致します。
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
※記事の途中に、全国の介護福祉士合格者が使用した介護福祉士受験対策教材「受かるんですシリーズ」の情報もありますので、ぜひご覧ください。
介護過程
問題 61
介護福祉士が介護過程を展開する意義に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 チームアプローチ(team approach)による介護を提供することができる。
2 直感的な判断をもとに介護を考えることができる。
3 今までの生活から切り離した介護を提供する。
4 介護福祉職が生活を管理するための介護を考えることができる。
5 介護福祉職が実施したい介護を提供する。
解答:1
解説:介護過程を展開し、根拠に基づいた介護を組み立てることで、質の高いチームアプローチによる介護を提供します。選択肢1が最も適切です。
問題62
介護過程における情報収集に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の日常生活の困難な部分を中心に収集する。
2 利用者との会話は解釈して記載する。
3 他の専門職が記載した記録は直接的な情報として扱う。
4 利用者の生活に対する思いを大切にしながら収集する。
5 情報収集はモニタリング(monitoring)を実施してから行う。
解答:4
解説:利用者の思いを大切にして情報収集をすることは、利用者主体の介護につながります。選択肢4が最も適切です。
問題 63
介護過程における生活課題に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 効率的な支援を提供するために解決するべきこと。
2 利用者が家族の望む生活を送るために解決するべきこと。
3 介護福祉職が実践困難な課題のこと。
4 利用者の生活を改善するために思いついたこと。
5 利用者が望む生活を実現するために解決するべきこと。
解答:5
解説:介護過程における生活課題とは、利用者が望む生活を実現するための課題を指します。選択肢5が最も適切です。
問題 64
介護過程における目標の設定に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 長期目標の期間は,1か月程度に設定する。
2 長期目標は,短期目標ごとに設定する。
3 短期目標は,生活全般の課題は解決した状態を表現する。
4 短期目標は,抽象的な内容で表現する。
5 短期目標は,長期目標の達成につながるように設定する。
解答:5
解説:介護過程における目標は、短期目標を達成することが、長期目標の達成につながるように設定します。選択肢5が正解です。
問題 65
介護計画における介護内容に関する記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の能力よりも介護の効率を重視して決める。
2 業務の都合に応じて介護できるように,時間の設定は省略する。
3 介護するときの注意点についても記載する。
4 利用者の意思よりも介護福祉職の考えを優先して決める。
5 介護福祉職だけが理解できる表現にする。
解答:3
解説:介護計画では、どのような介護を提供するかを記載するため、具体的な注意点についても記載します。選択肢3が最も適切です。
問題 66
Cさん(84歳,女性,要介護3)は,2か月前に自宅で倒れた。脳出血(cerebral hemorrhage)と診断され,後遺症の左片麻痺になった。Cさんは自宅での生活を希望している。長男からは,「トイレが自宅でできるようになってから自宅に戻ってほしいとの要望があった。そのため,病院から,リハビリテーションを目的に介護老人保健施設に入所した。
入所時,Cさんは,「孫と一緒に過ごしたいから,リハビリテーションを頑張りたい」と笑顔で話した。Cさんは,自力での歩行は困難だが,施設内では健側を使って車いすで移動することができる。また,手すりにつかまれば自分で立ち上がれるが,上半身が後ろに傾くため,移乗には介護が必要な状態である。
入所時に介護福祉職が行うアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち,最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 自力で歩行ができるのかを確認する。
2 排泄に関連した動作について確認する。
3 孫と面会する頻度について希望を聞く。
4 リクライニング車いすの活用について尋ねる。
5 住宅改修に必要な資金があるのかを確認する。
解答:2
解説:長男より「トイレが自宅でできるようになってから自宅に戻ってほしい」との要望があり、Cさんは「リハビリテーションを頑張りたい」と話しているため、選択肢2が最も適切です。
次の事例を読んで,問題67,問題68について答えなさい。
〔事 例〕
Dさん(73歳,女性,要介護2)は,認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)に入居した。
入居後,本人の同意のもとに短期目標を,「食事の準備に参加する」と設定し,順調に経過していた。ある日,Dさんが夕食の準備に来なかった。翌日,担当する介護福祉職が居室を訪ねて理由を聞くと,「盛り付けの見た目が・・・」と小声で言った。
当日のDさんの記録を見ると,「お茶を配ると席に座ったが,すぐに立ち上がり,料理を皿に盛りつけるEさんの手元を見ていた」「配膳された料理を見て,ため息をついた」とあった。その後.食事の準備には参加していないが,早く来て様子を見ている。また,食事中は談笑し,食事も完食している。
以上のことから再アセスメントを行うことになった。
問題 67
Dさんの再アセスメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 お茶を配る能力について分析する。
2 ため息の意味を料理の味が悪いと解釈する。
3 早く来て様子を見ている理由を分析する。
4 安心して食事ができているかを分析する。
5 Eさんに料理の盛り付けを学びたいと解釈する。
解答:3
解説:Dさんが「盛り付けの見た目が・・・」と小声で言っており、盛り付けについて気になっている可能性が考えられるため、選択肢3が最も適切です。
問題 68
カンファレンス(conference)が開かれ,Dさんの支援について検討することをになった。Dさんを担当する介護福祉職が提案する内容として最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 食器の満足度を調べること。
2 昼食時だけでも計画を継続すること。
3 居室での食事に変更すること。
4 食事の準備の役割を見直すこと。
5 食事以外の短期目標を設定すること。
解答:4
解説:他利用者のEさんの食事準備について、Dさんが気にしている様子がみられるため、選択肢4が最も適切です。
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※引用:上記の各問題は、2022年(令和4年)第34回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
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その他、介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ機関への評価業務や、介護事業所や医療機関において「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
