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2022年 第34回介護福祉士国家試験 解答&解説⑪【こころとからだのしくみ】

2022年介護福祉士国家試験解答と解説

こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者実務者研修介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
第34回(2022年)介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの全科目ごとに分けてご案内する「第34回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。

来年度以降受験予定の皆さまは、今後の受験対策としても是非ご活用ください

このページでは、【こころとからだのしくみ】から出題された問題の解答・解説を致します。

こころとからだのしくみ

問題 97

Kさん(83歳,女性,要介護1)は,3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。一人暮らしで訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。金銭管理は困難であり,長男が行っている。
 最近,認知症(dementia)の症状がさらに進み,訪問介護員(ホームヘルパー)がKさんの自宅を訪問すると,「通帳を長男の嫁が持って行ってしまった」と繰り返し訴えるようになった。
 考えられるKさんの症状として,適切なもの1つ選びなさい。

1 もの盗られ妄想
2 心気妄想
3 貧困妄想
4 罪業妄想
5 嫉妬妄想

解答:1

解説:「通帳を長男の嫁が持って行ってしまった」と繰り返し訴えているという記述から、選択肢1が適切です。

問題 98

Lさん(87歳,男性,要介護1)は,冷房が嫌いで,部屋にエアコンはない。ある夏の日の午後,訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると,厚手の布団を掛けて眠っていた。布団を取ると大量の発汗があり,体温を測定すると38.5℃であった。朝から水分しか摂取していないという。前から不眠があり,この5日間便秘が続いていたが,食欲はあったとのことである。
 次のうち,体温が上昇した原因として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 布団
2 発汗
3 空腹
4 不眠
5 便秘

解答:1

解説:夏の午後に冷房をつけていない部屋で、厚手の布団をかけていたという記述から、選択肢1が最も適切です。

問題 99

老化に伴う視覚機能の変化に関する次の記述のうち,正しいもの1つ選びなさい。

1 水晶体が茶色になる。
2 遠くのものが見えやすくなる。
3 明暗に順応する時間が長くなる。
4 ピントの調節が速くなる。
5 涙の量が増える。

解答:3

解説:暗いところから明るいところに移った際に、目が慣れることを明順応、明るいところから暗いところに移った際に、目が慣れることを暗順応といいます。老化に伴い、見えるようになる時間が長くかかるため選択肢3が最も適切です。

問題 100

言葉の発音が不明瞭になる原因として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 唾液の分泌が増加すること
2 舌運動が活発化すること
3 口角が上がること
4 調整された義歯を使用すること
5 口唇が閉じにくくなること

解答:5

解説:口唇が閉じにくくなると、言葉をはっきり話すことが難しくなるため、選択肢5が最も適切です。

問題 101

骨に関する次の記述のうち,正しいもの1つ選びなさい。

1 骨にたんぱく質が含まれている。
2 骨のカルシウム(Ca)は老化に伴い増える。
3 骨は負荷がかかるほうが弱くなる。
4 骨は骨芽細胞によって壊される。
5 骨のカルシウム(Ca)はビタミンA(vitamin A)によって吸収が促進される。

解答:1

解説:骨の主成分は、カルシウムとたんぱく質です。選択肢1が正解です。

問題 102

介護者が効率的かつ安全に介護を行うためのボディメカニクスの原則に関する次の記述のうち,適切なもの1つ選びなさい。

1 支持基底面を広くする。
2 利用者の重心を遠ざける。
3 腰がねじれた姿勢をとる。
4 重心を高くする。
5 移動時の摩擦面を大きくする。

解答:1

解説:介護職が安全に介護を行うため、ボディメカニクスの活用は重要です。選択肢1が正解です。

問題 103

次のうち,三大栄養素に該当する成分として,正しいものを1つ選びなさい。

1 水分
2 炭水化物
3 ビタミン(vitamin)
4 ナトリウム(Na)
5 カルシウム(Ca)

解答:2

解説:三大栄養素とは、炭水化物、たんぱく質、脂質の3つをいいます。選択肢2が正解です。

問題 104

コントロール不良の糖尿病(diabetes mellitus)で高血糖時にみられる症状として,適切なもの1つ選びなさい。

1 振戦
2 発汗
3 口渇
4 乏尿
5 動悸

解答:3

解説:高血糖症状には、口渇、多飲、多尿、体重減少、疲労感などがあります。選択肢3が正解です

問題 105

Mさん(85歳,男性)は,通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしていて,いつも時間をかけて湯につかっている。ある時,介護福祉職が,「そろそろあがりましょうか」と声をかけると,浴槽から急に立ち上がりふらついてしまった。
 Mさんがふらついた原因として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 体温の上昇
2 呼吸数の増加
3 心拍数の増加
4 動脈血酸素飽和度の低下
5 血圧の低下

解答:5

解説:時間をかけて湯につかることで、副交感神経の働きで血圧が低下し、更に立ち上がった際に起立性低血圧によりふらついたと考えられます。選択肢5が最も適切です。

問題 106

次のうち,ブリストル便性状スケールの普通便に該当するものとして,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 水様便
2 硬い便
3 泥状便
4 コロコロ便
5 やや軟らかい便

解答:5

解説:選択肢5の記述の通りです。

問題 107

Aさん(65歳,女性)は,最近,熟睡できないと訴えている。Aさんの日常生活は,毎日6時に起床し,午前中は家事を行い,14時から20分の昼寝をし,16時から30分の散歩をしている。食事は朝食7時,昼食12時,夕食18時にとり,朝食のときはコーヒーを1杯飲む。21時に好きな音楽を聴きながら,夜食を満腹になる程度に食べ,21時30分に就寝している。
 Aさんの訴えに対して,日常生活で改善する必要があるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 朝食のコーヒー
2 昼寝
3 散歩
4 音楽を聴くこと
5 就寝前の夜食

解答:5

解説:眠る前に食事をすると、消化器官に負担がかかり、睡眠の質が低下します。夜食を満腹になる程度に食べるという記述から、選択肢5が最も適切です。

問題 108

Bさん(76歳,女性)は,病気はなく散歩が日課である。肺がん(lung cancer)の夫を長年介護し,数カ月前に自宅で看取った。その体験から,死期の迫った段階では延命を目的とした治療は受けずに,自然な最期を迎えたいと願っている。
 Bさんが希望する死の用語として,最も適切なもの1つ選びなさい。

1 脳死
2 突然死
3 尊厳死
4 積極的安楽死
5 心臓死

解答:3

解説:延命を目的とした治療は受けず、自然な最期を迎えることを尊厳死といいます。選択肢3が最も適切です。

<科目ごとの解答・解説はこちらから確認できます>
①【人間の尊厳と自立】
②【人間関係とコミュニケーション】
③【社会の理解】
④【介護の基本】
⑤【コミュニケーション技術】
⑥【生活支援技術】
⑦【介護過程】
⑧【発達と老化の理解】
⑨【認知症の理解】
⑩【障害の理解】
⑪【こころとからだのしくみ】
⑫【医療的ケア】
⑬【総合問題】

湘南国際アカデミーは、今後も皆さんの長期的なキャリア形成をサポートしております。
お手伝いできることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
綜合支援部TEL:0120-961-190

講師も募集しておりますので、ご興味のある方は実務者研修教員講習会などもチェックしてみてくださいね!

※引用:上記の各問題は、2022年(令和4年)第34回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。

この記事の監修者

湘南国際アカデミー講師

湘南国際アカデミー
講師:江島 一考
所持資格:介護福祉士・
介護福祉士実習指導者・
介護支援専門員・
福祉用具専門相談員

 元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内レベルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
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