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介護職員初任者研修 授業体験⑦|整容に関連した介護で学ぶ身支度の重要性

こんにちは!湘南国際アカデミーのSueです。
介護福祉士の試験結果が3月に発表され、湘南国際アカデミーには受講生から嬉しい報告がたくさん届きました!
みなさまのご活躍をお祈りしております!!

さて、今回は初任者研修第9日目の受講レポートをお伝えします♪

初任者研修 第9日目

実技で使用のシャツはゆったりサイズがおすすめ

第9日目は更衣介助と顔拭きを学ぶため、実技で使用するタオルやTシャツなどを持参しました。
実技で使用するシャツなどは、服を着ている状態でさらに1枚着るので、ゆったりサイズのものがおすすめです。
ご家族のものを借りて持ってきている方も多かったです。

授業スケジュール

科目
午前【講義】
整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護
午後【演習】
・部分清拭(せいしき)の介護
・座位での衣服の着脱の介護
・ベッド上での衣服の着脱の介護

第9日目は、整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護について学びました。
お着替えや顔拭きなどの身支度に関する内容で、家族が病気になった際のケアにも役立つ内容でした!

担当は、メリハリ上手な村田先生

初任者研修第9日目は、村田先生が担当してくださいました。
介護実務の経験が豊富な村田先生の授業は、合間合間にご自身のエピソードを挟みながら、楽しく受講することができました。

楽しく真剣にメリハリのある授業でした♪

整容介護の重要性と基本的なケアのポイント

湘南国際アカデミーで整容介護を学ぶ受講生

村田先生より授業の冒頭、こんなお話がありました。

「介護職の良し悪しは、身支度ケアで決まる」(※あくまで一説として)

つまり、してもしなくても身体に影響のない身支度ケアをしっかりできている=きちんとケアしているということでした。

確かに、施設にいる母との面会時に、服装や髪型など身支度がいつもきれいに整えられていると、「大切にして頂いてるなぁ」と感じます。
作業としての介護ではなく、そこに介護職の方の心が込められていることが伝わってきます。

今回の授業に限らず、初任者研修では介護の知識や技術だけでなく、それ以上に大切な介護そのものの考え方についても、先生たちから学びました。
介護とは何か?どうあるべきか?ここを間違えてしまうと、利用者が置いてきぼりになってしまいます。

また、介護福祉士国家試験では、介護の知識だけでなく、介護の正しい考えを持ってないと解けない問題があり、初任者研修で正しい介護に対する考え方を学んでおくと、実務でも受験でもとても役立つそうです。

洗面・顔拭き タオルの面はいくつ増やせるか?!

洗面は、全介助を要する利用者さんの場合、濡れタオルを使用します。ずっと同じ面を使用すると、汚れなどがまた顔についてしまうので、部分ごとにタオルの面を変えながら拭きます。

先生から教わったタオルの畳み方と面の替え方を活用すると、1枚のフェイスタオルでたくさんの面をつくることができました!
是非皆さんも授業で何面作れるか、チャレンジしてみてください♪

洗面時には、利用者さんの意向を聞きながら、化粧水、乳液、クリームなども使用します。

介護職による、ひげそりはOK? NG?

利用者さんが望んでも、介護職にはできないこともあります。例えば、髪を切ることは理容・美容師業のため、介護職が行うこはできません。

身支度に関わることで言えば、ひげそりは場合によってはNGです。手動カミソリを使用したひげそりはNGで、電動シェーバーを使用する場合はOKだそうです。

ひげは1日に約0.4ミリ伸び、すぐに目立つため、1日1回はひげそりをするのが一般的だそうです。

利用者に寄り添う顔拭きと爪切りの実技体験

爪はこまめに手入れをしないと、巻き爪や爪肥厚(そうひこう)など、爪が変形してしまうことがあります。
また、長い爪は皮膚を傷つけたり、動作の障害になり得ますので、爪切りは身だしなみだけでなく、安全な生活のためにも必要なケアです。

さきほど、ひげそりは手動カミソリを使用する場合、介護職は行えないとお伝えしました。
爪切りの場合は、以前は医療職が行う医行為とされてきましたが、現在は爪とその周りの皮膚に異常がなく、糖尿病などの疾患などで専門的な管理が必要でない場合に限り、介護職が爪切りで爪をきることや、爪やすりでやすりがけをすることが認められています。

授業では、正しい爪の切り方を教科書の図を見ながら、先生が解説してくださいました。
高齢者の場合、爪と皮膚が癒着している場合があるので、皮膚を一緒に切ってしまわないよう、注意します。

痛みや不快感を感じると爪のケアの拒否にもつながるので、一度にたくさん切るのではなく、指先をしっかり持って、少しずつ、利用者さんの表情や様子を見ながら進めると良いそうです。

着替え介助の手順と「脱健着患」の根拠

着替え介助の演習

実技に向けて、着替えの介助をする際のポイントについても学びました。

まず利用者さんの着替えを介助する際は、介護職が勝手に着るものを選ぶのではなく、利用者さんに選んでもらいます。
話すことが難しい場合は、利用者さんの好みを尊重していくつか介護職が出し、指差しなどで選べるようにすると良いそうです。

午後からはベッドを出して、実際に衣服の介助を行いました。まずは、片麻痺などの一部介助を要する利用者さんを想定した演習でした。

片麻痺の方の介助は、「脱健着患」(だっけんちゃっかん)が基本です。「脱健着患」とは、脱ぐときは健側(麻痺が無い方)から、着るときは患側(麻痺がある方)からという意味です。

聞きなれない言葉にみんなで「ちゃっけんだっけん?あれ?どっちだっけ?」と最初は戸惑っていましたが、何故「脱健着患」なのか根拠を知ると、迷わなくなります。

その根拠も先生が見本を見せながら解説してくれるので、介護未経験の私も分かりやすかったです。
介護の現場で働いているクラスメイトの方も、現場ではなかなか根拠まで学ぶ機会はないと、熱心にメモを取っていました。

一部介助を要する利用者さんの演習後、全介助を要する利用者さんを想定した演習も行いました。

第9日目を振り返って|湘南国際アカデミーでの授業体験が示す介護の心得

着替え介助の演習授業

初任者研修の第9日目で、「脱健着患」の根拠を学んだ際、あるクラスメートが「なるほど!もうこれで迷わない」と言っていたのが印象に残っています。
話を聞けば、介護現場で仕事をしているものの、人によって教えてくれる内容が違うため何が正解かわからず困っていたそうです。

職場によっては、「見て覚える」が基本で、根拠を学ぶ機会がない場合もあります。根拠がないまま技術を覚えると、果たしてそれが正しいのかどうか判断ができませんよね。

湘南国際アカデミーの初任者研修では、根拠もしっかり学べます。修了だけをゴールとせず、実際の現場で役立つ知識、技術、考え方を身に付けて、介護職として活躍しませんか??

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