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【介護職の健康法シリーズ】漢方スクール講師が教える介護職のための『デトックス』法!

老舗漢方専門店「薬日本堂」さんにご協力いただき、介護職に役立つ漢方に関する情報を発信しています。

今回は、介護職のための『デトックス』法についてです。是非最後までご覧ください。

【前回の記事】
【介護職の健康法シリーズ】漢方スクール講師が教える介護職のための便秘解消法!


ためこみ体質になっていませんか?

デトックスは、解毒を意味する呼び名で、体内から毒素や老廃物を取り除く健康法です。

体内に毒素や老廃物をためやすい体質になると、体重の増加、疲れやすい、むくみ、肩こり、冷え性、便秘、などの症状が出やすくなります。

介護のお仕事による、時間の不規則や重労働、ストレスなどにより、ため込み体質になりやすい傾向がありますね。

漢方で人の身体は、気(き)、血(けつ)、水(すい)で構成されていると考えます。
気はエネルギー、血は栄養、水は潤いと考えるとイメージがつきやすいですね。

ためこみ体質ということは、この気・血・水が巡らずに、詰まっている状態と考えます。

ためこみ体質を解消することは、ダイエットや体の不調改善に直接かかわってきますので、介護のお仕事を楽しく続けていくためにも、タイプに合わせた生活の工夫を実践してみましょう。


漢方で考えるデトックスの3タイプ?

気の巡りが悪くため込んでいるタイプ → ストレスタイプ

血の巡りが悪くため込んでいるタイプ → 血行不良タイプ

水の巡りが悪くため込んでいるタイプ → むくみタイプ

と考えて以下の項目で、ご自身がどのタイプに当てはまるのかチェックしてみましょう。


タイプ別 デトックス法

介護のお仕事は、状況に応じた臨機応変な対応が求められると思います。
仕事内容も多種多様なことから、1つのタイプに決めることは難しかったのではないでしょうか?

全部が自分のタイプと考えて、チェックが多かったタイプだけにこだわらず、今1番気になる症状のタイプを優先して、対策をしてみましょう。


◎ストレスタイプ ポイント:香りとストレッチ

漢方では、香りで気巡り対策をします。

セロリやシソ、春菊、パクチーなどの香味野菜やスパイス、キウイやグレープフルーツなどの柑橘類は、気を巡らせてくれます。好きな香りを嗅ぐだけでもOKです。

また、ストレッチで身体を伸ばすことが気の巡りを助けることにつながります。特に脇(側面)を意識して伸ばしましょう。
介護のお仕事で疲れた身体のリセットにも有効ですので、1日の終わりに是非取り入れてみましょう。


◎血行不良タイプ ポイント:温めと睡眠

漢方では、身体が冷えた状態で血行がよくなることはないと考えます。

女性の方は特に腰回りが冷えないように注意しましょう。基本は、手首、足首、首回りです。

冬場はもちろん、夏も冷房の影響をうけやすい箇所なので対策が必要です。
玉ねぎや長ネギ、ニラ、酢、桃、青魚、などは血行を良くしてくれる食材です。

また、睡眠はとても大切です。
介護のお仕事が忙しく睡眠時間が短くなることもあるかと思いますが、できるだけ工夫をして、いくら遅くても24時までには寝る習慣をつけましょう。


◎むくみタイプ ポイント:胃腸のケアと入浴

漢方では、消化の働きが弱い人ほどむくみやすいと考えます。

介護のお仕事は時間に追われ食事の時間をまともに取れないこともあると思いますが、1口30回を目安によく噛んで食べるように心がけましょう。
また、何も食べない時間を作ることも大切です。寝る前に食べることはやめて、空腹の状態で布団に入ると、身体が軽くなります。

小豆や黒豆、冬瓜、ハト麦、もやし、トウモロコシのひげ、シジミなどは水巡りを良くしてくれる食材です。

また、しっかり湯船に入って身体のケアをしましょう。ゆっくり入って身体を温め、発汗することで水の巡りを整えます。
湯上りの水分補給は忘れずに。

介護のお仕事は、健康な身体が基本になります。ご自身の身体のケアはついつい後回しになっている方も多いのでは?
漢方では、チェック表にあるような未病(みびょう)の症状の段階で身体をリセットすることを基本とします。

是非、体調に合わせて、楽しく生活に取り入れてみてください。

▼こちらも是非ご覧ください▼
薬日本堂が運営する情報サイト『漢方ライフ』


漢方で元気に!介護の学びでハッピーに♪

薬日本堂漢方スクール講師・鈴木先生に、デトックス法について、ご執筆いただきました。
最近疲れがたまっているという方は、是非参考にされてください♪

鈴木先生が仰られたように「未病の症状の段階で体をリセットすること」がとても大切です。
この考え方は、利用者さんのケアにも当てはまると思います。「ちょっといつもと違う」様子に気づけることが大切です。

そのためには、老化に伴うこころとからだのしくみについて、知っておく必要があります。
この機会に、湘南国際アカデミーで介護の学びをスタートしませんか?

薬日本堂 鈴木養平先生

この記事の執筆者
薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師

鈴木 養平 Youhei Suzuki

東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。漢方専門相談員として店舗運営、臨床を経験した後、社員教育・広報販促・調剤等に携わる。

"漢方養生生活をより身近に"と漢方スクールの講師としてセミナーや講演活動をする一方で、雑誌・本の監修、商品の開発協力(日本コカ・コーラ社"からだ巡り茶"など)で活躍中。日本漢方養生学協会理事長。著書に「わがまま養生訓(フォレスト出版)」がある。

*薬日本堂漢方スクール https://www.kampo-school.com/
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ニホンドウ漢方ミュージアムの移転に伴い、7月3日より「薬日本堂漢方スクール青山校」として東京・青山にて営業をスタート。

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