江島一孝(介護福祉士)
この記事の監修者
介護福祉士、実習指導者、介護支援専門員として10年以上の経験を持ち、湘南国際アカデミーで介護職員初任者研修や実務者研修の講師、介護福祉士国家試験の対策テキスト執筆を担当。
介護福祉士実務者研修のカリキュラムは規定で決まっているため、どこのスクールに行っても学ぶ内容に大きな差はありません。
しかしスクールによって、試験の有無が異なるため、自分が受講するスクールでは試験が実施されるのか事前に確認しておきましょう。
こちらでは、介護福祉士実務者研修で行われる試験についてわかりやすく解説いたします。
介護福祉士実務者研修の試験概要
介護福祉士実務者研修は、介護職員がさらなるスキルアップを目指すための重要な研修です。特に、筆記試験と実技試験は、学んだ知識や技術を確認し、資格取得後に現場で即戦力として活躍するための基盤を築く重要なプロセスとなっています。
実務者研修の試験は、スクールによって実施方法や内容が異なりますが、基本的な目的は「理解度の確認」と「介護技術の向上」にあります。湘南国際アカデミーでは、受講生が安心して試験に臨めるよう、事前の模擬試験や丁寧なフォローアップ体制を整えています。
実技試験の流れと評価ポイント
介護福祉士実務者研修の実技試験は、グループでの介護計画作成とその実践を通じて行われます。試験の主な流れは以下の通りです。
- 介護計画の作成: 与えられた課題(利用者の状態や介護内容)を基に、グループで最適な介護計画を立案します。
- 計画の実践: 作成した介護計画を基に、実技試験で実際の介護場面を再現します。
実技試験で評価されるポイントは以下の通りです。
- 安全性: 利用者の安全を確保した介助ができているか。
- 快適性: 利用者の立場に立った快適な介護を提供できているか。
- 自立支援: 利用者の残存能力を活かし、自立を促す支援が行えているか。
試験前には、グループ内での練習を重ねることで、計画をスムーズに実行できる準備が整います。湘南国際アカデミーでは、受講生が緊張せずに試験を迎えられるよう、模擬練習の場も提供しています。
しかしながら、介護福祉士実務者研修には試験の実施義務はありませんので、試験をするかどうかはスクールの方針によって異なります。
試験を実施するスクールの場合でも、落とすために試験を実施する訳ではなく、授業で学んだことがちゃんと理解できているか確認のために試験を実施するため、難易度はそれほど高くなく授業を理解できていれば問題ありません。
湘南国際アカデミーの介護福祉士実務者研修では修了試験としてではなく、介護過程の授業の一環として試験(実技・筆記)を実施しておりますが、毎回ほぼ全員が無事修了されています。
それでも「試験」と聞くと、「落ちたらどうしよう?」、「どんな問題が出るんだろう」と色々気になるものです。
ここからは、湘南国際アカデミーで実施している介護福祉士実務者研修の試験を例に挙げて、試験の内容について解説いたします。
湘南国際アカデミーの介護福祉士実務者研修では、事前に与えられた課題に対してグループで「どのように介護をすればいいか」話し合いながら、介護計画を作成します。
・対象者の名前、年齢、性別
・状況
・要介護度
・提供している介護サービスの内容
・所要時間
そして、その介護計画を実際の状況を想定して実施するのが、実技試験です。
介護計画の作成と実技試験の実施は別の日程で行います。介護計画が作成できたら、グループで計画の沿って実技の練習を行うと良いでしょう。
実際に身体を動かすことで「この介助があった方がいいのでは?」「声掛けはどうすべきか?」など、より良い介護計画を検討することができます。
筆記試験の形式と内容
筆記試験は、介護福祉士実務者研修で学んだ内容を振り返り、受講生の理解度を確認することを目的としています。試験の形式は選択式で、全25問が出題されます。主に以下の項目から出題されるのが特徴です。
- 介護の基本: 利用者との信頼関係の築き方や倫理。
- 介護技術: 身体介助や移乗技術の理論と実践的な知識。
- 介護保険制度: 制度の概要や利用者への適用方法。
湘南国際アカデミーでは、筆記試験対策として事前に模擬試験を実施。本番と同じ形式で問題に取り組むことで、受講生は試験内容に慣れ、自信を持って臨むことができます。模擬試験の解答は持ち帰ることができ、復習にも活用可能です。
当校では、筆記試験を実施しますが、目的は皆さんの理解度を確認するためであり、合格不合格のふるいにかけるものではありませんので、ご安心ください。
実務者研修の試験に合格するための準備方法
介護福祉士実務者研修の試験は、基礎的な知識や技術を確認する場であり、特別に難しいものではありません。しかし、しっかりと準備をすることで合格率をさらに高めることが可能です。
追試、アフターフォローがあるとはいえ、できれば1度で試験に合格したいですよね。
介護福祉士実務者研修の試験に合格するためのポイントを湘南国際アカデミー講師が紹介♪是非、参考にしてください。
介護福祉士実務者研修の試験は実技・筆記ともに、下記をポイントに準備すれば合格できます!
実技評価のポイント
- 安全性、快適性、自立支援に留意できていること
- グループワークを通して立案した介護方法を理解してチームケアが行えること
筆記評価のポイント
- 事前に配布される模擬試験で予習をすること※
模擬試験はスクールによって実施しない場合があります。湘南国際アカデミーでは事前に模擬試験を実施します。
模擬試験を活用した効果的な学習法
模擬試験は、筆記試験対策として非常に有効な学習方法です。湘南国際アカデミーでは、模擬試験を事前に実施し、本番形式に慣れる機会を提供しています。
模擬試験を活用することで得られるメリットは以下の通りです:
- 問題形式の把握: 選択式の問題に慣れることで、試験本番でのミスを防げます。
- 苦手分野の克服: 模擬試験の結果から、自分の弱点を明確にし、効率よく復習が進められます。
- 自信の獲得: 試験に向けた準備が整うことで、安心して本番に臨むことができます。
湘南国際アカデミーの模擬試験は、本番と同じ内容や形式で実施されるため、受講生からも好評です。問題用紙と解答を持ち帰り、復習教材として活用することで、さらなる学習効果が期待できます。
試験合格のためのコツと注意点
試験に合格するためには、授業で学んだ内容をしっかり理解することが重要です。特に以下の点を意識すると、効率よく合格に近づけます:
- 実技試験: グループでの練習を重ね、チームケアのスムーズな実践を目指す。
- 筆記試験: 通信課題や模擬試験の問題を繰り返し復習し、出題範囲を網羅する。
- 疑問は即解消: 授業中にわからない箇所があれば、その場で講師に質問し、理解を深める。
また、試験準備に取り組む際は、自分のペースを大切にし、計画的に進めることが重要です。湘南国際アカデミーでは、講師が受講生一人ひとりの理解度に合わせてサポートを行っていますので、安心して学習に取り組めます。
介護福祉士実務者研修の試験は難しい?
介護福祉士実務者研修の試験は、「難しい」と感じる方もいますが、試験の目的は受講生の理解度を確認し、現場で活かせる知識や技術を定着させることにあります。そのため、授業内容をしっかり理解し、適切な準備を行えば決して難易度が高い試験ではありません。
重ねて申し上げますが、湘南国際アカデミーの介護福祉士実務者研修の試験は、落とすための試験ではなく、理解度を確認するため・学びを深めるためのものなので、それほど難しくはありません。
湘南国際アカデミーでは、試験に向けたサポート体制も万全です。事前に模擬試験を実施するほか、講師が受講生一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に指導を行っています。
実務者研修の試験に落ちた場合の対応
難易度は高くないものの、「もし試験に落ちたらどうしよう?」と心配される方も多くいらっしゃるでしょう。
もし介護福祉士実務者研修の試験に不合格となった場合、ほとんどのスクールで追試を実施しています。
試験に落ちたままや基準に満たない場合は不合格となり、そのままでは介護福祉士実務者研修を修了することはできませんが、不合格になった場合でも湘南国際アカデミーをはじめ他のスクールでも追試やフォローアップが用意されており、ほぼ全ての受講生が無事に修了しています。
湘南国際アカデミーでは、不合格になった方へのアフターフォローをしっかりと行い、全員が介護福祉士実務者研修を修了されていますのでご安心ください。
まとめ|介護福祉士実務者研修の試験内容
介護福祉士実務者研修の試験内容に対応するためには、授業内容の理解や計画的な準備が不可欠です。
湘南国際アカデミーでは、筆記試験と実技試験の両方に対する丁寧なサポート体制を整えており、多くの受講生が安心して試験に臨める環境を提供しています。試験に向けた最適な学習方法を実践し、自信を持って合格を目指しましょう。
とは言いつつも、大人になると試験を受ける機会が少なくなりますよね。
そのため、スクール選びの際に「試験が無いスクールの方が安心、楽」と考える方もいらっしゃるかと思います。
湘南国際アカデミーの介護福祉士実務者研修では、なぜ義務ではない試験を実施しているのか?
当校では資格取得後に受講生が介護現場で困らないよう、介護福祉士実務者研修で学んだ知識・技術を理解し修得してほしいという考えから試験を実施しております。
また、介護福祉士実務者研修の学習内容は、今後の介護福祉士・ケアマネジャーを目指す際にも重要な内容です。
ステップアップの土台としてしっかり固めておきましょう。
湘南国際アカデミーでしたら、スクーリングは月2回程度なので自宅での復習時間も取りながら、無理なく通学していただけます!
※トータルのスクーリング日数は2~8日間。保有資格によって必要なスクーリング日数は異なります。
これから介護福祉士実務者研修を受講される方は是非湘南国際アカデミーへお越しくださいませ。
実務経験のある方だけでなく、無資格者・未経験の方も受講可能です!
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