こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2024年(令和6年)第36回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
このページでは、【人間関係とコミュニケーション】から出題された問題の解答・解説を致します。
<領域: 人間と社会>人間関係とコミュニケーション
問題3
U介護老人福祉施設では、利用者の介護計画を担当の介護福祉職が作成している。このため、利用者の個別の介護目標を、介護福祉職のチーム全員で共有することが課題になっている。この課題を解決するための取り組みとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 管理職がチーム全体に注意喚起して、集団規範を形成する。
2 現場経験の長い介護福祉職の意見を優先して、同調行動を促す。
3 チームメンバーの懇談会を実施して、内集団バイアスを強化する。
4 チームメンバー間の集団圧力を利用して、多数派の意見に統一する。
5 担当以外のチームメンバーもカンファレンス(conference)に参加して、集団凝集性を高める。
解答:5
集団凝集性とは、集団の一員となるように動機付ける度合いのことです。組織力を高めて利用者の個別の介護目標をチーム全員で共有するという課題に対して最も適切です。
問題4
Bさん(90歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。
入浴日に、担当の介護福祉職が居室を訪問し、「Bさん、今日はお風呂の日です。時間は午後3時からです」と伝えた。しかし、Bさんは言っていることがわからなかったようで、「はい、何ですか」と困った様子で言った。 このときの、介護福祉職の準言語を活用した対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 強い口調で伝えた。
2 抑揚をつけずに伝えた。
3 大きな声でゆっくり伝えた。
4 急かすように伝えた。
5 早口で伝えた。
解答:3
準言語とは、話す際の声の強弱や音の高さ、スピードなどのことです。Bさんは言っていることがわからなかったという問題文から、3の選択肢が最も適切です。
問題5
V介護老人福祉施設では、感染症が流行したために、緊急的な介護体制で事業を継続することになった。さらに労務管理を担当する職員からは、介護福祉職の精神的健康を守ることを目的とした組織的なマネジメントに取り組む必要性について提案があった。 次の記述のうち、このマネジメントに該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感染防止対策を強化する。
2 多職種チームでの連携を強化する。
3 利用者のストレスをコントロールする。
4 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。
5 利用者家族の面会方法を見直す。
解答:4
介護福祉職の精神的健康を守ることを目的とした組織的なマネジメントが必要という問題文から、選択肢4が最も適切です。
問題6
次のうち、介護老人福祉施設における全体の指揮命令系統を把握するために必要なものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 組織図
2 勤務表
3 経営理念
4 施設の歴史
5 資格保有者数
解答:1
組織図は、組織体制や構造をわかりやすく図としてまとめたもので、全体の指揮命令系統を把握するために必要なため選択肢1が最も適切です。
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション (当ページ)
- 社会の理解
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 総合問題
引用:上記の各問題は、2024年(令和6年)第36回介護福祉士国家試験問題より抜粋
この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員
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