こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2024年(令和6年)第36回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
このページでは、【医療的ケア】から出題された問題の解答・解説を致します。
全国の介護福祉士合格者が愛用した受験対策テキスト
<領域: 医療的ケア>医療的ケア
問題59
次の記述のうち、喀痰吸引等を実施する訪問介護事業所として登録するときに、事業所が行うべき事項として、正しいものを1つ選びなさい。
1 登録研修機関になる。
2 医師が設置する安全委員会に参加する。
3 喀痰吸引等計画書の作成を看護師に依頼する。
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)の文書による指示を受ける。
5 医療関係者との連携体制を確保する。
解答:5
医療関係者との連携体制を確保することは、喀痰吸引等を実施する登録の際に必須となります。選択肢5が正解です。
問題60
次のうち、呼吸器官の部位の説明に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
1 鼻腔は、上葉・中葉・下葉に分かれている。
2 咽頭は、左右に分岐している
3 喉頭は、食べ物の通り道である。
4 気管は、空気の通り道である。
5 肺は、 腹腔内にある。
解答:4
気管とは、肺につながる細長い管で、鼻や口から空気を取り入れて肺まで送る空気の通り道です。選択肢4が正解です。
問題61
次のうち、痰の吸引の準備に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 吸引器は、陰圧になることを確認する。
2 吸引びんは、滅菌したものを用意する。
3 吸引チューブのサイズは、痰の量に応じたものにする。
4 洗浄水は、決められた消毒薬を入れておく。
5 清浄綿は、次亜塩素酸ナトリウムに浸しておく。
解答:1
陰圧とは、外よりも気圧が低い状態のことで、空気は気圧が高い方から低い方へ流れようとします。痰の吸引では吸引機が陰圧になる必要がありますので選択肢1が最も適切です。
問題62
次のうち、経管栄養で起こるトラブルに関する記述として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 チューブの誤挿入は、下痢を起こす可能性がある。
2 注入速度が速いときは、嘔吐を起こす可能性がある。
3 注入物の温度の調整不良は、脱水を起こす可能性がある。
4 注入物の濃度の間違いは、感染を起こす可能性がある。
5 注入中の姿勢の不良は、便秘を起こす可能性がある。
解答:2
栄養剤が胃に流れる速度が速いと、嘔吐を起こす可能性があります。選択肢2が最も適切です。
問題63
Eさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症があり、介護福祉士が胃ろうによる経管栄養を行っている。 ある日、半座位で栄養剤の注入を開始し、半分程度を順調に注入したところで、体調に変わりがないかを聞くと、「少しお腹が張ってきたような気がする」とEさんは答えた。意識レベルや顔色に変化はなく、腹痛や嘔気はない。次のうち、介護福祉士が看護職員に相談する前に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 嘔吐していないので、そのまま様子をみる。
2 仰臥位(背臥位)にする。
3 腹部が圧迫されていないかを確認する。
4 注入速度を速める。
5 栄養剤の注入を終了する。
解答:3
Eさんの「少しお腹が張ってきたような気がする」という発言、意識レベルや顔色に変化はなく腹痛や嘔気はないという記載から、選択肢3が最も適切です。
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア (当ページ)
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 総合問題
引用:上記の各問題は、2024年(令和6年)第36回介護福祉士国家試験問題より抜粋
この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員
資料請求
下記フォームに必要事項をご記入の上、「確認画面を進む」ボタンを押してください。 お電話での資料のご請求やご質問等も承っております。お気軽にご連絡ください。