発表日:2026年6月26日
株式会社アメイジュ 湘南国際アカデミー
~ 介護現場で活躍する10名の外国人介護職員が日本語でスピーチ、多文化共生と介護人材育成の未来を発信 ~
株式会社アメイジュが運営する湘南国際アカデミー(神奈川県藤沢市・代表取締役社長:新井 信)は、2026年6月26日(金)、藤沢商工会館ミナパークにて、第2回「日本で働く外国人日本語スピーチフェスティバル」を開催いたしました。
本イベントは、日本の介護現場で働く外国人介護職員が「私と介護」をテーマに日本語でスピーチを行うコンテストです。昨年の第1回開催に続く今回は、在校生を対象とした「マナ部門」と介護福祉士国家試験合格者を対象とした「リエ部門」の2部門制で実施し、ベトナム・中国・インドネシア・ミャンマー・フィリピン出身の10名が登壇しました。会場への来場者に加え、オンライン(Zoom)でも多数の方にご参加いただきました。
開催概要
| イベント名 | 第2回 日本で働く外国人日本語スピーチフェスティバル |
| 開催日 | 2026年6月26日(金) 13:00〜 |
| 会場 | 藤沢商工会館ミナパーク(神奈川県藤沢市) |
| 主催 | 株式会社アメイジュ 湘南国際アカデミー |
| 協賛 | 特定非営利活動法人 湘南国際アカデミー |
| 後援 | 藤沢市 / 社会福祉法人 藤沢市社会福祉協議会 / 藤沢FM放送株式会社 |
| 登壇者数 | 10名(マナ部門7名・リエ部門3名) |
| 参加形式 | 会場参加・オンライン(Zoom)同時開催 |
会場の様子

当日は会場内に4店舗の出店もあり、ベトナム料理(ベトナム料理 シクロ鵠沼店)、筑波大学発のこだわりコーヒー(株式会社サイエンティスト&コーヒー)、着物リメイクグッズ(着物リメイク 秋野様)、手作り米粉焼き菓子(元湘南国際アカデミー講師 小林貴美子様)をお楽しみいただきながら、参加者同士の交流の場としても賑わいました。
受賞者
本イベントの2部門「マナ部門」「リエ部門」およびその最優秀賞の名称は、湘南国際アカデミーのeラーニングシステム「マナリエ」に由来しています。「マナリエ」は「学ぶ」という日本語と、フランス語で「学ぶ」を意味する「リエゾン」を組み合わせた造語で、学びをつなげる場を作りたいという思いから生まれました。受講生・卒業生をはじめ多くの方が学びと交流の場として活用しているeラーニングプラットフォームのマスコットキャラクター「マナくん」と「リエさん」の名前を部門名に冠しています。

マナ賞(在校生部門最優秀)
ミャ・タンダー・チョウ(ミャンマー出身・オンライン参加)
発表タイトル:「利用者さんの笑顔」
リエ賞(介護福祉士合格者部門最優秀)
グエン・ティ・スアン・チュオン(ベトナム出身)
発表タイトル:「石の上にも三年」
※副賞として次回スピーチフェスティバルへの評価者招待が授与されました。
特別賞(来場者投票)
ファム・ティ・ハイ(ベトナム出身)
発表タイトル:「面白くて学びが多い介護の世界」
代表取締役社長 新井 信 のコメント(主催者挨拶より)
22歳でカナダに単身移住した自身の経験を交えながら、登壇者たちへこう語りかけました。
「新しいことに挑戦するのは、誰にとっても難しく、勇気のいることです。しかし、その難しさの向こう側に、挑戦して初めて出会うことができる新しい自分の姿が待っています。本日登壇される皆さん、結果を恐れず、思い切って全力でスピーチしてください。挑戦したその先にある未来の自分を信じて。皆さんにとっても、この日本が母国と同じように大切で愛おしい国になってほしいと心から願っております。」
グローバル人材戦略部 小倉 芳郎 による教育プログラム紹介
イベントの冒頭では、グローバル人材戦略部の小倉 芳郎より、外国人介護職員向けの教育プログラムについて紹介がありました。
湘南国際アカデミーでは2020年より、特定技能外国人を対象とした就労支援・登録支援事業を開始。日本語教育と介護福祉士国家試験対策を組み合わせた独自の教育プログラムを提供しています。
授業は平日夜間(20時・21時の2コマ)にZoomでライブ配信し、月・火曜と木・金曜で同じ授業を提供することで、夜勤や遅番のシフトにも対応できる柔軟な受講体制を整えています。また、講師は日本語教師の資格に加えて社会福祉士や初任者研修修了者が担当しており、介護の専門知識を持ちながら日本語を教えることが特長です。録画視聴ではなくZoomのライブ授業にこだわっているのは、その場で質問できる環境が合格実績につながると考えているためです。
こうした取り組みの結果、2023年には7名だった外国人受講生の介護福祉士合格者数が今年は26名へと大きく増加しました。
小倉は「外国の方々が安心して日本で暮らせるように、そして介護の仕事に誇りを持っていただけるような教育を引き続き続けていきたい」と語りました。
スピーチ概要

マナ部門(在校生・学習中)
1. 浅江 艶紅さん(中国出身・会場)
タイトル:「中国の孝の心で、温かい愛を届けたい」
中国の教え「孝」を胸に介護の道へ。認知症で痛みから介助を強く拒否する利用者への対応に悩む中で、先輩から「まず看護師に報告し、無理に動かさないように」と教わり、終末期ケアの本質を学んだ体験を語りました。「一人一人の尊厳を守り、心まで温めること、これこそが介護の一番大切な使命」という言葉に、会場から大きな拍手が送られました。
2. レ・カム・トゥーさん(ベトナム出身・会場)
タイトル:「あなたがいてくれてよかったの言葉」
気分の変化が激しく、介助のたびに手を振り払われる利用者への戸惑いを正直に語りながら、「もし将来、自分や家族が同じ立場になったら、優しく接してほしい」と自分に言い聞かせ、そっと寄り添い続けた経験を披露。その後、利用者から「あなたがいてくれてよかった。優しいね、ありがとう」と声をかけられ、介護の喜びを実感したエピソードを伝えました。
3. ファム・ティ・トゥイ・リンさん(ベトナム出身・会場)
タイトル:「認知症介護の三つのポイント」
認知症ケアで大切にしていることとして「見ること(視線を合わせる)」「話すこと(穏やかな声かけ)」「触れること(手や肩にそっと触れる)」の3つを挙げ、それぞれの現場体験とともに紹介。夜中に起き出してしまう利用者の手を握り「ぐっすり寝ますよ、おやすみなさい」と声をかけたところ、直後に眠りについたエピソードが印象的でした。
4. ファム・ティ・ハイさん(ベトナム出身・会場)※特別賞受賞
タイトル:「面白くて学びが多い、この世界」
「介護現場は、1日の中で別の世界を探検できるような面白さがある」と語り、拒否や暴言に心身ともに疲弊する苦労も率直に伝えつつ、利用者から「ぐさいのに、ごめんね」と言われた瞬間の喜びや、職場の仲間や講師への感謝を生き生きと届けました。スピーチ中の表情の豊かさも来場者の心を掴み、来場者投票による特別賞を受賞しました。
5. エリヤナ・リナさん(インドネシア出身・オンライン)
タイトル:「介護は家族の大切さを学ぶ幸せな時間」
「幸せは小さなことから生まれる」と語ったエリヤナさん。祖父母と会ったことがないまま育った自分が、介護現場で利用者と関わるたびに懐かしさと喜びを感じると告白。「ありがとう」という言葉が聞く人も言う人も幸せにするという気づきを、丁寧な日本語で伝えました。
6. ミャ・タンダー・チョウさん(ミャンマー出身・オンライン)※マナ賞受賞
タイトル:「利用者さんの笑顔」
あまり笑顔を見せない利用者に「一緒に歌いませんか」と日本の昔の歌の歌詞カードを差し出したところ、大きな声で歌い、終わった後に笑顔で「ありがとう」と言ってくれた体験を披露。「介護は食事や入浴の介助だけでなく、利用者さんの気持ちに寄り添い、心を支えることが大切」と語り、審査員から高い評価を受けてマナ賞を受賞しました。
7. レ・ティ・ハン・二さん(ベトナム出身・オンライン)
タイトル:「一冊の単語帳から始まった私の介護」
日本に来て最初の3年間は周囲がベトナム人ばかりで日本語をほとんど使わなかったという状況から介護現場へ飛び込んだ体験を語りました。理学療法士の先輩が忙しい中、手書きの単語帳とイラストを作ってくれた話に会場が温かい雰囲気に包まれました。「この仕事を通して、忍耐強さという宝物が心の中にできた」という言葉が印象的でした。

リエ部門(介護福祉士国家試験合格者)
8. ジェシカ・フレデリン・パスングラアさん(フィリピン出身・会場)
タイトル:「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」
仕事をしながら勉強を続けた3年間の苦労を赤裸々に語り、「仕事で落ち込んで泣きながらでも、授業には参加した」と振り返りました。「苦しいことの後には必ず良いことが待っている」ということわざを胸に乗り越えてきた姿は、これから試験に挑む在校生たちへの力強いメッセージになりました。
9. グエン・ティ・スアン・チュオンさん(ベトナム出身・会場)※リエ賞受賞
タイトル:「石の上にも三年」
「もう無理かもしれない」と何度も感じた中、日本人の友人から教わった「石の上にも三年」という言葉を支えに努力を続け、合格を果たした経験を語りました。全身の筋肉が動かず言葉が話せない利用者が自分だけに笑顔を見せてくれたこと、合格の知らせを聞く前にその利用者が旅立ってしまったことを涙ながらに語り、「合格はゴールではなく新しいスタート」と締めくくりました。スピーチ後には「ここまで来ることができたのは皆様のおかげです。本当に幸せです」と受賞の喜びを伝えました。
10. フィルカ・アングレイネ・メンデさん(インドネシア出身・会場)
タイトル:「困難を乗り越えて強くなること」
大阪で覚えた日本語と関西弁の違いに驚き戸惑いながらも、不規則なシフトをこなしながら泣きながら勉強を続けた4年間を振り返りました。「何度も辛くても心が折れそうになりましたが、諦めずに乗り越えてきたからこそ、今の自分があるんだと胸を張っています」という言葉に、来場者から大きな拍手が起きました。
審査員・評価者からの講評(抜粋)
コッシュ石井 美千代 氏(公益社団法人 神奈川県介護福祉士会 前会長)
登壇者10名全員に対して個別にコメントを贈りました。「介護職として絶対に忘れてはいけない気持ち、それは笑顔で声をかけ、利用者さんに笑顔になってもらいたいという思いです」「諦めず努力を続ければ、他の人にかけた優しさや愛情は何倍にもなって自分のもとに返ってきます」と、一人ひとりへの温かいメッセージを届けました。
馬袋 秀男 氏(一般社団法人 全国介護事業者協議会 顧問)
「お一人お一人のスピーチを通して、介護の仕事を始めた頃の原点を思い出させていただきました。共通するキーワードは『感謝と誇り』『ありがとうという言葉』そして『チームで育てられている自分』でした。介護の仕事に就いていただいていることに、業界を代表して心から感謝申し上げます」と語りました。
田中 知宏 氏(株式会社浜銀総合研究所 地域戦略研究部 上席主任研究員)
「今日の皆さんのお話を聞いて、介護の本質的な役割は、寄り添ってその方の不安を和らげてあげることだと改めて感じました。80年、90年生きてきた方が人生の最後を不安と孤独の中で迎えるのは豊かな社会とは言えない。その最後の部分を支えているのが介護職の皆さんです」と述べ、登壇者たちの仕事に深い敬意を示しました。
三浦 悠介 氏(株式会社フジマニパブリッシング 代表取締役)
「AIやロボットがどれだけ進化しても、介護の現場に人がいなくなることはありえない。皆さんの手と手、目と目、ぬくもりとぬくもりがつながって、ようやく人は安心する。これはAI化が進む社会においても最先端の仕事です。そして、日本で得た皆さんの経験が、いずれ母国の介護を変える力になるかもしれません」と力強く激励しました。
仲川 一清(株式会社アメイジュ 湘南国際アカデミー 学院長)
登壇者10名それぞれへの具体的な講評を述べた後、こう語りました。「幸せは小さなことから生まれる、というためには、小さなことに幸せを感じられる感性が必要です。皆さんはその感性を持っている。利用者さんへの気づきと寄り添いが人の心を動かす。それが介護の原点です。これからも一緒に頑張っていきましょう」
湘南国際アカデミーの外国人介護人材支援について
湘南国際アカデミーは、神奈川県内に11校を展開する介護資格取得専門スクールです。2020年より特定技能外国人を対象とした就労支援・登録支援事業を開始し、日本語教育と介護福祉士国家試験対策を一体的に提供しています。
平日夜間(20時・21時)にZoomでライブ授業を実施しており、シフト勤務の方でも受講しやすい曜日振替制を採用。今年の外国人受講生の介護福祉士国家試験合格者数は26名(2023年:7名)と年々増加しており、延べ卒業生数は46,000名以上にのぼります。
介護に関する資格取得や日本語教育についての詳細は、以下のページをご覧ください。
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本件に関するお問い合わせ
株式会社アメイジュ 湘南国際アカデミー
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〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢607-1
URL:https://si-academy.jp/
E-mail:che@si-academy.jp(担当:崔)
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(受付時間:9:00〜18:00/年中無休)
公共職業訓練校・大学就職課・区役所など幅広い現場での実績を経て、湘南国際アカデミーに参画。
これまで延べ約1万人のキャリア支援に携わる。
現在は上智大学グリーフケア研究所でも研鑽を積みながら、介護職向け研修の企画・講師・監修を務める。
