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2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験 解答・解説④【介護の基本】

こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者実務者研修介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの「解答速報」及び、全科目ごとに分けてご案内する「第33回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。

本日は、【介護の基本】から出題された問題の解答・解説を致します。

<領域:介護>
【介護の基本】

問題17.
「2016年(平成28年)国民生活基礎調査」(厚生労働省)における、同居の主な介護者の悩みやストレスの原因として、最も多いものを1つ選びなさい。

1 家族の病気や介護

2 自分の病気や介護

3 家族との人間関係

4 収入・家計・借金等

5 自由にできる時間がない

解答:1
解説:家族の病気や介護が最も多く、次いで自分の病気や介護となっています。

問題18.
「価値のある社会的役割の獲得」を目指すソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)を提唱した人物として、正しいものを1つ選びなさい。

1 バンクーミケルセン(Bank-Mikkelsen,N.)

2  ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger,W.)

3  メイヤロフ(Mayeroff,M.)

4 キットウッド(Kitwood,T.)

5 ニィリエ(Nirje,B.)

解答:2
解説:バンク-ミケルセンが提唱したノーマライゼーションを、ニィリエが8つの原理にまとめ、ヴォルフェンスベルガーが北米に広めました。ヴォルフェンスベルガーは、社会的役割に焦点をあてた、ソーシャルロール・バロリゼーションという独自の考え方を導入しました。

問題19.
ICF(International Classification of Funtioning,Disability and Health:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimre's type) である。

2 糖尿病(diabetes mellitus)があるため服薬をしている。

3 医者嫌いである。

4 町内会の会長を務めていた。

5 娘が近隣に住み、毎日訪問している。

解答:5
解説:CFにおける環境因子として、物的環境、人的環境、社会的環境などがありますが、「近隣に住む娘が訪問している」という情報を、人的環境と捉えることがポイントです。

問題20.
利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。

2 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。

3 トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。

4 服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。

5 利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。

解答:4
解説:利用者の自立を支援するための見守り的援助として、利用者ができることを奪うことは望ましくありません。安全に留意したうえでの促しや確認を行うことが大切です。

問題21.
高齢者のリハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。

2 基本的な動作を行う訓練は、物理療法である。

3 関節障害のある人の筋力訓練は、関節を積極的に動かすことが効果的である。

4 パーキンソン病(Parkinson disease)の人の訓練では、体幹をひねることは避ける。

5 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の訓練は、朝に行うことが効果的である。

解答:1
解説:高齢者のリハビリテーションでは、1回の量が多いと負荷がかかりすぎることが考えられます。複数回に分けて行うことで、効果的なリハビリテーションにつながります。

問題22.
施設利用者の多様な生活に配慮した介護福祉職の対応として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 夜型の生活習慣がある人に、施設の就寝時刻に合わせてもらった。

2 化粧を毎日していた人に、シーツが汚れるため、化粧をやめてもらった。

3 本に囲まれた生活をしてきた人に、散乱している本を捨ててもらった。

4 自宅で畳に布団を敷いて寝ていた人に、ベッドで寝てもらった。

5 自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。

解答:5
解説:施設サービスも、利用者それぞれの、これまでの暮らしを継続することが大切です。

問題23.
介護医療院に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入所できるのは要介護3以上である。

2 介護医療院の開設は市町村から許可を受けなければならない。

3 入居者のためのレクリエーション行事を行うように努める。

4 入居者一人当たりの床面積は、介護老人福祉施設と同じ基準である。

5 サービス管理責任者を1名以上置かなければならない。

解答:3
解説:介護サービスと医療的サービスが提供される介護医療院ですが、生活の場ですので、レクリエーションの提供も求められます。

問題24.
Eさん(女性,82歳,要介護1)は、夫(80歳)と二人暮らしである。膝の
痛みがあるが、夫の介助があれば外出は可能である。
最近Eさん宅は、玄関、トイレ、浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で、近所のスーパーで食材を自分で選び、購入し、食事の用意をしたいと思っている。
こうした中、Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネージャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。
Eさんの思いに添ったサービスの提案として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用

2 介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用

3 社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用

4 福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用

5 通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用

解答:4
解説:Eさんは、膝の痛みがあり、自宅に手すりを設置しているという情報から、移動に関わる支援が必要と考えられます。

問題25.
介護施設におけるプライバシーの保護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ユニット型施設は個室化が推進されているため、各居室で食事をしてもらった。

2 個々の利用者の生活歴の情報を、ルールに従って介護職員間で共有した。

3 個人情報記録のファイルを、閲覧しやすいように机の上に置いたままにした。

4 着衣失行があるため、トイレのドアを開けたままで排泄の介護を行った。

5 家庭内の出来事や会話の内容は、情報に含まれないため記録しなかった。

解答:2
解説:個々の利用者の情報は、介護を提供するうえで必要不可欠なものですが、一方で、プライバシーを保護するためのルールも重要です。

問題26.
ハインリッヒ(Heinrich,H.)の法則に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能障害,能力障害,社会的不利という障害をとらえるための分類である。

2 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものである。

3 一つの重大事故の背景には,多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。

4 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスである。

5 生活課題を抱えた人の支援をする上で必要な7つの原則である。

解答:3
解説:選択肢3を、もう一方の視点から考えると、多くの軽微な事故と、ヒヤリハットを減らすことが、重大な事故を防ぐことにつながるといえます。

次回は、【コミュニケーション技術】から出題された問題の解答・解説を掲載いたします。

湘南国際アカデミーは、今後も皆さんの長期的なキャリア形成をサポートしております。
お手伝いできることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
綜合支援部TEL:0120-961-190

講師も募集しておりますので、ご興味のある方は実務者研修教員講習会などもチェックしてみてくださいね!

各科目ごとの解説はこちら

  1. 人間の尊厳と自立 
  2. 人間関係とコミュニケーション 
  3. 社会の理解 
  4. 介護の基本 
  5. コミュニケーション技術 
  6. 生活支援技術 
  7. 介護過程 
  8. 発達と老化の理解 
  9. 認知症の理解 
  10. 障害の理解 
  11. こころとからだのしくみ 
  12. 医療的ケア 
  13. 総合問題 

※引用:上記の各問題は、2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。

Profile

この記事の監修

湘南国際アカデミー 総合支援部

江島 一孝

所持資格:介護福祉士・介護福祉士実習指導者・介護支援専門員・福祉用具専門相談員

担当講座:介護職員初任者研修実務者研修事業所内レベルアップ研修介護福祉士国家試験受験対策講座外国人向け講座・etc.

 元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。

 その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内レベルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。

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湘南国際アカデミーオリジナル教材で、介護福祉士国家試験受験対策の必須アイテムとなる「eラーニング 介護福祉士 受かるんです」をリリースします。

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