こんにちは、湘南国際アカデミーで介護福祉士受験対策講座の講師や受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の作成に携わっている江島です。
本日は、「介護福祉士試験科目を対談形式で解説」の第10弾である試験科目「認知症の理解」編です。
本日も当校の介護福祉士受験対策講座や介護福祉士国家試験受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の著者である仲川一清に、私(江島)が科目に関する重要なポイントを質問していくことで、「認知症の理解」の特色や受験対策に向けての考え方や勉強方法を分かり易く丁寧にお伝えしていきます。
一人でも多くの方の介護福祉士国家試験合格への一助になりましたら幸いです。それでは、早速始めていきましょう!
試験科目「認知症の理解」の全体像と特色
試験科目「認知症の理解」の全体像と特色について教えてください。
「認知症の理解」からは、認知症の状態にある人との関わり方はもちろんのこと、そもそも論で「認知症とは何なのか?」というところと、あとは「認知症の人に対する治療方法にはどんなものがあるのか?」というところですね。
それに加えて、近年でよく出題されるようになったのは、これから認知症を患う人が増えますから、「国として認知症の状態にある人達をどのように支えていくのか?」ということに関する国の施策など、そういったことについての問題を出題されるのが、この「認知症の理解」の科目です。
「認知症の理解」に関する最近の出題傾向
「認知症の理解」に関する最近の出題傾向と、その背景にある試験問題の出題者側が受験者に求めていることについて教えてください。
介護福祉士国家試験の第35回目からは、認知症の状態にある人への対応はもちろん出題されますが、やはり政策に関する問題のところが、手厚くなってきたという印象を持っています。
例えば、これからの時代では認知症の状態にある人が、当たり前のように街中を歩いているという時代が来るだろうと言われていますよね。
そのような時代になった時に介護福祉士に求められることは、今の時代よりも変わってくると思います。因みに、介護福祉士の登録者数は、令和3年9月末時点で、181万3,281人※となっています。これからの時代は、認知症の状態にある人が当たり前のように街中を歩いているという風に考えると、たとえ職場以外の場所で仕事でなくても「仕事以外だから自分は関係ないよ」というような考え方にならないように、そして認知症の状態にある人が増えてきても、安心して暮らせる地域圏を作っていきましょうということが、国の施策の根幹にありますから、そういった政策のこともきちんと理解して、地域の中で活躍できる介護福祉士を目指していくというような内容が、出題された問題の中によく表れていた印象があります。
※引用元:厚生労働省「介護福祉士の登録者数の推移」から引用
「認知症の理解」で点数を稼げるポイント
「認知症の理解」で点数を稼げるポイントを教えてください。
やはり先ほどお伝えしましたように、政策のところは手厚く勉強しておいた方が良いかと思っております。
あとは、近年に限ったことではないのですが、認知症とはそもそも症状ですから、前提となる原因があるわけですね。
例えば、インフルエンザで熱が出たというのと同じように、原因が何だから認知症というこの原因疾患というものがあるわけですが、アルツハイマー病という病気があって、それで認知症になるアルツハイマー型認知症という風に呼ばれますけども、これはもう昔からの傾向で幾つか原因疾患があります。アルツハイマー病ですとか、血管性のものですとか、レビー小体などがあるわけですけども、原因疾患によって認知症の症状の出方に若干の特徴があります。例えば、アルツハイマー型だと「物盗られ妄想」のような症状が比較的見られることが多いので、その原因疾患と認知症として現れた時の症状の特徴と関連性については、今までの介護福祉士国家試験において頻出していますから、原因疾患別の特徴に関して押さえておくのは、「認知症の理解」の科目での試験対策として学び方の基本になります。
「認知症の理解」で特に注意すべきポイント
「認知症の理解」で特に注意すべきポイントや絶対に落としてはいけない問題を教えてください。
ここ数年で、よく出題されてきているものとして挙げられるのは、認知症の薬物療法に関することです。
薬についての理解というのが求められるようになってきていますので、そんなにレアな薬に関する問題は出題されないのですが、認知症の中でも特にアルツハイマー型に関しては、原因がかなり判明してきておりまして、アメリカなどでは治療薬まで開発されてきています。
今までは、認知症の悪化を防止するというタイプの薬はあったのですが、最近では認知症を治せる薬まで開発されております。まだ日本では承認されてはいませんが、薬も日進月歩で開発されているので、そういった視点も一つ持って勉強をされた方が良いかと思います。
また、介護福祉士国家試験では、薬のことに関しては難しいレアな問題は、今までにもあまり出題されていないので、点は取りやすいと思います。そういうこともあって、「認知症の理解」の科目での薬物療法に関するところでは、基本的なところを勉強しておかれると試験の際に点を取りやすいかと思います。
仲川学院長、本日もありがとうございました。
皆様の試験勉強の参考になりましたら幸いです。
次回の試験科目「障害の理解」も是非、ご覧ください。
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湘南国際アカデミー
講師:江島 一孝
所持資格:介護福祉士・
介護福祉士実習指導者・
介護支援専門員・
福祉用具専門相談員
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
湘南国際アカデミー
学院長:仲川 一清
所持資格:介護福祉士
社会福祉士
介護支援専門員
その他、次世代の教育者の育成にも力を入れており、湘南国際アカデミーの実務者研修教員講習会の講師を務め、今までに200名以上の教員育成の実績がある。執筆活動においては、湘南国際アカデミーの介護福祉士受験対策講座のテキストや同じく介護福祉士受験対策のeラーニング「受かるんです」をはじめ、過去には「うかる!介護福祉士合格コーチ」「現場に役立つ介護福祉士実習の手引き」などがある。
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