こんにちは!
湘南国際アカデミーで
介護職員初任者や
実務者研修、
介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2020年(令和2年)第32回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの
「解答速報」及び、全科目ごとに分けてご案内する「第32回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。
本日は、【障害の理解】から出題された問題の解答・解説を致します。
【障害の理解】
問題87
ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps:国際障害分類)における能力障害として、適切なものを1つ選びなさい。
1 日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の障害
2 運動麻痺
3 失語
4 職場復帰困難
5 経済的不利益
解答:1
解説:ICIDHとは、「疾病・変調」「機能障害」「能力障害」「社会的不利」に分ける考え方です。能力障害を問われているので、正答は「1」です。
問題88
「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 法の対象者は、身体障害者手帳を持っている人である。
2 合理的配慮とは、全ての障害者に同じ配慮をすることである。
3 共生社会の実現を目指している。
4 障害者は、合理的配慮の提供に努めなければならない。
5 障害者差別解消支援地域協議会は、民間事業者で組織される。
解答:3
解説:全ての人が、差別されることなく尊重し合い共生することを目的としています。ノーマライゼーションの考え方がここでも基盤になっています。
問題89
痙直型や不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)
2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
3 脳血管疾患(cerebrovasculae disease)
4 脳性麻痺(cerebral palsy)
5 脊髄損傷(spinal cord injury)
解答:4
脳性麻痺は、身体障害のひとつで、アテトーゼ型、痙直型、固縮型、失調型、混合型に分類されています。
問題90
内因性精神障害に分類される疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
1 脳腫瘍(brain tumor)
2 アルコール依存症(alcohol dependence)
3 パニック障害(panic disorder)
4 認知症(dementia)
5 統合失調症(schizophrenia)
解答:5
解説:内因性精神障害とは、脳の神経伝達物質の異常が原因で起きるもので、根本的な原因はまだわかっていないものです。代表的なものとして、統合失調症があります。
問題91
Fさん(26歳)は重度の知的障害があり、施設入所支援を利用している。
次のうち、Fさんが地域移行するときの社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ケアハウス
2 共同生活援助(グループホーム)
3 自立支援医療
4 精神科病院
5 同行援護
解答:2
解説:Fさんが地域で暮らしていく際に利用できるものとして、選択肢のなかでは、共同生活援助(グループホーム)が適切です。共同生活を行う住居で、夜間や休日に生活上の援助を受けることができます。
問題92
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 読み書きの障害
2 社会性の障害
3 注意の障害
4 行為障害
5 運動障害
解答:2
解説:他者とのコミュニケーションが苦手、自分の関心があることへのこだわりが強い、という特性があります。
問題93
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 免疫疾患である。
2 振戦や筋固縮が主な症状である。
3 視力や聴力は保たれる。
4 運動失調が現れる。
5 全身の臓器に炎症を起こす。
解答:3
解説:筋肉を動かす機能が低下していく病気です。そのため、視力や聴力が低下するということではありません。
問題94
Gさん(56歳、男性)は、糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)に伴う眼底出血を繰り返して、治療を受けていた。医師からは失明は避けられないと説明を受けた。その後、Gさんは周囲に怒りをぶつけたり、壁に頭を打ちつけたりという行動がみられるようになった。
このときのGさんの障害受容の状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ショックではあるが、不安はそれほど強くない。
2 自分には障害はないと否認する。
3 前向きに自己努力を図ろうとする。
4 否認ができずに混乱する。
5 新しい価値観や役割を見いだす。
解答:4
解説:障害受容のプロセスには、ショック期、否認期、混乱期、努力期、受容期があります。Gさんは、医師からの説明を受け、否認ができない状況にあり、混乱期に該当します。
問題95
パーキンソン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。
Hさんのホーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ステージⅠ
2 ステージⅡ
3 ステージⅢ
4 ステージⅣ
5 ステージⅤ
解答:3
解説:小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが、介助なしに過ごせる。というステージⅢに該当します。
問題96
制度化された地域の社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族会が行う悩み相談
2 近隣の住民からの善意の声かけ
3 同居家族が行う身の回りの介護
4 コンビニエンスストアによる見守り
5 民生委員が行う相談・援助
解答:5
解説:制度化されたものを選ぶ問題なので、「5」が正答です。
次回は、
【こころとからだのしくみ】から出題された問題を掲載いたします。
※引用:上記の各問題は、2020年(令和2年)第32回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
※第32回介護福祉士国家試験の各問題の解答・解説に関しては、以下の科目群をクリックすると科目ごとに、解答・解説をしております。ご興味のある方はご覧ください。
[1] 人間の尊厳と自立[2] 人間関係とコミュニケーション
[3] 社会の理解
[4] 介護の基本
[5] コミュニケーション技術
[6] 生活支援技術
[7] 介護過程
[8] 発達と老化の理解
[9] 認知症の理解
[10] 障害の理解
[11] こころとからだのしくみ
[12] 医療的ケア
[13] 総合問題
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