こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの「解答速報」及び、全科目ごとに分けてご案内する「第33回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。
本日は、【介護課程】から出題された問題の解答・解説を致します。
<領域:介護>
【介護課程】
問題61.
介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の健康状態の改善
2 介護福祉職の介護観の変容
3 他職種との役割の分化
4 家族の介護負担の軽減
5 利用者の生活の質の向上
解答:5
解説:介護過程は、利用者の生活の質の向上が目的の大きなひとつです。
問題62.
介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 五感を活用した観察を通して情報を集める。
2 一つの場面に限定して得られる情報を集める。
3 初対面のときから踏み込んで情報を集める。
4 興味のある個人情報を集める。
5 実践したい支援に沿った情報を集める。
解答:1
解説:情報収集では、様々な視点からの観察が必要ですので、五感を活用した観察は有効です。
問題63.
次の記述のうち、介護過程の展開におけるアセスメント(assessment)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 支援内容を説明して同意を得ること。
2 具体的な支援計画を検討すること。
3 達成できる目標を設定すること。
4 支援の経過を評価すること。
5 利用者の生活課題を明確にすること。
解答:5
解説:介護過程では、アセスメントを通して、利用者の生活課題を明確にします。
問題64.
短期目標の設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職の視点で目標を設定する。
2 多様な解釈ができる言葉を用いて設定する。
3 実現可能な目標を段階的に設定する。
4 長期目標
5 最終的に実現したい生活像を設定する。
解答:3
解説:目標の設定では、実現が可能かどうかを考慮する必要があります。
次の事例を読んで、問題65、問題66について答えなさい。
[事例]
Mさん(78歳、女性、要介護2)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。
楽しみは、お風呂に入って肩までつかることである。身体機能に問題はない。短期目標を、「見守りのもと,一人で入浴する(3か月)」と設定し、順調に経過していた。
1か月を過ぎた頃、朝の申し送りで「Mさんが昨日浴室を出ようとしたときに足を滑らせたが、転倒はしなかった。念のため受診したが問題はなかった」と報告があった。
その日の夕方、介護福祉職が入浴に誘うと、「行きたくない」と強い口調で断った。それから1週間入浴していないことを心配した介護福祉職が居室を訪ねて、安全に入浴できるように浴室内を整えたことを伝えた。しかしMさんは「怖いから」と小声で言った。
問題65.
Mさんの再アセスメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 順調に経過していたときの状況を分析する。
2 「怖いから」という思いを解釈する。
3 入浴を断られた介護福祉職の思いを理解する。
4 入浴時間の変更を検討する必要があると判断する。
5 入浴を面倒に思っていると判断する。
解答:2
解説:Mさんは、浴槽を出ようとして足を滑らせたあと、1週間入浴せず、小声で「怖いから」と言っています。Mさんの思いを解釈することが必要です。
問題66.
再アセスメントによって見直した支援の方向性として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 湯船につかる自信を取り戻す支援
2 浴室内の移動の不安を取り除く支援
3 浴室まで安全に移動できる支援
4 足浴で満足感を得ることができる支援
5 身体機能を改善する支援
解答:2
解説:Mさんが怖さを感じているのは、浴室内での移動動作の不安と考えることができます。したがって、その不安を取り除く方向性が適切です。
次の事例を読んで,問題67,問題68について答えなさい。
[事例]
Aさん(80歳,女性,要介護3)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。診断後も家業を手伝いながら、地域の活動に参加していた。
半年前からパーキンソン病(Parkinson disease)が悪化し,動作は不安定となったが、「家族に迷惑をかけたくない」と、できることは自分で取り組んでいた。
また主となる介護者である娘に服薬を管理してもらいながら、通所介護(デイサービス)を週3回利用し、なじみの友人と話すことを楽しみにしていた。
最近、通所介護(デイサービス)の職員から娘に、昼食事にむせることが多く食事を残していること、午後になると、「レクリエーションはか参加したくない」と落ち着かない様子になることが報告された。
問題67.
介護福祉職がAさんについて、主観的に記録したものを1つ選びなさい。
1 パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。
2 帰宅願望から、レクリエーションの参加を拒否した。
3 「家族に迷惑をかけたくない」と話し、できることは自分で行っていた。
4 週3回、通所介護(デイサービス)を利用している。
5 昼食事にむせることが多く、食事を残していることを娘に報告した。
解答:2
解説:レクリエーションの参加を拒否したことは客観的な事実ですが、帰宅願望に関することは、介護福祉職の考えたこと、感じたことなので、主観的な記録は2の選択肢となります。
問題68.
その後,娘が腰痛を発症し、Aさんは短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。
次の記述のうち、短期入所生活介護(ショートステイ)におけるAさんの生活課題として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 食事を安全に摂取できること。
2 服薬の管理ができること。
3 通所介護(デイサービス)の利用を再開できること。
4 なじみの友人ができること。
5 地域の活動に参加できること。
解答:1
解説:Aさんの生活課題として、レクリエーションに関することもあげられますが、むせることが多く食事を残しているというポイントの方が、優先度が高いと考えられます。
次回は【発達と老化の理解】から出題された問題の解答・解説を掲載いたします。
湘南国際アカデミーは、今後も皆さんの長期的なキャリア形成をサポートしております。
お手伝いできることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
綜合支援部TEL:0120-961-190
講師も募集しておりますので、ご興味のある方は実務者研修教員講習会などもチェックしてみてくださいね!
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
※引用:上記の各問題は、2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
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