2022年1月30日
第34回介護福祉士国家試験
こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まだ解答速報を確認されていない方は、ぜひ当校ホームページの「解答速報」及び、全科目ごとに分けてご案内する「第33回介護福祉士国家試験 解答・解説」でご確認ください。
<今後の受験対策としても是非ご活用ください♪>
このページでは、【発達と老化の理解】から出題された問題の解答・解説を致します。
<領域:こころとからだのしくみ>
【発達と老化の理解】
問題69.
Aさん(小学4年生,男性)は、思いやりがあり友人も多い。図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが、苦手な科目がある。
特に国語の授業のノートを見ると、黒板を書き写そうとしているが、文字の大きさもふぞろいで、一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ、途中で諦めた様子である。
親子関係や家庭生活、身体機能、就学時健康診断などには問題がない。Aさんに当てはまる状態として最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2 愛着障害
3 注意失陥多動性障害
4 学習障害
5 知的障害
解答:4
解説:Aさんは、ノートへの書き取りに誤りがあり、親子関係や家庭生活,身体機能,就学時健康診断などには問題ないという情報から、学習障害(LD)があると考えられます。
問題70.
医療や福祉の法律での年齢に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 35歳の人は,老人福祉施設に入所できる。
2 50歳の人は,介護保険の第一号被保険者である。
3 60歳の人は,医療保険の前期高齢者である。
4 70歳の人は,介護保険の第二号被保険者である。
5 75歳の人は,後期高齢者医療の被保険者である。
解答:5
解説:後期高齢者医療制度では、75歳以上の人を被保険者としています。なお、65歳から74歳の人を、前期高齢者としています。
問題71.
高齢期の喪失体験と悲嘆に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 喪失体験とは、加齢に伴う身体機能の低下のことである。
2 悲嘆過程とは、病的な心のプロセスのことである。
3 死別後の悲嘆からの回復には、喪失に対する心理的対処だけでなく生活の立て直しへの対処も必要である。
4 ボウルビィ(Bowlby,J.)によれば、悲嘆過程には順序性はない。
5 身近な人との死別後に生じる病的悲嘆への支援では、亡くなった人への愛着をほかに向けることを目標にする。
解答:3
解説高齢期には、身体的な機能面だけでなく、人や社会的役割など、様々なことを失う喪失体験が起こりやすいといえます。喪失体験は悲嘆につながりやすいですが、その人を全人的な視点でとらえることが大切です。
問題72.
加齢による味覚の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 味蕾の数に年齢による違いはない。
2 服用する薬剤で味覚が変化することはない。
3 唾液が増加して味覚が敏感になる。
4 濃い味を好むようになる。
5 口腔ケアは関係ない。
解答:4
解説:加齢により、味を感じる器官である味蕾が減少します。味を感じづらくなることから、濃い味を好むことがあります。
問題73.
意欲が低下した高齢者の動機づけに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高い目標を他者が掲げると、動機づけが強まる。
2 本人が具体的に何をすべきかがわかると、動機づけが強まる。
3 本人にとって興味がある目標を掲げると、動機づけが弱まる。
4 小さな目標の達成を積み重ねていくと、動機づけが弱まる。
5 本人が自分にもできそうだと思う目標を掲げると,動機づけが弱まる。
解答:2
解説:動機づけには、外発的動機づけと、内発的動機づけがありますが、本人の内から湧きあがってくるような内発的動機づけが、より意欲を高めます。
問題74.
高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 大腸がん(colorectal cancer)は、器質性便秘の原因になる。
2 弛緩性便秘はまれである。
3 けいれん性便秘では、大きく柔らかい便がでる。
4 直腸性便秘は、便が直腸に送られてこないために起こる。
5 薬剤で、便秘になることはまれである。
解答:1
解説:便秘には、大きく分けて機能性便秘と器質性便秘があります。便の通過が物理的に妨げられるものを器質性便秘と呼ぶため、1が正解です。
問題75.
高齢者の転倒に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 介護が必要になる原因は、転倒による骨折(fracture)が最も多い。
2 服薬する薬剤と転倒は、関連がある。
3 転倒による骨折(fracture)の部位は、足首が最も多い。
4 転倒の場所は、屋内では浴室が最も多い。
5 過去に転倒したことがあると、再度の転倒の危険性は低くなる。
解答:2
解説:服薬により、ふらつきや眠気など、転倒と関連する作用、副作用が起こる可能性があります。
問題76.
高齢者の糖尿病(diabetes mellitus)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 アミラーゼ(amylase)の作用不足が原因である。
2 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の目標値は、若年者に比べて低めが推奨される。
3 若年者に比べて高血糖の持続による口渇感が強い。
4 運動療法は避けたほうがよい。
5 若年者に比べて低血糖の自覚症状に乏しい。
解答:5
解説:血糖値が正常範囲以下の状態を低血糖といいます。冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどの症状がありますが、若年者に比べて高齢者は症状を自覚しづらくなります。
次回は【認知症の理解】から出題された問題の解答・解説を掲載いたします。
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
- 総合問題
湘南国際アカデミーは、今後も皆さんの長期的なキャリア形成をサポートしております。
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※引用:上記の各問題は、2021年(令和3年)第33回介護福祉士国家試験問題より抜粋
※この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
※この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
※自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
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