こんにちは!湘南国際アカデミーのSue(すぅ)です。
初任者研修の体験レポートも残り6回となりました。
湘南国際アカデミーでは、研修期間中、「大船あきこ」さん、「海老名ともぞう」さんという架空の人物を利用者さんとして設定し、実技やグループワークを行います。
最初はただの架空の人物の2人ですが、授業が進むにつれ愛着が湧いてくるのが不思議です。
もし職場に湘南国際アカデミーの卒業生がいらっしゃったら、「大船あきこさんと海老名ともぞうさん、ご存じですか?」と聞いてみてください。
「あぁ初任者研修の事例の人ね」と答えてくだされば、当アカデミーとしては覚えててくださって嬉しい限りです。
「中華料理店を経営していた92歳女性と、釣りと野球観戦が趣味の85歳男性でしょ?」と答えたなら、「もしや講師?!」と思っていいかもしれません(笑)
では、今回は初任者研修 第11日目の受講レポートをお伝えします。
初任者研修 第11日目
持ち物は「受講のしおり」で早めにチェック&準備
初任者研修 第11日目。教室に入ると皆さんの話題は、次週(第12日目)の持ち物についてでした。
次週は、教室で洗髪の実技があるため、タオルやゴミ袋、洗濯ばさみ、輪ゴム、軍手など、持ち物が多いのです。
前日だと準備が間に合わないこともあるので、授業の持ち物は遅くとも1週間前には確認して準備することをおすすめします。
授業毎に必要な持ち物は、受講開始時にお渡しする「受講のしおり」に載っています。
初任者研修第11日目の授業スケジュール
科目 | |
---|---|
午前 | 【講義】 排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 |
午後 | 【演習】 ・一部介助を要する利用者のポータブルトイレ介護 ・おむつ交換 |
第11日目は排泄に関する知識や介助について学びました。
阿久津先生、再登場!!
第11日目の授業を担当されたのは、第6日目でお世話になった阿久津先生でした。
前回担当していただいた時には、「イラスト上手」な先生と紹介いたしましたが、阿久津先生は、とても素晴らしい経歴をお持ちなんです。
なんとなんと、介護職に就かれる前は「劇団四季」でミュージカル女優として活動されていました!!
「劇団四季」のミュージカルが大好きで、「四季の会」にも入会していた私としては、阿久津先生にお会いできてとてもしかったです。
排泄介護における基本的な支援の考え方
授業はまず排泄に関する座学からスタートしました。
先生は「排泄は人間が生きていくうえで不可欠なもの」だとしながら、「老健から在宅介護へ復帰できない理由の6割が排泄にあるとおっしゃいました。
在宅復帰を望む利用者さんの望みを叶えるためには、利用者さん自身の力を活用しながら排泄ができるようケアすることが必要です。
私たちが普段何気なく行っている排泄という行為は、複数の行為や身体機能のもと成り立っています。
排泄行為の一覧 |
---|
尿意 / 便意を感じる |
トイレの場所・使用方法がわかっている |
トイレまで移動する |
衣服を着脱する |
トイレを使用する |
排尿 / 排便する |
後始末をする |
ここに挙げた行為および身体機能のどれか1つでもできなくなると、ふつうに排泄することは難しいのです。
利用者の尊厳を守るための排泄介助の姿勢
排泄に問題が生じると、こころにも影響が出るそうです。なぜなら排泄が人の尊厳にかかわることだからです。
皆さんは、排泄というとどんなイメージがありますか?
「人に見られたくない」「恥ずかしい」「汚い」「くさい」といったイメージが多いのではないでしょうか。
排泄に介助が必要となった場合、介助するご家族や介護職に対して、「申し訳ない」「恥ずかしい」と思われる方が多いです。
それがストレスとなると排泄不調にもつながっていきます。
からだのしくみ部分では、尿・便の生成や性質、状態、排出のしくみについて学びました。
教科書には載っていないこと
また、先生からは教科書に載っていない排泄介助に関する大切なことも教えていただきました!
先生は、排泄介助をする際に介護職が心に留めておくべき6つのことをお話されました。
その中で、印象に残ったのは「(利用者さんが)嫌だろうなぁ」ということを忘れてはいけないということでした。
湘南国際アカデミーの先生方は、教科書・カリキュラムに沿った内容だけでなく、教科書に載っていない大切なこともアドバイスしてくださるので、より実践的な内容を学べている気がします。
ポータブルトイレの使い方と注意点
午後からは実技の授業でした。先生がまず、介護用おむつ、尿器、ポータブルトイレなどを実際に見せながら、活用方法についてレクチャーしてくださいました。
そして実技をするにあたって、介護職が気を付けるべきことについて以下のことが挙げられました。
・不快な態度・言動をしない
・排泄に失敗しても咎めない
・できることは自分でやったもらう
・排泄物との接触
・尿や汗による蒸れ(おむつは肌が乾いた状態ではく)
・ふき取り時の摩擦、刺激
おむつ交換の手順と配慮ポイント
その後、一部介助を要する利用者さん(海老名ともぞうさん!)を想定して、グループごとに実技を行いました。
ともぞうさんは、夜間のみポータブルトイレを使用しているのですが、「尿意がある」と伝えられたら、「はい!ではポータブルトイレ持ってきますね!」と、こちらが決めるのではなく、ともぞうさん自身に決めていただくため、「トイレに行きますか?それともお部屋にトイレをお持ちしますか?」と毎回聞くことが大切です。
利用者さん自身に決めていただくことは、排泄だけでなく、更衣介助で服を選ぶ、移動の場面などすべての介護で大切なことですね。
実技はグループ内で順番にやっていくのですが、他の方がやっている間も、一緒に見ながら手を動かして熱心に参加されていました。
初任者研修 第11日目を振り返って
今回の排泄に関する授業で行った実技では、今まで習ったボディメカニズムや更衣介助、移乗介助の知識をフル回転で思い出しながら行いました。
初任者研修に限った話ではないですが、すべての授業はつながっています。一度受けた授業の復習をしておくと、次回以降の授業にスムーズに臨めますよ。
また、実技の時にメモをしやすいよう、座学ノートとは別にエプロンのポケットに入るサイズのメモ帳などを用意しておくと便利です♪
私はA5サイズのノートを持参していましたが、実技中にもさっと出し入れできるサイズのものにすればよかったなと思いました。
湘南国際アカデミーの初任者研修の実技演習から学べること
湘南国際アカデミーで初任者研修を担当している講師たちの中には、今も介護現場で活躍している方々も多数いらっしゃいます。
「私の頃はね・・・」昔話からのアドバイスではなく、今現場で働く介護職の先輩の話が聞けると、受講生から好評を頂いております。
教科書に書いてあることはもちろん、現場でしか知りえない大切なことも授業ではお伝えしています。
是非一度、湘南国際アカデミーの初任者研修を見に来てください♪
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【最終回】介護職員初任者研修の授業体験記:介護の学びの集大成