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試験科目「コミュニケーション技術」を対談形式で解説

介護福祉士国家試験 試験科目「コミュニケーション技術」

こんにちは、湘南国際アカデミーで介護福祉士受験対策講座の講師や受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の作成に携わっている江島です。
本日は、「介護福祉士試験科目を対談形式で解説」の第5弾である試験科目「コミュニケーション技術」編です。

今回も当校の介護福祉士受験対策講座や介護福祉士国家試験受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の著者である仲川一清に、私(江島)が重要なポイントを質問していくことで、「コミュニケーション技術」の特色や受験対策に向けての考え方や勉強方法を分かり易く丁寧にお伝えしていきます。

一人でも多くの方の介護福祉士国家試験合格への一助になりましたら幸いです。
それでは、早速始めていきましょう!

試験科目の「コミュニケーション技術」の全体像と特色

江島

Q1.
試験科目の「コミュニケーション技術」の全体像と特色について教えてください。

仲川

A1.
「コミュニケーション技術」という科目は、「人間関係とコミュニケーション」という科目と一部重なる箇所があるのですが、「コミュニケーション技術」と「人間関係とコミュニケーション」の科目で異なるポイントとして、「コミュニケーション技術」の科目では利用者様の障害や状態に応じたコミュニケーションが取れるかという所が一つのポイントになります。
あとは近年の傾向として、福祉用具などの道具や手段を使ったコミュニケーションという所も、大事なポイントになってくる科目です。

「コミュニケーション技術」に関する最近の出題傾向

江島

Q2.
「コミュニケーション技術」に関する最近の出題傾向と、その背景にある試験問題の出題者側が受験者に求めていることについて教えてください。

仲川

A2.
介護福祉士国家試験の試験科目の中でも、この「コミュニケーション技術」という科目は、ここ数年に渡って出題傾向などはあまり変わっていないのですが、少し前の話になってしまいますけれども、以前の出題基準の中で「形態別介護技術」というのがありまして、ポイントとしては「障害などの状態に応じた介護とはどうあるべきなのか?」というところが問われていました。そして現在の「コミュニケーション技術」の科目では、そういった内容からコミュニケーションに特化してきたという背景があります。
具体的に申しますと、例えば、「視覚障害のある人の場合は点字というツールがありますよ」とか、「聴覚障害のある人には手話という手段がありますよね」といったことの様々な障害を持っている方との関わり方というところを学ぶ必要があるというのは、以前から変わっていません。
しかし、これから想定しておく必要があるのは、現在では様々な福祉用具などの道具、ツールがハイテク化されてきており、コミュニケーションツールとしてこれからも進歩していくことを考えると、ツールに関する理解を深めておく必要がありますし、同時に日々進歩している福祉用具や道具、ツールに関する理解を深めるための基礎を作っていく必要があるということは、国や介護福祉士国家試験の出題問題を考える出題者側も考えているのではないかと思っています。
本当に特殊なツールに関しては、国家試験として馴染まない部分もあるので出題される可能性は高くはないかもしれませんが、福祉用具などの道具、ツールに関する問題にはある程度の対応ができるように準備しておかれるとよろしいかと思います。

「コミュニケーション技術」で点数を稼げるポイント

江島

Q3.
「コミュニケーション技術」で点数を稼げるポイントを教えてください。

仲川

A3.
障害の状態に応じたコミュニケーションという視点で考えると、その障害が分かっていなければコミュニケーションは生まれてこないので、障害をまず理解しておくということがあるので、実はこの「コミュニケーション技術」という科目を勉強する前に、他の科目を先に勉強しておいた方がいいと思います。例えば、今お伝えしたとおり、視覚障害のある方とのコミュニケーションという時に、視覚障害とはそもそも何なのかということが分かってないとコミュニケーションが生まれてこないですし、視覚障害に関する知識が無いとコミュニケーションを取ろうとしても難しいですよね。
ですから、先ずは「障害の理解」などの科目で視覚障害含めて障害に関する理解を深めておいた方が「コミュニケーション技術」の科目に関する受験対策に取り組みやすいと思います。
具体的に、この「コミュニケーション技術」の科目よりも先に勉強することをお勧めする科目を挙げますと、今お伝えした試験科目「障害の理解」や「発達と老化の理解」、「こころとからだのしくみ」ですね。
これらの科目を「コミュニケーション技術」よりも先に勉強しておくことで、より「コミュニケーション技術」に関する理解を深めていき、この科目の点数を上げていくポイントになるかと思います。

「コミュニケーション技術」で特に注意すべきポイント

江島

Q4.
「コミュニケーション技術」で特に注意すべきポイントや絶対に落としてはいけない問題を教えてください。

仲川

A4.
「コミュニケーション技術」の科目で特に注意すべきポイント、絶対に落としてはいけない問題は、点数を稼ぎやすいポイントでもあるのですが、記録に関してです。
いわゆる、報告、連絡、相談、記録です。
あとは会議に関してや、障害のある人とのコミュニケーションに関する問題が毎年不規則に出題されるのですが、報告連絡相談に関して出題される問題や会議記録関係に関して出題される問題はある程度固定化されていて、過去問を取り組んだりすることで回答しやすいと思いますので、そういうところで点数を稼いでいくと効率がいいと思いますね。
こういった問題に関しては、出題傾向としても近年出ているという認識です。
それと、これらにプラスしてICTを活用した記録ですとか、ICTに関する問題はこれからますます出題傾向が強くなってくると思います。実際に去年の介護福祉士国家試験にも出題されていますので、勉強しておくとよろしいかと思います。

江島

仲川学院長、ありがとうございました。
この科目で特に注意すべきポイントであり、点数を取りやすいポイントは「記録」に関することですね。
介護福祉士国家試験を受験する皆様も受験勉強の参考にして頂けたら幸いです。
次回の「生活支援技術」に関しても、是非ご覧ください。

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【経歴】
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。

【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員

江島 一孝
講師
湘南国際アカデミー
この記事のインタビュアー(聞き手)
【経歴】
元学校法人九里学園 浦和短期大学実習指導担当、元学校法人帝京大学 帝京大学福祉・保育専門学校 講師。社会福祉法人神奈川社会福祉協議会かながわ福祉人材センターキャリア支援専門員などを経て、湘南国際アカデミー学院長へ就任。現場経験も豊富な教育のプロとして、心に響く講座が大人気。特に介護福祉士国家試験の受験対策講座においては受講生の合格率が95.1%(2023年5月現在)まで向上し、直前対策講座や模擬試験など数々の人気講座をプロデュース。
その他、次世代の教育者の育成にも力を入れており、湘南国際アカデミーの実務者研修教員講習会の講師を務め、今までに200名以上の教員育成の実績がある。執筆活動においては、湘南国際アカデミーの介護福祉士受験対策講座のテキストや同じく介護福祉士受験対策のeラーニング「受かるんです」をはじめ、過去には「うかる!介護福祉士合格コーチ」「現場に役立つ介護福祉士実習の手引き」などがある。

【所持資格】
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員

湘南国際アカデミー学院長:仲川 一清
湘南国際アカデミー介護福祉士国家試験丸わかりテキスト
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