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試験科目「障害の理解」を対談形式で解説

介護福祉士国家試験 試験科目「障害の理解」

こんにちは、湘南国際アカデミーで介護福祉士受験対策講座の講師や受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の作成に携わっている江島です。

本日は、「介護福祉士試験科目を対談形式で解説」の第11弾である試験科目「障害の理解」編です。

今回も、私(江島)が当校の介護福祉士受験対策講座や介護福祉士国家試験受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の著者である仲川一清に対して当科目の重要なポイントを質問していくことで、「障害の理解」の特色や受験対策に向けての考え方や勉強方法を分かり易く丁寧にお伝えしていきます。

一人でも多くの方の介護福祉士国家試験合格への一助になりましたら幸いです。
それでは、早速始めていきましょう!

試験科目「障害の理解」の全体像と特色

江島

Q1.
試験科目「障害の理解」の全体像と特色について教えてください。

仲川

A1.
「障害の理解」に関しては、毎年、介護福祉士の受験対策テキストを作成する際にとても悩む科目の一つですね。
何故かと申しますと、障害とひとくちに言っても勉強する範囲が広過ぎてしまうわけです。例えば、身体障害といっても、身体障害の中でも肢体不自由ですね、麻痺があるとか切断があるということもあれば、視覚障害、聴覚障害、内部障害という形で部位ごとに障害があるのを考えると、身体障害だけでもとても勉強する範囲が広くなるというものがあります。
この他にも、知的障害、精神障害、発達障害、これらに加えて難病もあります。
先ずは、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病も合わせて、この5つに関することを「障害の理解」で学んでおかなければいけないというのが、この試験科目の全体像であり特徴です。

「障害の理解」に関する最近の出題傾向

江島

Q2.
「障害の理解」に関する最近の出題傾向と、その背景にある試験問題の出題者側が受験者に求めていることについて教えてください。

仲川

A2.
逆に言ってみれば、勉強させなくてはいけない範囲が広いということですので、介護福祉士国家試験の出題側も、毎年毎年かなり工夫を凝らした問題の出題がされています。
勉強しなくてはいけない範囲が広い分、勉強する側は勉強するポイントを絞りにくいというのがこの科目ですが、一方で、出題範囲が広いので、出題側はあまり深堀する問題というのは出題しにくいとも言われています。
例えば、出題する科目が「障害の理解」ではなくて、もし仮に「身体障害者の理解」だったら、深掘りした問題を出せますよね。
しかし、介護福祉士国家試験では、「障害の理解」という広い範囲で問題が出題される関係で、出題者側は先ほど挙げた5つの項目を満遍なく出題しようするわけですから、試験を受ける側は、基本的な所を学んでおけば、ある程度の問題は解答できますよねという科目でもあります。
逆に出題する側も、あまり深掘りするような問題は出しにくいということです。

「障害の理解」で特に注意すべきポイント

江島

Q3.
「障害の理解」で特に注意すべきポイントや絶対に落としてはいけない問題を教えてください。

仲川

A3.
勉強すべきポイントは、各障害に関して共通に言えることでもありますが、具体的に例を挙げますと、聴覚障害の原因や日常生活上で注意しなくてはいけないポイントなどを先ずしっかり押さえておけば、それなりに点数は取れると思います。
それと、この科目で少し特徴的というか、絶対押さえておいてもらいたいところでは、ノーマライゼーションや障害福祉の理念に関してのところです。そういうことに関する問題は絶対に落としてほしくないですね。というのは、ノーマライゼーションや、そういったところの理念をしっかり理解していないと、この科目だけでなく他の科目においても、点数を落としてしまう可能性があるので、そこはしっかり学んでおかれるといいと思います。

江島

仲川学院長、ありがとうございました。
確かに、ノーマライゼーションや障害福祉の理念に関することは、他の試験科目においても関わってくる内容ですので、しっかりと勉強して理解できるようにしないと、他の科目での得点が難しくなってしまいますね。
介護福祉士を受験する皆様は、ノーマライゼーションや障害福祉の理念に関する所はしっかりと勉強しておきましょう。
次回の試験科目は、「医療的ケア」です。是非ご覧ください。

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【経歴】
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。

【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員

江島 一孝
講師
湘南国際アカデミー
この記事のインタビュアー(聞き手)
【経歴】
元学校法人九里学園 浦和短期大学実習指導担当、元学校法人帝京大学 帝京大学福祉・保育専門学校 講師。社会福祉法人神奈川社会福祉協議会かながわ福祉人材センターキャリア支援専門員などを経て、湘南国際アカデミー学院長へ就任。現場経験も豊富な教育のプロとして、心に響く講座が大人気。特に介護福祉士国家試験の受験対策講座においては受講生の合格率が95.1%(2023年5月現在)まで向上し、直前対策講座や模擬試験など数々の人気講座をプロデュース。
その他、次世代の教育者の育成にも力を入れており、湘南国際アカデミーの実務者研修教員講習会の講師を務め、今までに200名以上の教員育成の実績がある。執筆活動においては、湘南国際アカデミーの介護福祉士受験対策講座のテキストや同じく介護福祉士受験対策のeラーニング「受かるんです」をはじめ、過去には「うかる!介護福祉士合格コーチ」「現場に役立つ介護福祉士実習の手引き」などがある。

【所持資格】
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員

湘南国際アカデミー学院長:仲川 一清
湘南国際アカデミー介護福祉士国家試験丸わかりテキスト
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