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試験科目「医療的ケア」を対談形式で解説

介護福祉士国家試験 試験科目「医療的ケア」

こんにちは、湘南国際アカデミーで介護福祉士受験対策講座の講師や受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の作成に携わっている江島です。
本日は、「介護福祉士試験科目を対談形式で解説」の第12弾である試験科目「医療的ケア」編です。

今回も、当校の介護福祉士受験対策講座や介護福祉士国家試験受験対策テキスト「介護福祉士国家試験・丸わかりテキスト」の著者である仲川一清に、私(江島)が当科目の重要なポイントを質問していくことで、「医療的ケア」の特色や受験対策に向けての考え方や勉強方法を分かり易く丁寧にお伝えしていきます。

一人でも多くの方の介護福祉士国家試験合格への一助になりましたら幸いです。それでは、早速始めていきましょう!

試験科目「医療的ケア」の全体像と特色

江島

Q1.
試験科目「医療的ケア」の全体像と特色について教えてください。

仲川

A1.
「医療的ケア」の科目に関しては、医療的ケアってそもそも何なのかというのと、あとは喀痰吸引と経管栄養に関してという所がメインになりまして、これらに加えて救命救急に関する問題も重要ですね。
「医療的ケア」の科目に関しては、近年に創設された科目だけあって、過去の問題や統計とか傾向を押さえるほどの過去の問題数がストックされていないので、少し掴みどころがまだないというのがこの科目ですね。

「医療的ケア」に関する最近の出題傾向

江島

Q2.
「医療的ケア」に関する最近の出題傾向と、その背景にある試験問題の出題者側が受験者に求めていることについて教えてください。

仲川

A2.
ここはちょっと社会状況によって変わってくるのではないかなと思っているのですが、今現状では実際に医療的ケアを現場で行っている事業所がたくさんあるかというと、そうではないという現状もあります。
ただし、医療的ケアを必要とする利用者様の数は増えていますから、試験問題の出題者側としては実際に医療的ケアをやるための留意点に関して出題してきますが、むしろその医療的ケアを必要としている利用者側に対して、「どのようなところをしっかりと観察しておかなければいけないのか?」という視点を、しっかりと理解しておいてくださいというところが中心になってくるかと思います。

「医療的ケア」で特に注意すべきポイント

江島

Q3.
「医療的ケア」で特に注意すべきポイントや絶対に落としてはいけない問題を教えてください。

仲川

A3.
先程お伝えしましたように、「医療的ケア」の科目は創設されてから年数がそれほど経過していないということもあり、過去の問題数のストックが少ないので注意すべきポイントを整理しにくいのが現状です。
しかし、「医療的ケア」の科目で絶対に落としてはいけないポイントがあります。
それは、この「医療的ケア」の科目からは、出題される問題数が全部で5問しかないことです。
毎年5問しか出題されないので、点を稼ぐという考えよりも大事なことは、5問全滅しないということです。
決して落としてはいけない大事なポイントは、1問でもいいから確実に正確に点を取らないと、介護福祉士国家試験には合格できません。
介護福祉士国家試験は全部で125問あるわけですが、例えば国家試験で120点取れたとすると、普通に考えれば確実に合格点となりますが、仮に120点を取れても残りの間違えた5問が全て医療的ケアで間違えてしまった場合には、その時点で不合格になってしまいますので、試験科目の中でも一番リスクの高い科目とも言えます。
現実的には、そのようなケースはあまりないかもしれませんが、5問を全て間違えてしまうことは十分に考えられることでもあります。
そういう意味では、「医療的ケア」が介護福祉士国家試験の試験科目の中で、一番リスキーな科目であるといえますよね。
しかし、過去の問題を研究していくと、これは解けにくいと感じるような問題は毎年2問ぐらい出題されていますが、その他の問題に関しては実務者研修などで「医療的ケア」をしっかりと学んでいる方や、介護福祉士国家試験の過去問題集、予想問題集で試験対策をしている方であれば、基本的には解ける内容になっていますので、多少の難しい問題が出ても焦らずに集中して、一問ずつ丁寧に回答するようにしてください。

江島

確かに、他の試験科目の全ての問題(120問)を正解できたとしても、「医療的ケア」で出題される5問全てを不正解してしまうと、試験は不合格になってしまいますね。
仮に難しい問題が出題されても、焦らずに丁寧に回答していきましょう。
仲川学院長、本日もありがとうございました。
さて、次回は最終章の「総合問題」です。
皆様の介護福祉士受験勉強の一助になりましたら幸いです。
是非、次回もご覧ください。

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【経歴】
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。

【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員

江島 一孝
講師
湘南国際アカデミー
この記事のインタビュアー(聞き手)
【経歴】
元学校法人九里学園 浦和短期大学実習指導担当、元学校法人帝京大学 帝京大学福祉・保育専門学校 講師。社会福祉法人神奈川社会福祉協議会かながわ福祉人材センターキャリア支援専門員などを経て、湘南国際アカデミー学院長へ就任。現場経験も豊富な教育のプロとして、心に響く講座が大人気。特に介護福祉士国家試験の受験対策講座においては受講生の合格率が95.1%(2023年5月現在)まで向上し、直前対策講座や模擬試験など数々の人気講座をプロデュース。
その他、次世代の教育者の育成にも力を入れており、湘南国際アカデミーの実務者研修教員講習会の講師を務め、今までに200名以上の教員育成の実績がある。執筆活動においては、湘南国際アカデミーの介護福祉士受験対策講座のテキストや同じく介護福祉士受験対策のeラーニング「受かるんです」をはじめ、過去には「うかる!介護福祉士合格コーチ」「現場に役立つ介護福祉士実習の手引き」などがある。

【所持資格】
介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員

湘南国際アカデミー学院長:仲川 一清
湘南国際アカデミー介護福祉士国家試験丸わかりテキスト
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