介護福祉士実務者研修は、平成28年度(第29回)より、実務経験ルートで介護福祉士の国家試験を受験される方に義務化されました。 この介護福祉士実務者研修には、「医療的ケア」というものが含まれています。
こちらでは、介護福祉士実務者研修の医療的ケアの内容と、対策についてご紹介いたします。
介護福祉士実務者研修のカリキュラム
まずは介護福祉士実務者研修全体のカリキュラムを確認しましょう。 介護福祉士実務者研修を修了するためには、最大450時間のカリキュラムを受講する必要があります。(所持資格によって免除科目あり)
科目 | 時間 |
---|---|
人間の尊厳と自立 | 5 |
社会の理解Ⅰ | 5 |
社会の理解Ⅱ | 30 |
介護の基本Ⅰ | 10 |
介護の基本Ⅱ | 20 |
コミュニケーション技術 | 20 |
生活支援技術Ⅰ | 20 |
生活支援技術Ⅱ | 30 |
介護過程Ⅰ | 20 |
介護過程Ⅱ | 25 |
介護過程Ⅲ (スクーリング) | 45 |
発達と老化の理解Ⅰ | 10 |
発達と老化の理解Ⅱ | 20 |
認知症の理解Ⅰ | 10 |
認知症の理解Ⅱ | 20 |
障害の理解Ⅰ | 10 |
障害の理解Ⅱ | 20 |
こころとからだのしくみⅠ | 20 |
こころとからだのしくみⅡ | 60 |
医療的ケア※ | 50 |
トータル受講時間数 | 450時間 |
※医療的ケアは別途演習を修了する必要があります。
医療的ケアの内容
介護福祉士実務者研修の最大時間450時間中、医療的ケアは50時間の講義に加えて演習を行うことになっています。
・医療的ケアを実施するにあたっての基礎
・喀痰吸引における基礎的知識と実施手順
・経管栄養における基礎知識と実施手順
・口腔内の喀痰吸引・・・5回以上
・鼻腔内の喀痰吸引・・・5回以上
・気管カニューレ内部の喀痰吸引・・・5回以上
・胃ろう又は腸ろうの経管栄養・・・5回以上
・経鼻経管栄養・・・5回以上
・救急蘇生法・・・1回以上
湘南国際アカデミーでは、50時間の講義を自宅で学習し、演習は校舎にてシミュレーター(人体模型)を使用して2日間実施しています。 演習は自宅学習だけでは、習得できない実技を学ぶための2日間となります。
介護福祉士実務者研修の医療的ケアを修了したからといって、実際にたん吸引などを行えるようになるわけではありません。 この後、実地研修を修了し、資格登録を行うと実際にケアを行えるようになります。
医療的ケアに試験はある?事前対策は?
医療的ケアにテストはあるのか、気になる方も多いでしょう。医療的ケアに筆記試験はありませんが、演習評価というものがあります。 医療的ケアは人命に直結する行為のため、評価項目の基準に満たない場合は不合格となります。
医療的ケア演習評価で不合格にならないためには、事前に対策が必要です。まず演習は、基礎知識を理解していることを前提に行われます。 そのため湘南国際アカデミーでは、演習までに通信添削課題のための学習、医療的ケア演習のWEB動画視聴を通した予習を受講生にお願いしております。
事前に何をポイントに予習したらよいか分かるよう評価項目シートをお渡ししていますので、ご安心くださいね。
不合格の場合、再度医療的ケア演習を受講する必要があります。再度受講するためには費用がかかる場合もありますので、再受講とならないためにも事前にしっかりと予習しておきましょう。
医療的ケアが免除になる場合
医療的ケアは介護福祉士実務者研修の必須科目ですが、所持資格によって受講が免除される場合があります。
・喀痰吸引等研修(1号・2号)修了者
・看護師、准看護士
湘南国際アカデミーの医療的ケア
湘南国際アカデミーの医療的ケアは、シミュレーター(人体模型)を使用するため、より実践に近い演習となっています。 安心・安全な医療的ケアが実践できるよう、介護福祉士実務者研修は是非湘南国際アカデミーへお越しくださいませ!
湘南国際アカデミー 学院長:仲川 一清 所持資格:介護福祉士 社会福祉士 介護支援専門員