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実務者研修後の実地研修とは?現場でスキルを活かすステップ

実務者研修後の実地研修とは?現場でスキルを活かすステップ

実地研修について
江島 一孝 | 介護福祉士・実習指導者・介護支援専門員

江島一孝(介護福祉士)

この記事の監修者

介護福祉士、実習指導者、介護支援専門員として10年以上の経験を持ち、湘南国際アカデミーで介護職員初任者研修や実務者研修の講師、介護福祉士国家試験の対策テキスト執筆を担当。

実務者研修を修了した方や介護福祉士の中で、たん吸引や経管栄養といった医療的ケアの業務に従事する方が次に進むステップ、それが「実地研修」です。実地研修は、たん吸引や経管栄養といった医療的ケアを実際に行うために必要なスキルを習得し、資格取得を目指す重要なプロセスです。この研修を通じて、介護現場で求められる実践的な技術と知識を身につけることができます。
この記事では、実務者研修後の実地研修の概要や注意点について解説します。

実地研修をご検討の方は、ぜひこの記事を参考に、資格取得までの道のりをスムーズに進めてください。湘南国際アカデミーは、実地研修を通じてあなたのキャリアアップを全力でサポートします。

実地研修とは?

介護職員というのは、当然ながら医療業界の関係者ではありません。
医師や看護師などのように、医療に関する国家資格を持って働くという職業ではなく、あくまでも介護に関する資格をもって働くという職業です。
そのため、たん吸引や経管栄養などの医療行為については、看護師などに行ってもらうということになっていました。

ですが、実務者研修で、「たん吸引」「経管栄養」について学ぶ事によって、その知識を身につけることが出来る様になりました。
ただ、実務者研修を修了しただけでは、実際にたん吸引や経管栄養などを行う事は出来ません。
実際の処置を行うためには、実務者研修修了後の実地研修を受ける必要があるのです。
この実地研修を修了すれば、自分でたん吸引や経管栄養の処置を行う事が出来る様になります。
実地研修は、勤務先の指定事業所内にて受講することになります。

今までたん吸引をしていたから、受講しなくてもいい?

今までは、暗黙の了解のようなこともあり、人手が足りない場合などに、必要に迫られ、介護職員がたん吸引などを行っているという場合があったかもしれません。
今までやってきて、技術的には問題がないから、実地研修は受講しなくても良いというように思われるかもしれませんが、平成24年に改正された社会福祉士及び介護福祉士法にて、資格を持たない介護職員が行う医療的ケアについては違法行為となったのです。

技術的に出来る・出来ない、経験がある・ないというような問題ではなく、たん吸引などを行う知識と技術と資格を取得しなくてはならないということです。
今までやってきたから受講しなくても良いということではありませんので、注意してくださいね。

この記事の監修者
【経歴】
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修実務者研修介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。

【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員

湘南国際アカデミー
講師:江島 一孝