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グリーフケアとは?現役で学んでいる当事者が解説します

  • 介護職員初任者研修
グリーフケアとは?現役で学んでいる当事者が解説します

中澤みほ(キャリアコンサルタント)

この記事の監修者

大学でキャリアカウンセリングを学び、最年少でキャリアコンサルタント資格取得。公的機関や大学の就職支援等で約1万人を支援。湘南国際アカデミーにて介護資格教育・就労サポートを担い、現在は上智大学グリーフケア研究所でも学びを深めている。
【所持資格】
国家資格キャリアコンサルタント
上智大学グリーフケア研究所認定 臨床傾聴士
一般社団法人全人力を磨く研究所認定 ホリスティックケア士
一般社団法人日本ホスピタリティ検定協会認定 グリーフケア・リテラシー検定合格

大切な人との死別や離別、あるいは自分自身の肉体や役割の変化など、人生には多様な喪失が訪れます。そうした喪失から生じる悲嘆(Grief)は心身に大きな負担をかけ、ときには日常生活にも影響を与えることがあります。
こうした喪失とそれにともなう深い悲しみをケアするアプローチが「グリーフケア」です。グリーフケアは、悲しみを抱える方が孤立せず、一歩ずつ前に進めるよう寄り添う支援の総称でもあります。
本記事では、実際に学んでいる当事者の視点から、グリーフケアの概要や必要性、具体的なサポートの方法、そして社会全体で悲嘆にどう向き合うかを解説します。悲しみを抱える方々が少しでも暮らしやすい環境を整えるために、ぜひ最後までご覧ください。

グリーフケアとは何か

まずは、グリーフケアという言葉の意味や、悲嘆(グリーフ)のプロセスについて理解を深めることが大切です。
グリーフケアとは、喪失による深い悲しみを抱えた人に対し、心身の安定を取り戻し、新たな生活に適応するためのあらゆる支援を指します。死別だけでなく離婚や流産・死産、ペットの死といった多様な喪失経験が対象であり、人によって必要なケアが異なるのが特徴です。
近年の家族構造や介護環境の変化により、“看取り”や“遺族のケア”が十分に行われにくい社会背景が指摘される中、グリーフケアの専門的なアプローチが注目を集めています。医師や看護師だけでなく、介護福祉士や葬祭業、保険・銀行業界などでも、悲嘆への理解と実践が求められるようになってきました。
悲しみを“消す”のではなく、悲嘆と共存しながら新しい価値を見いだすことを目指す点が、グリーフケアの大きなポイントです。

グリーフケアの定義と基本的な意義

グリーフケアは、「失った存在への想いや喪失感を大切に扱いながら、悲嘆を抱える人の再スタートを支えるケア」と定義されます。これは心理的なサポートだけでなく、情報面や実務面、宗教や文化的背景に即したアプローチなどを含む幅広い概念です。
ケアの基本的な意義は、生きる希望を見失いがちな人に、安全な環境と的確なサポートを提供すること。大きな喪失感は一人だけで支えきれないことが多く、周囲の理解や寄り添いが回復の糸口を与えてくれます。
専門的な知識をもつカウンセラーや医療スタッフ、宗教者がグリーフケアに携わり、遺族や関係者を含むネットワーク全体を調整しながら支援を行う点も重要な要素です。

グリーフ(悲嘆)のプロセスと重要性

大切な存在を失うと、強い喪失感や混乱、食欲不振や睡眠障害といった身体症状が現れることがあります。これはごく自然な悲嘆反応であり、多くの人が経験し得るものです。
悲嘆には複数の段階があるとよく言われますが、時間の経過や感情の動き方は人それぞれ異なります。早い時期に大きく動揺する場合もあれば、後から深刻に落ち込むこともあるため、一律には語れません。
また、日本の文化や社会では悲しみを表に出しづらい傾向があり、そのことが回復を遅らせる原因にもなると指摘されています。こうした背景を踏まえて、“悲しみを表現しやすい”環境を整えるケアが求められます。

グリーフケアの必要性

喪失体験は誰にでも起こり得るものであり、適切なケアを受けられないと生活の質が低下する場合があります。
深い悲嘆が長引くと、精神的ストレスが蓄積し、身体面や社会生活にも大きな影響を及ぼしかねません。グリーフケアの存在によって、悲嘆を抱える人が必要に応じてサポートを受けられる体制は、とても大きな安心材料となります。
また、周囲の理解と寄り添いがあると、自分の感情に気づき、それを安全に表出できる機会が増えます。これは長期的な心の健康や社会復帰をスムーズにするためにも欠かせません。

喪失体験とその影響

死別や離別、流産や死産、ペットロスなど、喪失には多様な形があります。家族や友人がサポートしてくれる場合は乗り越えやすいものの、その体制が整っていないと深刻な影響が長期化することがあります。
悲嘆が続くと、自己否定的になったり不安を抱えたりしがちです。さらに社会的に孤立することで、学業や仕事、家事など、日々の活動への意欲が著しく低下するリスクがあります。
こうした負の連鎖を断ち切るためには、喪失体験のプロセスを理解し、必要な支援を得られる環境を早めにつくることが重要です。

「適応」への道を照らすケア

喪失後の生活を立て直すためには、感情面だけでなく、実際の暮らしを支援するケアも大切です。食事や睡眠などの生活リズムを整えるアドバイスを受けたり、身の回りの手助けを得ることで回復が進むことがあります。
心理面のケアとしては、グリーフカウンセリングやサポートグループの活用が効果的です。似た体験を持つ仲間と出会うことで、気持ちの整理がしやすくなり、喪失後の自分を受け入れるきっかけにもなります。
また、家庭や地域コミュニティが回復を見守ってくれる体制も大切です。グリーフケアは、こうした多方面の支援を結びつける架け橋としての役割を担います。

喪失体験への理解と対応

さまざまな背景や状況の中で生じる喪失に、同じケアを適用することは困難です。文化的背景や個人の健康状態を考慮し、その人に合った方法を探る必要があります。
悲しみ方がわからない、感情をうまく言葉にできないという場合は、専門のグリーフカウンセラーなどのサポートが有効です。特に無力感が強まっているケースでは、地域の医療機関や福祉サービスと連携し、複数の視点から支援を行うことが望ましいでしょう。

死別後の対応と心のケア方法

死別は代表的な喪失体験であり、直後は実感が湧かないほどのショック状態や混乱に陥ることがあります。そのため、周囲が必要な情報を丁寧に提供しながら、そっと寄り添う姿勢を持つことが大切です。
時間が経つにつれ、悲しみが徐々に深まる場合もあるため、一定期間を経過したあとのフォローアップや専門家によるカウンセリングも欠かせません。グリーフの会などの分かち合いの場を活用すると、悲嘆を整理する助けになります。
亡くなった方との思い出を振り返るプロセスも重要ですが、相手が今その事実を受け止められる状態かどうかを慎重に見極める配慮が必要です。

流産や死産に対するグリーフケア

流産や死産は「公認されないグリーフ」と言われることがあるほど、周囲の理解が得られにくい喪失体験です。想像を絶するショックや、自分を責める気持ちが生じやすいのが特徴で、家族やパートナーの言葉が二次的なストレスになることもあります。
このような喪失では、話をできる場所を確保することが特に大切です。専門家や支援団体の力を借りながら、本人と家族が一緒にグリーフケアを受けることが望ましいでしょう。時間をかけて悲しみを受け止めるプロセスをサポートすることで、心の回復を促すことができます。

ペットロスに対するサポート

ペットを家族同然に迎えていた場合、その死別は深刻な喪失となります。しかし、「ペットだから」という理由で周囲から軽視され、孤立してしまうケースも少なくありません。
ペットロスのケアでは、まず飼い主の悲嘆を正当に認めることが大切です。専門のカウンセリングやオンラインコミュニティで、同じように苦しんだ人たちと情報交換をすることで、感情の整理が進みやすくなります。
また、供養の場を設けて亡くなったペットを振り返る機会を持つことも、悲しみに区切りをつけ、新しい生活に目を向ける第一歩につながるでしょう。

グリーフケアの具体的な提供方法

グリーフケアは、医療・心理学・福祉・宗教など多様な専門領域がチームで連携して行われます。喪失の原因や当事者の状況によって最適なケアの形が変わるため、病院やホスピスといった医療の場が中心になる場合もあれば、地域コミュニティのサポートグループや個人カウンセリングを主軸に据える場合もあります。
自死遺族向けや子どもを亡くした方の会など、対象を限定した分かち合いの場も多数存在します。さらに近年では、オンラインでのカウンセリングやコミュニティが普及し、地理的制約がある方でも必要な支援を受けやすくなってきました。

医療現場でのグリーフケアの実践例

ホスピスや緩和ケア病棟では、看取りから遺族ケアまでを一貫して行う体制が整えられつつあります。亡くなった後も追悼会を開いたり、遺族への定期的な連絡やカウンセリングを実施する医療機関もあります。
遺族向けの分かち合いの会や勉強会を開催し、経験を共有し合うことで心の整理を図る試みも各地で進んでいます。専門スタッフがファシリテーターを担当している場合、適切な感情表出を促しながら安全な場を維持してくれるのが特徴です。
医療従事者は、身体面だけでなく心理面に寄り添い、専門の心理士やソーシャルワーカーと連携しながら総合的なケアを提供することで、地域に合ったグリーフケアのモデルを築いています。

心理的サポートの具体的な方法

グリーフケアにおいて、心理的サポートは重要な柱です。個別カウンセリングでは、専門家と一対一で話し合い、自分の悲嘆の正体を探り、言語化することで徐々に感情を整理していきます。
分かち合いの会では、同じ喪失を経験した人たちが集まり、互いの思いを理解し合う安心感を得られるメリットがあります。他者の体験を聞くことで、自身が癒やされるきっかけとなることも少なくありません。ただし、守秘義務などのルールを守ることが大前提です。
さらにセルフケアとして、日記やアートセラピー、マインドフルネスなどを取り入れる手段も注目されています。自分の感情を目に見える形で表現することで、内面に溜まっていた悲しみを少しずつ和らげていくことが可能です。

宗教や文化的背景に考慮したケア

グリーフケアは個人の信仰や文化観とも深く結びつきます。仏教やキリスト教、神道など宗教観によって死生観や儀式が異なるため、それらを理解・尊重したケアが必要です。
たとえばキリスト教のミサや仏教の法要は、亡くなった方への祈りと同時に、喪失を受け止める過程を整えてくれる時間にもなります。こうしたスピリチュアルケアを適切に提供することで、当事者が安心して悲しみを表現できる空間が生まれます。
これは宗教施設だけでなく、医療・福祉の現場やカウンセリングでも応用可能な考え方です。個々の背景に合わせた支援が、より深い回復につながるでしょう。

グリーフケアの支援と教育

グリーフケアを的確に行うには、専門的な理論や技術の修得が不可欠です。悲嘆の背景、心理的プロセス、スピリチュアルケアなどを学び、それらを実践に活かすことで支援の質が向上します。
専門知識をもった人材は医療・福祉・心理の現場だけでなく、銀行や保険会社、葬祭業などでも活躍でき、悲嘆者や遺族、地域社会全体を支える要となります。湘南国際アカデミーなど、介護職向けの研修でグリーフケアを学ぶ機会が増えているのも、こうした需要を反映した動きの一つです。
さらに、研究機関によるデータの蓄積やエビデンスの構築が進み、資格やガイドラインが整備されることで、社会全体のグリーフケアに対する理解と水準が高まっています。

上智大学グリーフケア研究所の取り組み

上智大学グリーフケア研究所は、日本のグリーフケア分野で中核的な教育・研究を担う存在として知られています(参照:上智大学グリーフケア研究所公式サイト)。グリーフや死生観の専門講座を開設し、多くの専門家や受講生が学ぶ機会を得ています。
研究所が主催する2年間の人材養成課程は、大学等の履修証明制度(「履修証明プログラム」)に該当し、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」にも認定されています。公開講座やシンポジウムでは、災害時の支援や自死遺族のケアなど、社会的に重要なテーマも扱われています。
こうした取り組みにより、グリーフケアを担う専門家同士のネットワークが広がるだけでなく、一般市民への啓発も進み、悲嘆を抱える方への支援がより身近になることが期待されています。

その他の資格講座

上智大学以外でも、一般社団法人日本終末期ケア協会の「終末期ケア専門士」など、緩和ケア領域でグリーフケアを実践するための資格があります。また、一般社団法人日本ホスピタリティ検定協会が実施する「グリーフケア・リテラシー検定」は、遺族と関わる機会が多い保険会社や銀行などの業種を含め、誰でも学べる検定試験として注目を集めています。
これらの講座では、法的・社会的制度や多職種連携の必要性など、実務に直結する内容を学べるのが特徴です。修了後は、医療や福祉、教育の現場にとどまらず、職場でのメンタルケアにも役立つでしょう。
資格取得の過程で養われる知識と経験は、グリーフケアの実践力を高めるだけでなく、社会全体のケア意識を高める意味でも貴重です。

履歴書の書き方に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑介護職員初任者研修の介護現場以外での活かし方|家族介護におすすめ

グリーフケアに関わる団体とリソース

支援を求める人・提供する人双方にとって、NPO法人やボランティア団体、地域コミュニティセンターなどの存在は欠かせません。
一人きりで悲嘆を抱えるのは困難ですが、専門の団体やオンラインサポートグループを活用することで、新たな解決策を見いだせる可能性があります。近年はインターネットを通じて全国の団体にアクセスしやすくなり、時間や距離の制約がある方でも必要な支援を得やすい環境が整いつつあります。
各地域で異なる取り組みが行われているため、事前に活動内容を調べておくと安心です。

NPO法人や地域での活動事例

NPO法人では、自死遺族やペットロス、さらには流産・死産の悲嘆ケアなど、特定の分野に特化したサポートが行われています。多くの場合、当事者スタッフやボランティアが運営を支えているため、実際の経験に基づいた寄り添いを受けられるのが特徴です。
地域の公民館やコミュニティセンターと協力して、悲嘆に関するセミナーや意見交換会を開く例も増えています。専門家が無料相談会を行うなど、気軽に相談できる場所があることで、孤立を防ぎ、地域全体の理解も深められます。
継続的な活動によって、住民同士が互いの悲しみを理解・支え合う文化が育まれ、長期的なコミュニティの安心感につながります。

サポートグループの役割と活動内容

サポートグループは、同じ喪失経験をした人同士が集まり、気持ちや体験を分かち合う場です。共感し合える仲間との交流は大きな安心感を生み、回復を後押しする力にもなります。
ファシリテーター役の専門家がいるグループでは、感情の表出をスムーズにする工夫や、衝突を防ぐ配慮などが行われています。一方、当事者だけで自発的につくるグループでは、自然なコミュニケーションが重視されることが多いです。
活動内容は、定期的なミーティングやレクリエーション、グリーフワークなど多彩です。自分に合ったペースやスタイルで参加できるため、必要なときに必要なサポートを得られる柔軟性があります。

社会全体でのグリーフケアの推進

グリーフケアは個人や家庭の問題にとどまらず、広く社会全体で取り組むべきテーマです。特に働き盛りの人が喪失を経験した場合、職場での理解やサポートがないと、経済的不安と悲嘆が重なり大きな負担となりかねません。
さらに、大規模災害や事故で多くの方が同時に喪失を経験したときには、行政や公的機関による組織的な支援体制が不可欠です。個別カウンセリングだけでなく、遺族への生活再建支援など多様な取り組みをまとめて行うことが求められます。
静岡県松崎町が取り組む「コンパッションシティ松崎」のように、町全体で悲嘆に向き合う例も出てきています。悲しみにオープンな社会風土を醸成することで、グリーフケアの効果はさらに高まるでしょう。

企業や団体が果たす役割とCSR活動

企業が従業員の喪失体験に着目し、グリーフケアをメンタルヘルス対策の一環として導入するケースが増えています。休暇やカウンセリング制度などの充実によって、社員が安心して悲しみに向き合える環境を整えるのです。
また、家族を亡くした従業員が手続きに関するサポートや心のケアを受けられるよう社内マニュアルを策定している企業もあります。こうした取り組みはCSR(企業の社会的責任)としての評価にもつながり、社員のモチベーション維持や離職防止に貢献します。
働く場にグリーフケアの視点が導入されることで、仕事と生活の両立がしやすくなるだけでなく、従業員同士が支え合う企業文化の育成にも寄与します。

災害や事故時における支援体制

大規模災害や事故が発生すると、突然の死別や大きな喪失を経験する人が一度に増えます。行政や公的機関、民間ボランティアが連携し、被災者や遺族の心身のケアを早急に整備することが求められます。
被災者自身だけでなく、救援活動に携わる人々も大きな悲嘆やトラウマを抱えることがあるため、専門的な心理カウンセラーやグリーフケアスタッフとの連携が欠かせません。
また、住宅や就業などの支援を長期的に続けることと合わせて、心のフォローアップを継続的に行うことが、グリーフケアの効果を十分に発揮させる鍵となります。

FAQ|グリーフケアに関するよくある質問

Q1.
グリーフケアはいつから始めるべき?
A

個人差がありますが、喪失の直後から相談できる場があると安心です。ショックが大きい間は自覚がない場合もあるため、周囲の人や専門家が声をかけてあげることが望ましいでしょう。

Q2.
ペットロスでもカウンセリングを受けられますか?
A

受けられます。ペットロス専門のカウンセラーやグループが存在し、同じ思いを抱える人と出会える場もあります。供養の儀式や思い出を語る機会が回復を助けることも多いです。

Q3.
グリーフケアの資格はどこで取得できますか?
A

上智大学グリーフケア研究所の人材養成課程や、一般社団法人日本ホスピタリティ検定協会の「グリーフケア・リテラシー検定」などが有名です。実践的に学びたい場合は、湘南国際アカデミーなどで介護の知識と合わせて学ぶ方法もあります。

履歴書の書き方に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑介護職員初任者研修の介護現場以外での活かし方|家族介護におすすめ

Q4.
周囲が何をしてあげられるか分からない場合は?
A

無理に励まそうとせず、相手の気持ちに寄り添い、話を丁寧に聞くことから始めましょう。情報提供や実務的な手助けも大切ですが、当事者のペースを尊重することが最も大事です。

まとめ:グリーフケアの重要性とその未来

グリーフケアは個々の悲嘆に寄り添うだけでなく、社会全体の結びつきや安心感を深める大きな鍵となります。喪失を経験した人が自分らしい形で悲嘆と向き合い、再び歩み出すためには、周囲の理解や専門的なケアが不可欠です。
上智大学グリーフケア研究所をはじめとする研究機関やNPO、企業、行政が一体となって包括的な支援を展開すれば、より多くの人が必要なときに助けを得られる社会を築くことができます。誰もが悲しみを抱えながら生きる可能性があるからこそ、グリーフケアはますます重要になっていくでしょう。
これからも喪失は多様化すると考えられますが、悲嘆を抱える人が孤立しない社会を目指し、私たち一人ひとりが支え合うことが大切です。人間らしい温かさを保ち、悲しみに優しく寄り添う文化こそが、未来のグリーフケアの基盤になっていくことでしょう。
私もグリーフケアについて学んでいる身として、お困りごとや相談されたいことがありましたら、以下の公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
大学でキャリアカウンセリングを専門的に学び、当時最年少の記録でキャリアコンサルタント資格を取得。公共職業訓練校では多様な受講生を対象に就職支援やキャリア相談を行い、私立大学・短期大学の就職課相談、セミナー講師、企業の採用評価、区役所での女性相談など幅広い現場で実績を積む。
湘南国際アカデミーでは、介護関連資格の教育・職業紹介を通じ、「介護をする側のQOL向上」をテーマにイベントや研修を企画し、受講生や就労先企業から厚い信頼を獲得。これまで延べ約1万人を支援する中でグリーフケアの重要性を痛感し、仕事と人を結ぶだけでなくケアの視点を含む総合的なサポートを目指している。現在は上智大学グリーフケア研究所でさらなる学びを得ながら、各企業向け「事業所内レベルアップ研修」の企画・運営にも携わり、介護とキャリアの両面から多面的に活動を展開している。
中澤 みほ
藤沢校
【所持資格】
国家資格キャリアコンサルタント・上智大学グリーフケア研究所認定 臨床傾聴士・一般社団法人全人力を磨く研究所認定 ホリスティックケア士・一般社団法人日本ホスピタリティ検定協会認定 グリーフケア・リテラシー検定合格