親の介護が始まると、仕事の継続が難しくなり「退職した方がいいのでは」と悩む人は少なくありません。しかし、介護離職は収入・年金・キャリアに大きな影響を残す可能性があり、決断前に整理すべき論点と使える制度があります。
本記事ではキャリアコンサルタントの視点で、介護離職の定義と最新の統計、離職がもたらすデメリット、離職を防ぐための個人・企業・制度面の対策を具体的に解説します。「すぐ辞める」以外の選択肢を増やし、介護と仕事を両立するための現実的な打ち手を一緒に確認していきましょう。
最終更新日:2026年4月11日
介護離職とは
介護離職とは、家族の介護を理由に仕事を辞めることです。実際は、排せつや食事介助といった直接的な介護だけでなく、通院の付き添い、役所や保険の手続き、ケアマネジャーとの調整、急な呼び出し対応などが重なって、働き方が維持できなくなることで起きやすいのが特徴です。
介護は育児と違い、いつ・どの程度の負担になるかが読みにくい面があります。だからこそ、勢いで離職という結論を出すよりも、介護の見通しと仕事側の調整余地を分けて考え、使える制度と外部サービスで「詰み」を避ける発想が重要になります。
キャリアの観点では、退職は問題解決というより「選択肢を減らす決断」になりがちです。両立の仕組みを作ることができれば、収入と社会保険を維持しながら介護体制を整えられ、介護が終わった後の人生設計も立て直しやすくなります。
介護離職の現状と統計
介護離職は個人の問題に見えますが、統計的にも一定数が発生しており、人口構造や働き方、制度運用、ジェンダー要因が絡み合って増えやすい環境があります。
厚生労働省の雇用動向調査(2024年)では、個人的理由で離職した人のうち「介護・看護」を理由とする離職は年間約9.3万人規模です。毎年10万人前後というイメージで捉えると実態に近く、珍しい出来事ではありません。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間介護離職者数 | 約9.3万人 |
| うち女性の割合 | 約63%(約5.9万人) |
| 男性で最多の年代 | 45〜49歳 |
| 女性で最多の年代 | 55〜59歳 |
| 離職後「負担が増した」と回答 | 約6割(厚生労働省 令和3年度調査) |
| 離職後の再就職率 | 約4割(同上) |
内訳を見ると男性より女性が多く、女性が全体の約6割を占めます。年齢階級では40代後半から50代後半に多く、親の介護が本格化する年代と、職場で責任が重くなる年代が重なっていることが読み取れます。
介護離職が増加する背景と理由
介護離職が増えやすい最大の背景は、高齢化による介護需要の増加です。加えて核家族化で同居の親族が少なく、きょうだいが遠方に住んでいるなど、支援を分け合いにくい状況が増えています。
共働き世帯が増えたことで、日中に動ける人がいない、急な呼び出しに対応できないといった問題が起きやすくなりました。介護は状態の変化が読みにくく、入院や転倒などで介護負担が急に跳ね上がることがあります。
企業制度が整っていても、実際には使いにくいケースがあります。代替要員不足、周囲への遠慮、相談の遅れ、申請手続きのハードルなどが重なると、本人が抱え込んで限界を迎え、離職に至りやすくなります。情報不足は大きな原因で、知っていれば回避できた離職も一定数あります。
また、介護負担は女性に偏りやすい傾向があります。家事やケアは女性が担うものという役割期待が残り、きょうだい間でも「娘が見る」「妻が見る」といった空気が生まれやすいからです。雇用面でも、女性は非正規比率が高く賃金水準が低いケースがあり、「収入が低い方が辞める」判断が起きやすくなります。
介護離職がもたらすデメリットと影響
介護離職は「今の大変さ」を減らす一方で、将来の生活基盤に影響が及びます。お金・健康・キャリアの3領域に分けて現実的に把握しましょう。なお、介護離職のメリットとして「介護に専念できる」「心理的な負担が減る」という側面もありますが、それは「介護のピークが短い」「家計に余裕がある」などの条件が揃った場合に限られます。多くの場合、長期化する介護の中で時間が増えた分だけ介護を抱え込んでしまい、かえって疲弊や孤立が進むリスクがある点に注意が必要です。
収入と年金への影響
退職すると給与がなくなり、介護費用と生活費を貯蓄で賄う期間が発生します。介護の自己負担、交通費、福祉用具の追加費用、施設利用時の負担などは継続的に発生しやすく、想定より支出が膨らむこともあります。
年金面では、会社員としての厚生年金に加入し続けるかどうかが将来の受給額に影響します。離職して国民年金中心になると、長期で見るほど差が出やすくなります。逆に言うと、辞めないことで使える給付もあります。介護休業を取得できれば、雇用保険の介護休業給付で収入減を一定程度カバーでき、両立体制を作る時間を確保しやすくなります。
精神面・健康面への影響
介護は長期化しやすく、夜間対応や見守りで睡眠が削られたり、感情労働が続いたりします。結果として、燃え尽き、うつ、不眠、慢性疲労などのメンタルヘルスリスクが高まります。介護者が倒れると在宅介護そのものが維持できなくなるため、健康は最重要の経営資源です。
離職すると職場という日常のつながりがなくなり、相談相手が減りやすくなります。介護の悩みは家庭内だけで完結しにくいのに、外に出る機会が減ることで孤立が進み、「もう自分がやるしかない」と思い詰めやすくなります。
キャリアや再就職への影響
離職によるブランクは、スキルの陳腐化だけでなく、職場の変化に追随できる機会が減ることが問題です。特に40〜50代は役割が高度化する時期で、経験の連続性が途切れると、再就職時に希望条件を通しにくくなります。再就職では年齢が上がるほど求人の選択肢が減り、正社員復帰の難易度が上がる傾向があります。
厚生労働省の調査では、介護離職後に再就職できた人の割合は約4割にとどまります。離職前に制度と選択肢を把握しておくことが、後悔しないための最大の備えになります。
介護離職を決断する前に確認すること
介護離職は"最後の手段"にできます。退職届を出す前に、数字で試算し、関係者と対話し、役割分担と外部資源の導入余地を確認しましょう。

国家資格キャリアコンサルタント
【監修者コメント】
キャリアコンサルタントとして約1万人以上のキャリア相談に向き合ってきた経験から、介護を理由に離職を決断する方の多くが「もう限界で他に選択肢がない」という状態でご相談に来られます。
しかし話を聞いていくと、制度や外部サービスの存在を知らなかったことが離職の一因だったというケースが非常に多いです。
退職届を出す前に、必ず地域包括支援センターかケアマネジャーに一度相談してください。選択肢が増えると、判断が変わることは珍しくありません。(参照:厚生労働省「仕事と介護の両立〜介護離職を防ぐために〜」)
家族・職場・専門家と話し合う
家族会議では、介護方針を先に決めます。在宅中心か、施設も視野に入れるか、本人の意思と安全のバランスをどう取るかを確認し、その上で費用負担、緊急時の対応、連絡体制、キーパーソンを決めます。感情論になりやすいので、決める項目を紙に書いて進めるのが有効です。
職場は、限界になってからではなく早めに相談します。上司と人事に、利用できる制度、業務調整の余地、在宅勤務や時差出勤の可能性、評価や賃金の扱いを確認します。制度はあっても運用ルールが職場ごとに異なることがあるため、具体的に詰めることが重要です。
専門家を交えると、打ち手が一気に増えます。地域包括支援センター、ケアマネジャー、医療機関の相談員、必要に応じて社労士やキャリア相談を使うと、制度とサービスと就業継続の設計がつながります。
介護の担い手や役割分担を見直す
介護離職が起きやすい典型は、主介護者が固定されることです。「長女だから」「同居だから」という理由で役割が集中すると、介護者の生活が先に崩れます。まずは関係者の現実的な可処分時間と距離を踏まえ、「できること/できないこと」を可視化します。
分担は作業単位に分けると進みやすいです。通院の付き添い、買い物、金銭管理、手続き、見守り、緊急時の駆けつけなど、タスクごとに担当を決めます。遠方の家族でも、手続きや費用負担、情報整理などで関われる領域はあります。さらに、訪問介護、デイサービス、ショートステイなどを組み合わせて、家族の役割を「介護の実施」から「介護のマネジメント」へ移すと両立しやすくなります。
介護離職を防ぐための取り組みと解決策
介護離職を防ぐ鍵は、①個人の負担を分解して外部化する、②制度を正しく使う、③職場の理解と仕組みを整える、の3点です。制度は「知っている」だけでは意味がありません。申請のタイミング、書類、運用ルールを押さえ、実際に使える状態まで落とし込むことで初めて効果が出ます。
個人ができる対策:情報収集と早期相談
まずは情報収集と早期相談です。介護は分からないことが多いほど不安が増え、「自分がやるしかない」に傾きます。地域包括支援センターやケアマネジャーに早めにつながり、使えるサービスと手続きの全体像を把握します。
緊急時のバックアップ設計も重要です。ショートステイや訪問介護を「困ったら使う」ではなく「使える状態にしておく」ことで、急な呼び出しへの耐性が上がります。加えて、仕事側では繁忙期の見える化、引き継ぎの準備、関係者への共有を行い、突然休むときの心理的負担を下げます。介護休業は介護をするだけの期間ではなく、両立体制を作るための時間と捉えると活用しやすくなります。
介護特有の精神的負担を軽減する
介護では罪悪感が強くなりがちです。「自分がやらないと親がかわいそう」「施設は申し訳ない」といった感情が、完璧主義と結びつくと、支援を拒んでしまいます。まずは介護はチームでやるものだと捉え直し、できる範囲を決める境界線を引きます。
レスパイトを計画的に入れることは贅沢ではなく、介護を継続するための安全装置です。睡眠を確保し、体調不良が続くときは受診し、介護者自身の健康管理を優先します。家族内コミュニケーションでは、「手伝って」より「毎週土曜の買い物を担当してほしい」のように依頼を具体化すると、協力が得られやすくなります。

国家資格キャリアコンサルタント
【監修者コメント】
「施設に預けることは親への裏切り」「自分がやらなければ」という気持ちは、相談現場でとても多く聞く言葉です。
しかしその罪悪感が視野を狭め、仕事・健康・お金・人間関係すべてに影響が出ていく。
グリーフケアの視点から見ても、介護者自身が自分を大切にすることは、介護される側のQOLを守ることと同義です。
「チームで介護する」という発想に切り替えることが、長く続けるための鍵になります。(参照:厚生労働省「育児・介護休業法について」)
介護を支えるサービスや相談窓口の活用
介護保険サービスには、訪問介護、通所介護(デイサービス)、短期入所(ショートステイ)、訪問看護、福祉用具レンタルなどがあり、組み合わせ次第で家族の負担を大きく減らせます。ポイントは、介護者の休みを作る目的でもサービスを使ってよいということです。
大切なのは、限界になる前につながることです。介護は「困ってから」だと選択肢が減り、サービス調整も間に合いません。早期に相談し、必要なときにすぐ使える状態を作ることが離職防止につながります。
地域包括支援センターに相談する
地域包括支援センターは市町村が設置する高齢者支援の総合相談窓口で、介護保険の利用前後に関わらず相談できます。介護の全体像が分からない段階でも、何から始めればよいかを整理してくれるのが強みです。
相談するときは、本人の年齢や病状、生活状況、家族構成、現在困っていること、仕事を続けたい希望をメモして持参すると話が早く進みます。緊急性が高い課題と、中長期で整える課題を分けて優先順位を付けてもらうと、焦りが減ります。
ケアマネジャーや医療機関に相談する
ケアマネジャーはケアプランを作り、サービス事業者との調整を行う要です。家族が疲弊していると在宅が不安定になるため、介護者の負担も含めてプランに反映してもらうことが重要です。相談時のポイントは「仕事を続けたい」意思を明確に伝えることです。就業継続を前提にすると、通院頻度の調整、サービス時間帯の工夫、ショートステイの活用など、現実的な組み立てになりやすくなります。
利用可能な制度と給付金
介護離職を防ぐための制度は、育児・介護休業法を中心に複数あります。要件を満たせば利用できる権利として整理されており、申請して初めて効きます。
| 項目 | 介護休業 | 介護休暇 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 両立できる体制を構築するための期間 | 通院付き添い・手続きなど短時間の休み |
| 取得可能日数 | 通算93日(最大3回に分割可) | 年5日(対象家族2人以上は年10日) |
| 給付金 | あり(休業前賃金の原則67%相当) | 無給の場合が多い(会社規定による) |
| 取得単位 | まとめて or 分割 | 1日または時間単位(会社規定による) |
| 申請先 | 会社 → ハローワーク | 会社のみ |
介護休業制度の概要と給付金
介護休業は、対象家族が要介護状態の場合に通算93日まで取得でき、分割取得できる制度です。目的は介護をずっと担うことというより、今後の両立体制を構築するための時間を確保することにあります。手続きやサービス調整、家族会議、介護環境の整備などに充てると効果が出やすくなります。
雇用保険の介護休業給付は、一定要件を満たすと原則として休業前賃金の67%相当が支給されます。ただし休業中に給与が支払われると減額や不支給になる場合があるため、会社の給与支給ルールと合わせて確認が必要です。上限額や条件もあるため、最新の要件は会社の担当部署や厚生労働省の「育児・介護休業法」についてのページでご確認ください。
介護休暇の取り方と注意点
介護休暇は、通院の付き添い、手続き、ケア会議参加など、短時間の休みが必要な場面で使いやすい制度です。対象家族が1人なら年5日、2人以上なら年10日が上限の目安となり、取得単位は会社制度により時間単位が可能な場合もあります。
欠勤との違いは、制度として申請して取得する点にあります。賃金扱いが有給か無給か、評価への影響、申請ルートなどは会社ごとに異なるため、就業規則や社内ガイドで確認しましょう。
在宅勤務・短時間勤務・フレックスタイム制の活用
在宅勤務やテレワークは、移動時間を削減でき、通院の付き添い前後の稼働や見守りが必要な場面と相性が良い場合があります。ただし、介護中の実作業は同時並行が難しいため、業務時間の線引きを曖昧にしないことが重要です。
短時間勤務やフレックスタイム、時差出勤は、通院が多い時期や、朝夕に介助が集中する家庭で効果が出やすい制度です。例えば朝の介助に合わせて出勤を遅らせ、夕方は定時で上がる設計にすると、無理なく継続しやすくなります。職場側では業務再設計が鍵です。担当範囲を整理し、属人化を減らし、成果物基準で評価できる形に寄せると、短時間でも戦力として働き続けやすくなります。
職場に介護の事情を伝えるときのポイント
職場への相談は、感情だけでなく情報を整理して伝えると前に進みます。伝える内容は、事実、期間の見込み、必要な配慮、代替案の4点に分けるのがコツです。例えば「通院付き添いが月2回」「急変時は半日休む可能性」「この業務は前倒しで対応できる」など、業務影響と対策をセットで話します。
相談の順序例としては、まず直属上司に状況共有し、次に人事へ制度確認、必要に応じて産業保健や相談窓口につなぐ流れが一般的です。早めに相談し、試行しながら働き方を調整する姿勢が、離職回避の確率を上げます。なお、育児・介護休業法により、介護休業等の取得を理由にした不利益な扱いは禁止されています。
FAQ:介護離職についてよくある質問
- Q1.介護休業を取得すると、評価や給与に影響しますか?
- A
育児・介護休業法により、介護休業の取得を理由にした不利益な扱いは禁止されています。ただし、会社によって規定の運用が異なるため、人事・上司に具体的な条件(評価算定の扱い、復職後の配置など)を事前に確認することをおすすめします。休業に入る前に引き継ぎと代替案を作り、復帰後の働き方もセットで相談すると、休業が離職の先延ばしではなく解決につながります。
- Q2.親が要介護認定を受けていなくても介護休業は取得できますか?
- A
介護休業は「要介護状態」(2週間以上の常時介護が必要な状態)が条件ですが、介護保険の要介護認定の取得は必須ではありません。ただし会社への申請時に状態を示す書類が必要になる場合があるため、就業規則と社内ルールで確認してください。認定を受けていない段階でも、まず地域包括支援センターに相談することで手続きの全体像が把握できます。
- Q3.介護休業給付金はどのくらいもらえますか?
- A
原則として休業開始前の賃金の67%相当が支給されます(上限額あり)。ただし休業中に会社から給与が支払われる場合は減額または不支給になることがあります。同一の対象家族についての受給日数は通算93日が上限です。最新の上限額や申請手続きは、厚生労働省「育児・介護休業法について」ページまたはハローワークでご確認ください。
- Q4.仕事と介護の両立について、最初にどこに相談すればよいですか?
- A
介護側については地域包括支援センター(各市町村に設置)が最初の窓口として最適です。介護保険の利用前後に関わらず相談でき、サービス全体像を整理してもらえます。仕事側については会社の人事または産業保健スタッフ、キャリアの悩みについては国家資格キャリアコンサルタントへの相談も有効です。両方を同時に相談できる仕組みはまだ少ないため、それぞれに早めにつながることが重要です。
- Q5.介護離職後の再就職は難しいですか?
- A
厚生労働省の調査では、介護離職後に再就職できた人の割合は約4割にとどまります。ブランクの長さより「今後の就業可能条件の整理」と「介護経験を職務能力として言語化できるか」が再就職の分かれ目になることが多いです。ハローワークや自治体の就労支援を活用するとともに、可能であれば離職前・離職直後から準備を進めることが重要です。介護をきっかけに介護業界への転職を検討する方には、介護職員初任者研修などの資格取得が入口として活用されています。
万一介護離職した場合の選択肢
万一介護離職を選んだ場合でも、再就職・社会保障・学び直しで次のキャリアを作ることは可能です。「いつ頃から働けそうか」「どんな条件なら働けるか」を早めに整理し、使える支援制度と相談先につながることが重要です。
再就職に向けた支援とアドバイス
再就職の第一歩は、勤務地、勤務時間、雇用形態、急な休みの可能性など、就業可能条件に優先順位を付けることです。支援機関としてはハローワーク、自治体の就労支援、民間のキャリア相談などがあります。離職理由は簡潔に書きます。例えば「家族の介護のため退職。現在は就業可能な体制が整い、勤務可能。」のように、事情の説明と就業可能状態をセットにすると伝わりやすくなります。
介護経験を活用し、介護職へと転職する
介護経験をきっかけに介護分野へ転職する選択肢もあります。職種としては介護職、生活相談員、ケアマネジャー補助などがあり、現場理解が強みになることがあります。未経験からの入口としては、介護職員初任者研修などの取得が一般的です。湘南国際アカデミーは神奈川県内11校舎で初任者研修・実務者研修・介護福祉士受験対策を提供しており、仕事をしながら取得できるカリキュラムも充実しています。
介護職への転職・資格取得に関する詳細はこちら
社会保障制度の活用
離職後は当座資金、医療保険、年金、税の扱いが一気に変わります。手続きを後回しにすると、保険料の負担や未加入期間が発生することがあるため、退職後早めに整理することが重要です。失業保険は、雇用保険の加入状況など要件を満たす場合に受給できます。職業訓練と組み合わせられる場合もあり、学び直しをしながら就職を目指す選択肢になります。制度は世帯状況や地域で利用可否が変わるため、ハローワーク、自治体窓口、地域包括支援センターに「離職後の手続きと利用できる支援」をまとめて確認すると漏れが減ります。
まとめ:介護離職を防ぐために今できること
介護離職を防ぐには、個人の頑張りだけに頼らず、家族・職場・制度・地域資源をつないで"両立できる仕組み"を作ることが近道です。
介護離職は、突発対応の連続と情報不足が重なることで起きやすく、誰にでも起こり得ます。判断を誤らないためには、介護の見通し、本人の健康、家計と社会保障、家族の役割分担、会社制度の運用、外部サービスの活用余地という視点で整理することが重要です。
離職は短期的には楽に見えても、収入と年金、健康、キャリアに中長期の影響を残します。退職届を出す前に、家族・職場・専門家と対話し、体制を作るための制度(介護休業・休暇、働き方の調整)と介護保険サービスを組み合わせて検討しましょう。万一離職しても、再就職支援や学び直し、社会保障の活用で次のキャリアは作れます。大切なのは、一人で抱えず、早く相談し、使える制度を実際に使える形に落とし込むことです。
無料資料請求やお問い合わせはこちらからお気軽にお問い合わせください。
介護の資格 湘南国際アカデミー
▶「介護資格に関する無料資料請求」
▶「各種ご相談やお問い合わせ」
▶「お電話でのお問い合わせ:0120-961-190」
(受付時間:9:00〜18:00/年中無休)
公共職業訓練校・大学就職課・区役所など幅広い現場での実績を経て、湘南国際アカデミーに参画。
これまで延べ約1万人のキャリア支援に携わる。
現在は上智大学グリーフケア研究所でも研鑽を積みながら、介護職向け研修の企画・講師・監修を務める。






