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【実務者研修から介護福祉士へ】資格取得までの完全ガイド

  • 介護福祉士実務者研修
【実務者研修から介護福祉士へ】資格取得までの完全ガイド
江島 一孝 | 介護福祉士・実習指導者・介護支援専門員

江島一孝(介護福祉士)

この記事の監修者

介護福祉士、実習指導者、介護支援専門員として10年以上の経験を持ち、湘南国際アカデミーで介護職員初任者研修や実務者研修の講師、介護福祉士国家試験の対策テキスト執筆を担当。

介護業界でキャリアアップを狙うなら、実務者研修は避けて通れません。医療的ケアや専門性を幅広く学べるため、介護福祉士を目指すなら早めの受講がおすすめです。

法律改正以降、介護福祉士国家試験を受験するには「実務経験3年以上」と「実務者研修修了」が必須となりました。特に修了証明書などの提出期限には注意が必要です。ここでは、研修の受講方法から国家試験合格までの流れをわかりやすくまとめています。

実務者研修とは?介護福祉士を受験するための必須資格

介護福祉士国家試験を受けるには、実務経験だけではなく実務者研修の修了が必須です。研修内容には、介護の専門知識や生活支援技術、医療的ケアなどが含まれます。初任者研修やホームヘルパー資格がなくても受講できますが、所持資格により受講時間は変わります。介護福祉士を目指すなら、なるべく早めに受講しましょう。

この研修では、サービス提供責任者が求められる業務管理能力や医療的ケアの正しい理解を深めることができます。実技演習が多いのも特徴で、即戦力となる実践スキルが身につきます。通信や通学など多様な学び方があるので、働きながらでも受講しやすい環境が整っています。

実務者研修に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑介護福祉士実務者研修とは?取得方法・費用など

実務者研修の受講資格

無資格でも受講可能ですが、初任者研修やホームヘルパー2級以上の資格を持っている方は、一部科目が免除される場合があります。保有資格と照らし合わせて、自分に合ったカリキュラムを選ぶことが大切です。研修後は現場経験と知識がしっかり結びつき、スキルの定着が進みます。

カリキュラム概要

実務者研修は、座学と実技演習で構成されます。座学では介護の専門用語や身体の仕組みを学び、医療的ケアについてはたん吸引や経管栄養などの基礎知識を習得します。実技演習では、体位交換や移乗などの日常的なケアを実践。設備の整ったスクールを選ぶと本番さながらの演習が可能です。さらに、ケアプラン作成や他職種連携について学ぶことで、将来のキャリアパスを広げることができます。

受講期間と費用

受講期間は、保有資格や受講スタイルによって異なります。無資格なら約6ヶ月、初任者研修修了者なら2〜3ヶ月が一般的です。費用は10万円~20万円ほどが目安。通信・通学プランやスクールによって差があるため、複数講座を比較すると良いでしょう。教育訓練給付金や自治体の補助制度を利用すれば、自己負担を抑えられます。

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実務者研修を取得するメリット

最も大きなメリットは、介護福祉士国家試験の受験資格を得られる点です。実務経験を満たしていても、研修を修了していないと受験ができません。また、研修内容は日常業務にも直結。医療的ケアや専門的アセスメントを学んでおくと、利用者の状態変化を早期に発見し、適切なケアを行いやすくなります。

さらに、実務者研修を修了していると管理業務を任されやすくなり、サービス提供責任者として組織内でも活躍しやすくなります。知識とチームマネジメント力を備えたスタッフはどの現場でも重宝されるでしょう。

介護福祉士国家試験の受験資格

平成28年度以降、介護福祉士の受験には3年以上の実務経験と実務者研修が必須になりました。研修が終わらないと申し込みが無効になる場合があるので、修了証明書や見込証明書の提出期限をしっかり確認し、計画的に進めることが大切です。

国家試験に合格すると社会的信用が高まり、転職や給与アップにつながる可能性が大いにあります。実務者研修で得た実践力は、合格後も活き続けるでしょう。

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☑【2025年度最新】介護福祉士受験資格の完全ガイド

サービス提供責任者や医療的ケアへの対応

研修では、サービス提供責任者に必要なケアプラン立案やスタッフ調整の知識を学びます。たん吸引・経管栄養などの医療的ケアも扱うため、正しい操作方法や注意点を身につけられます。こうした技能があれば利用者の日常支援をさらに充実させることができ、キャリアアップにも役立ちます。

介護福祉士になるための受験要件

国家試験には実務経験ルート、養成施設ルート、福祉系高校ルートなどがあります。働きながら資格取得を目指す方の多くは、実務経験ルートを選択しています。3年以上の実務経験と実務者研修修了が条件で、複数施設で勤務していた場合は同日の重複が1日として計算されるなど、日数管理には注意が必要です。

申し込み時点で要件を満たしていなくても、試験年度末までに達成見込みであれば受験可能です。同様に、実務者研修も修了見込証明書があれば申し込みはできますが、本番までに正式修了していないと登録が保留になることがあるため、スケジュール管理を入念に行いましょう。

介護福祉士実務者研修の取得

介護福祉士国家試験の最重要要件の一つとして、介護福祉士実務者研修の修了があります。法律の改正により、実務経験だけでの受験が認められなくなったため、早めの研修開始が大切です。

特に注意したいのは、受験申し込み締め切りまでに修了証明書を用意できない場合、受験資格を失ってしまうことです。スクールを選ぶ際には、修了時期や証明書の発行時期を確認し、試験スケジュールに間に合うよう計画を立てましょう。

通信講座などを利用して在宅で学習するスタイルも一般的ですが、演習科目は一部通学が必要です。オンラインと通学を併用しながらスケジュールを組み立て、実務者研修を確実に修了できるようにしましょう。

実務経験ルートに必要な年数と業務内容

実務経験ルートでは3年以上の介護業務経験と従事日数540日以上が必要です。利用者への直接的なケア業務が重視されるため、間接業務だけでは認められない場合があります。雇用契約や勤務表を使って正確に日数を計算し、誤差が出ないようにしましょう。

養成施設・福祉系高校ルートとの違い

養成施設ルートは専門学校などで体系立てて学べる反面、通学や費用負担が大きい場合があります。福祉系高校は在学中に専門科目を学びますが、新卒ですぐ資格を取得するスタイルです。社会人にとっては、実務経験ルートが比較的現実的と言えるでしょう。

試験申し込みに必要な書類と手続き

申し込みには実務経験証明書や実務者研修修了証明書が必要です。複数の施設で働いていた場合は、それぞれの雇用主から書類をもらう必要があるため、早めの準備が肝心です。証明書の発行に時間がかかる場合もあるので、試験センターの受験の手引きをよく読んで締め切りを逃さないようにしましょう。

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働きながら実務者研修を取得する方法

多くの介護職員は、現場で働きながら研修を受講しています。シフトの都合で通学日が取りづらい場合は、通信講座を中心に学び、スクーリングだけ短期間で行う方法もあります。教育訓練給付金など公的支援を活用すると費用負担も軽減できます。

スクールや通信講座の選び方

まずは通える範囲のスクールをリストアップし、実技演習の設備や講師の質、サポート体制を確認しましょう。通信講座を選ぶ場合は、テキストのわかりやすさやオンライン学習のしやすさが重要です。受講費用や分割払い、キャンセル規定なども含め、長期的な視点で比較検討することをおすすめします。

学習計画とモチベーション維持のポイント

仕事と学習を両立するには、時間管理が不可欠です。カレンダーやアプリで学習時間を見える化し、週に数回、小テストを挟むなどして進捗を確認しましょう。職場や家族にも目標を共有し、理解と協力を得ることで、継続的な学習が可能になります。

介護福祉士国家試験対策のポイント

いよいよ受験勉強を本格化させる際は、過去問の分析と日常業務での経験が鍵となります。広範囲な出題に備え、法令や制度に関する知識もまんべんなく学びましょう。暗記だけでなく、実際のケア場面を想像しながら学ぶと、知識が定着しやすくなります。

筆記試験で押さえておきたい科目と学習方法

介護の基本知識や生活支援技術、コミュニケーション技術、社会福祉関連法令などが出題されます。複数の問題集を使って弱点を洗い出し、集中的に補強すると効率的です。苦手科目こそ動画やセミナーを利用して理解を深めると、より効果的に学べます。

合格後の手続きと資格登録

合格通知を受け取ったら、早めに資格登録の手続きを行いましょう。期限を過ぎると手続きが遅れる可能性があります。登録が完了すれば、介護福祉士として正式に活動でき、転職や昇進のチャンスも拡大します。

2026年1月から導入予定の「介護福祉士パート合格」

一度にすべての科目をクリアできなくても、一部合格を次回に持ち越せる「パート合格」制度が導入予定です。学習負担が分散できる一方で、再受験時にまた手続きが必要となるため、最初の受験での一括合格が理想です。最新情報を随時チェックし、学習計画に活かしましょう。

よくある質問(FAQ)

介護福祉士を目指す方から寄せられがちな疑問と、その回答をまとめました。

実務者研修や国家試験の受験には不安がつきもので、特に初任者研修の未受講や研修と試験日程の兼ね合いなど、スケジュール面で気になる点が多いでしょう。

さらに、一度試験に不合格だった場合の再挑戦方法や、部分合格制度の活用など、受験を進める中で新たに疑問が生じるケースもあります。ここでは代表的な質問を取り上げ、簡潔に回答します。早めに対策をすることで、申し込み時の混乱を減らし、スムーズに手続きを進めることができます。

初任者研修を受講していなくても大丈夫?

実務者研修は、初任者研修を経ていない方でも受講可能です。ただし、学ぶ範囲が広がるため、余裕があれば初任者研修を先に済ませておくと理解が深まりやすいでしょう。

実務者研修修了が試験日までに間に合わない場合は?

修了見込証明書を提出すれば申し込みは可能ですが、正式修了が試験結果前までに完了していないと登録が保留になることがあります。スケジュールをしっかり立てて、締め切りに間に合うよう計画するのが大切です。

介護福祉士国家試験に不合格だった場合は?

次年度以降の再受験が可能です。実務者研修は一度修了すれば再び受講する必要はありませんが、申し込み手続きや書類の準備は都度行う必要があります。苦手科目を重点的に復習するなど、計画的に対策しましょう。

介護福祉士パート合格で再受験できる?

2026年以降、一部合格した科目を次回に持ち越せる予定ですが、不合格科目は再度受験が必要です。受験料も別途必要になるため、最初の試験で合格するに越したことはありません。

まとめ|実務者研修から介護福祉士合格をサポートする湘南国際アカデミー

実務者研修の修了から介護福祉士合格までの道のりは決して短くありませんが、ポイントを押さえれば着実にステップアップできます。研修や日常業務を通じて得た経験は、試験対策だけでなく実際のケアにも大きく役立ちます。

湘南国際アカデミーでは、多彩なプログラムと手厚いサポートで、忙しい介護職の方でも学びやすい環境を整えています。実務者研修から国家試験対策まで、一貫してバックアップを受けながらキャリアアップを目指しませんか?
まずは情報を集め、無理のないスケジュールを組んで、一歩ずつ前進していきましょう。

この記事を書いた人
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
江島 一孝
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校
【所持資格】
介護福祉士・介護福祉士実習指導者・介護支援専門員・福祉用具専門相談員