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実務者研修をいきなり受けても大丈夫?初任者研修修了者と無資格者の違い

  • 介護福祉士実務者研修
実務者研修をいきなり受けても大丈夫?初任者研修修了者と無資格者の違い

実務者研修をいきなり受けるとは? 

公的な介護の研修体系として、介護職員初任者研修(以下、初任者研修)と実務者研修があります。

初任者研修は、在宅・施設で働く上で必要となる基本的な知識・技術を習得し、指示を受けながら、介護業務が実践できることを目標とした研修です。一方、実務者研修は、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得や、今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握する能力の獲得を期待する研修となっています。

したがって、初任者研修よりも実務者研修の学習内容の方が、より専門性の高い研修課程となっており、初任者研修を修了した後に、実務者研修を受講することがスタンダードとされています。

「実務者研修をいきなり受ける」というのは、初任者研修を受講することなく、無資格の状態から実務者研修を受講するということです。

実務者研修の学習量は初任者研修修了者と無資格者で理屈上は一緒

実務者研修は450時間の課程からなります。一方、初任者研修は、130時間の課程となっています。しかし、初任者研修の修了者が、実務者研修を受講する場合、科目の一部が免除されるので320時間となります。

つまり、初任者研修は、実務者研修の一部を学習していることになるので、初任者研修を受講してから実務者研修を受講することも、いきなり実務者研修を受講するのも、理屈の上では同じことなのです。

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初任者研修修了者と無資格者で大きな違いは3つ

実務者研修をいきなり受ける場合と、初任者研修を受講してから実務者研修を受ける場合とでは、異なる点が大きく3点あります。

①費用

ひとつは、費用です。初任者研修を受講してから、実務者研修を受講する場合、異なる2つの研修を受講することになりますから、どうしても費用がかかります。とくに、初任者研修は教室で学習する内容が多いので、教室の場所によっては、通学のための交通費もかかります。

実務者研修をいきなり受けるのであれば、これらの費用はかなりおさえることができます。

②時間

2点目は、修了までの時間です。初任者研修は、実務者研修の一部を学習するので、理屈の上では、同じ450時間なのですが、初任者研修を受講してから実務者研修を受講すると、時間がかかります。というのは、初任者研修の多くは、週1日から2日のペースで学習します。そのため、修了までに3~4か月かかります。その後に、実務者研修を受講することになるため、いきなり実務者研修を受講するよりも、修了までに時間がかかってしまうということです。

実務者研修:所持資格別の在籍期間と学習時間の違い【湘南国際アカデミー】
保有資格在籍期間学習時間
(カリキュラム総時間)
免除される科目
無資格6ヶ月以上450時間免除なし(全科目受講)
初任者研修修了者
(旧ホームヘルパー2級)
4ヶ月以上320時間130時間の科目免除
ホームヘルパー1級修了者1ヶ月以上95時間355時間の科目免除
介護職員基礎研修修了者1ヶ月以上50時間400時間の科目免除

③学習方法

3点目は、学習方法です。実務者研修は通学で学習する方法と、通信で学習する方法がありますが、就業している人は、自宅で学習ができる通信の形式をとらざるを得ません。

通信の形式では、テキストを読みながら、与えられた課題に取り組んで履修することになるため、自助努力が求められます。

一方、介護職員初任者研修にも通信の方法がありますが、130時間の課程のうち、通信での履修が認められているのは、40.5時間までとされていますから、残りの89.5時間は教室での面接授業となります。

面接授業では、講義を受けたり、演習を行うなどして学習します。講義では、テキストから読み取ることが難しい具体的・実践的な話しを聴くことができたり、演習では、実際に技術を行いながら、その根拠を学習することができるため、自宅学習よりも学習効果は高いものになります。

実務者研修をいきなり受講しても大丈夫な人は?

①学習習慣のある人

実務者研修の学習内容のほとんどは、自宅で学習することになります。450時間もの内容を、自助努力で学習することは一筋縄ではいきません。かなりの覚悟が必要です。 

しかし、ふだんから自分で研修を見つけて受講したり、専門書を読んで知識を深めたりなど、学習習慣のある人にとっては、テキストを読みながら、与えられた課題に取り組むのは、とても楽しく、ワクワクすると思います。こうした人は、いきなり実務者研修を受けることをお勧めします。

②介護技術の修得方法がわかっている人

技術の修得も実務者研修の到達目標のひとつです。介護現場ではたらいている人は、「毎日やっているから修得できている」と思っている人は少なくありません。「自分はできている」と思っていても、その「できる」とは、業務の一環としてできているだけに過ぎない場合があります。

技術というのは、何らかの根拠に基づいて、その基本技術がつくり上げられています。現場の実践では、その基本技術に加え、利用者の個別性を勘案して応用されています。利用者は一人ひとり異なりますから、現場の実践というのは応用で成り立っているのです。

ところが、「毎日やっているから修得できている」と思っている人のなかには、一定数、根拠に基づいた基本技術を理解できていない人がいます。「なぜ、そのように行うのですか?」と質問すると、「そのように先輩から教わったから」と答えます。ただ、先輩職員に教わったとおりにやっているだけで、根拠も基本技術もわかっていないわけです。

それでは、技術を修得できているとはいえません。ただ、従順に先輩職員の指示に従っているだけで、指導してくれる先輩職員がいなくなったら、目の前の利用者に適切な技術を提供できなくなってしまいます。それでは、専門職ではなく、ただの業務遂行係です。

技術の習得方法がわかっている人というのは、基本技術とその根拠を理解していて、利用者の心身の状況に合わせた応用ができる人ということです。あとは、回数を重ねれば、専門職としての技術を修得できるようになります。

そのようにして、日々実践に努めている人は、いきなり実務者研修を受けても問題ありません。

実務者研修をいきなり受講するのをお勧めできない人は?

①学習習慣がない人

実務者研修を通信形式で受講する場合、学習課程のほとんどが自宅学習になります。学習習慣がない人にとって、「自宅で学習して、知識・技術を深めなさい」といわれても、何から、どのように手をつけたらいいのかすらわからず、結局、頓挫・挫折してしまうことがあります。

また、なんとか修了できたとしても、本来、覚えたり理解しておかなければならない内容について、ほとんどおさえることができていないため、結局、かたちだけの学習になってしまうということもあります。

このことは、国家試験の受験勉強にも大きく影響します。学習のしかたがわからないのですから、どうやって受験勉強をしたらいいのかわからないに決まっています。また、本来、実務者研修で学習できているはずの内容をもう一度、学習しなければならないということも起きてしまいます。結局のところ、二度手間になってしまうのです。

「急がば回れ」で、初任者研修である程度、学習習慣や学習の方法を身につけておいた方が、結果としては、効率がよいものになります。

②介護技術に自信がない人

介護の技術のほとんどは、その対象が高齢者となっています。したがって、障害者支援の仕事をしている人は、あまりなじみがないかもしれません。あるいは、高齢者介護の仕事をしているが、「本当にこの方法でいいのだろうか?」と迷いながら仕事をしている人は、初任者研修で基本技術から学習しておいた方がいいでしょう。

もちろん、テキストや動画等でも学習できますが、技術については、演習形式で学習した方が理解は深まります。

いきなり実務者研修を受講した人のなかには、「こんなことなら、初任者研修から受けておけばよかった」と、悔やむ人も少なくありませんから、技術に自信がないという人は、いきなり実務者研修を受講するべきではありません。

③実践で得た知識の検証ができない人

障害者支援の仕事をしている人は、高齢者介護についての知識が不十分であることを感じるでしょうし、高齢者介護の仕事をしている人は、障害者支援についての知識や理解が不十分であるかもしれません。

あるいは、知っていると思っていても、それが、フォーマルなものなのか、たんなるローカルルールなのか、わかっていない人も多くいます。

たとえば、「介護保険制度というのはこうなっています」と説明すると、「うちの事業所では…」や、「こういう利用者がいるから、それは違うのでは…」といわれることがあります。それは、たんなるローカルルールであったり、レアケースなのです。そうした知識を「一般的なもの」として勘違いしている場合があります。つまり「井の中の蛙」になってしまっているのです。

実践で得た知識というのは、大きな財産ですが、その知識が一般的なものであるかどうか、検証する能力がない人は、直接講師から学ぶことができる機会が多い、初任者研修から受けた方がよいでしょう。

④学習意欲のない人

実務者研修を修了しなければ国家試験を受験することができないので、仕方なく受講している人も多くいます。そういう人は、450時間もの学習を続けることは難しいと思っておくべきでしょう。

実務者研修を受講するのはイヤだなぁ」「面倒だなぁ」という人ほど、初任者研修を受講しておいた方がいいのです。なぜなら、初任者研修は面接授業になりますから、仲間ができます。そうした仲間と一緒に実務者研修を受講することをお勧めします。

前述したとおり、実務者研修を通信で受講する場合、自助努力が必要になります。比較的、孤独な学習方法をとることが求められます。しかし、仲間がいると、学習の上で心配事、不安なこと、わからないことがあったときに相談したり、「大変だよね」と愚痴ってみたりすることで、いつの間にか意欲がわいてくるものですし、学習効果も高くなります。

FAQ|実務者研修をいきなり受講しようとしている方からのよくある質問

実務者研修をいきなり受けることに不安を感じている方や、無資格からの受講を検討している方に向けて、よく寄せられる質問をまとめました。ご自身の状況にあわせて、最適な判断の参考にしてください。

Q1.
実務者研修をいきなり受けると就職に不利になりますか?
A

不利になることはありません。実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験資格として必要な課程であり、無資格からでも正しく修了すれば就職時にも十分にアピールできます。ただし、現場での即戦力を求められる場合には、基本的な知識やスキルが備わっていることが前提になるため、初任者研修の受講経験があるとより安心です。

Q2.
実務者研修をいきなり通信で受けても理解できますか?
A

理解は可能ですが、学習習慣や自己管理能力が求められます。実務者研修は通信型が中心で、450時間という長丁場を自力で進めていく必要があります。学習が苦手な方や不安がある方は、教室で学ぶ機会のある初任者研修からスタートする方が、着実なステップアップにつながります。

Q3.
実務者研修の難易度はどれくらいですか?
A

初任者研修よりも専門性が高く、幅広い知識と技術を学びます。介護現場の理解がある方には取り組みやすいですが、未経験者にとっては難易度が高く感じられることもあります。動画やスクーリングを活用できるスクールを選ぶと、学習効率が上がります。

Q4.
無資格からいきなり受けた場合、どんなサポートがありますか?
A

湘南国際アカデミーでは、無資格から始める方に対しても丁寧な学習サポート体制を整えています。LINEでの個別相談や、講師による質問対応、教材の工夫などにより、安心して学びを進められるよう配慮しています。自信のない方でも、着実に知識と技術を身につけられます。

Q5.
初任者研修を受けずに受講するメリットとデメリットは?
A

メリットは「時間短縮」「費用削減」「最短での国家試験受験」が挙げられます。一方で、介護の基礎を体系的に学ぶ機会を逃すこと、学習習慣がないと挫折しやすいというデメリットもあります。どちらが自分に合っているかをよく見極めることが大切です。

まとめ|先を見据えて実務者研修を受講しましょう

実務者研修における学習の質を高めておけば、特別な受験勉強をしなくても、結果として国家試験に合格することができるはずです。ですから、初任者研修を受講するかどうか、実務者研修では、どのように学習を進めていくのか、受験勉強をどのように行うべきなのか、というように、先を見据え、自分の特性に合った方法を選択するようにしましょう。

「安価で済むから」「早く終わるから」など、安易に決めてしまうと、後々、苦労することになってしまいます。

湘南国際アカデミーでは、「初任者研修を受講するべきかどうか迷っている」「受講料の支払いに不安がある」など、一人ひとりの状況に合った、最適な学習の過程をご提案します。もし、不安であったり、迷っている場合は、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
元学校法人九里学園 浦和短期大学実習指導担当、元学校法人帝京大学 帝京大学福祉・保育専門学校 講師。社会福祉法人神奈川社会福祉協議会かながわ福祉人材センターキャリア支援専門員などを経て、湘南国際アカデミー学院長へ就任。現場経験も豊富な教育のプロとして、心に響く講座が大人気。特に介護福祉士国家試験の受験対策講座においては受講生の合格率が94%(2025年4月現在)まで向上し、直前対策講座や模擬試験など数々の人気講座をプロデュース。その他、次世代の教育者の育成にも力を入れており、湘南国際アカデミーの実務者研修教員講習会の講師を務め、今までに300名以上の教員育成の実績がある。執筆活動においては、湘南国際アカデミーの介護福祉士受験対策講座のテキストや同じく介護福祉士受験対策のeラーニング「受かるんです」をはじめ、過去には「うかる!介護福祉士合格コーチ」「現場に役立つ介護福祉士実習の手引き」などがある。
仲川 一清
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校・横浜みなとみらいサテライト校・横浜金沢文庫サテライト校
【所持資格】
介護福祉士・社会福祉士・介護支援専門員