2026年1月に実施された第38回介護福祉士国家試験Bパートは、午後試験の前半パートとして実施されました。
Bパートでは、主にこころとからだのしくみ、医療的ケア、発達と老化の理解、障害の理解など、専門性の高い知識と事例対応力が問われました。
今回の出題傾向から見えてきた合格の鍵は、「知識の正確性+病態理解+現場応用力」で、単なる暗記では対応できない問題が増加し、状態像から支援を導き出す思考力が重要となりました。
本記事では、第38回介護福祉士国家試験Bパートの全体傾向を分析するとともに、全問の解答と湘南国際アカデミー講師陣によるオリジナル解説を掲載しています。
単なる解答速報ではなく、難易度評価や合格ライン予測、パート合格制度のポイント、さらに次年度(第39回)試験に向けた具体的な学習戦略まで、現場経験と国家試験指導実績に基づいて詳しく解説します。
※本記事は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが公表する試験情報および厚生労働省の関連資料を基に、湘南国際アカデミー講師陣が独自に分析・解説しています。
参照元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」
第38回介護福祉士国家試験Bパートの試験概要
第38回介護福祉士国家試験Bパートは、午後試験の前半パートとして実施されました。
Bパートでは、「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「発達と老化の理解」「障害の理解」「認知症の理解」など、専門性の高い領域から出題されています。特に今回は、病態の理解と支援方法を結びつける問題が増加し、単なる用語暗記では対応できない構成となっていました。
以下に、第38回Bパートの科目群構成と主な出題内容をまとめます。
| Bパート科目群【45問】 | 主な出題内容 |
|---|---|
| こころとからだのしくみ【12問】 | 解剖生理、身体機能、バイタルサイン、運動機能、感覚機能 |
| 発達と老化の理解【8問】 | 老化の特徴、加齢変化、発達段階、身体機能の変化 |
| 認知症の理解【10問】 | 認知症の症状、BPSD、支援の基本視点 |
| 障害の理解【10問】 | 身体障害・知的障害・精神障害の特性と支援 |
| 医療的ケア【5問】 | 喀痰吸引、経管栄養、安全管理、感染対策 |
※本試験は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターが実施しています。試験制度や出題基準の詳細は、同センター公式サイトをご参照ください。
参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験」
今回のBパートでは、名称や定義を問う単純問題は減少し、「その症状の場合、どの支援が適切か」「なぜその対応が必要か」といった根拠を説明できる理解力が求められました。
特に、以下の思考の流れができているかどうかが、得点差を生むポイントとなりました。
- 病態 → リスク → 支援
- 状態像 → 生活場面 → 具体的対応
そのため、暗記中心の学習では対応が難しく、知識を“使える形”で整理できているかが合否を左右したといえるでしょう。
【解答・解説一覧】第38回介護福祉士国家試験Bパート
こころとからだのしくみ
問題61
次のうち,比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 条件づけ
2 短期記憶
3 気分
4 思考
5 情動
解答:5
解説:情動は比較的短時間で生じる強い感情反応です。気分とは異なり急激で身体反応を伴うことが特徴です。感情理解は対人支援の基礎になります。
問題62
次の記述のうち,脳のしくみとその働きとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 神経細胞は,神経膠細胞(グリア細胞)を支える。
2 神経膠細胞(グリア細胞)は,情報伝達をつかさどる。
3 セロトニン(serotonin)は,神経伝達物質の1つである。
4 頭頂葉には運動野が存在する。
5 海馬は,視覚をつかさどる。
解答:3
解説:セロトニンは神経伝達物質の一つで、感情や睡眠に関与します。脳の働きを理解することは、行動変化の背景を考える助けになります。
問題63
次のうち,循環器系のしくみとして,正しいものを1つ選びなさい。
1 心臓は体性神経が支配している。
2 肺動脈には静脈血が流れている。
3 左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
4 リンパ管には血液が流れている。
5 静脈血とは酸素を多く含む血液である。
解答:2
解説:肺動脈には静脈血が流れます。血液は肺で酸素を受け取り動脈血になります。循環の流れを立体的に理解することが大切です。
問題64
次の記述のうち,人の動作時に収縮する筋肉に関する説明として,適切なものを1つ選びなさい。
1 立位を保持するときは,大殿筋が収縮する。
2 膝の屈曲には大腿四頭筋が収縮する。
3 肘の屈曲には上腕三頭筋が収縮する。
4 肩関節を内転するときは三角筋が収縮する。
5 足関節の底屈では前脛骨筋が収縮する。
解答:1
解説:立位保持では大殿筋が重要な役割を担います。姿勢保持に関わる筋肉を理解することは、転倒予防や介助方法の工夫につながります。
問題65
次のうち,白内障(cataract)で混濁する部位として,適切なものを1つ選びなさい。
1 網膜
2 角膜
3 脈絡膜
4 硝子体
5 水晶体
解答:5
解説:白内障は水晶体が混濁する疾患です。視界がかすむ原因となり、転倒リスクにも影響します。見え方の変化への気づきが支援の第一歩です。
問題66
次の記述のうち,低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 唾液の分泌が増加する。
2 腸蠕動が亢進する。
3 食べこぼしが減る。
4 偏りのある食べ方をする。
5 体重が増える。
解答:4
解説:白内障は水晶体が混濁する疾患です。視界がかすむ原因となり、転倒リスクにも影響します。見え方の変化への気づきが支援の第一歩です。
問題67
次のうち,バリア機能をもつ表皮の構造として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 汗腺
2 角質層
3 基底層
4 有棘層
5 顆粒層
解答:2
解説:角質層は外界から身体を守るバリア機能を持ちます。皮膚の乾燥や損傷は感染リスクを高めるため、保湿ケアが重要です。
問題68
Aさん(98歳,女性)は認知症(dementia)があるが,食事動作は自立していた。最近,配膳されても食事動作が始まらないことが増えてきた。介護福祉職が献立や食材などの説明をしたところ,Aさんは食べ始めるようになった。
次の摂食嚥下の5期のうち,介護福祉職が支援した期として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期
解答:1
解説:食事の開始に関わるのは先行期です。食べ物を認識し「食べよう」と思う段階への支援が、動作のきっかけになります。
問題69
次のうち,健康な成人において,横行結腸の次に便が通過する部位として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 盲腸
2 上行結腸
3 下行結腸
4 S状結腸
5 直腸
解答:3
解説:横行結腸の次は下行結腸です。大腸の流れを理解すると、便秘や腹部症状の理解が深まります。
問題70
Aさん(80歳,男性)は,半年前から急に便秘になり,最近では排便回数が5日に1回程度となった。腹部は膨満していて,便は細く,血液が付着することがあるという。
次の記述のうち,Aさんの便秘に対する対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取を促す。
2 食物繊維の摂取を促す。
3 散歩などの運動を促す。
4 腹部のマッサージを行う。
5 医療機関の受診を促す。
解答:5
解説:急な便秘変化や血便は重大な疾患の可能性があります。自己判断せず医療機関受診を促すことが安全な対応です。
問題71
次のうち,65歳以上の人の妥当な睡眠時間として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 約12時間
2 約10時間
3 約8時間
4 約6時間
5 約4時間
解答:4
解説:急な便秘変化や血便は重大な疾患の可能性があります。自己判断せず医療機関受診を促すことが安全な対応です。
問題72
キューブラー・ロス(Kubler-Ross,E.)が示した終末期にある人の死の受容プロセスのうち「抑うつ」の段階として,適切なものを1つ選びなさい。
1 第1段階
2 第2段階
3 第3段階
4 第4段階
5 第5段階
解答:4
解説:抑うつは第4段階です。喪失感や深い悲しみが表れます。段階を知ることで、揺れる感情を自然な過程として理解できます。
発達と老化の理解
問題73
次の記述のうち,ハヴィガースト(Havighust,R.)の示す中年期の発達課題に該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 良心,道徳心,価値尺度を発達させる。
2 成人としての市民的・社会的責任を達成する。
3 満足できる住宅を確保する。
4 男性あるいは女性の社会的役割を身につける。
5 気心の合う社交集団を見つける。
解答:2
解説:中年期の課題には社会的責任の達成があります。家庭や地域での役割意識が自己概念を支えます。
問題74
次の記述のうち,自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特徴として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 文字のつづりがうまく書けず,類似の文字を間違えたりする。
2 同じ動作や行動を繰り返す。
3 注意の持続が難しい。
4 順番を待てずに割り込む。
5 数の大小の比較が難しい。
解答:2
解説:自閉症スペクトラム障害では同じ行動を繰り返す特徴があります。特性理解が安心できる支援環境づくりにつながります。
問題75
次のうち,健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間を示す用語として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 エイジング(aging)
2 サルコペニア(sarcopenia)
3 ロコモティブシンドローム
4 ホメオスタシス(homeostasis)
5 フレイル(frailty)
解答:5
解説:フレイルは健康と要介護の“中間”で、心身の予備力が落ちた状態です。早期に気づき、栄養・運動・社会参加で戻せる可能性がある点が支援の希望になります。
問題76
高齢者のセクシュアリティ(sexuality)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢になると性への関心がなくなる。
2 男性は,高齢になっても性ホルモンの分泌が維持される。
3 女性は,高齢になると性交痛を感じやすくなる。
4 高齢者は生殖機能の喪失と同時にセクシュアリティ(sexuality)を喪失する。
5 高齢者の性的欲求に,性差はみられない。
解答:3
解説:女性は高齢期にエストロゲン低下で粘膜が乾燥し、性交痛が起こりやすくなります。高齢者の性は尊厳にも関わると捉えます。
問題77
Aさん(22歳,女性)は,施設で介護福祉職として勤務し,食事や睡眠を工夫しながら,一人暮らしをしている。日々の生活や勤務状況に問題はない。職場にAさんと年齢の近い介護福祉職はおらず,休憩時間や休みの日も一人で過ごしている。Aさんは,「自分の仕事ぶりを上司に認めてほしいという気持ちはない。それよりも,仕事やそれ以外のことを深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っている。
次のうちマズロー(Maslow,A.H.)の欲求階層説の各段階のうち,Aさんの現在の気持ちが当てはまるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生理的欲求
2 所属・愛情欲求
3 安全欲求
4 承認欲求
5 自己実現欲求
解答:2
解説:Aさんは評価より「同年代とつながりたい」気持ちが強く、所属・愛情欲求に当たります。人は安心できる居場所があってこそ力を発揮します。職場の関係づくりも支援です。
問題78
次のうち,加齢に伴い階段を上ると息切れしやすくなる現象に関係する恒常性の機能として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 予備力
2 適応力
3 免疫力
4 抵抗力
5 回復力
解答:1
解説:加齢で息切れしやすいのは、身体の“予備力”が低下するためです。余力が少ないと負荷に耐えにくくなります。無理せず、休憩や段階設定で安全に活動を支えます。
問題79
次の記述のうち,高齢者の疾患や症状の特徴として,適切なものを1つ選びなさい。
1 典型的な症状を呈する。
2 生活が活発になる。
3 痛みに敏感になる。
4 複数の疾患を持ちやすい。
5 慢性的な疾患は少ない。
解答:4
解説:高齢者は複数疾患を併存しやすく、症状も非典型になりがちです。単一原因で決めつけず、生活変化を丁寧に観察する姿勢が早期発見につながります。
問題80
Aさん(82歳,女性)は,介護老人保健施設に入所している。朝,眠そうな様子であったため,介護福祉職がどうしたのかと尋ねると,Aさんは,「夜,足や背中がかゆくてあまり眠れなかった」と話した。看護師と共に足や背中を観察すると,皮膚が乾燥していて,引っ掻いたような傷があった。そのほかに皮膚の異常はみられなかった。Aさんは寒さに弱く,今は冬なので常に電気毛布を使用している。昨日は入浴日であった。
次のうち,Aさんに生じている可能性がある疾患として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 角化型疥癬(hyperkeratotic scabies)
2 帯状疱疹(herpes zoster)
3 褥瘡
4 老人性皮膚掻痒症(senile pruritus)
5 閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans)
解答:4
解説:乾燥と掻破痕、電気毛布による皮膚乾燥が背景にあり、老人性皮膚掻痒症が疑われます。保湿と室温調整、刺激の少ない寝具で「かゆみの連鎖」を断ちます。
認知症の理解
問題81
次の記述のうち,認知症(dementia)のある人にみられる妄想の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分でしまい忘れた物が見つからず,誰かが盗んだと思い込むのは,嫉妬妄想である。
2 孫と会って話をしたにもかかわらず,孫にずっと会わせてもらえていないと主張するのは,カプグラ症候群である。
3 介護支援専門員(ケアマネジャー)と妻が話しているのを見て,妻の浮気相手だと思い込むのは,幻の同居人である。
4 家族など身近な人がよく似た偽物と入れ替わっていると主張するのは,被害妄想である。
5 身体的疾患がないにもかかわらず,自分が病気だと思い込むのは,心気妄想である。
解答:5
解説:身体疾患がないのに病気だと思い込むのは心気妄想です。妄想は「訂正」より不安の理解が先です。否定せず背景を探り、安心できる関わりで訴えを受け止めます。
問題82
次の記述のうち,認知症(dementia)の人への取り組みとその説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 本人ミーティングでは,当事者たちが語り合い社会に発信も行う。
2 認知症初期集中支援チームは,要介護認定を行う。
3 若年性認知症支援コーティネーターは,認知症(dementia)の診断を行う。
4 認知症疾患医療センターは,地域ケア会議を開催する。
5 認知症カフェは,認知症介護指導者を養成する。
解答:1
解説:本人ミーティングは当事者が語り合い、社会へ発信も行う取り組みです。支援される側に留めず、本人の言葉を中心に据える姿勢が地域の理解と共生を進めます。
問題83
次の記述のうち,認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 10分前に施設職員が挨拶しに来たことを,覚えていない。
2 病院にいるのに,自宅にいると思っている。
3 通所介護(デイサービス)を利用中に,出口を探して歩き回る。
4 薬を処方されても,服薬管理ができない。
5 入浴を促すと,湯につかるだけで出てくる。
解答:3
解説:出口を探して歩き回るのはBPSDの徘徊に当たります。記憶障害など中核症状と違い、環境や不安で強まることがあります。理由を想像し安心を整える対応が有効です。
問題84
次の記述のうち,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 古い記憶から障害され,徐々に新しい記憶も障害される。
2 認知機能が変動することが特徴的である。
3 ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の障害は,重度期以降に認められる。
4 見当識障害は,中期以降に認められる。
5 記憶障害は,初期から認められる。
解答:5
解説:アルツハイマー型認知症は初期から記憶障害がみられます。新しい出来事が入りにくく不安が増えやすいので、手がかりを増やし「できる形」に整える支援が大切です。
問題85
次のうち,レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ノンレム睡眠行動障害による大声
2 自律神経症状による起立性低血圧(orthostatic hypotension)
3 聴覚認知機能の障害による幻聴
4 側頭葉の萎縮による意味性失語
5 嚥下機能の促進による食欲増加
解答:2
解説:レビー小体型は幻視や認知変動に加え、自律神経症状が特徴です。起立性低血圧は転倒につながるため、立ち上がり時の見守りや環境調整で安全を支えます。
問題86
次のうち,認知症(dementia)の人の生活をアセスメントするうえで,身体的要因に含まれる項目として,適切なものを1つ選びなさい。
1 性格
2 居住環境
3 人的環境
4 IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)
5 社会とのつながり
解答:4
解説:IADLは買物や服薬管理など生活の手段的動作で、身体的要因として生活能力の把握に含まれます。できる・できないだけでなく、環境調整で補える部分を探る視点が重要です。
問題87
認知症(dementia)の人への環境の配慮に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 視覚的認識を容易にするために,廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。
2 聴覚に影響を与えるために,ピクトグラム(pictogram)を表示する。
3 音の選択的聴取の力を高めるために,BGM(background music)の音量を大きくする。
4 穏やかに生活するために,居室の光の刺激を強くする。
5 落ち着く空間をつくるために,居室を細かい模様の壁紙で統一する。
解答:1
解説:認知症では視覚情報が手がかりになります。手すりを目立たせる工夫は移動の安心につながります。刺激を増やすのではなく、必要な情報だけを分かりやすく提示するのがコツです。
問題88
次の記述のうち,認知症(dementia)の人の遂行機能障害の症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ご飯を食べたことを忘れて,ご飯をほしいと言う。
2 包丁の使い方を忘れて,うまく使うことができない。
3 食事が配膳されているが,左側のものを残す。
4 調理の手順を順序だてて行うことができない。
5 皿の模様をおかずと間違えて,スプーンですくおうとする。
解答:4
解説:遂行機能障害は、計画して順序立てて実行する力の低下です。調理手順が組み立てられないのが典型。工程を分け、見通しを示すことで「できる形」に支援できます。
問題89
Aさん(75歳,男性)は,認知症(dementia)で,通所介護(デイサービス)を利用している。介護福祉職が,「今日は何月何日でしょうか」と聞くと,Aさんは,「9月」と答えた。介護福祉職が,「今朝,Aさんの家の庭にあじさいが咲いていましたね」と言うと,Bさんが,「あじさいが咲くのは6月?」と答えた。介護福祉職は,「そうです。今日は6月22日です」と言い,ホワイトボードに日付とあじさいの絵を描いた。介護福祉職が,「6月生まれの方はいますか」と聞くが,返事がない。介護福祉職は,「今日は6月22日ですが,あと3日でAさんの誕生日ですね」と伝えた。
次のうち,介護福祉職が実施した技法として,適切なものを1つ選びなさい。
1 タッチケア(touch care)
2 アートセラピー(art therapy)
3 リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)
4 ライフレビュー(life review)
5 グリーフケア(grief care)
解答:3
解説:日付や季節の話題、ホワイトボードで現実情報を提示するのはリアリティ・オリエンテーションです。訂正ではなく、安心できる形で“今”を共有することで混乱を減らします。
問題90
Aさん(88歳,女性)は,4年前に,認知症(dementia)と診断された。在宅で長男が介護している。Aさんは,3か月前から,何度もトイレ以外で排泄しようとする様子がみられた。長男が繰り返しトイレの場所を教えているが,状態は変わらない。長男はAさんに対して,「何回,同じことを言ったら,わかるんだ」と大声でどなってしまい,その後で落ち込むようになった。また,長男は,「認知症(dementia)がいつまで続くのか」「自分に何か問題があったのではないか」と言って,自分を強く責めている。
次のうち,Aさんの認知症(dementia)を長男が受け入れる過程と考えた場合,このときの長男の心理的特徴に該当する段階として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ショック期
2 否認期
3 混乱期
4 解決への努力期
5 受容期
解答:3
解説:長男は怒りや落ち込み、責める気持ちが混在し、受け入れの「混乱期」に当たります。正しさより支えが必要な時期です。孤立を防ぎ、相談先につなぐことが回復を支えます。
障害の理解
問題91
次のうち,障害福祉におけるソーシャルインクルージョン(social inclusion)の考え方の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害のある人とない人を統合する社会
2 障害のある人を権利侵害から守る社会
3 障害のある人の意思決定を支援する社会
4 障害のある人の最善の利益を考える社会
5 障害のある人もない人も包摂する社会
解答:5
解説:ソーシャルインクルージョンは、障害の有無に関係なく地域で共に暮らす「包摂」の考え方です。分けるのではなく、参加できる環境を整える発想が支援の基本になります。
問題92
知的障害に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害が発達期にあらわれる。
2 障害の原因は明らかである。
3 一般就労は不可能である。
4 療育手帳の等級は障害支援区分である。
5 運動発達の遅れは伴わない。
解答:1
解説:知的障害は発達期にあらわれ、知的機能と適応行動の困難が特徴です。可能性を閉じず、得意・不得意を理解して学び方や環境を調整することが自立につながります。
問題93
次のうち,後遺症によって片麻痺や言語障害を伴うことがある疾患や病態として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 脳血管障害(cerebrovascular disorder)
2 糖尿病(diabetes mellitus)
3 脊髄損傷(spinal cord injury)
4 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)
5 クローン病 (Crohn disease)
解答:1
解説:脳血管障害は後遺症として片麻痺や失語を伴うことがあります。身体機能だけでなく意思疎通の工夫が生活の鍵です。できる力を活かし安全と尊厳を両立させます。
問題94
次の記述のうち,国際障害者年を契機に,日本の障害福祉に起きた変化として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者を弱者として保護する捉え方が広まった。
2 ノーマライゼーションの理念が徐々に浸透した。
3 身体障害者福祉法の制定につながった。
4 障害種別ごとの福祉サービス給付が始まった。
5 措置制度から自立支援医療制度へ移行した。
解答:2
解説:国際障害者年を契機に、ノーマライゼーションの理念が日本でも浸透していきました。保護ではなく「共に暮らす」視点への転換が、制度だけでなく現場の関わり方も変えていきます。
問題95
次のうち,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)によくみられる症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感覚障害
2 失禁
3 嚥下障害
4 視力障害
5 便秘
解答:3
解説:ALSでは筋力低下が進み、嚥下障害が起こりやすい症状の一つです。誤嚥や栄養低下のリスクがあるため、食形態や姿勢調整、専門職連携が安全につながります。
問題96
Aさん(50歳,男性)は,以前は一人暮らしをしていたが,現在は統合失調症(schizophrenia)のため長期入院をしている。症状が軽快して安定したため,医師から間もなく退院できるという説明があった。Aさんは以前と同じように独居を希望しているが,一人で住居を探すのに不安がある。
次のうち,Aさんの希望を実現するために利用する公的な支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 地域定着支援
2 自立生活援助
3 地域移行支援
4 生活介護
5 同行援護
解答:3
解説:退院後の地域生活に向け、住まい探しや関係機関調整を支えるのが地域移行支援です。希望を尊重しつつ、孤立や再入院を防ぐ仕組みづくりが「暮らしの支援」になります。
問題97
Aさん(45歳,男性)は,1年前,交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが,高次脳機能障害(higher brain dysfunction)と診断された。
次の記述のうち,Aさんの障害特性を理解した支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 記憶障害によって同じことを何度も質問するが,一度だけ質問に答える。
2 注意障害によって作業のミスが多いため,その度ごとに強く注意する。
3 遂行機能障害によって指示されないと作業ができないため,自分の判断でやるように促す。
4 社会的行動障害によってすぐに怒りだすことがあるため,感情が落ち着くように場面や話題を変える。
5 病識低下によってできないことを認めないため,できないことを指摘する。
解答:4
解説:社会的行動障害で怒りが出る場合は、刺激を減らし場面や話題を切り替えて落ち着ける支援が適切です。叱責より環境調整が効果的。安全確保と尊厳保持の両立が要点です。
問題98
次のうち,「障害者総合支援法」に規定する補装具として,適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは,「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
1 特殊寝台
2 電動車椅子
3 点字器
4 電気式たん吸引器
5 ストーマ装具
解答:2
解説:補装具は身体機能を補う用具で、電動車椅子は該当します。単に「便利」ではなく、移動の自由が社会参加につながる点が本質。適合確認と安全指導も重要です。
問題99
次の記述のうち,地域における障害者のサポート体制として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員は,サービス等利用計画を作成する。
2 相談支援専門員は,個別支援計画を作成する。
3 基幹相談支援センターは,障害支援区分を決定する。
4 地域包括支援センターは,要介護度を決定する。
5 市町村は,地域生活支援事業を行う。
解答:5
解説:市町村は地域生活支援事業を担い、相談支援や移動支援など地域で暮らす基盤を整えます。制度の主体を理解すると、必要な支援につなげやすくなります。
問題100
次のうち,障害があるためスプーンをうまく握れない人に自助具を作成する職種として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 看護師
2 義肢装具士
3 理学療法士
4 作業療法士
5 言語聴覚士
解答:4
解説:スプーンを握れない人の自助具は、生活動作を分析し「できる形」を作る視点が要です。作業療法士は手の使い方や道具の工夫で食事動作の自立を支えます。
医療的ケア
問題101
次の記述のうち,バイタルサインを測定するときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 非接触型体温計による測定では,環境温度に注意する。
2 脈拍の測定では,橈骨動脈に拇指で触れる。
3 呼吸の測定では,ゆっくりと息をするように伝えてから行う。
4 血圧測定では,上腕にマンシェットを隙間のないように巻く。
5 意識レベルは,まず身体を揺さぶって反応をみる。
解答:1
解説:非接触型体温計は周囲の温度や風の影響を受けやすく、環境条件の確認が大切です。数値だけで判断せず、表情や発汗など全身状態と合わせて見立てます。
問題102
気管カニューレの構造等に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 気管カニューレは,咽頭に挿入されている。
2 気管カニューレは,交換の必要がない。
3 カフは,カニューレの上端についている。
4 カフには,滅菌蒸留水が入れてある。
5 サイドチューブから,カフの上部の貯留物を吸引することができる。
解答:5
解説:サイドチューブはカフ上部にたまった分泌物を吸引でき、誤嚥性肺炎の予防に役立ちます。構造を理解するとケアの目的が明確になり、安全確認も確実になります。
問題103
Aさん(85歳,男性)は,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)で,介護老人福祉施設に入所している。ある日,Aさんから,「痰がからんでいて,咳をしても出せない」という訴えがあった。介護福祉士が呼吸回数を確認すると,1分間に22回で,ゴロゴロという音がしていた。看護職からは,右肺に痰が貯留しやすいという情報提供があった。口腔内吸引をすると,粘性の強い透明な痰が吸引できた。
このとき,介護福祉士が喀痰排出を促すためにAさんに行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の湿度を30%に保つ。
2 水分摂取を控えるように伝える。
3 左側を下にした体位を勧める。
4 太い吸引チューブに変える。
5 ベッド上での安静を勧める。
解答:3
解説:右肺に痰がたまりやすいなら、右側を上にして排痰しやすい体位をとります。左側臥位は重力を活かす工夫です。水分や湿度も含め、痰の性状を変える視点も大切です。
問題104
次の記述のうち,胃の構造として,正しいものを1つ選びなさい。
1 幽門から始まり噴門で終わる。
2 左上方を胃底部といい,食べ物を一時的にためる。
3 左下方の縁を小弯という。
4 胃には3つの生理的狭窄部がある。
5 胃に続く小腸は,空腸という。
解答:2
解説:胃底部は左上方にあり、食物を一時的にためる部位です。位置関係を理解しておくと、嘔気や逆流時の体位調整にもつながります。構造はケア判断の土台になります。
問題105
次の記述のうち,ボタン型胃ろうチューブを挿入している利用者に対して,介護福祉士が行うケアとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は,軟膏を塗布する。
2 1日に2,3回,胃ろうチューブを回転させて,癒着を防ぐ。
3 胃ろうチューブの抜去予防のため,歩行は避けるように勧める。
4 胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して,清潔を保つ。
5 栄養剤を注入する前には,胃ろう部を消毒する。
解答:4
解説:胃ろう周囲は石けんとぬるま湯で洗い清潔を保つのが基本です。消毒のしすぎは皮膚トラブルになることも。発赤や漏れがあれば観察し、早めに看護へ報告します。
Bパート難易度分析
第38回介護福祉士国家試験Bパートの総合的な難易度は、標準からやや難しい水準でした。
特に目立ったのは、「病態理解と支援選択を結びつける問題」の増加です。単純な用語確認問題は減少し、症状の背景やリスクを踏まえた実践的な判断力が求められました。
医療的ケアや認知症関連の設問では、現場経験に基づく理解がある受験生ほど得点しやすい構成だったといえます。
| 分類 | 評価 |
|---|---|
| こころとからだのしくみ | 標準 |
| 発達と老化の理解 | やや難しい |
| 認知症の理解 | 標準 |
| 障害の理解 | 標準 |
| 医療的ケア | やや難しい |
Bパートの合格ライン予測
第38回介護福祉士国家試験は全125問構成で、合格基準は総得点の約60%前後を目安に補正方式で決定されます。目安としては75点前後ですが、確実な合格を目指すなら80点以上が安全圏といえるでしょう。
Bパートは専門性が高く、医療的ケアや病態理解での失点が総得点に影響しやすいパートです。安定して6割以上を確保できているかが一つの目安になります。
自己採点で不安がある場合は、暗記不足というよりも「症状と支援を結びつける理解」が十分かどうかを見直すことが、次年度対策の鍵となります。
※合格基準は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公表基準に基づき、総得点の約60%を基準として補正方式で決定されます。
引用元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「合格基準について」
第38回試験のBパートで差がついた3つのポイント
第38回介護福祉士国家試験Bパートでは、単なる知識量ではなく、「理解の深さ」が得点差を生む構成となっていました。特に、次の3点が合否を分ける重要なポイントでした。
① 病態は“丸暗記”では対応できない
今回の出題では、疾患名や症状を単独で覚えているだけでは正解にたどり着けない問題が目立ちました。
重要なのは、
「症状はなぜ起こるのか(原因)」
→「その状態では何がリスクになるのか」
→「だからどの支援が適切なのか」
という流れで理解できているかどうかです。
例えば、呼吸機能が低下している利用者に対して、どの姿勢やケアが安全かを考える際、単に病名を知っているだけでは判断できません。症状のメカニズムまで理解していないと、似た選択肢の中で迷いやすい構成でした。
② 医療的ケアは“安全管理”の理解が鍵
喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアの問題では、手順を覚えているかどうか以上に、「やってはいけない行為」を理解しているかが問われました。
国家試験では、「正しい支援」を選ばせるだけでなく、「危険な行為を避けられるか」という視点も重視されます。
たとえば、感染予防の観点や誤嚥リスクへの配慮など、安全管理の基本を押さえていなければ判断できない設問が増えています。医療的ケアは“知識問題”ではなく、“安全意識の問題”として出題されている点が特徴的でした。
③ 認知症・障害理解は“背景を読む力”が必要
認知症や障害に関する問題では、疾患名や特性を知っているだけでは不十分でした。
問われていたのは、
「なぜその行動が起きているのか」
「その人はどのような不安や困難を抱えているのか」
といった、行動の背景を推測する力です。
例えば、トイレ以外の場所で排泄してしまうケースでは、単に“問題行動”と捉えるのではなく、見当識障害や環境要因を考慮できるかどうかがポイントになります。
Bパートでは、利用者の状態像を立体的に捉えられるかどうかが、得点差につながりました。
パート合格で落ちてしまった場合|有効期限について
万が一、パート合格で落ちてしまった場合の対応や、一部のパートが合格した場合の有効期限については、各パートごとにパート合格した最終年から翌年・翌々年(2年)まで有効となります。以下の表を参照してください。
引用元;社会福祉振興・試験センターHP「パート合格(合格パートの受験免除)がスタートします!」
| 令和7年度 第38回試験 (初回受験) | 令和8年度 第39回試験 | 令和9年度 第40回試験 | 令和10年度 第41回試験 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 午前試験 Aパート | パート試験結果 | 合格〇 | 合格〇 | ー | ー |
| パート有効期限 | 第40回試験 まで有効 | 第41回試験 まで有効 | 第41回試験まで有効⇒ | ||
| 午後試験 Bパート | パート試験結果 | 不合格✕ | 合格〇 | ー | ー |
| パート有効期限 | 第41回試験 まで有効 | 第41回試験まで有効⇒ | |||
| 午後試験 Cパート | パート試験結果 | 不合格✕ | 不合格✕ | 不合格✕ | 合格〇 |
| パート有効期限 | ー | ー | ー | ||
| 資格取得 | ー | ー | ー | 資格取得 | |
パート合格はあくまで「一部免除」であり、全パートに合格しなければ介護福祉士の資格は取得できません。 また、パート合格者は介護福祉士としての配置基準や報酬算定の対象にもなりません。
つまり、パート合格はゴールではなく「途中段階」です。制度を正しく理解し、どのパートをどの年度で突破するのか、戦略的な学習計画を立てることが重要になります。
パート合格制度に関する詳細は以下の関連記事をご覧ください。
⇒「介護福祉士国家試験のパート合格とは?2026年1月開始の新制度を解説」
FAQ|介護福祉士国家試験Bパートに関するよくある質問
- Q1.第38回介護福祉士国家試験Bパートは何問でしたか?
- A
Bパートは午後試験の前半として実施され、全45問構成でした。出題領域は「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「発達と老化の理解」「障害の理解」「認知症の理解」など、専門性の高い分野が中心です。
- Q2.Bパートの難易度はどのくらいでしたか?
- A
第38回試験のBパートは、標準からやや難しい水準でした。特に、病態理解と支援を結びつける問題や、医療的ケアの安全管理に関する設問で差がつきました。単純な暗記では対応しづらい構成が特徴です。
- Q3.Bパートの合格基準は何点ですか?
- A
介護福祉士国家試験は全125問構成で、合格基準は総得点の約60%前後を目安に補正方式で決定されます。Bパート単体の合格点は公表されていませんが、45問中おおよそ6割(27問前後)を安定して確保できているかが一つの目安になります。
※合格基準は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公表内容に基づきます。
- Q4.Bパートのみ合格した場合はどうなりますか?
- A
第38回試験から導入されたパート合格制度により、Bパートで基準を満たした場合、翌年・翌々年はBパートの受験が免除されます。ただし、全パートに合格しなければ介護福祉士資格は取得できません。
- Q5.Bパートで特に差がつきやすい分野はどこですか?
- A
医療的ケア、病態理解、認知症の状態像を問う問題は得点差がつきやすい分野です。解剖生理を基礎から理解し、「症状→リスク→支援」の流れで整理して学習することが重要です。
- Q6.医療的ケアは毎年出題されますか?
- A
医療的ケアは近年、継続的に出題されています。特に安全管理や「実施してはいけない行為」に関する理解が重視されています。
第39回介護福祉士国家試験に向けた学習アドバイス
第39回介護福祉士国家試験に向けて大切なのは、知識を単に覚えるのではなく、「理解して使える状態」にまで高めることです。
まず、解剖生理は文章だけで覚えようとせず、図やイラストを活用して視覚的に理解することが重要です。身体の構造や働きを立体的にイメージできるようになると、病態や支援方法の理解が格段に深まります。
次に、疾患については「症状」「起こり得るリスク」「必要な支援」という流れで整理していきましょう。症状だけを暗記するのではなく、「なぜその支援が必要なのか」まで説明できるようになることが、Bパート攻略の鍵になります。
医療的ケアについては、手順だけでなく、その根拠をセットで覚えることが不可欠です。なぜその順番で行うのか、どのようなリスクを防ぐための行為なのかを理解していれば、応用問題にも対応しやすくなります。
さらに、事例問題への対応力を高めるためには、継続的な演習が効果的です。週に3問を目安に事例問題を解き、設問の意図を読み取る練習を積み重ねることで、得点力は着実に向上していきます。
湘南国際アカデミーでは、こうした学習を効率的に進められるよう、パート別強化講座や医療的ケアに特化した集中対策講座、そして一人ひとりの弱点を分析する個別サポートを実施しています。自分の課題を明確にし、戦略的に学習を進めたい方は、ぜひ活用をご検討ください。
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その他、介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ機関への評価業務や、介護事業所や医療機関において「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
また、湘南国際アカデミーが発行する「介護業界マンスリーレポート」の企画・監修にも関わり、介護事業所の人材課題や育成ニーズについて、継続的に現場情報の収集・分析を行っている。






