介護福祉士国家試験は、年々出題傾向が変化しており、効率的な学習には予想問題の活用が欠かせません。特に2026年1月に実施される第38回試験では、新制度「パート合格制度」の導入が予定され、学習スタイルにも変化が求められています。本記事では、出題傾向を読み解くための「出題基準」や「試験委員情報」の見方から、予想問題の活用法、試験直前の対策までを網羅的に解説します。
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問題を予想するなら出題基準をチェック!
介護福祉士の出題基準から傾向と対策を考える
介護福祉士国家試験では、毎年の出題内容が**「出題基準」**に基づいて作成されています。これは、介護福祉士として必要な知識や技能を明確に示したガイドラインであり、試験センター(社会福祉振興・試験センター)の公式サイトで誰でも確認できます。
出題基準には、13科目群それぞれについて「出題のねらい」「基本的な知識」「理解しておくべき内容」が整理されており、出題傾向を把握するうえで非常に重要な資料です。
たとえば、「認知症の理解」では、認知症の種類や特徴、ケアの方法だけでなく、家族支援や多職種連携まで幅広く学ぶ必要があることが示されています。こうした基準を読み込むことで、「何を、どの程度まで理解しておくべきか」が明確になり、効率的な学習計画が立てられるようになります。
第38回試験の対策を始めるにあたり、まずはこの出題基準を一度しっかり確認し、全体像をつかむことをおすすめします。
参照元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 出題基準・合格基準」
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介護福祉士試験委員とは?
介護福祉士試験委員の役割
国家試験の問題は、社会福祉振興・試験センターの委託を受けた「試験委員会」によって作成されます。試験委員は大学教授、介護現場の専門家、研究者などから構成され、各自の専門分野が問題に強く反映されます。
試験委員の専門分野から出題される
たとえば、極端な例でいうと医療・看護系の専門家が多い年度には、「バイタルサイン」「感染症予防」「終末期ケア」などに関連する出題が増加する傾向があります。つまり、委員の専門性を分析することで、ある程度の出題傾向を予測することが可能といえます。
試験委員の論文や書籍はヒントになるかも
介護福祉士試験の出題傾向を予測するうえで、試験委員の専門分野や研究内容を確認することは有効な方法のひとつです。試験委員の名前は、大学や研究機関の公式サイトなどで確認でき、発表している論文や著書を調べれば、関心のあるテーマや研究領域が見えてきます。
たとえば、近年では「多職種連携」「地域包括ケア」「介護予防」などをテーマにした研究が注目されており、これらに関連する問題が試験に出題される傾向があります。こうしたキーワードが複数の委員の研究テーマに重なっている場合は、特に要注目です。
新年度の介護福祉士試験委員はいつ頃決まるの?
新年度の試験委員は、例年7月に官報にて正式に公告されますので、関心のある方は、官報検索サービスや厚生労働省の関連ページで最新の委員情報を確認してみましょう。
試験委員の構成
- 第36回介護福祉士国家試験の試験委員
委員長1名、副委員長8名、委員(筆記)46名、委員(実技)20名の計75名 - 第37回介護福祉士国家試験の試験委員
委員長1名、副委員長8名、委員(筆記)46名の計55名
因みに、第36回(2023年度)※1から第37回(2024年度)※2にかけては、実技試験が廃止されたこともあり、以下の表にまとめた通り試験委員の大幅な入れ替えが見られました。これが出題分野のシフトにも影響を与える可能性はあります。
参照元※1:厚生労働省「第36回介護福祉士国家試験の施行について」を調査
参照元※2:厚生労働省「第37回介護福祉士国家試験の施行について」を調査
36回から退任された委員 | 44名 |
第36回から第37回にかけて継続されている委員 | 30名 |
第37回から新任された委員 | 23名 |
ただし、すべての試験委員の論文や著書を個別に調べるには多くの時間と労力がかかります。そのため、こうした分析を踏まえて構成されている市販の予想問題集やWeb教材(たとえば湘南国際アカデミーの「受かるんですシリーズ」など)を活用するのが、現実的かつ効率的な対策法だといえるでしょう。
日時:2025年6月27日(金) 19:30~20:30
【内容】
第38回(2026年1月試験)
介護福祉士国家試験の申し込み方法
・受験で失敗しないための準備
・合格のための勉強方法
・よく出る問題について
【講師】
湘南国際アカデミー専任講師 江島一孝
費用:無料
参加方法:Zoomでの開催となります。LINEの友だち登録をしていただくと、参加URLと視聴案内が届きます。
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第38回介護福祉士国家試験の注目ポイント|出題範囲と学習の進め方
注目ポイント|介護福祉士のパート合格制度が導入
第38回から導入予定の介護福祉士のパート合格制度は、複数回にわけて合格を目指せる新制度です。特定の科目群で基準点を超えた場合、その部分は次回以降の試験で免除されます。これにより、受験者はより計画的に科目ごとの学習を進める必要があります。
参照元:厚生労働省「介護福祉士国家試験パート合格の 導入の在り方について」
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合格基準と近年の合格率
条件1
総得点の60%程度を基準として、
問題の難易度で補正した
点数以上の得点があった者
条件2
試験科目11科目群すべてにおいて
得点があった者
合格基準➀:総得点の60%以上かつ科目群ごとの基準点
問題の総得点の60%を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点を取ることが必要です。
125問の60%なので75点ですが、平均点が高ければ、75点の得点があったとしても,補正されて不合格になる可能性があります。一方、70点だったとしても、平均点が低ければ、補正されて合格する可能性もあります。
近年の傾向を勘案すると、少なくとも80点以上は得点したいところです。
合格基準➁:11科目群のすべてにおいて得点する
試験科目である11科目群のすべてにおいて得点するということです。科目群については、当ページの表「試験の内容」をご確認ください。
たとえ100点以上得点できていたとしても、1科目群でも0点があった場合は不合格となってしまいます。つまり、ムラなくすべての科目についての学習をする必要があるということです。尚、試験科目の特色や要点をまとめて確認したい方は、こちらの記事もご覧ください。
過去の介護福祉士合格率の推移
- 第37回(2024年):合格率 78.3%
- 第36回(2024年):合格率 82.8%
- 第35回(2023年):合格率 84.3%
合格率は70%~80%前後を維持していますが、年ごとに難易度が微妙に調整されているため、出題傾向に即した対策が重要です。
参照元:厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」
試験実施日と受験資格のポイント
第38回試験は、2026年1月下旬に実施予定です。受験申込は例年8月上旬〜9月上旬、詳細は試験センター公式HPにて公開されます。尚、実務経験ルートでの受験資格は「実務経験3年以上+実務者研修修了」が基本です。
※受験申込に関する詳細情報が公開され次第に当ページの情報も更新いたします。
参照元:公益財団法人 社会福祉・振興試験センター公式HP「介護福祉士国家試験」
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科目別の学習ポイント
介護福祉士国家試験は、13科目群125問の筆記試験で構成されます。以下に、特に出題が多い科目とその対策ポイントをまとめます。
- 介護の基本:介護倫理、尊厳保持、自己決定に関する設問
- 認知症の理解:症状の理解、非薬物療法、家族支援
- 医療的ケア:喀痰吸引、経管栄養、感染予防、救命救急
- こころとからだのしくみ:生理学、心理学、疾患の基礎
- 障害の理解:ICF、障害者総合支援法の概要
過去問から読み解く頻出テーマ
過去問を分析することで、よく出るテーマの傾向がわかります。
- 倫理用語の頻出:「ノーマライゼーション」「QOL」「インフォームド・コンセント」
- 法制度関連:「高齢者虐待防止法」「介護保険制度」「成年後見制度」
- 現場対応:「排泄・移乗介助」「認知症への対応」「事故防止・感染対策」
これらは、各出版会社の予想問題にもよく取り入れられるテーマです。
介護福祉士予想問題の効果的な活用方法
教材選び:市販問題集・アプリ・オンラインサービス
予想問題の教材は大きく3種類に分類できます。
- 市販の書籍:湘南国際アカデミーをはじめ、中央法規出版・TAC・ユーキャンなどが定番
- スマホアプリ:介護福祉士 予想問題2025対応版など(例:無料版もあり)
- オンライン教材:湘南国際アカデミーの「受かるんですシリーズ」は、Web問題集+模試+解説動画が統合された実践型教材
全国の介護福祉士合格者が愛用した受験対策教材はこちら
模擬試験の活用と学習計画の立て方
模試の実施タイミングと使い方が重要です。
- 6ヶ月前〜:総合模試で現在の実力を把握
- 4ヶ月前〜:一問一答・過去問で科目別・苦手分野を強化
- 2ヶ月前〜:本番環境に近い模擬試験を受けて最終仕上げ
模試は時間配分の練習や、本番形式への慣れにも役立ちます。
試験直前に押さえるべき確認事項
苦手分野の最終チェック
試験の直前は、外してはいけない問題を間違えないよう、特に苦手科目の基本的な内容を見直しましょう。
湘南国際アカデミーのWeb教材「解説付きWeb問題集」は、短時間で復習できる構成が特徴です。
試験前日と当日の注意点と心構え
- 受験票・筆記具などの準備を前日までに
- 当日は落ち着いて行動し、1時間前には会場に到着し試験開始20分前には着席
- 問題文をよく読み、焦らず取り組むことが大切です
試験区分 | 試験時間 | 出題数 | 試験形式 |
---|---|---|---|
午前 10:00~11:40 | 100分 | 63問 | 5肢択一マークシート方式 |
午後 13:35~15:35 | 120分 | 62問 | 5肢択一マークシート方式 |
合計 | 220分 | 125問 | 5肢択一マークシート方式 |
体調管理と徹底的な事前準備を怠らないこと
- 規則正しい生活・バランスの良い食事・睡眠の確保(必要に応じて予防接種も検討)
- ストレスを溜めず、自分のペースで過ごす
- 試験当日はリラックスした状態で挑むことが成功のカギです
FAQ|介護福祉士の予想問題に関するよくある質問
- Q1.予想問題だけで介護福祉士に合格できますか?
- A
予想問題は重要ですが、過去問との併用や基本を学べる教材を利用することが合格への近道です。
- Q2.無料の予想問題は信頼できますか?
- A
公的機関の内容に準拠した教材は比較的信頼性が高いです。
- Q3.試験委員の情報はどう活かす?
- A
時間や労力に余裕のある方は、専門分野や発表論文から出題傾向を読み解くことでヒントになりますし、介護福祉士合格後の学習の継続にもつながるでしょう。こういった視点で学ぶ姿勢を身に付けることで、将来的にケアマネジャーや社会福祉士などの試験準備の際にも役立つはずです。
まとめ:合格への最終アドバイス
第38回介護福祉士国家試験では、出題傾向を読む力と、戦略的な予想問題の活用が合格への決め手となります。
湘南国際アカデミーの「受かるんですシリーズ」では、予想問題・過去問・解説動画・模試が一体化された教材が揃っており、自分のペースで効率的に学習を進めることができます。
過去のデータと最新の制度改正をふまえた予想問題をうまく取り入れ、安心して試験本番を迎えられるよう準備を整えていきましょう。
日時:2025年6月27日(金) 19:30~20:30
【内容】
第38回(2026年1月試験)
介護福祉士国家試験の申し込み方法
・受験で失敗しないための準備
・合格のための勉強方法
・よく出る問題について
【講師】
湘南国際アカデミー専任講師 江島一孝
費用:無料
参加方法:Zoomでの開催となります。LINEの友だち登録をしていただくと、参加URLと視聴案内が届きます。
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その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
