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介護職員初任者研修は国家資格ではない|取得方法と概要を解説

  • 介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は国家資格ではない|取得方法と概要を解説

介護の現場で最初に取得する資格として広く知られている介護職員初任者研修ですが、実は国家資格ではありません。初任者研修は民間資格に位置づけられています。誰でも比較的短期間で取得できるため、介護現場にスムーズに入ることができます。 

本記事では、介護職員初任者研修が国家資格ではない理由や他の資格との違い、具体的な取得方法などを解説します。介護の仕事に興味を持ち始めた方は、まず本記事に目を通して初任者研修の概要を理解してみてください。これを踏まえて、自分に合った学習方法やキャリアプランを考えるきっかけになれば幸いです。 

介護職員初任者研修は国家資格ではない

まずは、介護職員初任者研修がなぜ国家資格ではなく、どのような位置づけにあるのかを理解しましょう。 

介護職員初任者研修は、国が直接監督する国家試験や法令によって認定される資格ではなく、一定のカリキュラムを修了した人に対して教育機関が修了証明書を発行する民間資格です。国家資格には、官公庁が試験の形式や内容を定めるといった法的な制限がありますが、初任者研修の場合は各県や事業者が定める基準で教育内容を実施しています。そのため、全国統一の試験に合格する必要がない点も特徴です。 

とはいえ、初任者研修を修了していることで一定水準の知識や技術を持っていることを示すことができます。介護現場では、初任者研修の学習内容をしっかり身に付けていれば、介護を行う際の基本的な姿勢やコミュニケーション方法、身体介護の基礎を理解できていると評価されます。実践的なスキルがあると認められることで、採用選考で有利になります。 

現場での即戦力になるだけでなく、将来的に実務者研修や国家資格である介護福祉士を目指す際の基礎固めにもつながります。 

介護職員初任者研修と他の資格の違い

介護職員初任者研修は民間資格であるため気軽に介護を学び始めることができるのが特長で、短期間で基礎を習得しやすく、転職や復職にも適した資格です。 

国の管理が行われていない民間資格だからこそ、受講が可能なスクールや受講料、学習スケジュールなどが比較的多様に設けられています。学習期間もスクールによっては数週間から数ヶ月と柔軟に設定されており、自分の都合に合わせて通いやすいコースが選べるのも利点です。 

国家資格との違い

国家資格では、法律に基づいた試験や教育カリキュラムが全国的に統一されていて、合格できるかどうかは試験結果次第という厳しい基準があります。これにより、国家資格保有者には法的な権限が与えられ、業務独占や名称独占が認められています。国家資格を持つ人は現場でも責任の範囲が大きいことが多く、高度な専門性が求められるのも特徴です。 

一方、初任者研修は教育機関毎に細かなカリキュラムの違いこそあれ、基本的には指定された時間と内容を修了すれば取得可能です。公的機関の試験に合格する必要はないため、介護の仕事を始めるために初心者が踏み出しやすい一歩になっています。 

介護福祉士や実務者研修との違い

介護福祉士は厚生労働省が管轄する国家資格であり、試験に合格することで取得する資格です。高度な知識と技術を持つ介護の専門職として位置づけられ、就職やキャリアアップに有利な資格とされています。また、介護福祉士は信頼度が高く「配置基準」などで優遇されるケースも少なくありません。 

実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験要件のひとつであり、初任者研修の上位資格です。初任者研修はあくまで介護の入り口となるものであり、より専門的なスキルを身につけるためには実務者研修や介護福祉士へのステップアップが求められます。将来的に介護福祉士を目指すなら、早めに実務経験を積みながら実務者研修の受講も検討すると効率的です。 

さらに詳しい内容は、以下の記事をご覧ください。

☑初任者研修と実務者研修の違い|どちらがあなたに最適?

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介護職員初任者研修とは

次に、介護職員初任者研修の概要や旧ヘルパー2級との関連性、資格取得のメリットを詳しく確認していきましょう。 

介護職員初任者研修は、介護現場で働くうえで必要となる基本的な知識や技術を身につけるための研修制度です。介護職の世界は、身体的な介助だけでなく、利用者の尊厳を守るための関わり方にも非常に重きを置きます。初任者研修ではそうしたマインド面と実技面の両方をカバーするため、利用者と接するときの基本姿勢をしっかり形成できます。幅広い観点から介護を学ぶことで、より安心・安全なケアを提供できるようになるのです。 

これらの学習内容が基礎となり、より専門性の高い知識や技術を身につけるうえでも役立つのが初任者研修の大きな魅力です。介護現場では、初任者研修修了者を求人条件としている事業所も多く、業界の入口として認知されています。そのため、まずは初任者研修の修了を目指して学習を始める方が増えています。 

初任者研修に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)とは?資格の概要・取得方法・費用

資格の概要と制度の目的

介護職員初任者研修は、高齢者や障がい者の方が日常生活を送るうえで必要なサポートを行うための基礎技術と知識を学ぶ場です。日々の生活支援や身体介護に関する実践的な方法を中心に学習することで、すぐに現場で役立つスキルを身に付けることができます。 

この研修制度が整備された背景には、介護業界の人材確保と質の向上があります。多くの人が短期間でスキルを習得し、介護現場の担い手となることが期待されています。 

旧ヘルパー2級との関係

ヘルパー2級は、ホームヘルパー(訪問介護員)に必要な知識や技能を習得していることを証明する資格です。かつては介護の入口として広く認知されていましたが、2013年4月1日の介護保険法施行規則の改正をきっかけに「介護職員初任者研修」へ移行されたため、新たに取得することはできません。 旧ヘルパー2級の名称やカリキュラムに一部変更点が加えられ、より現場に即した実習内容となったのが初任者研修です。旧ヘルパー2級を持っている方は、初任者研修と同等の資格を保有している扱いになるため、新たに研修を受講する必要はありませんが、名称の違いに戸惑う場合もあるでしょう。履歴書に記載することでホームヘルパーに必要な知識や技能を取得していることを証明できます。ただし、一部の採用条件や助成金によっては初任者研修の方が手続きをスムーズに進められる場合もあります。 

資格取得のメリット

介護職員初任者研修を修了すると、介護施設や訪問介護などで基本的な介護業務を担うことができるようになり、就職の選択肢が広がります。一定レベルの専門知識を身につけられるため、職場での信頼も得やすいでしょう。また、研修過程で学ぶコミュニケーションや倫理観は、他の職場でも役立つ汎用的なスキルともいえます。 

さらに、研修で学んだコミュニケーションスキルは利用者だけでなく、そのご家族の方々との関係構築にも役立ちます。将来的にさらに上位の資格取得を目指す方にとっても、初任者研修は最初の大切なステップといえます。大きな施設から地域密着の小規模事業所まで、研修後の働き先が多岐にわたる点も魅力の一つです。 

介護職員初任者研修の取得方法

介護職員初任者研修の取得を目指す場合、まずは受講条件を確認し、適切なスクール選びや学習プランを決めることが重要です。 

初任者研修の取得方法は基本的にスクールや研修期間に申し込みを行い講義(座学と演習(実技)を受け、最終的に修了試験に合格する流れとなります。どの教育機関を選かによって、受講期間や費用が異なるため、比較検討が必要です。また、通信講座と通学を組み合わせたカリキュラムを提供するスクールもあるため、自分に合った学習スタイルを探すことが大切です。 

受講条件と対象者

介護職員初任者研修の受講に際しては、年齢や学歴の制限はありません。未経験者や主婦、定年後に新しい職業として介護を選ぶ方など、幅広い層が受講できる点が特徴です。このハードルの低さにより、まったく異なる業種から介護業界へ転職する人も少なくありません。 

ただし、日本語でのコミュニケーション能力は必須となります。教育機関によっては簡単な面接や書類選考を行う場合があるため、事前に確認しておくと安心です。特に外国籍の方は日本語能力試験や在留資格の条件などを満たす必要がある場合があるので、注意が必要です。 

受講の流れ

スクールや研修機関に申し込みを行い、決められた講義時間と実技演習をすべて受講し、指定のレポート提出を行います。出席率は修了認定において重要なポイントで、欠席が多いと補講が必要になるケースがあります。受講スケジュールを事前にしっかり把握し、仕事や家事と両立できるプランを立てると良いでしょう。 

カリキュラムの内容と学びのポイント

介護職員初任者研修のカリキュラムには、大きく分けて講義、演習、実習が含まれます。講義では倫理や法律に関する知識を学び、演習では着替えや食事介助など具体的な介護技術を実践的に習得します。実習を通じて、利用者役と介助者役を交代しながら学ぶことで、双方の立場から気づきを得ることができます。 

学習のポイントは、ただ知識を詰め込むだけでなく、受講生同士の交流や疑似体験を通じて利用者の気持ちになって考える力を養うことです。現場での応用力を高める取り組みに積極的に参加することで、より実践的なスキルが身につきます。この過程でのコミュニケーションが、実際の現場でも役立つ柔軟な対応力につながるのです。 

必要な費用と助成金の活用

受講費用はスクールによって異なり、数万円から十数万円程度が相場とされています。中には教材費や検定料などが別途必要な場合もあるので、事前に総額を確認しておくと安心です。また、スクールによっては分割払いが可能な場合もあるため、予算に合わせて受講を検討できます。 

自治体やハローワークなどが実施する助成金制度を活用すれば、受講費用の一部が補助されることがあります。特に失業中の方や就職支援制度を利用している方は、積極的に情報収集してみましょう。これらの制度は年度や地域によって対象条件や支給額が異なるため、申し込み前に最新情報を確認しておくことがおすすめです。 

修了試験と合格基準

研修の最後に、学んだ知識と技術を確認するための修了試験が行われます。これは筆記試験や実技試験、またはレポートでの評価など、教育機関によって方式が異なる場合があります。試験範囲は研修中に扱った内容が中心となるため、日頃の講義や実技での学習をしっかり振り返ることが合格への近道です。 

一定の出席率や課題の提出などの条件を満たしていれば、修了試験に合格しやすい仕組みになっており、基本的には合格率が高いのが特徴です。ただし油断せずに、学んだ内容をしっかり復習し自信をもって試験に臨みましょう。 

資格取得までの具体的な手順

全カリキュラム修了後に試験に合格すれば修了証明書が発行され、いよいよ介護現場での仕事がスタートできるようになります。就職やさらに上位資格を目指す場合は、この証明書が大きなサポートとなります。修了証明書を取得したら、求人情報をチェックして実際に現場に飛び込み、実務の中でさらにスキルを磨いていきましょう。 

初任者研修の資格取得後のキャリアパスと進路

介護職員初任者研修修了後は、多様な働き方や上位資格への道があります。ここでは、具体的な就職先やスキルアップの方法を見ていきましょう。 

資格取得後は、まず介護施設や訪問介護事業所などで実際に働きながら経験を積む方が多いです。介護施設では施設入所者の食事や排泄、入浴などの日常生活全般を支える業務が中心となり、一方訪問介護事業所では利用者の自宅へ出向いて支援を行うため、より個別性の高いケアを学ぶことができます。どちらにしても、初任者研修で学んだ基礎は共通して活かせるので、現場で順応しやすいと言えるでしょう。 

就職先の選択肢

介護職員初任者研修修了者の主な就職先としては、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなどがあります。また、在宅介護サービスの需要も高まっており、訪問介護員として働く道も十分に考えられます。各施設やサービス形態によって働き方や求められるスキルが異なるため、自分に合った職場を選ぶことが重要です。 

働き方は正社員のほか、パートやアルバイトで勤務しながらスキルアップを図る人も多いため、ライフスタイルに合わせた働き方を選ぶことができます。柔軟なシフトや短時間勤務が可能な職場も多く、家庭との両立もしやすい点は魅力の一つです。将来的にフルタイムへ移行したり、別の事業所へ転職するなど、自身の成長に応じてキャリアをコントロールできます。 

訪問介護でのスキルの活用

訪問介護では、利用者の自宅で調理や掃除などの生活援助から、身体介護まで幅広い支援を行うため、高いコミュニケーション力と柔軟な対応力が求められます。初任者研修で学んだ基本技術をそのまま活かすことができる現場といえます。一人ひとりの生活習慣や家族構成に合わせたケアを提供することで、よりパーソナルな介護経験を積むことができます。 

一人ひとりの利用者と長く関係を築き、信頼を得られる点が訪問介護の醍醐味です。個別性の高いサービス提供を行うことで、介護の質を高めるだけでなく、自身のスキルアップにもつながります。利用者とのコミュニケーションを重ねることで、生活の細やかな変化にも気づきやすくなるのも利点といえます。 

資格取得後のステップアップ

介護職員初任者研修はあくまで介護職の入り口となる資格です。そのため、より高度な介護技術や専門知識を身につけるためには、実務者研修介護福祉士の取得を検討する方が多いです。これらの資格取得によって担当できる業務の幅が広がり、給与面やキャリア形成にもプラスになることが期待されます。早期に目標を設定して実務経験を積みながら学習を続けることが大切です。特に実務者研修を修了すると医療的ケア演習なども含まれるため、利用者の状態に応じたサポートの選択肢も増えていきます。 

介護業界でのキャリアアップ事例

介護職員初任者研修をきっかけに、現場経験を積んでサービス提供責任者やケアマネジャーにステップアップする方も少なくありません。これらはより管理業務やアセスメント業務も担うようになり、仕事の幅が一層広がります。さらに地域包括ケアの中心的役割を担うなど、地域社会に貢献するポジションへとつながる場合もあります。 

また、介護リーダーや管理職としてチームをまとめる役割を担う道もあります。リーダー職を目指す際には、人材育成や業務改善など多角的なスキルが求められるため、早い段階から意識して取り組むことが重要です。 

まとめと初任者研修取得の意義

介護職員初任者研修は国家資格ではありませんが、介護業界において重要な位置を占める資格であることは間違いありません。短期間で基礎的な介護知識と技術を習得し、現場での実践につなげられるという点が最大の魅力です。介護を始める敷居を下げ、多くの人材を業界に呼び込むための大きな役割を果たしています。 

また、初任者研修修了後は、さまざまな介護職で経験を積みながら、資格と実務を組み合わせてキャリアを積み上げていくことが可能です。実務者研修介護福祉士、さらには管理職を目指す道など、多くの可能性が待っています。自身の働き方や将来設計に応じて選択肢が広がることは、介護業界の大きな強みといえるでしょう。 

今後も需要の高まる介護分野で活躍するために、まずは初任者研修の取得を検討してみてはいかがでしょうか。介護は人と人のつながりを大切にする仕事ですので、学んだ知識を活かして自分らしいケアを提供するやりがいをぜひ感じていただきたいです。資格取得がゴールではなく、学び続ける姿勢が利用者にとっての安心と質の高いケアにつながることを忘れないでください。 

受講料が無料になる初任者研修についての詳細は、以下の記事をご覧ください

☑介護職員初任者研修が受講料0円!キャリアアップ支援金制度で資格取得をサポート

この記事を書いた人
看護師として病棟で1年間、内科・産婦人科・小児科・救急を含む外来で3年間、デイサービスでは5年間の実務経験を積み、管理者も兼務。デイサービス開始時には介護支援専門員資格も取得。
また、看護師業務と並行して助産師としても20年間従事し、夜勤専属として10年間の分娩経験を有し母子の安全を守り続けた。
現在では湘南国際アカデミーで実務者研修教員講習会を修了後、医療的ケア・介護職員初任者研修の講師を担当し、多くの介護現場で活躍する生徒からは技術の根拠をしっかりと学べると信頼を置かれている。
自身も大学院で健康科学を学びながら指導にあたり、学ぶ楽しさを広げることも実践中。
正看護師講師:黛 優美
黛 優美
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校
【所持資格】
正看護師・介護支援専門員・助産師