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認知症介護基礎研修とは?学習内容とおすすめの受講方法を解説

  • 認知症介護基礎研修 (藤沢市)

認知症介護基礎研修は、介護の現場で働く方やこれから介護職に就こうとする方を対象に、認知症の人や家族の視点を重視しながら、本人主体の介護を遂行する上で基礎的な知識・技術とそれを実践する際の考え方を身につけ、チームアプローチに参画する一員として基礎的なサービス提供を行うことができるようにすることを目指す研修です。

近年の介護現場では、認知症のある高齢者への対応力が強く求められており、この研修はそのニーズに応える重要なステップとなっています。特に2024年4月からの受講義務化に伴い、研修制度や受講方法、費用などへの関心が高まっています。この義務化は厚生労働省によって決定され、無資格で認知症ケアに携わる介護職員に対して実施されるものです。

本記事では、認知症介護基礎研修の背景や内容、学び方の選択肢などを分かりやすく解説していきます。

認知症介護基礎研修の受講料・日程などに関する詳細はこちら

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なぜ今、認知症介護基礎研修が必要なのか

背景には、進行する高齢化と、それに伴う認知症高齢者の増加があります。厚生労働省によれば、2025年時点での認知症の高齢者数は約564.3万人と推計されており、これは65歳以上の高齢者の約15.4%に相当します。今後も認知症患者数は増加し続けると予測されており、将来的には約5人に1人が認知症になる可能性があります。「認知症は誰もがなりうるもの」であり、介護業界全体での対応力強化が急務となっています。

その一環として、認知症ケアに必要な知識と技術を持つ介護職員の育成が強く求められており、標準的な研修制度の整備が全国的に進められてきました。無資格者や未経験者でも基礎から学べるこの研修は、現場の質の向上に大きく貢献するものとして期待が寄せられています。

2024年4月から義務化された理由

介護現場では、これまで無資格のままケアに携わる人も多く、認知症に関する理解不足からトラブルにつながるケースも見られました。そこで国は、一定レベルの知識とスキルを持った介護職員の育成を図るため、2024年4月より「認知症介護基礎研修」の受講を事実上義務化する方針を打ち出しました。

この制度改正により、介護サービスの質を全国的に一定水準に保ち、利用者が安心してサービスを受けられる体制の整備が進められています。義務化は介護報酬改定や人材育成計画とも連動し、認知症施策推進大綱に掲げられている「共生」と「予防」を両輪として施策を進めることが掲げられています。

「共生」とは、認知症の人が尊厳と希望を持って認知症とともに生きること、また認知症があってもなくても同じ社会でともに生きることを意味します。「予防」とは、認知症になるのを遅らせることや、認知症になっても進行を緩やかにすることを指します。このように地域全体での介護力向上を目指した取り組みであることも義務化の重要なポイントとなります。

義務化に該当するケースとは?

2024年4月以降、介護業務に直接従事する無資格者については、多くの介護サービス事業所で認知症介護基礎研修の修了が就業の条件となります。これは、在宅サービスや施設系サービスのいずれも含まれ、職種にかかわらず広く適用されています。

また、事業所によっては国の方針とは別に、独自に受講を義務づけている場合もあります。採用面接や就業前オリエンテーションの段階で確認されることもあるため、事前に把握しておくことが重要です。

社会課題としての認知症と研修の役割

認知症を患う方が増える一方で、介護者の知識不足やケアのばらつきが課題となっています。これにより、家族への負担増、施設での対応困難、認知症による行動・心理症状(BPSD)への誤対応などが現場の負荷を高めています。例えば、認知症の方が不安や混乱を感じる場面で適切な対応ができない場合、状況が悪化することがあります。

この研修を通じて、介護者は認知症ケアに必要な知識と技術を身につけることができ、より安心してケアを提供できるようになります。こうした中で、認知症介護基礎研修は「誰がどこで支援しても、一定の質のケアが提供できる」ようになることを目的としており、実践的な対応力を高める手段として不可欠です。

認知症介護基礎研修の受講料・日程などに関する詳細はこちら

認知症介護基礎研修の目的と特徴

この研修の目的は、介護職が認知症のある方の尊厳を守りながら、安全で適切な支援を提供できるように、必要な基礎知識と対応技術を習得することにあります。認知症の方がその能力を最大限に活かし、自らの意思に基づいた日常生活や社会生活を送ることができるようにすることも重要です。

研修では、認知症の人の心理に寄り添い、適切な声かけ、身体介助の工夫などを学びます。また、受講者自身が「なぜその行動が必要なのか」を深く理解できるよう、事例を交えた解説や演習も取り入れられています。これにより、実際の介護現場で即戦力となる知識と技術が身につきます。

さらに、パーソンセンタード・ケア(その人を中心としたケア)の視点を取り入れることで、認知症の方がその人らしい生活を送ることができるよう支援します。演習には、「一緒に暮らす家族が認知症になったら?」「あなた自身が認知症になったら?」というような認知症を自分事として捉えて考えるワークも含まれています。これにより、受講者は認知症ケアをより身近に感じ、実際の介護現場で対応力を高めることができます。

国が定める標準カリキュラムの内容

認知症介護基礎研修は、厚生労働省が定めた標準カリキュラムに基づき、全国の養成機関で実施されます。どの地域・どの機関でも一定水準の学習が保証されている点が特徴です。

カリキュラムには、以下のような内容が含まれます:

  • 認知症を取り巻く現状と国の施策
  • 認知症ケアの理念や考え方
  • 認知症の定義と原因疾患
  • 認知症の中核症状と行動・心理症状の理解
  • 認知症ケアの基礎技術

このように、理論と実践の両方をバランスよく学べる構成になっており、研修修了後には「修了証書」が発行され、認知症介護に関するスキルを公式に認められた証として、様々な場面(就職活動やキャリアアップなど)で活用できます。

認知症介護基礎研修で得られるスキルと学びの内容

この研修では、認知症の基礎的な知識にとどまらず、現場で活かせる実践力を習得することが重視されています。たとえば、以下のような力が身につきます:

  • 認知症の理解: 認知症の種類や症状の識別、対応方法の理解
  • コミュニケーション技術: 効果的な言葉の使い方、非言語コミュニケーション
  • 生活支援技術: 食事、排泄、入浴の介助技術
  • 環境整備: 安全で快適な住環境の整備、リスク管理
  • 家族支援: 家族へのアドバイス、サポート、ストレス管理

これらの学びは、在宅・施設のいずれの現場でも活かすことができ、利用者の尊厳を守るケアを実現するための土台となります。また、受講者自身が「安心して介護に取り組める職員」として成長することも期待されています。

認知症介護基礎研修の受講対象者

認知症介護基礎研修の受講対象は、主に以下のような方々です:

  1. 無資格の介護従事者: 介護サービス事業所で直接介護に携わる無資格の従業員。
  2. 新卒の介護職員: 介護サービス事業所に新たに入職した場合、入職後1年以内に受講が必要。
  3. 中途採用の介護職員: 介護サービス事業所に中途採用された場合も、入職後1年以内に受講が必要。
  4. 介護職員初任者研修を修了していない従業員: 初任者研修を受けていない介護職員。
  5. 認知症ケアの民間資格を持つ従業員: 認知症サポーター養成講座などの民間資格を持っていても、認知症介護基礎研修の受講が必要。

一方で、介護福祉士社会福祉士、看護師などの専門資格を既に持っている方は、研修の一部または全体が免除される場合があります。免除の範囲は自治体や研修実施機関によって異なるため、必ず事前に確認することが重要です。

ここまで解説のとおり、この研修は未経験の方向けですが、実際には既に初任者研修などの資格を持っている人にも非常に役立ちます。認知症ケアの専門知識を強化し、最新のケア技術と知識を習得することで、現場での実践力をさらに高めることができます。また、認知症に関する知識は介護福祉士試験の重要な部分を占めており、認知症介護基礎研修を受講することで、試験対策としても有効な復習ができます。

さらに、認知症介護実践者研修(実務経験2年以上の方が対象)の前にウォーミングアップとして受講することもおすすめです。これにより、実践者研修での学びをより効果的に吸収する準備が整います。キャリアのある方も今一度自身のケアを見直し、最新の知識と技術を取り入れる機会として活用してください。

なお、湘南国際アカデミーでは、受講対象者の状況に応じた個別相談を行い、受講の必要有無や最適な学習ルートについてアドバイスしています。お気軽にご相談ください。

認知症介護実践者研修に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑認知症介護実践者研修の概要・取得方法・費用

修了証書の発行とその活用方法

研修を修了すると、所定の条件を満たした受講者には「修了証書」が交付されます。この証書は、事業所の人員基準や業務配置を満たす証明書類として活用できるほか、転職活動の際にもスキル証明として有効です。履歴書にも明記できる公的資格となります。

また、湘南国際アカデミーでは修了証書のPDFデータの発行にも対応しており、提出先に応じた形式での発行を希望される方にも柔軟に対応しています。学んだ内容を職場内で共有することで、チーム全体のケアの質向上にもつながります。

受講方法と選び方|対面とオンライン(eラーニング)の違い

認知症介護基礎研修は実施主体により提供方法は異なりますが、大きくは対面式とオンライン(eラーニング)形式のどちらかでの受講となります。受講者自身のライフスタイルや学習環境に応じて選ぶことが可能です。

オンライン研修(eラーニング)の特徴:

  • 自宅で自分のペースで学べる
  • インターネット接続があればスマートフォンやPCから受講可能
  • 講義の繰り返し視聴や復習がしやすい

約150分前後の動画教材を複数日に分けて視聴できるほか、受講者のペースに合わせた復習や確認テストを取り入れている場合もあります。

対面研修の特徴:

  • 講師に直接質問できる
  • 他の受講者と意見交換やグループワークができる
  • 実技演習の時間が取られやすい

湘南国際アカデミーでは、eラーニング形式(視聴時間は150分)で用意しております。

いずれの形式でも、事前に自分の生活リズムや仕事のシフトなどと照らし合わせて、無理なく学べるスケジュールを立てておくことが大切です。

費用・申込手続きについて

受講料は、実施主体や形式によって異なり、3,000円~10,000円程度が一般的です。湘南国際アカデミーでは、事業所からの申込、個人での申込ともに2750円(税込)となります。

申込方法は、オンラインフォームからの申し込み、事業所を通じた一括申込、または郵送申込などがあります。中には、事業所が研修費を一部または全額補助する制度を導入しているケースもあるため、勤務先に事前確認しておくと安心です。

認知症介護基礎研修の受講料・日程などに関する詳細はこちら

初任者研修・他資格との違いを理解しよう

認知症介護基礎研修は、認知症に特化した内容を扱っている点が特徴です。これに対して、介護職員初任者研修は、移乗・排泄・食事・入浴といった介護全般の基礎を網羅的に学ぶ資格となっています。

そのため、認知症ケアの実践的な場面に早期から関わりたい方にとっては、まず基礎研修を受けることで、特定分野への理解を深めやすくなります。一方、介護職として長期的なスキルアップや資格取得を目指すのであれば、初任者研修や実務者研修と併せて受講することで、より効果的なキャリア設計が可能です。

認知症介護基礎研修を最初に受けるメリット

認知症介護基礎研修を最初に受けるメリットとしては、無資格の方が介護現場に出るための第一歩であるという点です。先に解説の通り、本研修を修了することで義務化の要件をクリアすることができます。自信をもって介護現場で活躍するためにも早めに「有資格者」となることが重要です。

修了することで、認知症の利用者との関わりに対して自信を持って対応できるようになり、職場での評価や信頼にもつながりやすくなります。現場で困ったときの判断材料や対応策を持っていることは、介護職にとって大きな武器になります。

なお、続けて初任者研修などの受講をお考えの場合、内容が一部重複する可能性があるため、費用や時間の面で負担が増える点には注意が必要です。それぞれの研修を効果的に受けるには、順番や時期を考慮した学習計画が大切です。

FAQ|認知症介護基礎研修に関するよくある質問

Q1.
研修は必ず受けなければいけませんか?
A

2024年4月以降、無資格で介護業務に従事する場合は原則的に研修修了が必要です。事業所によっては採用条件になっていることもあります。

Q2.
筆記試験はありますか?難しいですか?
A

形式により異なりますが、筆記試験を行う研修では内容が基礎的であり、通常の講義を理解していれば十分に合格可能な範囲です。

Q3.
忙しくても受講できますか?
A

オンライン形式なら時間を自由に調整できるため、仕事や育児と両立して受講する方も多数います。スケジュールの立て方が大切です。

Q4.
修了証書はどこで使えますか?
A

人員配置基準や就職・転職時のスキル証明として有効活用できます。職場内での業務割り振りの根拠としても利用されています。

まとめ|認知症介護基礎研修で介護職をスタート

認知症介護基礎研修は、これからの介護職にとって必須とも言える重要な研修です。認知症の理解と対応技術は、質の高いケアを提供するための土台となり、受講することで利用者だけでなく自分自身にも大きな自信と安心が生まれます。

湘南国際アカデミーでは、認知症介護基礎研修をeラーニング形式で柔軟に受講できる環境を提供しており、介護職を目指す全ての方の学びを応援しています。まずは自分に合った受講のタイミングで、確かな知識と実践力を備えた介護人材として、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
江島 一孝
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校
【所持資格】
介護福祉士・介護福祉士実習指導者・介護支援専門員・福祉用具専門相談員
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