こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2023年(令和5年)第35回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
このページでは、【人間関係とコミュニケーション】から出題された問題の解答・解説を致します。
<領域: 人間と社会>人間関係とコミュニケーション
問題3
ストレス対処行動の一つである問題焦点型コーピングに当てはまる行動として適切なものを1つ選びなさい。
1 趣味の活動をして気分転換する。
2 トラブルの原因に働きかけて解決しようとする。
3 運動して身体を動かしストレスを発散する。
4 好きな音楽を聴いてリラックスする。
5 「トラブルも良い経験だ」と自己の意味づけを変える。
解答:2
解説:ストレスコーピングには、「問題焦点型」と「情動焦点型」があります。問題焦点型は、負荷を与える刺激(ストレッサー)に焦点をあてて対処する方法です。情動焦点型は、ストレス反応に焦点をあてて対処する方法のため、選択肢2が、問題焦点型のストレスコーピングとなります。
問題4
Bさん(80歳、女性)は、介護老人保健施設に入所が決まった。今日はBさんが施設に入所する日であり、C介護福祉職が担当者になった。C介護福祉職は、初対面のBさんとの信頼関係の形成に向けて取り組んだ。
C介護福祉職のBさんへの対応として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自発的な関わりをもつことを控えた。
2 真正面に座って面談をした。
3 自分から進んで自己紹介をした。
4 終始、手を握りながら話をした。
5 孫のような口調で語りかけた。
解答:3
解説:信頼関係の形成に有効な方法として、自己開示があります。初対面の相手に対して、自分をオープンにして信頼関係の形成を図る、選択肢3が正解です。
問題5
介護老人福祉施設は、利用者とその家族、地域住民等との交流を目的とした夏祭りを開催した。夏祭りには、予想を超えた来客があり、「違法駐車が邪魔で困る」という苦情が近隣の住民から寄せられた。 そこで、次の夏祭りの運営上の改善に向けて職員間で話し合い、対応案を作成した。
次の対応案のうち、PDCAサイクルのアクション (Action) に当たるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 近隣への騒音の影響について調べる。
2 苦情を寄せた住民に話を聞きに行く。
3 夏祭りの感想を利用者から聞く。
4 来客者用の駐車スペースを確保する。
5 周辺の交通量を調べる。
解答:4
解説:PDCAサイクルのアクション (Action)は、改善の段階であるため、選択肢4が正解です。
問題6
D介護福祉職は、利用者に対して行っている移乗の介護がうまくできず、技術向上を目的としたOJTを希望している。
次のうち、 D介護福祉職に対して行うOJTとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 専門書の購入を勧める。
2 外部研修の受講を提案する。
3 先輩職員が移乗の介護に同行して指導する。
4 職場外の専門家に相談するように助言する。
5 苦手な移乗の介護は控えるように指示する。
解答:3
解説:OJT(On the Job Training)とは、先輩職員が後輩職員に対し、実務の指導を通して知識や技術などを身につけさせる方法です。
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション (当ページ)
- 社会の理解
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 総合問題
引用:上記の各問題は、2023年(令和5年)第35回介護福祉士国家試験問題より抜粋
この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員