こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
2023年(令和5年)第35回介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
このページでは、【医療的ケア】から出題された問題の解答・解説を致します。
<領域: 医療的ケア>医療的ケア
問題 59
消毒と滅菌に関する次の記述のうち、 正しいものを1つ選びなさい。
1 消毒は、すべての微生物を死滅させることである。
2 複数の消毒液を混ぜると効果的である。
3 滅菌物には、有効期限がある。
4 家庭では、熱水で滅菌する。
5 手指消毒は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる。
解答:3
解説:滅菌とは、すべての微生物を死滅されることをいい、一般家庭で滅菌をすることはできません。有効期限は、種類及び包装方法によりますが、保管期間を決めることが求められています。
問題 60
次の記述のうち、 成人の正常な呼吸状態として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 胸腹部が一定のリズムで膨らんだり縮んだりしている。
2 ゴロゴロとした音がする。
3 爪の色が紫色になっている。
4 呼吸数が1分間に40回である。
5 下顎を上下させて呼吸している。
解答:1
解説:成人の正常な呼吸としては、選択肢1が正解です。
問題 61
喀痰吸引を行う前の準備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 医師の指示書の確認は、初回に一度行う。
2 利用者への吸引の説明は、 吸引のたびに行う。
3 腹臥位の姿勢にする。
4 同室の利用者から見える状態にする。
5 利用者に手指消毒をしてもらう。
解答:2
解説:喀痰吸引は、利用者の負担になるため、吸引のたびに説明をして確認をしながら実施します。選択肢2が適切です。
問題 62
胃ろうによる経管栄養での生活上の留意点の説明として、 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「日中は、ベッド上で過ごします」
2 「夜寝るときは、上半身を起こした姿勢で寝ます」
3 「便秘の心配はなくなります」
4 「口から食べなくても口腔ケアは必要です」
5 「入浴は清拭に変更します」
解答:4
解説:経管栄養では、唾液の分泌量が減少するなど、口腔内の状態に留意が必要です。誤嚥性肺炎の予防も大切な視点であり、口腔ケアは特に重要です。
問題 63
Fさん (87歳、女性) は、介護老人福祉施設に入所している。 嚥下機能が低下したため、胃ろうによる経管栄養が行われている。 担当の介護福祉士は、Fさんの経管栄養を開始して、しばらく観察した。 その後、 15分後に訪室すると、Fさんが嘔吐して、 意識はあるが苦しそうな表情をしていた。 介護福祉士は、すぐに経管栄養を中止して看護職員を呼んだ。
看護職員が来るまでの介護福祉士の対応として、 最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 室内の換気を行った。
2 ベッド上の嘔吐物を片付けた。
3 酸素吸入を行った。
4 心臓マッサージを行った。
5 誤嚥を防ぐために顔を横に向けた。
解答:5
解説:Fさんは、嘔吐して、意識はあるが苦しそうな表情をしてという情報から、誤嚥を防ぐ選択肢5が適切です。
各科目ごとの解説はこちら
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- こころとからだのしくみ
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- 医療的ケア (当ページ)
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 総合問題
引用:上記の各問題は、2023年(令和5年)第35回介護福祉士国家試験問題より抜粋
この解答・解説は湘南国際アカデミー独自の見解によるものですので、実際の正解とは異なる場合があります。
この速報の内容は事前の予告なく、内容を修正する場合があります。
自己採点結果による「合否判定」のお問い合わせはお受けできませんので、ご了承ください。
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
【所持資格】
介護福祉士、介護福祉士実習指導者、介護支援専門員、福祉用具専門相談員