こんにちは!
湘南国際アカデミーで介護職員初任者や実務者研修、介護福祉士受験対策講座の講師及び総合サポートを担当している江島です!
第37回(2025年1月26日実施)介護福祉士国家試験を受験された皆さま、本当にお疲れ様でした。
受験を終えた皆さまは、インターネット上の解説速報などで自己採点はされましたか?
まずは、解答を知りたいという方は、当校ホームページの「解答速報」をご覧ください。
このページでは、【人間の尊厳と自立】から出題された問題の解答・解説を致します。
全国の介護福祉士合格者が愛用した受験対策テキスト
<領域: 人間と社会>人間の尊厳と自立
問題1
次の記述のうち,介護福祉職がアドボカシー(advocacy)の視点から行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護を行う前には、利用者に十分な説明をして同意を得る。
2 利用者の介護計画を作成するときに、他職種に専門的な助言を求める。
3 利用者個人の趣味を生かして, レクリエーション活動を行う。
4 希望を言い出しにくい利用者の意思をくみ取り,その実現に向けて働きかける。
5 視覚障害者が必要とする情報を,利用しやすいようにする。
解答:4
アドボカシー(advocacy)とは、利用者の思いや訴えたいことなどについて、利用者に代わって代弁することをつうじて、利用者の権利を守ろうとすることを言います。
介護が必要な状態にある場合、自分の思いをうまく伝えることができず、権利を行使することができないことがあります。介護福祉職にとってアドボカシー(advocacy)を行うことは重要です。
問題2
Aさん(83歳,女性,要介護3)は, 脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり,介護老人福祉施設で生活している。 家族から,「できることは自分で行ってほしい」と希望があり,Aさんは自室から食堂まで車いすで自走することを日課としている。
1週間前から,介護福祉士養成施設の学生がAさんのフロアで実習を開始した。
数日前からAさんは実習生に,「今日は腕が痛いので,食堂まで車いすを押してください」と依頼するようになった。悩んだ実習生は,実習指導者に相談をした。
実習生に対する実習指導者の最初の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1「Aさんの腕は痛くないので,気にしないでください」
2「どのようなときも, Aさん自身で行ってもらうことが必要です」
3「ご家族から自分で行うように,言われています」
4「それは自立につながらないので,車いすを押さないでください」
5「Aさんが依頼する理由を,まず考えてみることが大切です」
解答:5
介護福祉職として、利用者の自立支援は大切な視点ですが、自立を強要することがあってはなりません。利用者がどのような思いを抱いているのか、それを知ろうとする姿勢が必要です。
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
