認知症介護基礎研修は、介護現場で認知症のある方と関わるうえで必要な基礎知識・対応を学ぶ公的研修で、無資格の介護職には受講が求められます。
現場に早く最低限の共通理解を揃えることを目的とした研修のため、eラーニング中心で短時間・低コストで受講できる点が特徴です。
一方で、受講料は「一律」ではなく、自治体や実施団体(eラーニング提供機関)によって金額や支払い方法、請求書類の扱いが異なります。
神奈川県内でも、自治体指定の研修とは別に、湘南国際アカデミーのような介護専門教育機関が、基礎研修修了後の実践研修やステップアップ講座を担っているケースもあり、研修の位置づけを整理して選ぶことが重要です。
この記事では、費用の目安から支払い方法、領収書・インボイス対応、申し込み〜修了までの流れ、さらに修了後の学びのつなげ方までを整理します。
認知症介護基礎研修の費用【早見表】
認知症介護基礎研修の費用は高額ではありませんが、自治体によって金額や受講方法が異なります。
まずは全体像を把握するために、受講料の目安や支払い方法、修了証の形式などを以下の一覧表で確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講料の目安 | 無料〜3,000円程度 |
| 受講形式 | eラーニング中心 |
| 所要時間 | 数時間程度 |
| 支払い方法 | 銀行振込やクレジット決済が主流 |
| 負担者 | 本人または事業所 |
| 修了証 | PDF発行が多い |
※金額・方式は自治体により異なります。
認知症介護基礎研修とは
認知症介護基礎研修は、認知症のある方と関わる介護職が最低限身につけるべき知識・対応を学ぶ公的研修です。
高齢化の進行とともに認知症のある方が増加し、介護現場では認知症ケアが日常的になっています。そのため、無資格で介護業務に従事する職員には受講が実質的に義務化されています。
主な学習内容
- 認知症の定義と原因疾患
- 中核症状・行動心理症状(BPSD)
- 本人の尊厳を守る対応
- コミュニケーションの工夫
- 環境調整の考え方
短時間・低コストで受講できる点が特徴です。
認知症介護基礎研修義務化の背景と受講が必要な人
高齢化の進行により、認知症のある方は年々増えています。現在では、ほとんどの介護現場で認知症対応が日常業務の一部となっています。
経験や自己流の対応だけでは、支援の質にばらつきが生まれやすく、本人の不安や混乱を招くこともあります。そこで、無資格で介護業務に携わる人でも最低限の知識と判断基準を持てるよう、認知症介護基礎研修が制度として位置づけられました。
受講が必要かどうかは、勤務形態ではなく「介護業務に関わっているか」と「免除対象の資格を持っているか」で判断されます。まずは自分が対象者かどうかを確認することが大切です。
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受講対象者と免除になるケース
原則として、介護業務に従事する無資格の職員が対象です。身体介護だけでなく、見守りや生活支援など利用者と日常的に関わる業務も含まれる場合があります。
一方、次の資格や研修を修了している人は、自治体の扱いにより免除となることがあります。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 看護師・准看護師
- 認知症介護実践者研修 など
なお、民間講座や社内研修、認知症サポーター養成講座などは、原則として制度上の免除にはなりません。免除の可否は、自治体の正式な要件を確認することが確実です。
他の介護資格との違いと費用比較
費用・期間・学習範囲・受講義務の有無が混同されやすいため、ここでは介護職員初任者研修や他の介護資格と比較して「どれを選ぶべきか」を以下の表を用いて解説していきます。
| 研修名 | 費用目安 | 期間 | 義務 | 内容範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 認知症介護基礎研修 | 無料〜3,000円 | 数時間 | 無資格者は原則必須 | 認知症に特化 |
| 介護職員初任者研修 | 4〜8万円 | 1〜3か月 | 任意 | 介護全般 |
| 実務者研修 | 3〜12万円 ※保有資格により異なる | 1か月~約6か月 ※保有資格により異なる | 介護福祉士受験要件 | 専門性が高い |
選び方の実務的な結論は、今すぐ現場で要件を満たす必要があるなら認知症介護基礎研修、長く介護職として働く意思があり、訪問介護なども視野に入れるなら初任者研修も検討する、という整理が分かりやすいです。基礎研修は入口、初任者研修は土台の拡張と捉えると判断しやすくなります。長期的に介護職として働く意思が強いなら、上位資格の介護福祉士を目指す実務者研修も視野に入ります。
認知症介護基礎研修の費用の負担者・支払い方法・領収書に関して
認知症介護基礎研修の受講料は無料〜数千円程度が一般的ですが、実際に迷いやすいのは「誰が支払うのか」「どの名義で申し込むのか」「領収書はどうなるのか」といった手続き面です。
特に事業所負担の場合は、申込名義や振込名義、インボイス対応を事前に確認しておかないと、経理処理で差し戻しになり、受講開始が遅れることもあります。
ここでは、費用・支払い・書類対応の一覧と確認すべきポイントを以下の表にまとめて整理します。
| 項目 | 内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 費用負担者 | 本人立替/事業所負担/後日精算 | 誰が最終的に負担するか |
| 申込名義 | 個人名/事業所名 | 支払名義と一致しているか |
| 主な支払方法 | 銀行振込(主流)/クレジット(団体による) | 支払期限の確認 |
| 複数人申し込み | 事業所単位が多い | 受講者と振込情報の紐づけ |
| 振込手数料 | 本人負担/事業所負担 | どちらが負担するか |
| 領収書発行 | 多くの団体で発行可能 | 宛名変更の可否 |
| 発行形式 | PDFダウンロード/郵送 | 経理ルールに合う形式か |
| インボイス対応 | 団体により異なる | 登録番号記載の有無 |
| 税区分 | 非課税の場合あり | 自治体事業かどうか |
費用負担で失敗しないためのポイント
1. 申込前に「誰が支払うか」を決める
本人が立て替えるのか、事業所が直接支払うのかを事前に決めておきましょう。
名義の不一致は入金確認の遅れにつながります。
2. 複数人受講は名義ルールに注意
事業所でまとめて申し込む場合は、振込名義の指定形式があることがあります。
受講者一覧の提出が求められる場合もあるため、案内をよく確認しましょう。
3. 領収書・インボイスは経理基準に合わせる
事業所負担の場合は、
- 宛名を事業所名にできるか
- インボイス登録番号の記載が必要か
- PDF保存で問題ないか
を事前に確認するとスムーズです。
自治体事業の場合は非課税扱いとなることもあり、必ずしもインボイスが必要とは限りません。
神奈川県で受講を検討している方へ
神奈川県内では、市町村ごとに申込窓口が異なります。
湘南国際アカデミーでは、地域ごとの情報を整理しています。
- ▶ 神奈川県で認知症介護基礎研修の受講を検討している方
https://si-academy.jp/ninti-kiso-kanagawa/ - ▶ 横浜市で受講を検討している方
https://si-academy.jp/ninti-kiso-yokohama/ - ▶ 相模原市で受講を検討している方
https://si-academy.jp/ninti-kiso-sagamihara/ - ▶ 藤沢市で受講を検討している方
https://si-academy.jp/ninti-kiso-fujisawa/
お住まい・勤務地の自治体情報を確認してください。
認知症介護基礎研修の申し込みから修了までの流れ
まずは、自分の居住地または勤務先の自治体が指定している実施団体を確認します。
自治体ごとに申込窓口や受講方法が異なるため、誤った団体に申し込まないよう注意が必要です。勤務先がある場合は、事業所の指示に従うのが確実です。
指定団体のホームページや専用フォームから申込登録を行います。
個人申込か事業所申込かで入力内容が変わることがあるため、申込名義やメールアドレスを事前に確認しておきましょう。登録後、受講案内メールが届くのが一般的です。
案内に従って受講料を支払います。銀行振込が主流で、入金確認後に受講開始の案内が届く流れが多く見られます。
支払期限を過ぎると申込が無効になる場合があるため、早めの対応が安心です。
IDとパスワードでログインし、動画視聴や教材の確認を進めます。
多くの自治体ではオンライン完結型で、途中保存・再開が可能です。スマートフォンでも受講できますが、修了証の保存方法も事前に確認しておくと安心です。
各章の学習後に確認テストを受けます。
難易度は基礎的な内容ですが、内容を理解していないと合格できないため、ポイントを押さえて受講しましょう。再挑戦できるケースが多いです。
すべての課程を修了すると、修了証が発行されます。PDF形式でダウンロードする方式が一般的です。
事業所に提出が必要な場合は、保存形式や提出方法をあらかじめ確認しておきましょう。
認知症介護基礎研修の修了後のスキルアップに使える研修
認知症介護基礎研修はあくまで土台となる研修です。
より実践的な力を身につけたい方には、
があります。
神奈川県内では湘南国際アカデミーが実施機関として開催しています。
▶ 認知症介護実践者研修
https://si-academy.jp/ninchishoukaigo/
現場での対応力を高めたい方は、基礎研修修了後の受講を検討するとよいでしょう。
FAQ|認知症介護基礎研修に関するよくある質問
- Q1.認知症介護基礎研修の受講料はいくらですか?
- A
無料〜3千円程度が多いですが、金額は自治体と実施団体で変わります。同じ県内でも市町村で違う場合があるため、自治体の指定実施団体の案内を確認してください。
- Q2.認知症介護基礎研修は、eラーニングだけで修了できますか?
- A
はい、湘南国際アカデミーをはじめ、多くの自治体でeラーニング完結型です。
- Q3.支払いは個人と事業所どちらが負担しますか?
- A
職場の方針によります。個人立替の場合でも、精算に必要な宛名の領収書が出せるかが重要です。申し込み前に、誰が負担し、誰名義で支払うのかを決めると手続きが止まりません。
- Q4.領収書や請求書は発行してもらえますか?
- A
多くは発行可能ですが、PDFのみ、宛名変更不可、発行タイミングが限定など条件が付くことがあります。インボイスが必要な事業所は、登録番号の記載有無も含めて事前確認が必要です。
- Q5.認知症介護基礎研修には受講期限はありますか?
- A
期限がない場合もありますが、自治体により受講開始期限や修了期限が設定されることがあります。入職後の期限管理が必要な職場では、余裕をもって申し込み、支払いと受講開始のタイムラグも見込んで計画するのが安全です。
- Q5.受講中に途中で中断しても大丈夫ですか?
- A
eラーニングは途中保存・再開できることが一般的です。ただし共有端末で複数人が同時に受講するとログイン管理が難しくなるため、受講者ごとに環境を整えるとスムーズです。
まとめ
認知症介護基礎研修の費用は、無料〜3,000円程度が目安です。
金額よりも、支払い方法や書類対応、自治体ごとのルールの確認が重要です。
認知症介護基礎研修は介護現場で働くための第一歩。
その後のキャリアアップも視野に入れながら、計画的に受講を進めましょう。
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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介護の資格 湘南国際アカデミー
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▶「お電話でのお問い合わせ:0120-961-190」
(受付時間:9:00〜18:00/年中無休)
その他、介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ機関への評価業務や、介護事業所や医療機関において「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
また、湘南国際アカデミーが発行する「介護業界マンスリーレポート」の企画・監修にも関わり、介護事業所の人材課題や育成ニーズについて、継続的に現場情報の収集・分析を行っている。






