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居宅介護支援事業所とは?施設の概要や具体的な仕事内容、働くやりがい

  • 介護職員初任者研修

高齢者の在宅介護を支える大切な役割を担っているのが居宅介護支援事業所です。
「介護が必要になっても、できる限り住み慣れた家で自分らしく暮らしたい」。多くの高齢者がそう願っています。その願いを専門的な知識で支え、一人ひとりに合った在宅生活をプランニングするのが「居宅介護支援事業所」の仕事です。
この記事では介護施設で働くことを検討している人向けに、居宅介護支援事業所の概要や仕事内容、働く人のやりがいや求められる資質について解説します。

居宅介護支援事業所の概要

居宅介護支援事業所は、介護保険制度に基づき、要介護者の自立した生活を支援する専門的なところです。まずは居宅介護支援事業所について解説します。

居宅介護支援事業所の役割

居宅介護支援事業所は、要介護者が自立した生活を送れるよう支援する事業所です。介護サービスを必要とする利用者の状況や希望に応じて、適切なケアプランを作成する役割を担っています。ケアプランの作成はケアマネジャー(介護支援専門員)と呼ばれる専門職が中心となり、生活課題を分析し、具体的なサービス内容を決定します。
さらに、サービスを提供する事業者との連絡調整も行い、利用者が必要な介護サービスをスムーズに受けられるようにします。

居宅介護支援事業所のサポート対象者

居宅介護支援事業所がサポートする対象は、要介護認定1~5を受けている人です。
要介護認定は、市区町村が行う審査によって、介護の必要性や度合いに応じて要介護1~5または要支援1~2の7区分に分けられます。
居宅介護支援事業所では、65歳以上の高齢者や、40歳以上65歳未満で特定疾病(※)により介護が必要になった人を対象に支援を行います。

※特定疾病:心身の加齢と関係があると考えられる病気のこと。全部で16種類あり、がんや認知症、脳血管疾患などが該当する。

居宅介護支援事業所で働く職員

居宅介護支援事業所で働いている主な職員は、ケアマネジャー(介護支援専門員)です。このほかにケアマネジャーをまとめる主任ケアマネジャーや、事務作業をサポートする事務員が働いています。これらの職員がチームとして連携し、利用者が安心して質の高い支援を受けられる体制を築いています。

ケアマネジャー(介護支援専門員)に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑ケアマネジャーとは|役割・仕事内容・資格について解説

居宅介護支援事業所の運営ルール

居宅介護支援事業所は、介護保険制度に基づき指定居宅介護支援事業所として地方自治体から認可を受ける必要があります。そのため、運営主体や人員配置、設備などに関して国が定めた一定の要件を満たさなければなりません。

事業所の運営主体

運営主体は社会福祉法人、医療法人、株式会社など法人格を持つ団体である必要があります。個人での運営は認められていません。これはサービスの安定性と継続性を確保するためです。

ケアマネジャー(介護支援専門員)の配置要件

居宅介護支援事業所には、利用者35人に対してケアマネジャー(介護支援専門員)1人を配置することが義務付けられています。また、ケアマネジャーは定期的に研修を受け、最新の知識やスキルを習得することが求められます。

管理者の配置

事業所には常勤の管理者(主任ケアマネジャー)を1人配置する必要があります。主任ケアマネジャーは事業所全体の運営管理や従業員の指導・監督を担います。具体的な業務は関係機関との調整や利用者からの苦情対応、ケアマネジャーの指導などです。事業所には必ず主任ケアマネジャーがいるため、サポートを受けながら業務を覚えられます。

設備基準

居宅介護支援事業所は、専用の事務室や相談室などを備えることが決められています。事務室にはケアマネジャー(介護支援専門員)が業務を行うスペースと、個人情報を管理する設備が設けられています。相談室は利用者や家族との面談を行うために、プライバシーが守られるような作りになっています。

居宅介護支援事業所での主な仕事

居宅介護支援事業所は、利用者の自立した生活を支援するためにさまざまなサービスを提供します。ここからは居宅介護支援事業所で働くケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事を具体的に説明します。

ケアプランの作成

ケアプランの作成は居宅介護支援事業所の中心的な業務です。ケアマネジャー(介護支援専門員)が利用者や家族から聞き取りを行った上で作成します。ケアプランには心身の状態や生活環境、家族の状況が記載され、それに基づいて具体的なサービスの種類や利用頻度が決まります。ケアプランは定期的に見直され、利用者の状態変化に応じて変更されます。

家族との連携

居宅介護支援事業所は、支援対象者の家族が介護に関して抱える不安や疑問を解消する役割も担います。家族の希望や生活状況に応じて、介護保険サービスや福祉サービスの利用を提案します。

家族とケアマネジャー(介護支援専門員)が一体となってケアプランを実行することは、利用者の在宅生活の安定や、家族の介護負担の軽減につながります。

関係機関との調整

居宅介護支援事業所は利用者に代わって介護認定の申請や介護サービス事業者・医療機関との連携を行います。
具体的には、介護保険の更新や区分変更の申請、サービス提供事業者との利用調整、医療機関や地域包括支援センターとの情報共有などがあります。

モニタリングとケアプランの見直し

ケアプラン作成後、ケアマネジャー(介護支援専門員)は定期的に利用者宅を訪問し、心身の状態や生活環境を確認します。訪問は月1回以上行われ、健康状態や日常生活の様子、サービス利用状況の評価、新たなニーズや課題の把握、家族の介護状況の確認などを行います。
ケアマネジャーは確認した結果に基づき、必要に応じてケアプランの見直しや変更を実施します。

利用希望者や家族からの相談対応

居宅介護支援事業所は介護サービスの利用希望者やその家族からの相談に応じます。相談内容には、介護保険制度の仕組みや利用方法、利用できるサービスの種類と内容、介護費用や自己負担に関する質問、介護に関する悩みや不安などがあります。
相談窓口として適切な情報を提供するだけでなく、必要に応じてほかの専門機関や地方自治体の窓口を紹介することもあります。

ケアマネジャーという仕事の魅力と求められる資質

続いて、居宅介護支援事業所で働くケアマネジャー(介護支援専門員)のやりがいや大変なところ、向いている人について解説します。

仕事のやりがい・魅力

ケアマネジャー(介護支援専門員)のやりがいは、自分の専門知識や工夫を活かして、一人の高齢者の生活全体をプロデュースできる点にあります。自分が立てたケアプランによって、利用者の笑顔が増えたり、家族の負担が軽くなったりするのを間近で見られるのは、何物にも代えがたい喜びです。また、利用者や家族と深く長い信頼関係を築けることや、医師やリハビリ専門職など多様なプロと対等に連携して仕事を進められることも、大きな魅力の一つです。

仕事の大変なところ

ケアマネジャー(介護支援専門員)は利用者の生活に影響するケアプランを作成するため、重い責任が伴います。多くの関係者の間に立ち、意見を調整する苦労や、書類作成などの事務作業の多さに悩むことも少なくありません。ときには利用者のプライバシーに関わるデリケートな問題に対処することもあります。

ケアマネジャーに向いている人

全てを備えている必要はありませんが、居宅介護支援事業所でケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事が向いている人の特徴を解説します。

まずは、人の話をじっくり聞ける「傾聴力」がある人です。
良いケアプランを作成するには、利用者や家族の要望を聞くことが大事になってきます。相談段階では言語化されていない本音もあるため、じっくりと相手の要望を引き出せる傾聴力が重要です。

次に、物事を整理して段取りを組む「調整力・段取り力」がある人です。
居宅介護支援事業所では利用者に提供する幅広いサービスや関係者のスケジュールを管理し、全体をまとめる能力が求められます。

最後はフットワークが軽い人です。
居宅介護支援事業所での仕事はデスクワークだけでなく、利用者宅や関係機関への訪問も多くあります。あちこち回るのが苦にならない人は向いていると言えるでしょう。

FAQ|居宅介護支援事業所に関するよくある質問

居宅介護支援事業所で働くことに興味がある方や、ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事内容を詳しく知りたい方のために、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。これからのキャリアを考えるうえでの参考にしてください。

Q1.
居宅介護支援事業所とはどのようなサービスですか?
A

居宅介護支援事業所は、要介護者が在宅で自立した生活を送れるようにケアプランを作成し、必要な介護サービスがスムーズに提供されるよう調整する役割を担う施設です。主にケアマネジャーが中心となって利用者や家族の支援を行います。

Q2.
ケアマネジャー(介護支援専門員)の主な仕事内容は何ですか?
A

ケアマネジャーの仕事は、利用者の聞き取りをもとにケアプランを作成し、サービス事業者や医療機関と連携・調整を行うことです。また、定期的なモニタリングやケアプランの見直し、介護保険制度に関する相談対応も行います。

Q3.
居宅介護支援事業所で働くにはどんな資格が必要ですか?
A

ケアマネジャーとして働くには「介護支援専門員」の資格が必要です。この資格を得るには、介護福祉士や看護師などとして一定の実務経験を積み、ケアマネジャー試験に合格する必要があります。未経験の方は、まず「介護職員初任者研修」などからスタートするのがおすすめです。

Q4.
居宅介護支援事業所のやりがいとは何ですか?
A

自分の立てたケアプランによって利用者の生活が安定し、感謝される場面が多いことが大きなやりがいです。また、医療や福祉の専門職と連携しながら、高齢者一人ひとりに合わせた支援を行うという社会的な意義の大きな仕事でもあります。

Q5.
ケアマネジャー(介護支援専門員)に向いている人の特徴はありますか?
A

傾聴力があり、利用者や家族の本音を引き出すことができる人が向いています。また、調整力や段取り力、訪問に抵抗がないフットワークの軽さも重要です。関係機関やサービス提供者との連携が多いため、柔軟な対応力も求められます。

スキルアップして居宅介護支援事業所での就業を目指そう

今回は居宅介護支援事業所と、そこで働くケアマネジャー(介護支援専門員)について解説しました。居宅介護支援事業所で働くケアマネジャーは利用者一人ひとりに合ったケアプランを作成し、自立した生活の継続を支えます。責任が大きい分、一人の人生に深く寄り添える、大きなやりがいのある仕事です。

とはいえ、ケアマネジャーは資格の受験に条件が設けられている経験者向けの資格です。経験が少ない人がケアマネジャーになるためには、まずはキャリアを重ねていく必要があります。おすすめなのは介護施設などで相談援助業務に従事することです。加えて介護職の入門資格である「介護職員初任者研修」の取得を目指せば、さらなるスキルアップを目指せます。訪問介護やデイサービスで利用者と向き合った経験が、将来ケアマネジャーを目指す際の力になるはずです。

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この記事を書いた人
元ユニットリーダー研修指導者。10年在籍した介護老人福祉施設の現場では、研修受け入れ担当者として、年間100名以上の研修生の指導にあたる。湘南国際アカデミーでは、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験受験対策講座の講師や介護福祉士受験対策テキストの執筆などを担当する傍ら、ケアする側もケアするという立場で、介護をする側のQOL向上のためのイベントや総合的なサポートを手掛けている。
その他、介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ機関への評価業務や、介護事業所や医療機関において「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
江島 一孝
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校
【所持資格】
介護福祉士・介護福祉士実習指導者・介護支援専門員・福祉用具専門相談員・介護技能実習評価試験評価者
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