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介護助手に資格は必要?義務化・取得方法・費用を解説

  • 介護職員初任者研修

「介護助手は無資格でも働けると聞いたけど、本当に資格は何も必要ないの?」「いずれは介護職へステップアップしたいけど、どの資格から取ればいい?」介護助手に興味を持ち始めたとき、多くの方がこうした疑問を抱えます。この記事では、介護助手に必要な資格の有無と2024年4月から始まった義務化の内容、キャリアアップに役立つ資格の種類・費用・取得方法・勉強法を体系的に解説します。

この記事でわかること

☑ 介護助手に資格は必要か?無資格でできること・できないことの線引き
☑ 2024年4月から義務化された認知症介護基礎研修の対象・内容・費用
☑ キャリアアップに役立つ資格(初任者研修→実務者研修→介護福祉士)の全比較
☑ 資格取得にかかる費用と教育訓練給付金(最大80%給付)の活用方法
☑ 通学・通信・独学、自分に合った勉強法の選び方

本記事は、当校の独自調査「介護ニュース最新情報|介護職動向&意識マンスリーレポート」と厚生労働省の統計データを参照しています。
※参照:厚生労働省「介護人材確保の現状について

介護助手の仕事内容・役割・将来性はこちら

☑介護助手とは?仕事内容・給料・資格・キャリアを徹底解説

介護助手に資格は必要?結論と理由

結論から言うと、介護助手として働くために必須の資格はありません。清掃・配膳・物品補充・見守りなどの周辺業務は無資格でも担当できるため、未経験からでも応募しやすい職種です。

ただし「資格不要=何でもできる」ではありません。食事介助・入浴介助・排せつ介助など利用者の身体に直接触れる身体介助は、介護職員初任者研修修了以上の資格が求められる場合が多く、介護助手は原則として担当しません。担当できる業務の線引きは施設によって異なるため、応募前に募集要項で確認することが大切です。

無資格でできる業務・できない業務の線引き

介護助手が無資格でできる業務・できない業務の目安
区分主な業務備考
✅ できる(無資格可)清掃・洗濯・リネン交換・配膳下膳・物品補充・見守り・声かけ・話し相手・レク準備補助施設のルールと指示系統を守ること
⚠️ 要確認移動時の声かけ・食事の見守り補助・入浴前後の準備有資格者の指示のもとで補助のみ可の施設が多い
❌ 原則できない食事介助・入浴介助・排せつ介助・服薬管理・医療的ケア初任者研修修了以上が必要。無資格での実施は事故リスクが高い

2024年4月から義務化された認知症介護基礎研修

2024年4月から、介護サービス事業所で直接介護に携わる無資格者は、入職後1年以内に「認知症介護基礎研修」を修了することが義務付けられています(介護保険法施行規則第140条の63の6)。「無資格OK」の求人であっても、入職後に受講が必要になる点は必ず押さえておきましょう。

認知症介護基礎研修|義務化のポイント

🔴 対象:介護サービス事業所で直接介護に携わる無資格者
🔴 期限:入職後1年以内
🔴 受講方法:eラーニングで受講可能(1日程度)
🔴 費用目安:3,000〜5,000円程度(職場が負担するケースあり)
免除対象:介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士などの資格保有者
(参照:厚生労働省「介護保険法施行規則第140条の63の6第1号に規定する厚生労働大臣が定める基準について」)

注目したいのは「初任者研修などを取得していれば免除される」という点です。どうせ費用と時間をかけるなら、認知症基礎研修(3,000〜5,000円・数時間)ではなく、初任者研修(5〜10万円・1〜2ヶ月)を取得してしまう方が業務範囲の拡大・資格手当・給料アップまで一度に実現できて合理的という判断をする方も増えています。

江島一孝
介護福祉士
ケアマネジャー

【監修者コメント】
2024年4月の義務化以降、現場では入職直後に認知症介護基礎研修の手続きを進めながら働くケースが一般的になっています。eラーニングで受講できるため負担は小さいですが、初任者研修を取得していれば研修は免除になります。
「どうせなら初任者研修から始めよう」という方が湘南国際アカデミーでも増えており、現場経験と並行して学んだ受講生ほど合格が早い印象があります。
(参照:厚生労働省「介護保険法施行規則第140条の63の6第1号に規定する厚生労働大臣が定める基準について」)

認知症介護基礎研修の義務化・対象者・受講方法の詳細はこちら

☑認知症介護基礎研修の義務化とは?対象者・期限・受講方法を解説

介護助手からのキャリアアップに役立つ資格|全体像

介護助手から収入とキャリアを伸ばすには、資格取得が最も確実な方法です。下の表で全体像を把握してから、各資格の詳細を確認してください。

介護助手からの資格取得ステップ比較表【湘南国際アカデミー】
ステップ資格名取得期間費用目安取得後に変わること
🔴 義務認知症介護基礎研修入職後1年以内(eラーニング可・数時間)3,000〜5,000円程度直接介護の法定要件を充足。初任者研修等保有者は免除
① 入門介護に関する入門的研修1日〜(21時間・オンライン可)無料〜低価格介護の基礎知識・不安解消。認知症基礎研修の免除対象外
② 基礎介護職員初任者研修1〜2ヶ月(130時間)5〜10万円身体介助が可能に・資格手当・時給アップ。認知症基礎研修も免除に
③ 中級介護福祉士実務者研修4〜6ヶ月(無資格450時間)10〜20万円医療的ケアの基礎・介護福祉士受験資格の取得
④ 国家資格介護福祉士実務経験3年以上+試験受験料18,380円リーダー職・専門職として評価向上・月収大幅アップ

介護に関する入門的研修

介護に関する入門的研修は、介護に初めて関わる方が基礎知識を身につけるための研修です。総受講時間は21時間(1〜3日程度)で、eラーニングにも対応しており、費用は無料〜低価格で受講できます。厚生労働省が推進しており、自治体主催の無料講座も多くあります。

入門的研修は認知症介護基礎研修の免除対象にはなりませんが、「介護の現場を知ってから次のステップを考えたい」という方の不安解消には効果的です。介護助手として働きながら受講できるため、最初の一歩として活用されています。

介護職員初任者研修(最初に取るべき資格)

介護職員初任者研修は、介護分野の入門資格として最もおすすめの資格です。修了すると基本的な身体介助が可能になり、介護助手から介護職員へのステップアップが現実的になります。

取得で変わること

初任者研修取得前後の変化
項目取得前(無資格)取得後(初任者研修修了)
身体介助原則不可基本的な食事・排せつ・入浴介助が可能に
資格手当なし月3,000〜10,000円程度加算されるケースあり
認知症基礎研修入職後1年以内の受講が義務免除(受講不要)
転職の選択肢介護助手の求人が中心介護職員・ヘルパーの求人も対象に
介護福祉士への道実務者研修→介護福祉士への実務年数カウント可同上(実務者研修受講時間が大幅短縮される)

取得期間・費用・カリキュラム

受講時間は130時間(通信学習+スクーリング)で、期間の目安は1〜2ヶ月です。費用相場は5万〜10万円程度で、スクールによって異なります。

介護職員初任者研修のカリキュラム内容【湘南国際アカデミー】
研修科目時間
1.職務の理解6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間
3.介護の基本6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間
6.老化の理解6時間
7.認知症の理解6時間
8.障害の理解3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
10.振り返り4時間
合計130時間

湘南国際アカデミーでは神奈川県内11校舎で開講しており、今後は首都圏サテライト校(東京千葉埼玉山梨静岡)においても順次開校していきます。

中澤みほ
国家資格キャリアコンサルタント

【監修者コメント】
転職支援の現場では、「介護助手として働きながら初任者研修を取得した」という方が最も早くキャリアが安定していくケースを多く見てきました。
現場で「なぜこの準備が必要なのか」を体感しながら学んだ知識は定着が早く、就職・転職面接でも説得力が格段に上がります。
介護助手として日々「なぜこの介助をするのか」と疑問を持ちながら働いた経験は、学習の吸収力を何倍にも高めてくれます。まずは現場に入ることが、キャリアの出発点になります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、初任者研修の次のステップにあたる研修です。より専門的な介護知識・技術を学び、たんの吸引など医療的ケアの基礎を習得できます。さらに、介護福祉士国家試験を受験するための必須要件となっています。

取得期間・費用(保有資格による違い)

受講時間は保有資格によって大きく異なります。無資格からの受講は450時間(6ヶ月以上)、初任者研修修了者は320時間(4ヶ月以上)と大幅に短縮されます。

実務者研修:保有資格別の在籍期間と学習時間の違い【湘南国際アカデミー】
保有資格在籍期間学習時間免除される科目
無資格6ヶ月以上450時間免除なし(全科目受講)
初任者研修修了者(旧ヘルパー2級)4ヶ月以上320時間130時間の科目免除
ホームヘルパー1級修了者1ヶ月以上95時間355時間の科目免除
介護職員基礎研修修了者1ヶ月以上50時間400時間の科目免除

費用の目安は保有資格によって異なります。神奈川・東京エリアでは初任者研修修了者で8万〜12万円程度、無資格者で11万〜18万円程度が相場です。湘南国際アカデミーでの受講費用は実務者研修のページでご確認ください。

介護福祉士(国家資格)

介護福祉士は介護分野唯一の国家資格です。取得すると現場のリーダー的役割を担いやすくなり、後輩指導・ケアプランへの関与・専門的な相談対応など業務の幅が大きく広がります。待遇面でも資格手当・昇給・役職への登用など、キャリアの転換点になりやすい資格です。

受験要件と合格率

受験には「実務経験3年以上+実務者研修の修了」が主なルートです(養成施設ルート・福祉系高校ルート等もあり)。試験は年1回(例年1月下旬)実施されます。

第38回(2026年1月実施)の試験結果は、受験者数75,387人、合格者数58,992人、合格率78.3%でした(参照:厚生労働省「介護人材確保の現状について」)。湘南国際アカデミーの受験対策講座利用者の合格率は94.7%(2025年度実績)で、全国平均を大幅に上回っています。

介護福祉士の受験対策講座について詳しくはこちら

☑介護福祉士受験対策講座|湘南国際アカデミー

資格取得にかかる費用と教育訓練給付金

資格取得には費用がかかりますが、条件を満たせば教育訓練給付金を活用して受講費用の一部を取り戻せます。この制度を知らずに全額自己負担で受講されている方が非常に多いため、必ず確認してください。

資格取得費用と教育訓練給付金まとめ
資格費用目安活用できる給付金給付額の目安
初任者研修5〜10万円特定一般教育訓練給付金受講費用の最大50%(上限25万円)
実務者研修10〜20万円専門実践教育訓練給付金受講費用の最大80%(年間上限64万円)
介護福祉士(受験)受験料18,380円実務者研修受講資金貸付事業20万円(返還免除条件あり)

教育訓練給付金の申請にはハローワークでの手続きが必要で、受講開始前に手続きをしないと対象外になる場合があります。「受講開始の1週間前まで」に手続きするよう注意しましょう。詳しい要件は最寄りのハローワークまたは厚生労働省の案内をご確認ください。

中澤みほ
国家資格キャリアコンサルタント

【監修者コメント】
教育訓練給付金は、要件を満たせば受講料の最大50〜80%が給付される制度ですが、知らずに全額自己負担で受講されている方が非常に多い印象です。
ハローワークでの手続きが必要で少し手間ですが、10〜20万円の費用が大幅に軽減されれば受講のハードルは格段に下がります。受講前に必ず最寄りのハローワークで確認することをおすすめします。
(参照:厚生労働省「教育訓練給付制度」)

資格取得の勉強法|通学・通信・独学の選び方

介護資格の勉強法は大きく「通学」「通信+スクーリング」「独学」の3種類があります。それぞれに向き不向きがあるため、自分の生活スタイルや学習習慣に合わせて選ぶことが合格への近道です。

勉強法の比較表|自分に合う方法の選び方
学習方法費用向いている人注意点
スクール通学高め未経験・実技不安な人
仲間と一緒に学びたい人
通学日程・費用の調整が必要。振替制度を確認
通信+スクーリング中程度働きながら学びたい人
時間の制約が大きい人
「完全オンライン」と思い込まないよう通学日数を事前確認
独学低め学習習慣が強い人
ある程度の基礎知識がある人
初任者研修・実務者研修は実技講習があるため独学のみでは修了不可

スクールに通う

スクール通学の最大のメリットは、講師から直接学べることと疑問をその場で解消できることです。実技に不安がある人ほど、対面でのフィードバックは上達を早めます。同じ目標を持つ仲間ができると継続もしやすく、学習ペースが作りやすい点も魅力です。シフト勤務の方は欠席時の振替条件を必ず確認しておきましょう。

通信講座を利用する

通信講座は自分のペースで進めやすく、働きながら両立しやすい方法です。通学時間が不要な分、学習に回せる時間が増えやすいのも利点です。週単位の計画を立て、遅れたらどこで取り戻すかまで決めておくと挫折しにくくなります。研修の種類によっては実技日だけ通学が必要な場合があります。「完全オンライン」だと思い込んで申し込むとギャップが出るため、通学回数と場所を事前に確認しましょう。

独学で進める

独学は費用を抑えられる反面、理解の穴に気づきにくいのが課題です。初任者研修・実務者研修は厚生労働省が定めたカリキュラムに基づく実技講習が含まれるため、独学だけで修了資格を取ることはできません。独学が適しているのは、介護福祉士国家試験の学習(試験対策)の段階です。向かないと感じたら早めに通信やスクールに切り替える方が、時間と費用のロスを減らせます。

介護助手の資格に関するよくある質問

Q1.
介護助手として働くのに資格は本当に必要ないですか?
A

必須資格はありませんが、2024年4月から直接介護に携わる無資格者は入職後1年以内に認知症介護基礎研修の修了が義務付けられています。初任者研修・実務者研修・介護福祉士の保有者は免除になります。(参照:厚生労働省「介護保険法施行規則第140条の63の6第1号」)

Q2.
介護助手から介護職員になるために最初に取るべき資格は何ですか?
A

介護職員初任者研修が最初のステップとして最適です。受講期間は1〜2ヶ月、費用は5〜10万円が目安で、修了後は基本的な身体介助が可能になり、資格手当が付くケースもあります。認知症介護基礎研修の受講義務も免除されます。湘南国際アカデミーでは神奈川県内11校舎で開講しています。

Q3.
初任者研修の費用を安く抑える方法はありますか?
A

教育訓練給付金(特定一般教育訓練)を利用すると、受講費用の最大50%(上限25万円)が給付されます。申請にはハローワークでの手続きが必要で、受講開始前に手続きを済ませることが条件です。また都道府県によっては介護未経験者向けの受講費用助成事業を実施している場合もあります。

Q4.
独学で介護職員初任者研修は取得できますか?
A

初任者研修は厚生労働省が定めたカリキュラムに基づく実技講習が含まれるため、完全な独学での取得はできません。通信学習+スクーリング(通学日)の組み合わせが一般的です。テキスト学習は自宅で進められますが、通学日数は必ず事前に確認してください。

Q5.
介護助手の実務経験は介護福祉士の受験資格に含まれますか?
A

介護サービス事業所での実務として認められる場合があります。ただし介護福祉士の受験要件(実務経験3年以上+実務者研修修了)を満たすかは、従事した業務内容と施設種別によって異なります。詳しくは勤務先の施設、または都道府県の介護福祉士試験担当窓口にご確認ください。

まとめ

介護助手として働くために必須の資格はありませんが、2024年4月から無資格で直接介護に携わる方は入職後1年以内に認知症介護基礎研修の受講が義務付けられています。初任者研修を取得していれば義務が免除されるうえ、業務範囲の拡大・資格手当・給料アップも一度に実現できます。

キャリアアップを目指すなら、「介護に関する入門的研修→初任者研修→実務者研修→介護福祉士」の順が現実的なステップです。教育訓練給付金を活用すると受講費用の最大50〜80%が給付されるため、受講前にハローワークで手続きを確認しましょう。

勉強法は通学・通信・独学の3種類があります。初任者研修・実務者研修は実技講習があるため独学のみでは修了できません。自分の生活スタイルに合った方法を選ぶことが、資格取得を確実にする第一歩です。

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この記事を書いた人
介護老人福祉施設に10年在籍し、研修受け入れ担当として年間100名以上の研修生を指導。
湘南国際アカデミーでは初任者研修・実務者研修・介護福祉士受験対策の講師を務めるほか、受験対策テキストの執筆も担当。
介護技能実習評価試験評価者として外国人介護士の受け入れ支援、事業所向けスキルアップ研修のプロデュースなど、人材確保・育成・定着に向けた幅広い活動を展開している。
江島 一孝
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・大和校・横浜二俣川校
【所持資格】
介護福祉士・介護福祉士実習指導者・介護支援専門員・福祉用具専門相談員・介護技能実習評価試験評価者
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