
江島一孝(介護福祉士)
この記事の監修者
介護福祉士、実習指導者、介護支援専門員として10年以上の経験を持ち、湘南国際アカデミーで介護職員初任者研修や実務者研修の講師、介護福祉士国家試験の対策テキスト執筆を担当。
親の介護に直面したとき、「どんな知識やスキルが必要なのだろう?」と不安になる方は多いです。実は、未経験からでも基礎理論と実践を学べる介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)が、在宅介護を支える大きな力になるのをご存じでしょうか。
本記事では、年間2,000名以上の受講生を指導してきた江島 一孝(湘南国際アカデミー講師)が、親の介護に活かせるメリットや受講方法を分かりやすく解説します。
介護職員初任者研修の基礎知識—親の介護に役立つ理由
介護職員初任者研修とは?
かつて「ホームヘルパー2級」と呼ばれていた資格がリニューアルされたものです。介護の基礎理論から身体介護、認知症ケアまで、未経験者でも段階的に学べるカリキュラムを採用しています。
参照元:厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」
初任者研修に関しての詳細は、以下のページをご覧ください
親の介護の強い味方になる
私の講座には、実際に「親の在宅介護」で困っている受講生がたくさんいらっしゃいます。基礎を学び、正しいケア方法を身につけるだけで、家族だけの介護が大変楽になる場面を何度も見てきました。
親の介護に特に有用なポイント
- 正しい介助法がわかる
- 腰痛や転倒などの事故リスクを抑え、ケアする側の身体負担を減らせる
- コミュニケーション力の向上
- 認知症や高齢者特有の心理を学ぶことで、日常の声かけ・対話がスムーズに
- 介護保険制度への理解
- 在宅介護サービスを適切に利用しやすくなるため、家族だけで抱え込まずに済む
親の介護をしている受講生同士の情報交換が心強い
実際のクラスでは、同じ境遇の受講生が多く、「こういう場面でどうしたらいい?」といったリアルな悩みを講師や受講仲間に相談できると江島氏は語ります。家庭で起こるケアの困難を共有し、具体的なアドバイスを得られる点が受講生にとって心の支えになるそうです。
学べる内容とカリキュラムのポイント
介護職員初任者研修では、介護の基礎理論から生活支援技術、認知症ケアまで学べます。特に移乗・排泄・食事介助などの身体介護の基本は、家庭での介護に欠かせないスキルです。
座学と実習を組み合わせるため、理論と実技をバランスよく吸収できます。演習で身につけた実践的ノウハウは、親御さんの介助をスムーズに進める大きな支えとなるでしょう。
また、認知症ケアの初歩やコミュニケーション技術も学べるため、親御さんの状態に柔軟に対応できるのが大きな魅力です。
親の自宅介護に活かせる初任者研修の具体的なスキル
自宅介護で役立つ実践的なスキルを介護職員初任者研修から学び、負担を軽減する方法を知りましょう。
身体介護:移乗やリフト操作の基礎
在宅介護では、ベッドから車椅子への移乗やトイレ介助が頻繁に行われます。介護職員初任者研修で正しい姿勢を学んでおけば、腰痛の発生や転倒事故を防ぎやすくなり、家族が安心してケアを続けられます。
コミュニケーションと認知症ケア
「何を伝えたらいいか分からない」「同じことを何度も聞かれてイライラする」など、親のケアでよくある課題も、研修中の認知症ケア演習や声かけ技術で改善できる可能性があります。相手の立場に立った対話を学ぶことが、思った以上に大きな効果を生むんです。
なぜ今、初任者研修を取得するべき?
日本は急速に高齢化が進み、在宅介護のニーズがさらに高まっています。家族介護が中心となるケースも少なくありません。私の経験上、「介護の基本を知っている家族」が一人でもいれば、家庭全体の負担が大きく減ると感じています。
親の介護だけではなく超高齢社会に必要な教育
高齢者人口が増える今、介護スキルを持つ人材は各所で重宝されます。介護職員初任者研修で得る基礎知識は、親の介護だけでなく、ボランティアや地域活動にも生かしやすいのが特徴です。
介護保険制度や福祉用具の扱いを理解しておけば、家族介護が終わった後も助け合いや安心な暮らしづくりに役立ちます。学ぶ過程で、人とのつながりや社会保障の仕組みを身近に感じられる点も大きなメリットです。
正しい介護方法を身につけてリスクを下げる
誤った姿勢での移乗や無理な動作は、腰痛や転倒など大きな事故に直結します。介護職員初任者研修では、正しい動作や緊急時の対応、危険予兆をつかむ観察力も学べるため、リスクを抑えられます。
もし施設の力を借りる場合でも、基礎知識を持った家族なら専門スタッフとの連携が取りやすく、安全性と安心感が高まります。
仕事や転職におけるメリット
介護職員初任者研修を取得すると、介護業界以外でも高齢者対応の配慮や知識を評価されやすくなります。特に対人サービスでは、高齢者を支援する場面が増えているため、スキルを持つ人材は重宝されます。
実際に介護職に就かなくても、資格があることで副業やキャリア選択肢が広がる可能性があります。さらに、実務経験を積めば上位資格へのステップアップも目指せるため、長期的にも大きな利点があるといえます。
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初任者研修の受講方法とかかる費用
通学制か通信制が一般的です。通学制は講師や仲間と直接かかわりながら実技を学べるため、疑問点を解決しやすいのが魅力。一方、通信制は自宅学習が中心で、実技演習の日数だけスクールに通う形。仕事や家事と両立したい人に向いています。
講座によって就職サポートや割引制度など特典も異なるため、まずは資料請求をして費用や期間を比較検討すると良いでしょう。
講座選びのポイント:通学・通信・サポート体制
最近は、求職者支援訓練や公共職業訓練でのみ完全な通学制が行われるケースが多く、民間スクールでは通信学習と通学日を組み合わせた「通学・通信コース」が主流になりつつあります。
通学部分では講師や受講生と直接かかわるため、実技が手厚くモチベーションも維持しやすいのが大きな利点。一方、通信学習が中心だと仕事や親の介護の合間に自由に勉強を進められるのが魅力です。
スクール選びでは、講師の実務経験やサポート体制をチェックし、家族介護の相談をしやすい環境かを確認すると安心です。通信制でもスクーリング日がしっかり確保され、専門スタッフの指導を受けられる講座を選ぶとより学びやすいでしょう。
ちなみに、湘南国際アカデミーでは一人ひとりの状況に合わせて通学と通信を併用し、実技演習や公式LINEの無料サポートを充実させています。親の介護との両立を目指す受講生でも、無理なく学びを継続できるよう配慮しています。
受講期間の目安と費用を抑えるコツ
介護職員初任者研修は通常1~2か月ほどで修了するのが一般的ですが、速修クラスを選べば短期集中も可能です。費用は5万~10万円程度が相場。
早期申込や自治体の補助金制度を活用すると費用を抑えやすいです。経済的に不安な場合はハローワークや公的機関に相談すると、受講料割引が受けられる可能性もあります。
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よくある質問:親の介護と資格取得の両立
- Q1.在宅介護をしながらスクールに通うのは難しくありませんか?
- A
通学と通信を併用した「通学・通信コース」を選び、ヘルパーや家族に介護を代わってもらう時間を確保すして通っている方もいらっしゃいます。計画的に日程を組むことをおすすめします。
- Q2.受講すると本当に家での介護が楽になりますか?
- A
移乗や食事介助などの基本を演習で習得できるため、自己流のケアより身体的・心理的負担が激減します。認知症ケアの基礎知識も加わり、家族同士の衝突を減らす効果も期待できます。
- Q3.研修修了後、もっと介護を深く学びたい時は?
- A
まとめ:初任者研修で学び、安心して親の介護に臨もう
私自身、数多くの受講生と接しているなかで、家族が介護の基礎を知っているかどうかが在宅介護の成否を大きく左右すると痛感しています。正しいケアは、介護者自身の健康を守り、親御さんのQOLを高めるために欠かせません。
「介護職員初任者研修」は、身体介助や認知症ケアなど、家庭でもすぐに活かせる知識・技術がぎゅっと詰まった資格です。もし、親の介護に悩んでいるなら、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。受講して学ぶ過程そのものが、家族介護をよりスムーズにし、大切な親御さんとの日々を豊かに彩ってくれるはずです。
湘南国際アカデミーでは、初心者向けのフォローや就職サポート、公式LINEアカウントによる無料サポートが充実しているため、在宅介護との両立もしやすい環境をご用意しています。ぜひ一度資料を取り寄せて、学び始める一歩を踏み出してみてください。私も現場でお待ちしております。
最新の介護職員初任者研修キャンペーンと各種補助金・助成金制度について
その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
