
江島一孝(介護福祉士)
この記事の監修者
介護福祉士、実習指導者、介護支援専門員として10年以上の経験を持ち、湘南国際アカデミーで介護職員初任者研修や実務者研修の講師、介護福祉士国家試験の対策テキスト執筆を担当。
介護業界への第一歩として、多くの人が取得を目指すのが介護職員初任者研修です。ただし、実際に試験内容がどのようなものか分からず、不安を感じる方もいるでしょう。
本記事では、筆記試験やスクール別の実技試験の違い、さらには試験対策のコツまでを徹底的に解説します。初心者の方でも全体像をつかみ、安心して学習を進められる情報をまとめました。
2025年の最新情報も交えながら、合格後のキャリアやスクール選びのポイントも紹介していきます。ぜひ参考にしていただき、資格取得への第一歩を踏み出してください。
介護職員初任者研修の試験内容と形式
介護職員初任者研修の修了試験は、約130時間の講義・演習を修了後に行われる筆記試験が中心です。多くのスクールでは1時間前後の試験時間を設け、選択式や記述式で出題されます。
試験範囲はカリキュラム全般にわたり、テキストや授業内容を理解していれば合格可能です。一部のスクールでは実技試験を実施する場合もありますが、試験自体の難易度は高くありません。事前に模擬問題や過去問を活用し、効率よく学習を進めることがポイントです。
初任者研修筆記試験の出題内容と形式
筆記試験では、介護の基本理念、倫理、制度、こころとからだのしくみ、コミュニケーション技術、介護技術などが出題されます。問題形式は主に選択式(マークシート方式)ですが、短答式や記述式が含まれることもあります。
スクールごとに異なりますが、合格ラインは70%前後が一般的です。授業やテキストをしっかり復習すれば、十分対応可能です。
カリキュラム範囲からの出題
試験はカリキュラムに沿って出題されるため、講義内容の理解が重要です。介護の基本理念、倫理、制度、こころとからだのしくみ、コミュニケーション技術、介護技術などが試験範囲に含まれます。テキストや通信課題を活用し、学んだ内容をしっかり復習することが合格への近道です。
初任者研修実技試験の有無とその内容
スクールによっては実技試験が行われ、介助動作やベッドメイキング、車いす操作などを評価されます。ただし、試験は理解度を確認する目的で行われ、過度に難しいものではありません。実技に不安がある場合は、講義内の演習を活用し、繰り返し練習することが大切です。
スクールごとの試験内容の差異
初任者研修の修了試験はスクール独自の問題が出題されるため、試験形式や出題傾向が異なる場合があります。ただし、カリキュラムは厚生労働省の基準に沿っているため、試験範囲に大きな差はありません。それぞれのスクールでは過去問や模擬問題が充実しているため、事前に確認しておくと良いでしょう。
実技試験準備のポイント
実技試験では、介助時の声かけ、安全確認などが評価されます。講義内の演習やグループワークを活用し、実践的に学ぶことが重要です。
試験当日は緊張しやすいですが、普段どおりの動きを意識し、丁寧に対応することで合格につながります。
初任者研修の試験形式
筆記試験が中心で、選択式、短答式、記述式が採用される場合があります。一部スクールでは実技試験も含まれるため、事前に確認しましょう。講義内容をしっかり理解していれば、無理なく合格を目指せます。
選択式と記述式の問題形式
筆記試験では、選択式が多く、消去法で解答しやすいのが特徴です。一方、記述式では用語の説明や介護の手順を問われることがあり、理解が必要です。試験対策として、重要ポイントをノートにまとめ、繰り返し復習すると効果的です。
初任者研修に関しての詳細は、以下のページをご覧ください
介護職員初任者研修の試験の難易度と合格率
初任者研修の試験は、学んだ知識の定着を確認する目的で実施され、合格率は非常に高い傾向にあります。落とすための試験ではなく、講義や演習を受講し、基本を押さえた復習をすれば十分合格可能です。
また、模擬試験や過去問に取り組むことで、出題範囲や形式に慣れやすくなります。試験対策をしっかり行えば、合格は十分に見込めるでしょう。
初任者研修の合格率はほぼ100%!試験の難易度は難しくない
多くのスクールで合格率はほぼ100%に近く、全ての授業や課題提出などの要件を全てクリアでいればほぼ修了できるでしょう。
試験はカリキュラム内から出題されるため、授業内容を理解していれば合格ラインに到達しやすいのが特徴です。
資格取得はゴールではなく、介護の基礎を身につけるためのステップ。過度に負担を感じることなく、しっかり学ぶことが大切です。
初任者研修合格率の実態と合格ライン
合格ラインは70%前後の正答率が目安となることが多く、基本を押さえていれば十分到達可能です。
スクールごとに問題形式や配点に違いはありますが、試験は基礎知識の確認を目的としているため、ハードルは低めです。
万が一不合格になっても、追試や再試験のチャンスがあり、合格を目指しやすい仕組みが整っています。
初任者研修が簡単と言われる理由とその背景
介護業界の人材確保を目的とし、初任者研修は受かりやすい設計になっています。
授業や演習を通じて基礎知識が自然と身につくため、受講生の多くが無理なく合格できるのが特徴です。
また、資格取得を促進し、現場の人材不足を補うことも背景の一つです。
落とすための試験ではなく学びを深めるためのテスト
初任者研修の試験は、知識の確認と実践力の向上を目的としています。単なる選別試験ではなく、受講生の理解度を高めるためのテストであり、弱点を把握し、復習を重ねることが重要です。
スクールも合格をサポートする体制を整えているため、不安があれば積極的に質問し、学習を深めましょう。
介護職員初任者研修の試験対策と勉強方法
初任者研修の試験に向けた効率的な勉強方法を紹介します。介護職員初任者研修は、座学と実技演習を通じて基礎を身につけながら学ぶため、日々の授業や課題を確実に理解することが試験対策の基本です。
特に通信課題や提出レポートは、試験の出題範囲と直結していることが多いため、一つひとつ丁寧に復習すると得点につながります。
また、模擬試験や過去問を活用して苦手分野を把握し、重点的に学習することが合格への近道です。
初任者研修の効率的な勉強法のコツ
短時間で効果的に学習するには、事前に学習スケジュールを立て、定期的に復習することが重要です。
一気に長時間学習するよりも、適度な休憩を挟みながら進めることで、集中力を維持しやすくなります。
また、分からない部分は早めにメモを取り、次の授業や演習で確認することで、効率的に疑問を解消できます。
授業内容の理解を重視
講師が強調するポイントは、試験にも出題されやすいため、ノートに要点をまとめながら学ぶことが効果的です。
自主学習だけでなく、講師やクラスメートと情報を共有することで理解が深まります。
また、実技演習を通じて具体的に体験することで、記憶にも定着しやすくなります。
通信添削課題・レポートから出題
通信型スクールでは、定期的に提出する添削課題やレポートの内容が試験に反映されるケースが多いため、見直しが重要です。
添削結果で指摘された部分は必ず復習し、理解を深めることで確実に知識が定着します。
また、レポート作成を通じてテキストを読み返すこと自体が、試験対策としても有効な学習方法です。
初任者研修の模擬試験の有無やテキストの持ち込みが可能か?
湘南国際アカデミーでは模擬試験を導入しており、受講生からの評判も良いのですが、他のスクールによっても、試験前に模擬試験を実施している場合があります。
模擬試験を受けることで出題形式に慣れ、本試験の緊張を和らげる効果が期待できます。
また、一部のスクールではテキストやノートの持ち込みが可能な場合もありますが、基本知識をしっかり身につけることが大切です。
模擬試験があるなら受けるべき
模擬試験では本番と同じ環境を体験できるため、試験の流れを理解するのに役立ちます。
また、試験後に苦手分野を分析し、重点的に復習することで、より確実な合格を目指せます。
もし初回の模擬試験で合格ラインに届かなくても、事前に課題を把握しておくことで、本試験までにしっかり対策できます。
復習の重要ポイント
試験対策では、受講中に配布されたテキストやプリントを活用し、要点を整理しながら復習することが重要です。
音声学習やマインドマップなどのツールを使うのも効果的でしょう。また、定期的に学習内容を振り返る習慣をつけることで、知識の定着を図れます。
勉強アプリの活用
通勤・通学時間を活用して、学習アプリやウェブ教材で効率的に勉強するのもおすすめです。
アプリには模擬問題や理解度チェック機能が搭載されていることが多く、短時間での学習にも適しています。
紙のテキストだけでなく、デジタルツールを組み合わせることで、より効果的な学習が可能です。
湘南国際アカデミーならeラーニングプラットホームを完備
湘南国際アカデミーでは、オンラインで講義動画を視聴できるeラーニングシステムを提供しています。
自宅での学習がしやすく、通学が難しい方や仕事と両立したい方に最適な環境です。
繰り返し授業を視聴できるため、分からない部分をしっかり復習できるのもメリットです。
オンライン学習環境が整っているスクールを選ぶことで、より柔軟な学習が可能になります。
初任者研修の試験当日の準備と心構え
いざ試験当日になると緊張も高まりますが、まずは準備物をしっかり揃えて、盲点になりがちな筆記用具の予備などを忘れないよう、前日までにリスト化しておくと安心です。
緊張をやわらげるためには、これまでの学習プロセスを振り返り、自分が努力してきた事実を思い出すことも効果的です。
介護職員初任者研修|おすすめのスクール選びのポイント
介護職員初任者研修を受講する際、どのスクールを選ぶかは重要なポイントです。通学日数や授業スケジュール、講師の質、サポート体制などはスクールによって異なります。
全国展開の大手スクールは安定したカリキュラムを提供しやすく、地域密着型のスクールは個別対応や地元の就職情報に強い傾向があります。
また、再試験制度や振替授業の有無など、受講時の利便性を考慮することも大切です。
初任者研修の介護スクール選び方
介護スクール選びは、通学可能なエリアや学習スタイル、費用を比較し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
対面授業で学びたい方には通学型、仕事と両立しながら学びたい方には通信型が適しています。
見学会や説明会に参加すれば、講師の雰囲気や授業の進め方を確認できます。口コミも参考になりますが、最優先すべきは自分の目的に合っているかどうかです。
通学型と通信型の選択肢
通学型は、講師と直接やり取りができ、実技の習得がしやすいのが魅力です。グループワークを通じて仲間と交流しながら学べる点もメリットでしょう。
通信型は、自分のペースで学習を進められるため、仕事や家事と両立しやすいのが特長です。ただし、自己管理が求められるため、計画的に学習を進めることが重要になります。
どちらのスタイルが合うかを事前に検討し、自分に合った学習方法を選びましょう。
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介護スクールを選ぶ際の基準
学習費用や通学しやすさに加え、試験対策やサポート体制の充実度も重要です。
無料の模擬試験や実技練習の時間が十分確保されているか、講師のサポートが手厚いかを確認しましょう。
また、修了後の就職支援があるかどうかもポイントです。特に、実務者研修へのスムーズな移行ができるスクールなら、キャリアアップも視野に入れられます。
アクセスの利便性と通いやすさ
通学型を選ぶ場合、スクールの立地は重要な要素です。駅からの距離や駐車場の有無を確認し、無理なく通える環境を選びましょう。
平日の夜間や週末に授業を開講しているスクールなら、仕事と両立しながらでも受講しやすいです。
最近では、オンライン授業と対面授業を併用できるスクールも増えているため、柔軟な受講スタイルが可能かどうかもチェックするとよいでしょう。
講師の質と授業サポート内容
経験豊富な講師がいるスクールでは、実際の介護現場に即した実践的なアドバイスが得られます。
授業以外のサポート体制も重要で、質問対応が充実しているスクールでは、学習時の疑問を解決しやすくなります。
体験講座やスクール見学を活用し、講師の教え方やサポートの質を確認すると安心です。
無料振替授業や再試験制度の有無
やむを得ない事情で授業を欠席した際、振替授業を受けられるかどうかも確認ポイントです。
試験に不合格だった場合の再試験制度もスクールごとに異なり、無料または低コストで再試験を受けられるスクールを選ぶと、安心して学習を進められます。
スクール選びでは、学習環境・費用・サポート体制を総合的に比較し、自分に最適なスクールを見つけることが成功への鍵です。
受講料が無料になる初任者研修についての詳細は、以下の記事をご覧ください
初任者研修の試験で不合格になった場合と合格後のキャリアの可能性
もし万が一、試験に不合格になった場合でも、適切な対応をすれば再挑戦が可能です。また、合格後には多くのキャリアチャンスが広がります。
初任者研修の試験は合格率が高いですが、体調不良や準備不足で実力を発揮できないケースもあります。そのため、再試験制度のあるスクールを選んでおくと安心です。
一度学んだ内容を振り返り、理解を深めることで、介護現場でも役立つ知識として定着しやすくなります。
初任者研修の再試験制度と再挑戦の注意点
不合格の原因を明確にし、苦手分野を重点的に復習することが再試験合格の鍵です。
スクールによっては、再試験前に追加の学習サポートを受けられる場合もあります。独学が難しい部分は、講師の指導を活用すると効率的です。
また、再試験日程はスクールによって異なるため、スケジュールを確認し、計画的に準備しましょう。
無料再試験の提供スクール
一部のスクールでは、再試験を無料で受けられる制度を設けています。追加費用の負担なく挑戦できるため、安心して学習を続けられます。
再試験サポートが充実しているスクールは、合格率を高めるための学習環境が整っていることが多いです。
受講前に、再試験制度の有無や回数などを確認し、自分に合ったスクールを選ぶことが大切です。
初任者研修資格取得後のキャリアと可能性
初任者研修の修了は、介護の基礎を習得するだけでなく、キャリアアップへの第一歩となります。
就職や転職の際、介護現場での即戦力として評価されやすくなり、仕事の選択肢も広がります。
また、研修で身につけた知識は、利用者や家族への適切なケアを提供するための重要なスキルとなり、実務にも直結します。
介護現場での活躍とキャリア形成
初任者研修を修了すると、訪問介護や老人ホーム、デイサービスなど、多様な介護施設で働くことができます。
現場での経験を積むことで、介護技術の向上や利用者とのコミュニケーション力が身につき、将来的なキャリア形成にもつながります。
経験を重ねることで、リーダー職や管理職への道も開け、専門性の高い介護職員として活躍できる可能性が広がります。
資格手当や収入アップの実例
初任者研修の資格を取得すると、介護施設によっては資格手当が支給される場合があります。
手当の金額は施設ごとに異なりますが、月数千円から数万円程度の加算が一般的です。
また、実務経験を積みながら、実務者研修や介護福祉士資格を取得することで、昇給や役職手当などさらなる収入アップも期待できます。
介護福祉士実務者研修へのステップアップ
初任者研修を修了後、多くの方が次のステップとして介護福祉士実務者研修を目指します。
実務者研修を修了すると、介護福祉士国家試験の受験資格を得られ、より専門的なスキルを習得できます。
資格を取得することで、キャリアアップや給与面での優遇が期待でき、介護のプロフェッショナルとしての道が開けます。
初任者研修で基礎を固めた上で、さらなるスキルアップを目指しましょう。
介護職員初任者研修の試験内容についてよくある質問(Q&A)
Q 筆記試験ではどのような問題が出題されますか?
A 湘南国際アカデミーの筆記評価(筆記試験)では○×選択式問題を出題しています。たとえば「介護における自立支援は身体的自立のみを指す。○か×か」といった問いがあり、正解は×です。心や社会的つながりも含めて考える視点が重要で、これらは授業や通信添削課題で自然と身につけられます。
Q 実技試験ではどのようなことを行うのでしょうか?
A 利用者事例を使った場面設定で評価を行います。教室での実技演習と同様に、4~6名で話し合いながら介護方法を確認し、試験を通して利用者像をイメージしやすくします。もし実技がうまくいかなくても、講師がフィードバックを行い、合格基準に達するようサポートしています。
まとめと初任者研修試験のポイント総括
介護職員初任者研修の試験は、しっかりと基礎を学べば高い確率で合格できるため、初めて介護業界に挑戦する方でも安心して受講できます。
筆記試験や実技試験の内容はスクールによって多少異なりますが、基本的にはカリキュラムに沿った知識が問われるため、授業の復習と実践的な演習が合格への鍵となります。
また、再試験制度や学習サポートが充実したスクールを選ぶことで、不合格になった場合でもリカバリーがしやすく、確実に資格取得へと進める環境が整います。
資格を取得すれば、訪問介護や施設介護など多様な現場で活躍でき、さらに実務者研修や介護福祉士といった上位資格へのステップアップも可能になります。
湘南国際アカデミーでは、初任者研修の受講から試験対策、合格後のキャリア支援まで手厚くサポートしています。
受講を検討されている方は、まずは無料の資料請求やお問合せから、スクールの詳細をチェックしてみてください。
あなたの介護キャリアの第一歩を、私たち湘南国際アカデミーが全力でサポートします。
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その他、介護事業所や医療機関などにおいて当校の「事業所内スキルアップ研修」の企画・提案・実施など各事業所用にカスタマイズする研修をプロデュースし、人材確保・育成・定着に向けた一連のプログラムを手掛けている。
