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同行援護従業者とは?どんな仕事?その役割と業務内容を徹底解説

  • 同行援護従業者養成研修(一般課程)

もし、職場や学校でいきなり目が見えなくなったとして、家に一人で帰ることを想像してみてください。不安が募り、更に「壁や物にぶつからないか」「転ばないか」など様々な危険も考えられるのではないでしょうか。視覚障害の方々は、ヘルパーの制度が無い時代は、不安と危険ななか外出するか、家族や知人と一緒に出かけるか、外出を諦めるかの3つの選択肢しかありませんでした。そんな中、ガイドヘルパーが制度化され、現在は同行援護が公的なサービスの中心的役割を担っております。

同行援護従業者とは、視覚障害を持つ方が安全かつ安心して外出できるよう支援する存在です。外出先や公共交通機関の利用をスムーズにし、そして「自分らしい生活」のための社会参加を支えるという大切な役割を担っています。

移動部分の手伝いだけにとどまらず、代読や代筆といった視覚情報の補足など、日常生活をサポートする幅広い業務を行うことが特徴です。

本記事では、同行援護の基本的な仕組みや業務内容、必要な資格や研修といった重要ポイントを網羅し、同行援護従業者の実態を詳しく解説します。いま注目が集まる福祉関連の資格として、キャリアに役立つ知識もぜひご覧ください。

同行援護とは:視覚障害者の自立を支える移動支援

視覚障害者が安全に外出し、社会生活を送る上で欠かせないサービスのひとつが同行援護です。ここでは、具体的な対象者や支援の範囲を取り上げます。

同行援護は、視覚障害者が必要とする外出時の支援を中心としています。例えば、駅ホームの安全な移動やバスの乗降、道案内など「見えない」「見えづらい」という特性を補完するサポートを行います。

外出時の交通機関利用だけでなく、買い物先や役所での手続きなど、多様な場面での補助が求められます。利用者が安心して外に出られるよう、専門知識や実践的なスキルを習得した従業者が寄り添います。

同行援護は、単に移動を助けるだけではありません。代読・代筆といった視覚情報の提供やコミュニケーション面のサポートも担い、利用者の社会参加を実際的に後押しする重要であり、専門的なサービスです。

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☑同行援護とは?視覚障害者の移動支援と必要な資格

同行援護の対象者と具体的な支援範囲

同行援護の対象となるのは、視覚の障害によって外出が困難な方々です。同行援護従業者が隣にいて適切な誘導を行うことで、安全に目的地へ向かうことができるようになります。

具体的な支援範囲は、外出時の歩行支援や公共交通機関の利用支援に加え、買い物での商品の選択や価格の確認など、多岐にわたります。日常生活を豊かにするためにも、実際に街中での行動を全面的にバックアップするのが特徴です。

また外出先での代読・代筆支援は、視覚的な情報を得る手段として欠かせません。同行援護によって、利用者が情報を得やすい環境を整え、自立的に行動できるようアプローチすることが大切です。

ガイドヘルパー・行動援護など他の移動支援との違い

移動支援には、ガイドヘルパー制度や行動援護など、いくつかの種類が存在します。ガイドヘルパーは主に身体障害者の中でも肢体不自由者の介助を担うことが多く、行動援護や知的障害ガイドヘルプのように、知的障害や精神障害の方を対象とした支援が中心です。

同行援護は視覚障害の方が対象であり、歩行誘導や視覚情報の伝達が主要な支援内容となります。視覚障害の方は、視覚情報が難しいだけで、他の部分はなんでもご自身で行います。つまり本人の「目の代わり」としての存在となります。

利用者がニーズに合ったサービスを選択するためにも、各制度の違いを正しく理解しておくことが重要です。それぞれの支援は利用者の背景や障害特性に対応していきますが、担当できる範囲や研修で学ぶ詳細も変わります。互いを補完し合う存在として、多様な障害特性に合わせて選択肢を広げることも求められています。

同行援護従業者が果たす役割と1日の流れ

同行援護従業者は、移動支援だけではなく日常の様々な場面で利用者をサポートします。実際の1日のスケジュールを見ながらその役割を把握しましょう。

同行援護従業者の1日は、利用者の希望する時間や場所へ訪問するところから始まります。利用者の行先が病院や学校、職場、買い物先など多岐にわたるため、要望に合わせた柔軟な対応が求められます。

外出中は、段差などの障害物への注意を払いながら安全に誘導し、会話や説明を通じて視覚情報を補います。エスカレーターやエレベーターを利用する際にも、音声情報や先導を的確に行い、不安を感じさせないことが大切です。

また、同行援護従業者はあくまで利用者の自立を支援する立場にあるため、必要以上の手助けをしすぎたり、本人の決定や意思を無視した対応をしないなどバランス感覚も重要になります。利用者によっては「世間話は一切必要ありません」という方もいますし、友達のように楽しく話すことを楽しみにしている方もいます。なにより、利用者が自分らしく、本人の意思を尊重する当たり前の姿勢がポイントとなります。

利用者の生活を支える具体的な業務内容

同行援護従業者が行う支援には、外出時の歩行誘導や点字ブロックの活用サポートなど、移動面での補助が中心です。公共交通機関を利用する際は乗車券や運賃精算のサポート、駅構内での乗り換え案内が含まれます。

代読・代筆に関しては、手続き書類や店舗のメニューなどを読み上げ、利用者がスムーズに判断し、手続きを完了できるよう工夫します。

そのほか日常生活の介助として、着替えや食事、トイレ誘導(実際に排泄介助はできません)なども場合によっては含まれます。ただし、同行援護の範囲には含まれない業務もあるため、支援内容をしっかりと把握することが欠かせません。

安全への配慮とリスクマネジメント

同行援護従業者は安全確保のプロとして、常に周囲への気配りが必要です。段差や狭い通路、混雑した場所など、リスクが伴う状況を素早く察知し、スムーズに誘導します。

公共交通機関の駅やバス停はとくに移動時の事故リスクが高いため、利用者と呼吸を合わせて行動することが大切です。また、利用者が転倒しそうな場面や障害物に接触する可能性がある場合は、事前に声かけや誘導の仕方を工夫することでリスクを減らすことができます。

同時に、利用者の疲労や体調管理にも目を配る必要があります。外出が長時間に及ぶ場合は、休憩や水分補給のタイミングを提案するなど、快適に過ごしてもらうためのサポートも場合によっては必要となります。基本的に自己管理ができる方がほとんどですので、あくまでもフォローとしての役割だとイメージしてください。

同行援護従業者養成研修とは?一般課程と応用課程の違い

同行援護従業者として働くには、所定の養成研修の受講が不可欠です。研修の全体像と一般課程・応用課程の違いを知りましょう。

養成研修は、視覚障害者の世界を正しく理解し、必要な介助技術を身につける場として設けられています。実技を交えながら、どのように誘導すれば安全を確保できるのか、声のかけ方や歩調の合わせ方などを詳細に学びます。

一般課程では同行援護の基本知識と基礎的な技術を習得し、応用課程ではより実践的な場面での演習や応用的な誘導技術を深めるのが特徴です。いずれの課程も修了した証明書は全国的に有効であり、介護施設をはじめ幅広い職場で活かすことができます。

講義を通じて福祉に関する法規や制度についても学び、視覚障害者への理解を深めると同時に、具体的に安心・安全を提供するノウハウが広く網羅されます。

研修内容とカリキュラム例

一般課程では、視覚障がいの基礎知識やコミュニケーション技術、就業時の倫理観を中心に学びます。講義形式で学ぶ理論科目に加えて、実際に視覚障害の体験や誘導の練習を行う実習科目が含まれます。
応用課程では、さらに深い視覚障害の知識を習得していきます。応用課程を修了することで、サービス提供責任者として活躍することが可能となります。

いずれも座学・実技・演習をバランス良く組み込み、日常場面で起こりうる様々なケースに対応できるよう工夫されています。
カリキュラム構成は研修機関によって若干の違いがありますが、湘南国際アカデミーのカリキュラムを以下に挙げます。

同行援護従業者養成研修(一般課程)カリキュラム
※盲ろう者向け通訳・介助員養成研修の修了者である場合、下記の (免除有り) とある科目が免除されます。
授業日数・時間授業形態科目名
1日目
9:30~17:10
講義開講オリエンテーション
外出保障
視覚障害の理解と疾病➀
視覚障害者(児)の心理
同行援護の制度
視覚障害者(児)の制度とサービス(免除有り)
視覚障害の理解と疾病➁(免除有り)
2日目
9:30~16:45
講義同行援護従業者の実際と職業倫理(免除有り)
情報提供
代筆・代読➀➁(➁免除有り)
3日目
9:30~16:30
講義&演習誘導の基本技術➀➁(➁免除有り)
4日目
9:30~16:30
講義&演習誘導の基本技術➀➁
誘導の応用技術(場面別・街歩き)➀
誘導の応用技術(場面別・街歩き)➁(免除有り)
5日目
9:30~13:30
講義&演習交通機関の利用

研修の受講対象者と必要な事前資格の有無

同行援護従業者養成研修は、特定の介護資格がない方でも受講が可能です。介護職未経験であっても、視覚障害者支援に興味がある方であれば挑戦しやすいのが特徴です。

ただし、応用課程は一般課程の修了者を対象とするケースが大半のため、まずは一般課程をクリアする必要があります。実践的な介助スキルを確実に身につけたい場合には、両課程の連続受講も検討すると良いでしょう。

介護福祉士やホームヘルパーなど、他の介護資格をすでに持っている方は、部分的に認定が受けられる場合があります。研修受講前に事前確認し、スケジュールや費用面を効率的に組み立てることが大切です。

同行援護従業者資格の取得方法と費用

研修の修了だけが取得条件ではありません。費用や研修の選び方を知り、効率的に資格を取得しましょう。

同行援護従業者資格を取得するには、まず一般課程(一般課程と応用課程)を修了し、証明書を受け取ることが必要です。講義と実技の両面で一定時間の研修を受けるため、受講日程の確保や受講料の検討をしっかり行います。

研修費用は地域や研修機関によって異なり、一般課程だけで2万円~5万円程度、応用課程の追加で数千円から数万円かかることがあります。助成や割引制度を設けている団体もあるため、事前に情報収集すると費用負担を軽減できる可能性があります。

令和7年度からカリキュラム変更に伴い研修内容・時間が変わり、より実技が充実されました。
研修機関の実績や評判も確認しながら、自分に合った研修先を適切に選びましょう。

同行援護従業者養成研修(一般課程)に関しての詳細は、以下のページをご覧ください

☑視覚障害者の外出支援に必要な知識と技術を学ぶ「同行援護従業者養成研修(一般課程)」

研修機関の選び方と注意点

受講を決める際は、研修機関の講師陣やカリキュラムの充実度、実習環境などをチェックしましょう。実習の際に駅や街中など実際のフィールドワークが含まれる場合、より実践的なスキルが身につきやすくなります。

研修費用やスケジュールだけでなく、欠席時の振替対応やサポート体制の有無も大事なポイントです。学びやすい環境が整っているかどうかを総合的に判断することで、資格取得をスムーズに進めることができます。

また、研修修了後の就業サポートを実施しているかもチェックすると良いでしょう。福祉施設や訪問介護事業所など、受け入れ先のあっせんや情報提供を行ってくれる機関も存在します。

同行援護従業者として働くメリットとキャリアパス

視覚障害者のサポートを行うことで社会に貢献できると同時に、自らのスキルやキャリアを広げるチャンスもあります。

同行援護従業者としてのメリットは、視覚障害者の自立を直接支援できる充実感が大きい点です。困難を感じやすい場面をサポートし、利用者の笑顔や安心を得られることは大きなやりがいにつながります。

また事業者側にとっても報酬加算などのメリットがあり、資格保有者を歓迎する職場が増えています。結果的に就職や転職に有利になり、介護や福祉の世界で多彩なキャリアを築くきっかけとなるでしょう。

さらに、同行援護従業者を足掛かりとして、介護福祉士やケアマネージャー、さらには福祉関連の専門職など、ステップアップを目指す道も開けています。社会ニーズが高い領域のため、長期的なキャリア形成にも期待が持てる職種です。

FAQ|同行援護従業者に関するよくある質問

Q1.
同行援護と行動援護の違いは?
A

同行援護は視覚障害者を対象に、安全な移動や視覚情報の補足を行うサービスです。一方、行動援護は主に知的障害や精神障害を持つ方を対象とした支援であり、危険回避や問題行動への対応しながら、安心して外出できるようにサポートしていくことが重視されています。

名前は似ておりますが、内容は全く異なりますが、どちらも外出をサポートし、私らしく生活するための手助けをする点では共通しています。利用者の個別の状況に応じてサービスを使い分けることが重要です。

Q2.
同行援護従事者養成研修の一般過程と応用過程の違いは?
A

一般過程は基礎的な知識や技術の習得が中心で、視覚障害者をサポートするための基本を学びます。一方、応用過程はさらに一歩進んだ応用的なケースへの対応に向けな内容を習得することが目的です。

修了後に取得できる資格としてはどちらも全国有効であり、ただし応用課程を修了していると、より複雑な支援ニーズにも対応しやすくなります。研修機関によっては一般過程と応用過程を同時に受講できるコースもあるので、自分の目標に合わせて選択しましょう。

受講することで、視覚障害者の多様なニーズに対応できる幅が広がり、介護事業所などでの活躍の場が増えるメリットがあります。

まとめ:同行援護従業者として視覚障害者の自立を支えよう

一人、また一人と同行援護従業者が増えて行くことで、自分らしい生活ができる人が増えて行きます。実際に、「ヘルパーがいなくて」「相性の合うヘルパーさんがみつからない」といった話をよく耳にします。この文章を読んでいただける「あなた」が、その一人になっていただければと願っております。

高齢者福祉と障害児者福祉の違いの中に「ガイドヘルパー」があります。ガイドヘルパーは、利用者の「私らしさ」に寄り添うサービスです。利用者と支援者が一対一で関係を築きながら、「行きたいところ」「やりたいこと」「食べてみたいもの」など願いに寄り添うサービスでもあります。ヘルパーの仕事は「素顔」に一番近いサービスであり、ガイドヘルパーは「笑顔」に一番近いサービスでもあります。

湘南国際アカデミーの同行援護従事者養成研修では、視覚障害当事者の講師を迎え、実際に街に出かけたり外食をしたり、さらには電車に乗り、視覚障害の体験と介助技術を学んで行きます。

同行援護従業者の仕事に就かない方でも、楽しみながら学べる研修となっております。「やってみようかな?」「興味はあるんだけど・・・・」「何か資格が欲しい」など、研修参加の動機は様々です。いろいろな人たちが集まり、「目が見えないってどういうことなんだろう?」を5日間(最終日は午前中のみ)で一緒にで考えてみませんか?きっと思い出に残る体験の一つとなると思います。湘南国際アカデミーでは、あなたと一緒に学べることを楽しみにしております。

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この記事を書いた人
2006年に異業種から福祉業界へ転身。障害児者福祉を中心に、高齢者福祉や児童福祉に幅広く従事し、責任者、管理者、施設長として現場、管理業務、そして研修指導にも尽力。2023年11月より湘南国際アカデミー専任講師。「福祉=幸せ」をテーマに、利用者だけでなく関わる全ての人々が幸せを実感できる福祉を目指す。授業では知識や技術に加え、「心」の大切さを重視し、「一期一会」の精神で受講生に寄り添っている。好きなものは、ケンタッキー、お酒、中島みゆき、そして「笑顔」と「ありがとう」。
久保田 穂
藤沢校・横須賀校・海老名校・相模大野校・横浜戸塚校・横浜馬車道関内校・小田原校・横浜二俣川校
【所持資格】
介護福祉士・保育士
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