※本ページの情報は、厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」および「社会福祉士及び介護福祉士法」等の公的資料をもとに2026年5月に最新の情報に更新しています。
介護職に就くうえで、「どんな資格があるのか」「何から取ればいいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。介護業界には、国家資格から公的資格・民間資格まで幅広い資格が存在します。資格を取得することで、できる仕事の幅が広がり、給与アップやキャリアアップの可能性も高まります。
この記事では、主要な介護資格15種類を一覧表で比較し、取得方法・費用・キャリアステップをわかりやすく解説します。
介護資格一覧と比較表【主要15資格】
介護業界で働くうえで知っておきたい主要な資格を一覧にまとめました。入門レベルから国家資格・専門資格まで、特徴・受験条件・費用目安を横断比較できます。
| 資格名 | 種別 | 受験条件 | 取得方法 | 費用目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 介護職員初任者研修 | 公的資格 | なし | スクール受講(130時間)+修了試験 | 5〜10万円 | ★☆☆ |
| 介護福祉士実務者研修 | 公的資格 | なし(初任者修了で科目免除あり) | スクール受講(320〜450時間) | 数万〜20万円 | ★☆☆ |
| 介護福祉士 | 国家資格 | 実務3年以上+実務者研修修了 等 | 国家試験合格 | 試験料等 | ★★☆ |
| 認定介護福祉士 | 民間資格 | 介護福祉士として5年以上の実務 | 認定機関の研修(600時間)修了 | 数万円 | ★★★ |
| ケアマネジャー(介護支援専門員) | 公的資格 | 実務5年以上かつ900日以上 | 都道府県試験合格+実務研修修了 | 試験料等 | ★★★ |
| 認知症介護基礎研修 | 公的研修 | なし(2024年4月より無資格者は義務) | 研修修了(6時間・eラーニング可) | 無料〜数千円 | ★☆☆ |
| 認知症介護実践者研修 | 公的研修 | 実務経験2年以上 | 都道府県主催研修の修了(35時間) | 無料〜数万円 | ★★☆ |
| 認知症介護実践リーダー研修 | 公的研修 | 実践者研修修了後1年以上・実務5年以上等 | 都道府県主催研修の修了 | 無料〜数万円 | ★★★ |
| 認知症ケア専門士 | 民間資格 | 認知症ケアの実務経験3年以上 | 1次・2次試験合格+研修修了 | 受験料等 | ★★☆ |
| 重度訪問介護従業者 | 公的資格 | なし | 指定事業所の研修修了(約20時間) | 無料〜 | ★☆☆ |
| 同行援護従業者 | 公的資格 | なし | 養成研修修了(22時間以上) | 数万円 | ★☆☆ |
| 福祉用具専門相談員 | 公的資格 | 指定講習修了 | 指定講習修了(50時間) | 5〜8万円 | ★☆☆ |
| レクリエーション介護士2級 | 民間資格 | なし | 認定講座受講+修了試験 | 2〜3万円 | ★☆☆ |
| 喀痰吸引等研修 | 公的資格 | 介護施設への勤務 | 基本研修+実地研修の修了 | 数万円 | ★★☆ |
| 社会福祉士 | 国家資格 | 学歴・実務経験等による | 国家試験合格 | 学費等 | ★★★ |

介護福祉士
ケアマネジャー
介護の資格は「キャリアラダー(梯子)」のように設計されています。初任者研修で基礎を固め、実務者研修で専門性を高め、介護福祉士で国家資格を取得する——この流れが最もオーソドックスです。厚生労働省の調査では、保有資格によって月給に最大約10万円以上の差が生じることも示されています。どの段階でどの資格を取るべきか迷ったら、お気軽にご相談ください。
(参照:厚生労働省「キャリアラダーのご案内」)
介護資格のキャリアパスと位置づけ
介護職のキャリアパスは、厚生労働省もステップアップの道筋を明示しています。資格取得の順序を意識することで、効率的にスキルアップできます。
① 介護職員初任者研修(入門・受験条件なし・最短1〜2ヶ月)
↓
② 介護福祉士実務者研修(中級・試験なし・通信学習可)
↓
③ 介護福祉士(国家資格・実務3年以上が必要)
↓
④ 認定介護福祉士 または ケアマネジャー(上位資格・管理職・コーディネーター)
各ステップの資格は、取得した資格が次の上位資格の受験要件になっているため、順番に取得していくことでスムーズにキャリアアップできます。
介護職で代表的な3つの資格
介護職のキャリアパスの中心となる3つの資格を詳しく解説します。
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
介護職員初任者研修は、介護職に就いて最初に取得することが多い入門的な公的資格です。スクールで130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格することで取得できます。取得に必要な条件はなく、未経験・無資格の方でも取得を目指せます。
この資格を取得することで、食事・入浴・排泄などの身体介護が行えるようになり、就職・転職活動でも大きく有利になります。訪問介護の仕事をする場合は、初任者研修以上の資格が原則必要です。
初任者研修の詳細・日程・費用はこちら
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、初任者研修の上位にあたる資格です。原則として試験はなく、カリキュラムの修了で取得できます。受講に必要な条件はありませんが、初任者研修を修了していると一部科目が免除されます。
実務者研修を取得すると、訪問介護事業所でサービス提供責任者として働けるほか、たん吸引・経管栄養などの医療的ケアを習得できます。また、介護福祉士国家試験を受けるための受験要件にもなっているため、介護職でキャリアアップを目指す方には必須の資格です。
実務者研修の詳細・日程・費用はこちら
介護福祉士
介護福祉士は、介護職の中で唯一の国家資格です。資格を取得すると、より高度な介護サービスの提供や介護施設でのリーダー的な役割を担うことができます。給与アップや役職への昇進にも直結する資格です。
国家試験を受けるためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
| ルート名 | 具体的な条件 |
|---|---|
| 実務経験ルート | 介護の実務経験が3年以上あり、かつ実務者研修を修了していること(または介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の両方を修了していること) |
| 福祉系高校ルート | 指定された福祉系高校を卒業し、9カ月以上の実務経験を積んでいること |
| 養成施設ルート | 介護福祉士養成施設(専門学校・短大・大学等)を卒業し、国家試験に合格すること |
介護福祉士の詳細はこちら
介護現場で働く人が取得するその他の資格
初任者研修・実務者研修・介護福祉士以外にも、介護の現場で役立つ資格は多数あります。それぞれの特徴を確認し、自分のキャリアプランに合った資格を選びましょう。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として位置づけられている民間資格です。一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構が2015年12月から認証を開始しました。資格取得には介護福祉士として5年以上の実務経験が必要で、600時間の養成研修を修了することで取得できます。
介護現場のリーダーとして、他職種との連携強化や職員への指導・育成など、より幅広い役割を担えます。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、ケアプランの作成を行う介護保険のスペシャリストです。介護支援専門員実務研修受講試験に合格後、実務研修を修了することで取得できます。試験を受けるには、介護福祉士等の指定国家資格に基づく業務または相談援助業務について、5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。
ケアマネジャーの役割は、利用者の生活の質を向上させるため、医療・介護・福祉サービスを適切に組み合わせ、総合的な支援を行うことです。利用者家族や他の介護職員・医療従事者との連携も重要な業務です。
ケアマネジャーに関しての詳細はこちら
認知症に関する資格
高齢化が進む中で認知症ケアの需要は年々高まっています。2024年4月からは、介護現場で働く無資格の職員に認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。認知症関連の資格は、基礎研修から実践リーダー研修まで段階的にステップアップできます。
| 資格名 | 受講条件 | 特徴 |
|---|---|---|
| 認知症介護基礎研修 | なし(無資格の介護従事者は受講義務あり) | eラーニングで受講可能。6時間程度。無料〜低額 |
| 認知症介護実践者研修 | 実務経験2年以上 | より実践的なケア技術を習得。都道府県主催 |
| 認知症介護実践リーダー研修 | 実践者研修修了後1年以上・実務5年以上等 | チームマネジメントや人材育成を習得。上位資格 |
| 認知症ケア専門士 | 認知症ケアの実務経験3年以上 | 学会認定の民間資格。1次・2次試験がある |
障害者支援に関する資格
介護資格と組み合わせることで活躍の場を広げられる、障害者支援系の資格も紹介します。受験条件がないものが多く、比較的取得しやすいのが特徴です。
| 資格名 | 受講条件 | 対象・特徴 |
|---|---|---|
| 重度訪問介護従業者 | なし | 重度の肢体不自由者・知的障害者・精神障害者への介護。約20時間の研修で取得可 |
| 同行援護従業者 | なし | 視覚障害者の外出支援。22時間以上の養成研修で取得可 |
| 全身性障害者ガイドヘルパー | なし(自治体によって異なる) | 全身性障害のある方の外出支援。最短2日程度で取得可 |
その他の介護関連資格
介護の現場をさらに豊かにするスペシャリティ資格も多数あります。自身の興味や職場環境に合わせて選びましょう。
| 資格名 | 受講条件 | 特徴 |
|---|---|---|
| 福祉用具専門相談員 | 指定講習修了(50時間) | 介護保険の指定を受けた事業所で2名以上の配置が義務。利用者に適した福祉用具を選定・提案 |
| レクリエーション介護士2級 | なし | 高齢者への生きがいや笑顔を提供するレクリエーション知識・実行スキルを習得 |
| 喀痰吸引等研修 | 介護施設への勤務 | たん吸引・経管栄養などの医療的ケアを行えるようになる。実務者研修でも習得可 |
介護資格の取得にかかる費用と助成制度

介護福祉士
ケアマネジャー
資格取得にかかる費用は「介護のキャリアや自分の未来への先行投資」でもあります。ハローワークの教育訓練給付金制度を活用すれば自己負担を大幅に抑えられますし、湘南国際アカデミーでは46,000名以上の修了生を輩出してきた実績から、一人ひとりの状況に合った受講プランをご提案しています。費用についてご不安な方はお気軽にご相談ください。
介護職員初任者研修の費用
介護職員初任者研修の受講費用の相場は、平均的に5万円〜10万円前後です。この費用には講義・実習・テキスト代などが含まれます。スクールや地域によって差があります。
ハローワークなどが実施する助成金制度(教育訓練給付金)を活用すると、受講費用の一部が補助されます。また、取得を促すため受講料の一部を負担してくれる介護事業者もあります。
介護福祉士実務者研修の費用
介護福祉士実務者研修の受講費用の相場は、数万円〜20万円程度と幅があります。受講費用は、すでに保有している資格の種類や通うスクールによって変動します。初任者研修修了者は科目免除があり、無資格からの受講より費用が抑えられることが多いです。
介護福祉士の費用
介護福祉士の資格取得にかかる費用は、取得ルートによって大きく異なります。実務経験ルートの場合(実務者研修費用を含む)は8万〜20万円前後が目安です。試験費用として受験手数料18,380円、登録免許税9,000円、登録手数料3,320円が別途かかります(2025年4月現在)。
資格取得で得られる給与メリット
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、保有資格によって常勤介護職員の平均月給に大きな差があります。
| 保有資格 | 平均月給 | 無資格との差 |
|---|---|---|
| 無資格 | 290,620円 | ― |
| 介護職員初任者研修 | 324,830円 | +34,210円 |
| 介護福祉士実務者研修 | 327,260円 | +36,640円 |
| 介護福祉士 | 350,050円 | +59,430円 |
| ケアマネジャー | 388,080円 | +97,460円 |
※出典:厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」(令和6年度)常勤介護職員の月給合計額(各種手当・賞与含む)
費用を抑える助成制度
介護資格の取得にはさまざまな助成制度が活用できます。
・特定一般教育訓練給付金:初任者研修の受講費用の最大20%をハローワークが給付
・専門実践教育訓練給付金:実務者研修・介護福祉士養成課程の受講費用の最大70%を給付
・母子(父子)家庭自立支援教育訓練給付金:ひとり親家庭を対象に受講費用の一部を補助
・事業所による受講費用補助:取得支援制度を設けている介護事業所での雇用前・雇用後の補助
給付金・助成金の詳細はこちら
目的・状況別おすすめ介護資格
「自分はどの資格から取ればいいのか」という疑問に、状況別でお答えします。
| あなたの状況 | おすすめ資格 | 理由・ポイント |
|---|---|---|
| 介護が初めて・未経験 | 介護職員初任者研修 | 受験条件なし。最短1〜2ヶ月で取得可能。身体介護ができるようになり就職に有利 |
| 働きながらスキルアップしたい | 介護福祉士実務者研修 | 通信学習が中心で在職中でも取得できる。試験なしで修了可能 |
| 国家資格でキャリアを確立したい | 介護福祉士 | 介護職唯一の国家資格。資格手当・昇給・役職への昇進に直結 |
| 認知症ケアを専門にしたい | 認知症介護基礎研修→実践者研修 | 2024年4月より無資格者は基礎研修の受講が義務化。段階的にステップアップ可能 |
| 障害者支援にも携わりたい | 重度訪問介護従業者・同行援護従業者 | 受験条件なしで取りやすい。介護資格と組み合わせることで活躍の場が大きく広がる |
| 管理職・リーダーを目指したい | 認定介護福祉士またはケアマネジャー | 5年以上の実務経験が必要。介護業界での最上位キャリアを目指す方向け |
介護資格取得を目指す方へよくある質問
- Q1.介護資格は何から取ればいいですか?
- A
介護が初めての方には「介護職員初任者研修」がおすすめです。受験条件がなく最短1〜2ヶ月で取得でき、身体介護が行えるようになります。取得後は「実務者研修→介護福祉士」というキャリアパスが一般的です。湘南国際アカデミーでは神奈川県内11校舎でいつでも開講しており、受講前の無料相談も受け付けています。
- Q2.介護資格の費用を安く抑えるには?
- A
ハローワークの「教育訓練給付金制度」を活用すれば、初任者研修の受講費用の最大20%、実務者研修の受講費用の最大70%が給付される場合があります。また、認知症介護基礎研修は多くの自治体で無料〜低額で受講できます。湘南国際アカデミーの主要講座は給付金の対象となっており、詳細はお気軽にご相談ください。
- Q3.働きながら取れる介護資格はありますか?
- A
介護福祉士実務者研修は通信学習が中心で、通学は数日〜数週間程度のため在職中でも無理なく取得できます。初任者研修も平日・土日・夜間など開講日程が選べるため、仕事と両立している受講生が多くいます。今後は首都圏のサテライト校(東京・千葉・埼玉・山梨・静岡)においても順次開講していきます。
- Q4.無資格でも介護の仕事はできますか?
- A
- Q5.介護福祉士とケアマネジャーはどちらが上の資格ですか?
- A
介護資格を取得してキャリアアップを目指そう
今回は介護現場で役立つ主要な資格15種類を解説しました。資格ごとに難易度や取得条件が異なりますが、ステップアップしながら取得を目指す方が多いです。資格取得は知識やスキルの証明にとどまらず、学習や研修を通じた自身の成長にもつながります。
自身の目標や関心のある分野に合わせて資格取得を進めていきましょう。湘南国際アカデミーでは、46,000名以上の修了生を輩出した実績と神奈川県内11校舎のネットワークで、あなたの介護キャリアを全力でサポートします。今後は首都圏のサテライト校(東京・千葉・埼玉・山梨・静岡)においても順次開講していきます。
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介護の資格 湘南国際アカデミー
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