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第9回:介護職の最新動向&意識調査マンスリーレポートデータ一覧

介護職の動向&意識調査の集計結果と所見

【2026年9月度】 介護職の最新動向&意識調査マンスリーレポート

このたび湘南国際アカデミーでは、以下の方針で「介護職の最新動向と意識」に関するアンケート調査を実施しました。

  1. 介護のやりがいや課題、働きやすさについて
  2. 現場で働く方々の“リアルな声”を社会へ届ける
  3. 介護業界の未来づくりに役立つヒントを探る

介護の仕事が社会でどのように捉えられているのか。
そして、実際に現場で働く皆さまが何を感じ、何を望んでいるのか。
その「本音」に耳を傾け、可視化することで、介護という仕事の価値や可能性を、より多くの人に正しく届けたい——
そんな思いから、この調査を行いました。

本調査は今回限りではなく、マンスリーで実施していく予定です。
今後も介護職員の皆様を中心に現場の声を拾い上げ、介護業界の理解と発展に貢献してまいります。
各企業様や各業界関係者様からのご意見やご要望も賜れますよう、ご協力の程お願い申し上げます。
新たな商品・サービスの共同研究から開発に関しましても、積極的に取り組んでおりますので、お気軽にお問い合わせください。

※この一覧に表示されている数値は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しています。

Q
1.あなたの性別を教えてください。
Q
2.あなたの年齢を教えてください。
Q
3.現在の雇用形態を教えてください。
Q
4.あなたの現在の勤務先の事業所種別を教えてください\
Q
5.あなたが現在保有している介護資格を教えてください。(該当するものをすべて選択)
Q
6.介護業界での勤務経験を教えてください。
Q
7.現在の職種を教えてください。
Q
8.介護職の魅力を感じる瞬間はどのようなときですか?(複数選択可)
Q
9.介護職を選んだ理由を教えてください。(複数選択可)
Q
10.介護職として働く上での不安を教えてください。(複数選択可)
Q
11.介護職の仕事で最もストレスを感じる要因を選んでください。 
Q
12.夜勤の負担について、どのように感じていますか?
Q
13.仕事を続けるために必要なサポートは何ですか?(複数選択可) 
Q
14.介護ロボット・ICTの活用に対する意向を教えてください。
Q
15.現在の給与・待遇に満足していますか? 
Q
16.経済的な安定度について、現在の収入で生活できていますか? 
Q
17.今後のキャリアプランについて教えてください。
Q
18.転職する際に重要視する点を教えてください。
Q
19.介護業界への就職・転職を知人に勧めますか?
Q
20.介護職の離職理由として考えられる要因を教えてください。(複数選択可) 
Q
21.現在の職場の満足度を5段階で評価してください。 
Q
22.あなたの国籍について教えてください。
Q
23.【外国籍の方のみ】 国籍を教えてください。
Q
24.あなたの職場では外国人スタッフが働いていますか?
Q
25.外国人スタッフとのコミュニケーションで困った経験はありますか?
Q
26.2024年以降、働き方や現場の雰囲気に変化を感じましたか?
Q
27.どのような点で変化を感じましたか(自由記述欄)
Q
28.あなたが日々の業務で重要だと感じる知識・技術・学びについて、各項目をそれぞれ評価してください。
Q
29.介護業界をより良くするために、現場から伝えたいことがあればお聞かせください。(自由記述欄)

※当マンスリーレポート「介護職の動向&意識調査」の情報は、無償で公開しておりますが、引用や転載などをする際には引用した資料やURLを明確に記載することをお願い致します。

まとめ

湘南国際アカデミー学院長:仲川一清

仲川一清(介護福祉士)

介護職動向&意識マンスリーレポート 担当者

湘南国際アカデミー学院長。介護福祉士や社会福祉士などの資格を持ち、教育者としての豊富な経験を活かして次世代の介護人材育成に尽力。受講生合格率95.5%を達成した介護福祉士国家試験対策講座や200名以上の教員育成の実績を持つ。著書やeラーニング教材も手掛けるなど、幅広い活動を展開中。

「人間関係」への意識が過去最高水準に——第9回から見える、定着のカギ

〜321人アンケート調査より〜

本調査から、介護職として働く人々の意識には、「やりがい」と「厳しさ」の両面が明確に表れていることが分かりました。

「利用者から感謝の言葉をもらったとき」を魅力に挙げた人は80.1%にのぼり、「介護職を続けたい」とする回答も48.9%と約半数を占めました。一方で、給与・待遇に「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した人は67.0%と、約3人に2人にのぼります。生活が「厳しい」「できない」とした人も30.5%おり、仕事の責任の大きさに見合う評価や報酬が得られていないという実感が、離職や人材不足の背景にあると考えられます。

今回、特に目立ったのは「人間関係」です。転職する際に「非常に重要」とされた割合は職場の人間関係が67.6%で、給与・待遇(53.9%)を上回りました。最もストレスを感じる要因(46.7%)、離職理由として考えられる要因(77.6%)でも人間関係が最多で、この3つの指標はいずれも過去9回の調査で最も高い数値となりました。差はわずかですが、3つがそろって同じ方向を示している点は見逃せません。職場内のコミュニケーションやチームづくりへの支援が、定着率を高めるカギになると言えるでしょう。

自由記述(163件)でも、最多は給与・待遇への声(46件・28.2%)でした。次いで多かったのが、他の介護職の方への質問(26件・16.0%)で、「連勤をどう乗り切っていますか」「腰痛対策は」「モチベーションの保ち方は」など、現場同士で知恵を共有したいというニーズが読み取れます。このほか、職場環境・マネジメント(21件)や人手不足(18件)への声が続きました。2024年以降の変化については、約3分の1(35件・33.0%)が「変化を感じない」「わからない」と答えた一方、業務内容・負担やICT化に関する変化(16件)を挙げる声もありました。

介護ロボット・ICTの活用については、「活用すべきだと思う」が47.0%と、過去の調査(50.7〜57.9%)を下回りました。「どちらとも言えない」が46.7%と多く、活用に前向きな人と慎重な人に分かれている様子がうかがえます。

クロス分析から見えること

単純集計だけでなく、設問同士を掛け合わせて見ると、いくつかの示唆的な傾向が浮かび上がりました。

満足度が高いほど、継続意向・推奨意向は大きく高まる:職場満足度が「満足」「非常に満足」の層(103人)では76.7%が「介護職を続けたい」、67.0%が知人に「勧めたい」と回答しました。一方、「不満」「非常に不満」の層(105人)では継続意向が25.7%、推奨意向が22.9%にとどまり、転職を考えている人は45.7%にのぼります。満足度の高さは、定着だけでなく、口コミによる人材確保にもつながっていると考えられます。

給与への不満と生活の厳しさは強く連動:給与・待遇に「全く満足していない」と回答した層(78人)のうち、60.3%が生活が「厳しい」または「できない」と回答しました。「ある程度満足している」層(99人)では7.1%で、待遇の差がそのまま生活の安定度に反映されている実態がうかがえます。

夜勤の負担感が強い人ほど、職場への不満が高い:夜勤を「とても」「ある程度」負担に感じる層(232人)の職場不満計(不満+非常に不満)は37.5%で、負担を感じない層(夜勤のない方を含む89人)の20.2%を大きく上回りました。夜勤の人員体制や負担軽減が、職場満足度を左右している可能性があります。

事業所の種類で満足度に差:満足計(満足+非常に満足)が最も高かったのは「訪問介護(ホームヘルプ)」の45.5%(不満計18.2%)で、「障がい者支援施設」も40.7%でした。一方、不満計は「病院(介護職として勤務)」47.1%、「特別養護老人ホーム(特養)」38.9%、「デイサービス(通所介護)」38.3%と高くなりました(事業所別の回答数は16〜60件のため参考値です)。

勤務11年以上のベテラン層で不満が高め:勤務経験別に職場の不満計を見ると、「11年以上」の層(52人)が44.2%と最も高く、「1年未満」の18.9%を大きく上回りました(回答数が少なく、参考値です)。経験や役割に見合う待遇・評価が得られていないと感じている可能性があります。

男性は経済面・将来への不安がより強い:働く上での不安を性別で比べると、男性は「収入面・経済的な不安」70.5%、「将来のキャリア」28.2%で、女性(55.2%、14.2%)をいずれも上回りました。背景には、家計を担う立場の違いなどがあるのかもしれません。

これらの結果から、今後の介護業界においては、処遇改善はもちろんのこと、人間関係やマネジメントの質を高める職場づくり、夜勤の負担軽減、そして現場同士が知恵を共有できる機会づくりが、人材の定着に向けてこれまで以上に重要になると考えられます。

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