介護の仕事に興味があるけれど、「何から始めたら良いかわからない」「資格は必要なのだろうか」と悩んでいませんか?介護職には専門的な知識や技術が求められるイメージもあるため、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
そこで、介護の専門的な知識や技術を効率的に学べ、さらには資格の取得を目指せる場所があります。それが通称「介護カレッジ」と呼ばれるところです。
この記事では、介護カレッジで学べることや取得できる資格、さらには自分に合ったカレッジを選ぶポイントを紹介します。
介護カレッジの基礎知識
まずは介護カレッジがどのような場所なのか、具体的に何を学べるのかを解説します。
介護カレッジとは
介護カレッジは、介護職に就くために必要な知識や技術、資格の取得を目的とした学校です。「スクール」という名称で呼ばれることもあります。介護職の需要が高まっていることもあり、介護カレッジは全国各地に展開されています。
介護カレッジの授業は教室で行う形式と、インターネットを利用して遠隔で受けられる形式の2種類があります。そして、この2つの形式を組み合わせたカリキュラムを展開している介護カレッジがほとんどです。
また授業は座学に加えて実習形式の内容も充実しており、現場で即戦力として働ける人材を目指せます。
介護カレッジで学べること
介護カレッジでは、介護に関する基本的な知識として、高齢者や障がい者の心身の特性、病気や健康について学びます。また、移動・入浴・食事・排泄といった日常生活の介助技術を、実技演習を通して習得します。さらに、認知症や障がいを持つ方への対応方法や医療的ケアについても学ぶことができます。これらの専門知識や技術に加え、利用者一人ひとりの気持ちに寄り添うためのコミュニケーション能力や、福祉の心を養うなど、人との向き合い方も学べます。
介護カレッジの最終的な目標は、介護に関係する資格を取得することです。したがって学ぶ内容は受講者が取得したい資格によって異なります。
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介護カレッジに通うメリット
介護カレッジに通うメリットは、効率的に資格を取得できることです。介護カレッジには、資格取得に必要な知識や技術を学べるカリキュラムが用意されているため、介護資格を取得した経験がない人も迷うことなく、最短ルートでの資格取得が可能です。
また、同じ目標を持つ仲間と出会えることもメリットの一つです。講義や実習を通して、受講生同士で励まし合いながら学ぶことができます。休憩時間やグループワークの時間では自然に仲間ができる雰囲気があります。カレッジで学ぶ過程で、資格取得後も仕事の悩みを相談したり、情報を交換したりできる関係性が築けるでしょう。
加えて、多くの介護カレッジでは、資格取得後の就職支援にも力を入れています。将来のキャリアプランについて、職員からアドバイスが得られる場が設けられているのです。資格取得に向けて学びながら、次はどのような資格を取得していくべきかといった計画を立てられます。
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介護カレッジで取得が目指せる資格
介護カレッジでは、さまざまな資格の取得ができるようカリキュラムが組まれています。ここでは、介護カレッジで取得が目指せる4つの資格について解説します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の仕事で必要な基礎知識を学べる入門資格です。この資格は、介護職として働く上で基本となる知識や技術を身につけることを目的としています。介護職員初任者研修は一定のカリキュラムを受講し、修了試験に合格することで取得できます。資格を取得すると、無資格では一部制限のあった、食事や入浴、排泄の介助といった利用者の体に直接触れる身体介護が行えるようになります。
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介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上位に位置付けられるのが、介護福祉士実務者研修です。
介護職員初任者研修よりも実践的な内容を学べ、介護職としての技術を向上させることができます。
また、介護福祉士実務者研修 は、後述する介護福祉士の受験資格を得るために必須とされるケースがあります。介護福祉士試験の受験資格を得るための経路の一つである「実務経験ルート」の場合、介護福祉士実務者研修の修了と介護現場での実務経験3年以上が必要になるためです。
介護福祉士
介護福祉士は、介護の仕事における唯一の国家資格です。資格を取得すると、サービス提供責任者の役割を担ったり、他のヘルパーを指導したりと仕事の幅が広がります。資格を取得するにはいくつかのルートがあり、どのルートでも時間や労力を要しますが、給与アップやキャリアの選択肢が広がるなどのメリットがあります。
介護福祉士は試験に合格することで資格を取得できますが、その試験を受けるには一定の条件が設けられています。この条件が「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「EPAルート」の4つです。先述した通り、「実務経験ルート」には介護福祉士実務者研修の取得が条件に含まれていることから、カレッジでは介護福祉士実務者研修から介護福祉士という順番で取得を目指す人もいます。
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ケアマネジャー
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、利用者一人ひとりの心身の状態や生活環境を把握し、適切な介護サービス計画(ケアプラン)を作成する専門職です。このケアマネジャーの試験対策講座を行っているカレッジもあります。カレッジによっては独自の教材を提供しているところもあり、より効率良く学習ができます。
なお、ケアマネジャーの試験を受けるには、介護業務を5年以上経験している必要があります。そのため、ある程度経験を積んだ人がステップアップを目的に取得する資格と言えます。
介護カレッジを探すときにチェックしたいこと
入学後に後悔しないためにも自分に合った介護カレッジを選びましょう。ここでは、介護カレッジを探す際にチェックしたい項目を4つに分けて紹介します。
立地・通いやすさ
カレッジが無理なく通い続けられる場所にあるかどうかは重要です。多くの介護カレッジは、通学と自己学習を組み合わせてカリキュラムを進めることが多いため、スクールまでの通いやすさを考慮する必要があります。カレッジが自宅や職場、最寄り駅からアクセスが良い場所にあるかを確認しましょう。
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カリキュラムの日程
自分の仕事や家庭の状況と両立できるスケジュールかどうかも確認が必要です。平日・土日・夜間など、希望の日程に対応しているコースがあるか、通学日数や頻度はどのくらいかなど、事前にしっかりチェックしましょう。
学費や支援制度
通うカレッジや取得したい資格によって必要な費用は異なります。
カレッジによっては、キャンペーンなどを行っており、費用を安く抑えられるケースがあります。また、国や自治体の補助金を利用できることもあるため、学費だけでなく、カレッジ独自で行っている費用面のサポート体制もチェックしましょう。国や自治体の給付金や助成金、補助金のアドバイスがもらえるかも確認しておくと安心です。
☑介護職員初任者研修の受講料が最大50%補助される『特定一般教育訓練給付金制度とは』
☑介護職員初任者研修・実務者研修に利用できる「母子(父子)家庭自立支援教育訓練給付金」
☑介護職員初任者研修・実務者研修に利用できる「補助金・助成金・貸付金情報」
就職サポート体制
資格取得後の就職サポート体制もカレッジによってさまざまです。支援には、資格取得後の就職先の紹介や、履歴書の添削や面接練習などがあります。また、資格取得後に、提携している施設の見学を行っているカレッジもあります。実際に働く場所の雰囲気を知ることで、就職後のイメージができ、自分に合った就職先を選びやすくなります。
就職サポートが受けられると効率的に就職活動ができるため、カレッジ選びの際にしっかり確認しましょう。
FAQ|介護カレッジに関するよくある質問
介護カレッジは、介護職を目指す方やキャリアアップを考える方にとって、資格取得や実践的な知識・技術を学べる大切な学びの場です。ここでは、介護カレッジを検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。
- Q1.介護カレッジではどんな資格が取得できますか?
- A
介護カレッジでは、介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修・介護福祉士・ケアマネジャー(介護支援専門員)といった資格の取得を目指せます。初心者向けから国家資格まで幅広く対応しているため、自分の目標に合わせて選べるのが特徴です。
- Q2.働きながらでも通えるのでしょうか?
- A
多くの介護カレッジでは、平日・土日・夜間など、ライフスタイルに合わせたカリキュラムを用意しています。また、通学とオンラインを組み合わせて学べるケースもあるため、仕事や家庭と両立しながら資格取得を目指せます。
- Q3.学費はどのくらいかかりますか?補助はありますか?
- A
取得する資格やカレッジによって費用は異なりますが、教育訓練給付金や自治体の助成金などを活用すれば学費を抑えることが可能です。例えば「特定一般教育訓練給付金制度」を利用すれば、受講料が最大50%補助されるケースもあります。
- Q4.介護カレッジに通うと就職サポートは受けられますか?
- A
はい。多くの介護カレッジでは、資格取得後の就職・転職支援に力を入れています。履歴書の添削や面接練習、就職先の紹介や施設見学など、資格取得後も安心して働けるようにサポート体制が整っています。
- Q5.初心者でも安心して学べますか?
- A
介護カレッジは未経験者を対象とした入門資格(介護職員初任者研修)から始められるため、初心者の方でも安心です。基礎知識や技術を一から学べるだけでなく、仲間と一緒に学べる環境があるので、モチベーションを維持しながら資格取得を目指せます。
介護カレッジで学んで介護職を目指そう
今回は介護カレッジについて解説しました。介護カレッジでは、介護の専門知識や技術を体系的に習得できます。また、同じ志を持つ仲間と出会い、互いに励まし合いながら学ぶことができます。さらに、資格取得後の就職まで手厚いサポートを受けられることも大きな魅力です。
もし介護の仕事に興味を持っているなら、介護カレッジで学びながら資格取得を目指すことをおすすめします。専門的な技術を身につけ、ぜひ介護の仕事にチャレンジしてみてください。
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