介護福祉士国家試験の受験資格として必要な「実務者研修」は、多くの方が受講を検討する重要な講座です。本記事では、2025〜2026年の制度変更を踏まえ、申込方法や準備のポイントをわかりやすくご紹介します。
研修をスムーズに進めるためには、申込のタイミングや受講料の支払い方法、スクーリング日程などを事前に確認しておくことが大切です。これらを把握しておくことで、研修から国家試験対策まで計画的に進めることができます。
湘南国際アカデミーでは、安心して学べるよう、充実したサポート体制と多様な開講スケジュールを整えています。資料請求や事前相談にも柔軟に対応しており、働きながらの受講にも適した環境です。
これから実務者研修の受講を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
実務者研修の受講に必要な条件と準備書類
実務者研修を受講するには、受講資格や必要書類を事前に確認することが重要です。不備があると研修の開始が遅れる原因になるため、注意が必要です。
申込時に必要な主な書類は以下の通りです:
- 資格証明書のコピー(該当者のみ)
- 顔写真(指定サイズ)
- 個人情報を記入した申込書
※必要書類は研修機関によって異なる場合があるため、事前に確認し、余裕を持って準備しましょう。
【介護福祉士国家試験の受験資格について】
平成28年度以降、受験には3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必要です。試験日程に合わせて研修を計画的に進めましょう。年度末は申込が集中するため、早めの行動が安心です。
介護福祉士の「パート合格制度」と実務者研修の制度改正
介護福祉士を目指す方にとって、2026年1月実施の第38回国家試験から導入される「パート合格制度」は、資格取得のハードルを大きく下げる制度です。
- 試験科目が3つのパートに分かれ、各パートごとに合否判定
- 初回は全パートを受験し、不合格パートのみ翌年以降に再受験可能
- 合格パートは最大2年間有効で、再受験時に免除
- 働きながら資格取得を目指す方の負担軽減が目的
この制度により、計画的に学習・受験ができるようになり、より多くの方が介護福祉士を目指しやすくなります。
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実務者研修も2025年に制度改正
パート合格制度に先立ち、2025年には実務者研修の制度も見直されました。
- 研修時間が最大450時間に統一され、無資格者は全科目履修が必要
- カリキュラムが4領域に再編(人間と社会/介護/こころとからだのしくみ/医療的ケア)
- 「医療的ケア」では演習が必須に
- 一部研修機関では実技試験の導入も進行中
これにより、研修内容がより実践的かつ明確になり、国家試験への準備がしやすくなっています。
この制度により、受験のハードルが下がり、より多くの方が介護福祉士を目指しやすくなると期待されています。
介護福祉士受験予定の方は、受験手続と研修修了時期を事前に確認
国家試験の申込には、実務者研修の修了証明書が必要です。修了見込み証明書でも出願は可能ですが、指定期日までに正式な修了証を提出できない場合、受験資格が無効になる可能性があります。
そのため、試験日程や申請期間に合わせて、研修修了時期を逆算し、計画的に受講することが重要です。通信課程やスクーリングのスケジュールによっては、修了が間に合わないこともあるため、余裕を持った申込が安心です。
特に年度末は申込が集中しやすく、定員に達して早期締切となるケースもあります。希望する研修の開始時期や修了タイミングを事前に確認し、早めの行動を心がけましょう。
保有資格による受講科目の免除とは
実務者研修には、以下の表のように一定の資格を保有している方を対象にした科目免除制度があります。
保有資格 | 在籍期間 | 学習時間 (カリキュラム総時間) | 免除される科目 |
---|---|---|---|
無資格 | 6ヶ月以上 | 450時間 | 免除なし(全科目受講) |
初任者研修修了者 (旧ホームヘルパー2級) | 4ヶ月以上 | 320時間 | 130時間の科目免除 |
ホームヘルパー1級修了者 | 1ヶ月以上 | 95時間 | 355時間の科目免除 |
介護職員基礎研修修了者 | 1ヶ月以上 | 50時間 | 400時間の科目免除 |
現在廃止されているものもありますが、過去に取得していれば有効です。
また、看護師・准看護師・喀痰吸引等研修(1号・2号)修了者は、「医療的ケア」などの科目が免除される場合があります。
ただし、免除の内容や対象資格は研修機関によって異なるため、申込前に必ず確認しましょう。誤って申請すると、追加で科目を履修し直す必要が生じることもあります。
働きながら実務者研修を受講する際のポイントと両立のコツ
実務者研修は、通信学習とスクーリング(通学)を組み合わせた形式が一般的です。仕事と両立するには、計画的なスケジュール管理と職場との連携が欠かせません。
通信学習の進め方
通信課題は自宅や職場の空き時間を活用できます。スマートフォンやパソコンで学習できる教材を提供している研修機関も多く、スキマ時間の活用がポイントです。
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スクーリングの調整
「介護過程Ⅲ」や「医療的ケア」の演習は出席必須で、振替が難しい場合もあるため、事前に日程を確認し、勤務先と調整しておくことが重要です。土日開催や短期集中コースを選ぶと両立しやすくなります。
職場の理解と制度の活用
職場によっては、研修日への配慮や費用補助制度を設けている場合があります。事前に上司や人事担当者に相談し、制度の活用や勤務調整の協力を得ることが、無理なく受講を続ける鍵となります。
湘南国際アカデミーでは、働きながら受講する方を対象に、土日スクーリングや振替制度、無料説明会での個別相談など、柔軟なサポート体制を整えています。自分のライフスタイルに合った受講方法を見つけるためにも、まずは説明会で相談してみるのがおすすめです。
教育訓練給付金などを利用する場合の注意点
条件を満たせばハローワークの「専門実践教育訓練給付金」やひとり親家庭向けの「自立支援教育訓練給付金」などが利用できます。これらを活用すれば、受講料の最大80%が給付される場合もあり、経済的負担を大きく軽減できます。
⚠ 注意点と準備のポイント
- 申請は受講開始前に完了している必要があります
- ハローワークでのキャリアコンサルティングや書類提出が必要
- 受講料の支払いタイミング(申請前の支払いは対象外になることも)
- 証明書類の提出期限(修了証・就業証明など)
- 給付までのスケジュール管理
申請ミスや遅れで給付対象外になることもあるため、余裕を持って準備し、必要書類や手続きの流れを事前に確認しておきましょう。
湘南国際アカデミーでは、こうした給付制度の利用についても無料説明会で個別相談が可能です。制度の対象か不安な方は、まずは説明会で確認してみるのがおすすめです。
実務者研修の申込手順とスケジュール
申込は、受講希望時期や研修機関によって受付期間が異なります。介護福祉士試験を目指す場合は、研修修了時期から逆算して早めに行動することが重要です。
研修機関によっては年間を通じて随時申込を受け付けていますが、多くは春や秋など決まった時期に開講されます。定員がある場合は、早めに申込しないと希望日程で受講できない可能性もあるため注意が必要です。
窓口・オンライン・電話による申込方法の比較
申込方法にはいくつかあり、それぞれに特徴があります。
• 窓口申込:スタッフと直接相談できて安心。営業時間内の訪問が必要です。
• オンライン申込:スマホやPCから24時間申込可能。入力ミスに注意が必要です。
• 電話申込:空き状況をすぐ確認できますが、書類提出は別途必要になることが多いです。
免除対象資格の有無や給付金制度の利用を検討している方は、スタッフと直接話せる申込方法がおすすめです。制度の適用条件や必要書類など、細かな確認が必要なため、対面相談が安心です。
湘南国際アカデミーでは、無料説明会に参加すればその場で申込も可能です。個別の状況に応じたアドバイスが受けられるため、初めての方でも安心して手続きを進められます。
受講料の支払い方法
受講料は研修機関や保有資格によって異なりますが、一般的には10万円前後が目安です。支払い方法には銀行振込・クレジットカード・分割払いなどがあり、状況に応じて選べます。
教育訓練給付金などを申請している場合は、申請後に受講料を支払う必要があるため、入金タイミングに注意が必要です。先に支払うと給付対象外になることもあるため、事前にハローワークや研修機関で確認しましょう。
実務者研修の受講開始から修了まで
研修は申込完了後、通信学習とスクーリング(対面授業)を組み合わせて進行します。期間はおおむね3〜6か月が目安です。
通信学習(添削課題)
テキストを確認しながら学習を進めます。課題は介護の基礎理論や実務に関する設問で構成され、期日までに提出が必要です。講師による添削とフィードバックが理解の定着に役立ちます。期限を過ぎると修了が遅れるため、計画的な取り組みが重要です。
スクーリング(対面授業)
通信課題と並行して数日間のスクーリングに参加します。実技や演習を通じて実践力を養うことが目的です。「介護過程Ⅲ」や「医療的ケア」は出席必須で、喀痰吸引などの医療的ケアに対応した実習も含まれます。日程は事前に確認し、勤務先との調整が必要です。
修了と証明書の発行
通信課題の提出、スクーリングへの出席、演習の修了など、すべての要件を満たすことで修了証明書が発行されます。これは介護福祉士国家試験の受験に必要な書類です。
実務者研修の申込から始まる介護福祉士国家試験へのステップ
介護福祉士国家試験を受験するには、一定の実務経験に加えて「実務者研修」の修了が必要です。この研修は受験資格の条件であると同時に、国家試験対策の基礎にもなります。
演習や事例検討、スクーリングでの実践的な学びは試験対策に直結します。講師の指導を復習し、通信課題を丁寧にこなすことで理解を深め、着実に力をつけていきましょう。
湘南国際アカデミーの研修では、通信課題が試験の出題傾向に沿って作成されており、対策として非常に有効です。特にeラーニングは、何度でも繰り返し回答できるため、知識の定着におすすめです。
研修期間中から試験を意識して学習を進めることで、準備がスムーズになります。日々の学習がそのまま試験対策になると考え、計画的に取り組むことが大切です。実務者研修は、介護福祉士への第一歩であり、合格への土台を築く重要なステージです。
FAQ|実務者研修の申し込みに関するよくある質問
- Q1.実務者研修は誰でも申し込めますか?
- A
基本的に介護業務に従事している方は申込可能です。介護福祉士国家試験を目指す場合は、3年以上の実務経験と研修修了が必要です。
湘南国際アカデミーでは、資格や経験の有無に関係なく申込可能で、基礎知識を補うオプション授業も用意されています。
- Q2.実務者研修の申し込みはいつまでにすればいいですか?
- A
翌年1月の国家試験を受験予定の方は、試験申込(例年8〜9月)前までに研修申込を済ませる必要があります。それ以外の方は、特に期限はありません。
湘南国際アカデミーでは、定期的に開講スケジュールを公開しており、人気時期は早期に定員に達することもあるため、早めの申込がおすすめです。
- Q3.受講料の目安と支払い方法は?
- A
受講料は約10万円前後ですが、保有資格により大きく異なる場合があります。
銀行振込・クレジットカード・分割払いに対応している研修機関が多く、ご自身の支払い方法にあった選択が可能です。
- Q4.給付金制度はどう利用すればいいですか?
- A
雇用保険の被保険者期間が一定以上ある方は、「専門実践教育訓練給付金」の対象になる可能性があります。申請にはハローワークへの事前申請が必要です。
湘南国際アカデミーでは、申請手続きサポートも行っております。ご利用をお考えの方は早めにご相談ください。
- Q5.スクーリングは必ず参加しなければなりませんか?
- A
はい、「介護過程Ⅲ」「医療的ケア」などの演習は出席必須です。
湘南国際アカデミーでは、神奈川県内に複数教室を設置し、土日開催や振替制度など、働きながらでも通いやすいスケジュールを整えています。
まとめ|介護福祉士国家試験を意識して実務者研修を申し込もう
介護福祉士を目指すうえで、実務者研修は欠かせない重要なステップです。受講条件や申し込みのタイミング、学習の進め方を理解し、余裕を持って準備を始めることが、スムーズな資格取得につながります。
研修は通信学習とスクーリングを組み合わせた形式で、介護の基本知識や技術を体系的に学ぶことができます。働きながらでも受講できる環境が整っており、給付金制度の活用や柔軟な支払い方法を選ぶことで、無理なく修了を目指すことが可能です。
さらに、2026年から導入される「パート合格制度」により、国家試験の負担が軽減され、より多くの方が介護福祉士を目指しやすくなります。研修中の学びがそのまま試験対策につながる点も大きなメリットです。
湘南国際アカデミーでは、保有資格や実務経験の有無に関係なく受講できる体制が整っており、個別相談や給付金申請のサポートも充実しています。実務者研修の申し込みは、将来のキャリアにつながる第一歩です。正確な情報を確認し、自信を持ってスタートを切りましょう。
2016年からは湘南国際アカデミー横浜戸塚校の開校に携わり、介護現場の経験と自身の介護福祉士受験の体験をもとに、学ぶ方々の気持ちに寄り添ったサポートを心がけて今日に至る。
これまでに支援した受講生は延べ3,200名を超え、卒業後も「頼れる相談役」としてキャリアや職場での悩みをサポート。
「本当に良いと思えるものを届けたい」という想いから、レクリエーション介護士や障害者支援、認知症介護など幅広く学びを深めて、現場と教育の経験を活かし、介護職を目指す受講生や卒業生を力強く支えることを信条としている。
