介護福祉士の試験は年に1度だけ実施されます。この試験日に備えて勉強の計画を立てることになりますが、その試験はいつ行われるのでしょうか。
この記事では、介護福祉士試験の試験日程や申し込み方法、当日の注意点など、受験を考えている人が知っておくと役に立つ情報を解説します。ぜひ、効率的な試験対策と合格を実現するための参考にしてください。
※記事の途中に、どなたでも無料で参加できる「第38回(2026年1月実施)介護福祉士国家試験|受講料無料「はじめの一歩講座」情報もありますので、ぜひご覧ください。
介護福祉士試験の概要
介護福祉士試験は、介護の専門知識と技能を評価する国家資格試験です。まずは、試験の全体像を把握しましょう。
試験日
介護福祉士の試験は、例年1月最終週の日曜日に実施されます。例えば、第38回試験は2026年1月25日(日)に予定されています。この日までに計画的に勉強を進めていきましょう。
受験できる都道府県
試験は例年35都道府県で実施されます。受験者は、居住地や勤務地に近い試験地を選択できます。
35試験地 北海道
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、
新潟県、石川県、長野県、愛知県、岐阜県、静岡県
京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県
広島県、鳥取県、島根県、岡山県
香川県、愛媛県、高知県
福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
試験時間
試験時間は午前と午後の2部構成で、合計約4時間の試験となります。午前の部の試験が10時00分〜11時40分の100分間、午後の部の試験が13時40分〜15時40分の120分間です。
試験時間は毎回同じなので、勉強をするときは普段から時間を計りながら試験問題を解く練習をしておくと良いでしょう。
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試験科目と出題数
試験は5つの選択肢から選ぶマークシート方式で全125問が出題されます。13科目群が出題範囲となっており、幅広い知識が求められます。各科目の出題傾向を把握し、バランスの取れた学習が重要です。
試験区分 | 試験時間 | 出題数 | 試験形式 |
---|---|---|---|
午前 10:00~11:40 | 100分 | 63問 | 5肢択一マークシート方式 |
午後 13:35~15:35 | 120分 | 62問 | 5肢択一マークシート方式 |
合計 | 220分 | 125問 | 5肢択一マークシート方式 |
合格基準
介護福祉士試験の合格基準は、総得点の60%程度で、かつ11科目群のすべての科目で1点以上の得点が必要です。11科目群には、人間の尊厳と自立、介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程、認知症の理解、老化の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題が含まれます。そのため、苦手科目を作らないよう注意が必要です。
合格発表日
合格発表は、試験の約2カ月後、例年3月下旬に行われます。第38回試験の場合、2026年3月16日に試験センターのWebサイトで合格者の受験番号が掲載される予定です。また、2026年3月19日には結果通知が発送される予定になっています。
受験資格
介護福祉士試験には受験資格があります。受験資格は、多くの人が条件を満たせるよう、複数のルートが用意されているのが特徴です。
実務経験ルート
実務経験ルートで受験するには、実務経験に加えて実務者研修等の修了が条件となります。具体的には、3年以上(従業期間3年以上、従事日数540日以上)介護などの業務に従事し、実務者研修を修了するか、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修を修了する必要があります。
養成施設ルート
養成施設ルートで受験するには、介護福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)する必要があります。養成施設では、介護の理論と実践を体系的に学べます。
福祉系高校ルート
福祉系高校ルートで受験するには、福祉系高校に入学して、必要な科目を履修して卒業するか、あるいは特例高校を卒業してから9カ月以上(従業期間9カ月以上、従事日数135日以上)介護などの業務に従事する必要があります。福祉系高校や特例高校とは介護福祉士養成課程の基準を満たす学校のことです。
EPA(経済連携協定)ルート
EPAルートとは、日本と協定を締結したインドネシア・フィリピン・ベトナムの国籍を持つ人向けに設定された条件です。日本の介護施設で就労と研修をしながら試験の受験資格の獲得を目指します。
第38回介護福祉士国家試験対応「はじめの一歩講座」のご案内
項目 | 内容 |
---|---|
講座名 | 第38回(2026年1月実施)介護福祉士国家試験 受講料無料「はじめの一歩講座」 |
日時 | 2025年7月29日(火) 19:30~20:30 |
開催方法 | オンライン(Zoom) |
参加費・受講料 | 無料 |
内容 | ・受験の申込方法について ・受験に失敗しないための準備 ・絶対に合格するための勉強方法 |
見逃し防止機能について | 見逃し防止をご希望の方は以下をクリックしてください ⇒LINEで見逃し防止登録 |
Zoom参加リンク | 当日は以下からセミナーにご参加いただけます ⇒Zoomでセミナーに参加する |
ミーティングID | 864 9154 9845 |
パスコード | 039281 |
介護福祉士試験の受験申し込みの流れ
介護福祉士試験の受験申し込みは、いくつかのステップを踏んで行います。各ステップの期限や必要書類を確認し、スムーズに申し込みを完了させましょう。
「受験の手引」の請求
毎年7月上旬から「受験の手引」を請求できるようになります。この手引きには、試験の詳細や申し込み方法が記載されており、受験の準備をするにあたって大切な資料となります。受験の手引は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのWebサイトからオンラインで、または郵便はがきで請求することができます。
受験申し込み
受験申し込みの受付期間は、例年8月上旬から9月上旬までです。この期間内に必要書類を提出します。提出方法は郵送とインターネット申し込みの2種類があります。初めて受験する人は郵送で申し込むことになります。
一方、過去に受験を申し込んだことがあり、受験資格が確定している人はインターネット申し込みを利用できます。
申し込みの際は、受験申込書や受験手数料払込受領証貼付用紙、受験用写真等確認票などを送付します。また、受験資格に応じて実務経験証明書や卒業証明書などの書類が必要な場合があります。書類の不備や提出漏れがないよう、チェックリストを作成して確認することをおすすめします。
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受験票の到着
受験票は、例年12月上旬に普通郵便で送付されます。受験票には、受験番号や試験地などの重要な情報が記載されています。受け取ったらすぐに内容を確認し、もし誤りがあれば試験センターへ問い合わせましょう。
受験票は試験当日に必要となりますので、大切に保管してください。
介護福祉士試験の前日から当日の注意点
試験前は、緊張や焦りから思わぬミスをしてしまうこともあります。スムーズに試験に臨むために、事前の準備と当日の注意点を押さえておきましょう。
持ち物の確認
試験に必要な持ち物をしっかりと確認しましょう。試験はマークシート方式のため、HB以上の鉛筆と消しやすい消しゴムが必要です。また、手元で残り時間をすぐ確認できるように、腕時計を用意すると良いでしょう。また、試験会場の室温が低い場合があるため、防寒着を用意しておきましょう。これらの持ち物を前日にチェックし、忘れ物がないようにしましょう。また、特に受験票や身分証明書の携帯を忘れないよう注意してください。
試験会場へのアクセスの確認
試験会場へは公共交通機関を利用し、時間に余裕を持って到着することが重要です。特に初めて行く会場の場合、道に迷う可能性も考慮して、早めの行動を心がけましょう。また、遠方から会場に向かう場合は、前日の宿泊先を確保すると良いでしょう。
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試験前にトイレを済ませておく
試験当日は緊張や寒さからトイレが近くなることがあります。試験開始前や昼休み中にトイレを済ませておくことをおすすめします。試験会場の規模によってはトイレが混雑することもあります。開始時間に遅れないよう余裕を持って済ませると良いでしょう。
FAQ|介護福祉士の試験日に関するよくある質問
介護福祉士国家試験は、年に1度の実施であり、申込期間や当日のスケジュール、受験資格など、事前に把握しておくべき情報が多くあります。以下では、試験日や関連事項について特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
- Q1.介護福祉士試験の試験日は毎年いつ頃ですか?
- A
介護福祉士試験は、例年1月最終日曜日に実施されます。
たとえば、第38回試験(2026年度)は【2026年1月25日(日)】に行われる予定です。
この時期を目標に、逆算して勉強計画を立てるのが効果的です。
- Q2.介護福祉士の合格発表はいつどのように行われますか?
- A
合格発表は試験の約2カ月後、3月中旬から下旬に実施されます。
第38回試験の場合は【2026年3月16日(月)】に試験センターWebサイトで受験番号が公表され、【3月19日(木)】には郵送で通知が発送される予定です。
- Q3.介護福祉士試験の時間割と内容はどうなっていますか?
- A
介護福祉士試験は【午前100分・午後120分】の2部構成で、合計125問のマークシート方式です。
午前の試験は10:00~11:40(63問)、午後は13:40~15:40(62問)です。
幅広い出題範囲(13科目群)からバランスよく出題されるため、過去問演習で時間感覚を掴むことが大切です。
- Q4.受験申し込みの時期と手順を教えてください。
- A
「受験の手引」は毎年【7月上旬】から請求可能です。
申し込み期間は【8月上旬〜9月上旬】で、郵送もしくはインターネットで申し込めます。
初受験の方は原則として郵送での申込となります。必要書類(証明書類や写真等)を事前に揃えておきましょう。
- Q5.試験当日に注意すべきことはありますか?
- A
持ち物(受験票・筆記用具・身分証明書・腕時計など)の忘れ物に注意し、会場には時間に余裕をもって到着しましょう。
会場によっては気温差があるため、防寒対策もおすすめです。トイレの混雑も想定して、早めに済ませておくと安心です。
介護福祉士試験に向けて万全な準備を進めよう
介護福祉士試験の合格を目指すには、計画的な勉強と、試験当日の準備が欠かせません。試験の概要を理解し、申し込みから試験当日までの流れを把握すれば、万全の態勢で臨むことができるでしょう。
また、介護の知識や技術を深めることは、単に試験に合格するためだけでなく、介護現場での活躍にもつながります。
介護福祉士試験の合格は決して容易ではありませんが、計画的に準備をして前向きな姿勢で取り組めば、道は開けるはずです。ぜひ自信を持って勉強に取り組み、試験に挑戦してみてください。
湘南国際アカデミーでは、介護福祉士試験に向けた実務者研修や受験対策講座を多数開講しており、試験スケジュールに合わせた計画的な学習サポートを行っています。
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